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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

9月のコンサート他いろいろまとめて

2018年10月03日 22時57分00秒 | その他音楽

10月に入り、今年はあと4分の1となり、今年度については後半となりました。

1か月分のまとめですので(自分のFacebookからの転載・保存)、それなりに長いです。

お時間あって、かつもしご迷惑でなければお読みいただけると幸いです、

 

 

・新井さんの引退発表、と カープのリーグ三連覇(9月26日)

  

マジックがカウントされ始めてからが、ほんとに長かった~

 

・ジブリ展にも行きました(県立美術館。19日)

以下自分のFacebookより転載します。

<10時前に入ったのに、相当な人出。

8月に子供たちは観にきたのですが、私はチケットだけ買って帰宅。
やっと観ることができました。
テレビ等で宣伝されている、動く飛行船とか、ねこバスのイメージが強くて、お子様向けかと勘違い気味だったのですが、
実際は、
鈴木プロデュサーと糸井重里さんの、コピーをめぐるやりとり(てにをは、現在形過去形、というほんとに細かい一字レベルのことまで)、
企画から製作・宣伝・興行にいたる
緻密なスケジュール、

人類が空に羽ばたく歴史(昆虫や鳥の話から、飛行機開発の細かい過程まで)、
といったような、こちらから積極的に読まなければならない展示がほとんどで、
これはもう非常に勉強になりました。
・ポスター(チラシ)の空間割合や、字体、コピーの効果、
・企業とのタイアップ、
・常にヒットさせる努力、
こういう裏方あってのジブリなのだ、宮崎さんなんだ、と。>

 

・樹木希林さん亡くなる(9月15日)

 

以下、Facebook(9月22日)より

<昨晩の樹木希林さんの番組で一番驚いたのは、
希林さんが事務所に所属してなくて、
ファックスと留守電を一人でさばいているということだった。
安住アナの「出演料の交渉も自分でされるんですか?」の問いに、
「もちろんですよ。そこが一番おもしろいところじゃないですか?自分より適任者がいると思えばそちらを推しますし。」

不動産の価格に敏感で、
家の掃除もすべて自分で、
洋服のリフォームも自分で、
でも裕也さんとは離婚しない(笑)。
「あの人は私の重しだから」

重荷じゃなくて重しなんですよねえ。>

 

・最後の土日(29,30)は台風24号が吹き荒れ、関東のほうは夕方にはJRが早々に運転を止め、それに伴い街も店じまいということに。

こちらはそこまでではありませんでしたが、午後2時ごろ帰宅した際には、傘は差せず、服はずぶぬれでした。

 

 

さて、9月は6つのコンサートに行きました。

 

遠征したのは、14日福岡、22日の尾道、24日の岡山。

・14日福岡は小菅優さん

 

Facebook(9月15日)より

<昨夜は小菅優さんを聴きに福岡FFGホールまで行ってきました。

入り口まで下り階段、入り口からも下り階段、ホールに入ってからも下り階段…という、膝の悪い時には行きたくないぞ(しかもエスカレーター、エレベータ見当たらない)というホールでしたが(笑)、
演奏はさすが小菅さんで、
最初の方こそ「なんというテクニック!」と驚きましたが、
そのうち「完璧で当たり前」な耳になり、
火の鳥とかも難しい曲に全然聴こえない。

三部に分かれていて、一部と三部が茶のドレス、二部が真紅のドレス。
「さあこれから、火の物語を始めますよ〜」というチャイコフスキー、
レーガーの内省的な音、
リストのフーガ部分の面白さ、
ドビュッシーとスクリャービンの「正気(狂気?)スレスレ」、
リズムと熱と情念の渦巻くファリャ(それまでと同じ人の演奏とは思えないほどの雰囲気の違い)、
オーケストラを聴いてるようだけど、全然必死ではなく余裕の「火の鳥」、
…それぞれについて語るとそういう印象なんですが、
それはあくまでも「演奏」であり「音楽」の話。
深く残ったのは、小菅優さんの「思想」というか「哲学」。
これまで味わったことのないコンサートでした。>

 

・22日 尾道は、松本和将門下4人(大人2人子供2人)と、松本さんのシューマン「幻想曲」、松本さんとはな子さんのベートーヴェンの「スプリング」でした。

アットホームな喫茶店での演奏、打ち上げ共に毎年楽しみにしているイベントのひとつです。

 

