~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

デュオの練習

2006年10月02日 14時00分35秒 | 室内楽
朝からチェロとの合わせに行ってきた。
チェロのY子さんのお宅は、歩いて10分ちょっとの場所。

今日は、8月末に曲選びをしたフォーレの「エレジー」の初合わせ。
といっても、Y子さんは6月にこれを一回仕上げておられるので、問題はまったくの若葉マークの私だ。

最初全体のテンポの確認をし、とりあえず通しで弾いてみたのだが、
Y子さん、今までと一味違う。。。
細かい箇所の練習や打ち合わせをしたのちにきいてみた。
「弦に詳しくない私が言うのもなんなんですが、
今日のY子さんの音は<芯がしっかりしてて、大変深い音>に感じました。今までは、男性チェリストに比べると、小柄なせいもあってか、やはり音がか細いという感じが否めなかったのですが、今日はそんなことは全然ない。いったいなにが・・」
Y子さん、地元交響楽団の首席チェロ奏者に師事しておられるだが、やはりその影響?・・・Y子さんいわく、
「M先生についたのが昨年の11月からで、それ以来、今までやっていなかった基礎練習を毎日始めました。<左手は運動選手なんだよ>といわれて、鍛えなければ(笑)と。そのおかげでしょうか?」

いや、そのおかげでしょうとも!間違いないです。
Y子さん、私よりは若いけれど、小学1年生のお嬢さんもいらっしゃって、チェロを教えたり、オーケストラや室内楽の練習で大変お忙しいお母さん。
そんなかで精進されて、一年足らずでびっくりするくらいの変化をされたその努力、楽器を超えて尊敬してしまう。

お嬢さんのH子ちゃん(今日は学校がお休みなので)、ずっとお母さんのそばで、「エレジー」を正しい音程で(階名で)歌っている。おそるべし・・
このお嬢さん、3歳でバイオリンを始め、幼稚園に行き始めても朝練1時間をかかさなかったという、うちから考えると、ほんとビックリのお子さん。今でも朝6時に起きて、6時半から7時半まで一時間練習してから学校に行かれるそう。
うちは住宅事情もあって、6時半からはさすがにはばかられるのだが、朝練はエライ。私も頑張らねば(って、まずはうちの子供ですねっ・・ハイ・・)。

お宅に紫色の素敵なドレスが飾ってあったので、私おもわず反応してしまい「わあっ、いいなあ。これが、あのコンサートで評判の良かったドレスですね」と言ったら、すべてY子さんのドレスはお母さんの手作りだそう。他にもたくさん作品を見せていただいた。
「お、お母さんっ!もしご迷惑でなければ私のもお願いできませんか?お店で見ても気に入ったのなくて・・。色のイメージは固まってるのですけど・・」と思わず口走ってしまった。
「いいですよ!○○に行って生地みてきんさいよ。まだ時間あるなら作ってあげるよ」
と言ってくださった。
マジでお言葉に甘えますよ、私。