日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

<音楽夜話>スティーリー・ダン ~ ジャズ&ロック融合の原点

2007-11-11 | 洋楽
先般soujijiさんから、コメント欄でスティーリー・ダンのおすすめアルバムを尋ねられて、「そうか、このコーナーでアーティストとしては取り上げたものの、アルバムの話はしてなかったな」と思いました。
おすすめアルバムは、コメント欄にも書いたとおり、「幻想の摩天楼」「aja」「ガウチョ」の3枚という、ごくごく一般的な評価通りで異論なしなのですが、一応中から1枚を取り上げておきたいと思います。

「aja 」「ガウチョ」はけっこう他でも取り上げられる機会が多いようなので、当ブログらしく3枚の中ではやや地味な存在の「幻想の摩天楼」を。

76年発表のこのアルバムから、彼らが自ら認める「音楽プロジェクト」あるいは「架空のバンド」方式が正式スタートする訳です。つまり、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人の正規メンバーと、曲によって入れ替わるゲストミュージシャンが織り成す一大絵巻づくりとも言えそうな、過去のポピュラー音楽界では類を見ない「プロジェクト」です。そして本作の自信が名作「aja」「ガウチョ」制作へとつながるわけで、この後の彼らの大成功を語る上では決して欠くことのできない作品なのです。

楽曲的には何と言っても1曲目、素晴らしくインパクトの強い「滅びゆく英雄(キッド・シャルメーン)」がナンバーワンでしょう。
この曲のアレンジメントとリードギターを担当するのが、ラリー・カールトンその人。元ジャズ・フュージョンバンド、クルセイダースのギタリストとして活躍した有名なミュージシャンです。
彼自体が実は、ジャズとロックのはざ間にいるような演奏を得意とするギタリストでして、その良い部分がすべて出尽くした感のあるような楽曲です。イントロ~ボーカル部分はロック的展開でスタートし、間奏のギターは完璧にフュージョンです。ソロパートも凄いです。何かがのり移ったかのような怒涛の名フレーズの連続!各方面から彼の“生涯最高のプレイ”と評されています。

この曲は今でもステージのハイライトで演奏されています。ちなみに私が見た本年8月のビルボード・ライブのステージでも、本編ラストで演奏されました。当然、大盛り上がりでした。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
◎ YOU TUBEの動画「キッド・シャルメーン」 ◎
前回コメント欄に記したものと同じですが、とにかく最高です!
http://jp.youtube.com/watch?v=ylr2D4Pwn58
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

この曲の他にも、難解な歌詞が魅力でもある「アルタミラの洞窟の警告」、ロック色の強い「ドント・テイク・ミー・アライブ」、ステージでは欠かせない「ゴールデン・イヤリング」、レゲエのリズムでユニークな歌詞を歌う「ハイチ式離婚」などなど、どれもかなりハイレベルの佳曲揃いです。
ただ言えることは、曲によって誰がゲストで演奏しようと、どの曲も間違いなくスティーリー・ダンの音でありメロディであり、雰囲気であり、紛れもなく独自ブランドを確立しているのです。素晴らしい!

私個人は、本作、「aja」「ガウチョ」の3作の中で一番好きなものが時として変わるのですが、今時点での個人的ナンバー・ワンは、この「幻想の摩天楼」ですね。

このアルバムの唯一の欠点をあげるなら、ジャケット・デザインでしょうか。「いいアルバムはジャケット・デザインで分かる」が私の自論ですが、このアルバムのジャケットはイマイチ感心しませんね。ベンチで寝ている男が、摩天楼の頂上が怪物の顔になっている夢を見ているのをイメージしたようなおどろおどろしいもので、決して趣味がいいとは言えないです。
この後の「aja」「ガウチョ」の2作はジャケット・デザインも申し分ないのですが、デビューからここまでの彼らのアルバムはどれも、デザインはイマイチどころか“イマサン”“イマゴ”なんですから。
ヒネクレ者の彼ら2人のことですから、実はそこには何か我々凡人には理解できない特別な狙いがあるのかもしれませんけどね。


さて最後に、本日のエリザベス女王杯GⅠのコメントをひとこと。

ウォッカ突然の取り消しで、展開が大きく左右されます。
ウォッカは前回の敗戦を踏まえて早めの仕掛けが必至だっただけに、⑦の仕掛けどころも含めて途中から相当なハイペースになり、穴の「差し馬」が狙い目と思いましたが、取り消しで展開は一転しますね。先行有利でしょう。

先行有利なケースでは、「前走府中の逃げ先行入着馬要注意」と言うわけで⑨アサヒライジングが怖いですね。GⅠに弱い善臣でなければ◎ですが・・・。
さらに先行馬ならルメールのフサイチパンドラ。
④スゥイープトウショウは、宝塚を勝った時のように京都外回りでマクリきれれば、という感じで狙いが下がりました。先行有利だと差して届かずの公算が強いです。

2強の一角が不出馬の時、断然となるハズのもう1頭も意外に消えたりします。
⑦ダイワスカーレットは、母スカーレットブーケですから、基本的には2000まででもありますし・・・。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女王杯 (ヒゲプレジデント)
2007-11-11 15:09:05
ウォッカ取消しで混戦ですね。
ディアチャンスの調教が素晴らしかったです。
父はタイキシャトルですが、母の父がマルゼンなので距離OKと見ました。
ローブデコルテも人気薄なので3着候補とします。
④⑦⑨⑫⑬へワイド流しでどうでしょうか。
返信する
やはり騎手ですね・・・ (OZEKI)
2007-11-11 15:23:53
こんなアクシデントがあった時は、騎手の腕がものを言うように思います。

福永、横山、武、安藤のBOXでOKのような気がしました。
やはり善臣はGⅠでは信頼できないですね・・・。
返信する
ウォッカどうして (soujiji)
2007-11-12 07:35:44
取り消しだったんですね。私はウォッカだと
予想していたのですが…。
ところで、田舎住まいのせいか、近くの小さな
CDショップにはなかったのです。
せっかく紹介してくださったので早く聞きたい!
注文中です♪
返信する
ごめんなさ~い (OZEKI)
2007-11-12 08:57:15
soujijiさんごめんなさい。
本編で、お名前のつづりを間違えていました。
いま修正しました。

「aja」早くお手元に届くといいですね。
ぜひ感想をお聞かせください。
返信する

コメントを投稿