・24日 岡山シンフォニーホールは5人の子供たちのコンチェルト(ヴァイオリン2人、ピアノ3人)と、松本さんのチャイコフスキーのコンチェルト。

出演者のひとり、ヴァイオリンの高校生が、友人が小さいころからずっと伴奏している子だということで、声かけてもらい、ついでに「松本先生ゲストですよ~」と。

「あ、ほんとだ」と(笑)。

 

Facebookより。

<大満足の岡山行きでした〜

前半の子供たちもそれぞれ良かったうえ、
松本さんのチャイコフスキーが圧巻でした。

ソロリサイタルとか室内楽は私自身でもプロデュースできるんですが、
コンチェルトはどうにもならないので、
これまでも、東京2回(ショパン、モーツァルト23番)、岡山(ラフマニノフ2番のゲネプロ)と遠征してます。
コンチェルト、押し出しの良さとアンサンブルの巧さで、ほんとに向いてると思うので、
もっと呼んであげてください〜(笑)。

いや、ほんと良かったです!
感動したのでサインもらいました(笑)。>

 

そして28日は、友人プロデュースのコンサートにスタッフとして参加。

・上原琢矢リサイタル

 

9月28日 Facebookより

<子供の頃から横山幸雄先生ひとすじのお弟子さんで、
今年の浜松国際ピアノコンクールのコンテスタントでもあり、
すでにオクタヴィアからCDも出ている21歳。

今日3時半に会場入りしたところ、ちょうど到着されたところだったようで、すぐに楽屋にご案内しました。
私、本番はもしかしたら聴けないかもしれないとリハーサルに潜入。単に指ならしするのでなく、ピアノのクセや音を調えていく感じが、すでにプロの演奏家。ピアノに向かう姿が実に自然で、こちらの方が安心感に包まれます。

息をするように紡ぎ出される音、
でも、ごーっと、あるときは底鳴りがし、
ある時は、さーっと、音のベールが漂う。
非常に整った美しい演奏でありながら、
あたたかい心臓を感じる、そんなピアノです。

なんとなくリパッティを思い出しました。>

 

9月29日Facebookより

<昨日の上原(かんばら)くんの演奏を聴いて以来、

ずっと考えてるんですが…

ちょうど彼は、私の子供世代で、
もちろん天性のものとか個性はあるにしても、
なんというか、あの世代独特の空気感はあるよな〜と。
少なくとも、昭和中期生まれとは、感覚も思考も方向性も違う。
違うんだけど、それがなにか新しいと同時に懐かしいというか、
大事なものを取り戻しつつあるというか…
今の学校とか教育、いろんなシステムのほうがそれに追いついてないのかもしれない。

もっと彼らの音を真摯に聴き、
「刺激・変化」ではなく、「醸成」によって生まれつつあるなにかを汲み取っていかなければならないような気がする。>

 

演奏のほうは、仕事6回、ボランティア1回でしたが、

ホール試奏会にも2回行きましたし、娘の体育祭はありましたし、

ヒマだと思っていたのに、振り返ってみると意外に忙しかったっぽい9月(笑)。


レヴューまとめて9連発

2014年11月14日 16時41分04秒 | その他音楽

ここ一か月に聴いたもの、観たものを簡単に記録しておきます。(コメントはFBに投稿したものを元にしています)


♫井上二葉ピアノ独奏会 10月18日(土)18:30 流川教会

女性のお年をいうのは遠慮がありますけれど、あまりの凛としたお姿と完璧な暗譜に思わず検索。今年で84歳でいらっしゃるとか。
フォーレの10番台から119番にわたるソロ15曲と、作品61の歌曲集「優しい歌(全9曲)」

ご自身で書かれたプログラムノートを読んでもわかる通り、隅々まで神経と血の通った分析と演奏。フォーレの生涯を感じつつ、井上先生のこれまでにも思いを馳せた一夜でした。

この流川教会のべヒシュタインは、私自身がうまく弾きこなせないのは腕前からして当然としても、なかなか「これ」という演奏にめぐり合わなかったのですが、このリサイタルではまるで別のピアノのようで驚きました。(調律師さんを同行されていたようです)

 

