日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

<音楽夜話>旧友再会の想い~ギルバート・オサリバン・ライブ

2008-08-17 | 洋楽
ギルバート・オサリバンのライブを、ビルボード・ライブで観てきました。

ギルバート・オサリバンと言えば、何と言っても72年の6週連続全米ナンバーワンヒット「アローン・アゲイン」が有名ですね。私は以前、と言ってももう随分前のことですが、新宿厚生年金会館でステージを見たことがあるのですが、その時の印象ではかなり単調で面白みの少ないパフォーマンスといった感じだったので、今回はあくまでお盆の暇つぶし程度に、あまり多くを期待せずに足を運びました。

ところがどっこい、結果はなかなかグー。オサリバン氏、聞けばすでに御歳62歳。近年ではメタボぶりにガッカリさせられるベテラン・アーティストが多い中、昔と変わらず長身&スリムな体型のままで、歌声も70年代のまんま。ギター、ベース、キーボード、ドラム、サックスの5人をバックに従えて、コンパクトによくまとまった歌と演奏を聞かせてくれました。このバックメンが、見た感じ皆50代以降の英国人的雰囲気を漂わせた品の良い叔父様たちでして、下手に若いミュージシャンを使わずに、気心の知れた音楽仲間とやってます的な感じがなんとも正解であったように思えました。

知らない曲もポツポツありましたが、「ナッシング・ライムド」や「クレア」、レゲエ調で聞かせた「ホワイ・オー・ホワイ」、アコギのバックでマイク片手に歌った「ハピネス」等々、70年代のヒットシングルも随所に織り交ぜながらの約70分、どこか旧友と久しぶりに再会を果たしたような、心温まるステージでした。

やはり極めつけは、アンコールでの“お待たせ”「アローン・アゲイン」と椅子に立ち上がっての熱演で、観客一体ノリノリパフォーマンスで締めた「ゲット・ダウン」の2曲。私が洋楽ファンになりはじめのかなり初期にシングル盤を買った「ゲット・ダウン」も最高でしたが、やはり生で聞く「アローン・アゲイン」はグレイト!本当に心にしみる稀代の名曲であると改めて実感した次第です。

昔は英米のライブハウスで、一流ミュージシャンを身近に体感できる話を聞いては、本当にうらやましく思ったものですが、今やそれが日本でも可能になった幸せを、しみじみ実感させてもらった“70年代旧友再会ライブ”でした。