♫藤本宏平ピアノ・リサイタル 「詩に寄せる」 フォトポエムを連想して選ばれた楽曲の数々 10月19日(日)ギャラリー 月

倉石さんの撮られた数々の写真に、ポエムとピアノ曲をそれぞれ合わせるという斬新な企画。ポエムも演奏も倉石さんとつながりのある方々が協力されており、なかには「元からこの組み合わせだったのでは?」というくらいぴったりなコラボもあり、また新しい出会いもあり、これからの可能性・無限性を感じました。

 

 

♫松元あや&奈須由美子 2Stories Session  10月28日(火)14:00 バッケンモーツァルト

 

これも、コラボ系のコンサート。 フラワーアートとピアノという、非常に美しい空間で、お客様も満員。

あやさんは、もともとがコンチェルト等、スケールの大きい曲をお得意とされるので、このような100席未満程度のサロンはどんな感じかしら?と思っていましたが、小さい空間ならではのお客様との無言のコミュニケーションを感じるあたたかい演奏をされました。

お花も美しかったですけど、このおふたりも大変お綺麗で、素敵な会でした。

 

 

♫チェンバロと弦の響き 10月31日(金) 18:45 東区民文化センタースタジオ

 

この日、娘が修学旅行から帰り、迎えがあったせいで、前半3曲目、スカルラッティ息子から拝聴。

チェンバロとバロックチェロの演奏会です。バロックチェロ初めて生で聴いたのですが、見た目にはエンドピンない、弓が反ってない、って感じでしょうか? 弦がガット弦だとか奏法の違いとかももちろんありますが。

ふだんピアノの演奏会の時などは、500席超のホールでもだいぶ後ろの方で聴きますけど、こういうものは音量からいってもそこそこ前で聴いたほうが楽しめます。ときどきこういうバロックのものを聴いて、デカい音に慣れた耳を整理する感じでしょうか(笑)。自分で弾いてるとむしろうるさいくらいに感じることもあるのですが、やっぱりチェンバロって繊細でかそけき音です。

 

 

♫木嶋真優ヴァイオリンリサイタル 11月2日(日) 14:00 西区民文化センターホール 

 

伴奏の下田望さんは以前からよく存じ上げており、伴奏の腕前については全幅の信頼を置ける方と思っておりましたが、今回が初顔合わせとなる木嶋さんとも、演奏&トークともにいい組み合わせで、大変楽しませていただきました。私はかなり後方の人里離れた席(笑)にいたんですが、曲の最後の響きの消えるタイミングがきれいに二人一緒。やはりこういうのはとても気分がいいです。

珍しく家族三人(夫、娘)で出かけましたが、おかげさまで家族でいい休日が過ごせました。

 

♫菊地裕介ピアノコンサート 11月4日(火)14:00カトリック東広島教会

 ショパン:エチュード作品10&25。リスト:孤独の中の神の祝福。(アンコール ショパン:新エチュード全3曲)

スピード感、色彩感あふれる、いい意味で日本語が母国語でない人の演奏のようで、衝撃的。

言葉やストーリーが浮かんでくる演奏、香りのする演奏、といろいろありますけど、今回はデッサンのしっかりしたかつ色彩や光の豊かな一連の絵を見ているような感じがしました。


 

♫チェンバロ収蔵記念コンサート「雅な響きとの出会い」チェンバロ・バロックの調べ 11月6日(木)呉市文化ホール

 

個人所有のチェンバロを呉市文化センターに寄贈されたお披露目コンサート(無料)。

ここのホールは毎年室内楽セミナーで使わせていただいてますので、馴染んでいるのですが、初めてオーケストラピットがでているのを見ました。客席は1階の前半分だけを使用してましたが、平日の昼なのにほぼ席が埋まる勢いのお客様で、びっくり。

フルートとの共演で、チェンバロの方には手を映し出されるモニターを設置。公共施設ならではのぜいたくな会でした。

 

♫「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」 11月7日(金) 12:15サロンシネマ 

  

以前、友人と「チェリストではデュプレが映画になったけども、ピアニストで映画になるならまずはアルゲリッチだよね。でも存命中はどうかな?いろいろ関係者のこともあるし・・・」と語り合ったことがあるのですが、なんと存命中、しかも娘の手による、ドキュメンタリー映画。びっくり・・・

3人夫がいて(もちろん結婚1回につき一人ですけど)、3人娘がいる(夫一人につき一人)、というのはけっこう知られた事実ですが、夫はともかく、娘たちのそれぞれが明らかになったのはこの映画が初めてなのでは?もちろん特殊な家族ではあるんですが、家族といっても個人、そしてその個々人にとって大切なことというのは、それぞれなのだ、・・・などいろいろ考えさせられました。

そういういわゆる私生活の部分と、演奏家としての部分、観る人によって楽しみ方はいろいろでしょうけど、私は、「えっ?こんな曲あったんだ」とか、「アルゲリッチ、裸足率高い」とか、「けっこうマメにファンにサインしてる」とか「みなりにかまってないのかと思ったら、化粧するシーンあるし、<服がシワになるから本番前は椅子にすわらない>って、それなりに気にしてるんだ(失礼)」とか、ほんとミクロな部分がやたら気になり(笑)、これは、もうDVD出たら買うしかないな・・・と思っております。

 

 

♫ジャン=マルク・ルイサダ ピアノリサイタル 11月8日(土)南区民文化センターホール 18:30

 

8年前に一度聴いてますが、だいぶ印象が違ったように思います。今回は個人的にシューマンのフモレスケが好印象でした。前半がハイドン、シューマン、後半がショパンだったのですが、一夜にシューマンとショパンを並べて、かつそれぞれを「こうでしかありえない」というほどのレベルで弾くのは、ものすごいことなのでは・・・・と思っております。

最近は譜めくりをつけるスタイルだとはきいておりましたが、全曲、アンコールに至るまですべて楽譜を見て、譜めくり人を連弾椅子くらいの近さに配置してました。 ポゴレリチにしても楽譜を見るスタイルなので、この方々が楽譜を見る理由はなんなのだろうか??とずっと考えています。「覚えてない」とかいうレベルのハナシでないことは確実なので。世界各地行く先々で譜めくり人を手配せねばならない手間もあるでしょうに、不思議です。「見ない理由」というのは、山ほどあるのですが・・・・。そうそう今回、客席の照明がけっこう明るかったのはご本人の希望だったようです。

私サイン会のトリになってしまい、ついでなので、「解説書きました〜」と言ってプログラムにもサインしていただきました。そしてタクシーに乗られる前にもまたばったり会ってしまったという(笑)。
アンコールはモーツァルトのグラスハーモニカ、ショパンマズルカ作品59の3曲セット、そしてまさかのショパンソナタ三番の一楽章(全部弾くのかと思った・・笑)、と大サービス。
カキフライ、カキフライ、お腹すいた〜 とご機嫌で会場をあとにされました。


・とりあえず、以上です。ここのところ、時間がなかったり、その他の理由で演奏会レヴューは書かないことが多かったのですが、溜めたら溜めたでまた大変(笑)。また気が向いたら書きます。 

   


ひとりの愛好家として思う事

2014年02月09日 13時53分34秒 | その他音楽

さて、例の衝撃のニュースから4日たちました。(検索でコメント等が湧くのが面倒なので、とりあえずS氏とN氏ということで書かせていただきます)

2月5日の朝6時くらいに友人からメールが入っていました。「どうやらS氏の作品は別人ものだったらしい」ということで、私としては「たぶんやっかみ騒動か、だれかアシスタントがいたとかいうレベルのことであろう」と思っていたわけです。

そしたら、7時のNHKのニュースではご本人が「自分は構成等を指示しただけで、実際の作曲は別の人物に依頼していた」ということを認め、翌日にはゴーストであるN氏のほうが長時間の記者会見で詳細を語られたわけです。

詳細についてはもうニュース等で知られすぎてますので、特にここには記しません。

私は音楽関係者でもなく、とくにオタクなクラシックファンということでもなく、一般の音楽好きという立場、かつ話題のものはスルーしないというミーハー根性からして、2007年くらいからS氏のことは気になっており、

自伝は2007年第1刷のハードカバー(中古本)を持っていますし、

話題の「交響曲第1番」CDも持ってますし、子供はライブでオーケストラを聴きました。

弦楽系の曲のCDはレンタルで聴きましたし、ピアノソナタも借りる予定でした。

とくに熱狂したわけではありませんが、このブログにも書いたことがありますし、なかには涙するほどよかったと感じた曲もあります。

自伝や楽曲を通して、ちょいちょい疑念がなかったのかと言われれば皆無とはいえませんけど、今頃になって言うのはとても見苦しいですし、どこかこういう人物(天才といわれ、重い障害を抱えているといわれている人)は「自分には理解のできないところにいる人」と切り離して考えますので、とくにあれこれ思うこともありませんでした。

業界におけるゴーストライターの功罪とか、氏の自己演出(どこまでかはまだわかりませんが)については、おいおい世間が判断してくれることと思いますが、

クラシックに関わったことがある方なら、いかに、CDを売ったり、コンサートにお客さんを集めるが大変なのかは痛感されているはず。しかも現在生きている作曲家の手による作品で、かつ80分もかかる交響曲なんて、ふつうは企画持ち込まれた時点で「アウト」かと。

<自腹切って、ホール借りて、演奏者頼んで、練習会場借りてくださいね。入場料は有料だとホール料金が商業使用になるから、いっそ無料にしたほうがよくない?著作権料も相当かかかるよね?・・・・>

という感じじゃないでしょうか?

これをどういうわけかたった1曲の交響曲だけで18万枚CDが売れ、国内30か所以上のツアーまでやることになっていたわけです(まだ全部は終わってなかったようですが)。

専門家の意見はおいといて、一般人として考えるに、なぜこういうことになったのか・・・

テレビにおけるドキュメンタリーの見せ方、雑誌などでの取り上げ方等、マスコミの宣伝が大きかったというのは、もっともなことです。

では、なんでも宣伝さえすれば(真実かどうかは別として)、楽曲そのもの以外の部分で人の興味をひけば、みんなはCDを買い、コンサートへ足を運ぶのか?

今でこそ、ちょっとだけ日本の経済はよくなったんじゃないかと言われる部分もありますけど、ここ数年は不況で、公的機関や企業からの音楽界へのサポートも薄くなり、CDが売れないのはネットで簡単に聴けるから、コンサートに人が集まらないのはコンサートを聴きに出かける金銭的・時間的余裕がないから、ではなかったのか・・・・

実際のCD売れ枚数、チケットの売り上げの詳細はわかりませんけど、次々に赤字を生み出すような商売をするだけの余裕は業界にはないはずなので、少なくとも損にはなってなかったはず。

ということは、「なにかきっかけがあればCDも買う、コンサートにも行く」という潜在的需要はあるということなのでは?

だからといってその<きっかけ>をどんなものにしてもいい、なんてことは許されませんけど、少なくとも「クラシックのCDやコンサートいいんじゃない?」・・・くらいの人はたくさんいるっていうことですよね。

身近なところではうちの子は、「S氏(作といわれる)の交響曲が、部分的に似てるのなら、マーラーやショスタコ―ヴィッチのシンフォニーも聴いてみたい」、と思っているようです。

クラシックをそれなりに聴いてきた人が「なんだか、いろいろな曲のコラージュみたいでオリジナリティがないなあ」と感じた部分が、これまでクラシックになじみのない耳にはいちいち新鮮に驚きをもって聴かれるわけで、それはそれでいいんじゃないかな・・・と思うんです。

そして、これはマスコミではあまり言われてないことなんですけど、私は「演奏の力」というものも大きかったのではないかと感じています。

音楽の価値というものは、楽曲そのものもですけど、演奏の力というものを抜きに語れない。

今回、「楽曲に感動したのか、S氏の伝記(物語)に感動したのかわからない」みたいなことがさかんに言われてますけど、

私に関していうと、弦楽器のCDについては、とくに演奏の力を抜きに語れない気がします。たしか演奏者ご自身が委嘱し、思いをもって演奏されたはず。

シンフォニーはライブを聴いてませんけど、それだって、指揮者、オーケストラの演奏の力がなければこれだけの人を動員したかどうかわかりません。

これはよくあることなんですけど、自分が楽譜見て「なんかどっかで見たような曲だし、面白くない曲だなあ」という印象を受けても、他の人の演奏によって「なんてすごい音、なんて重い感情なんだろう」と全身をゆさぶられ、涙するようなことだってあります。

それだけに、ゴーストN氏は「演奏者の方々にも非常に申し訳ないことをしました」とおっしゃているのだと思います。もちろんちゃんとした素性の曲を演奏するにこしたことはないですが、「楽譜を書けない(読めない?)S氏」がプロデュースした曲を聴いて感動した聴き手の大半は、おそらくは同じくスコアを読めない人々。でも感動したのは、それは「演奏された曲だから」なんですよね。

 

私自身もまだまだ思考途中なので、今後意見が変わるかもしれませんが、今の段階では、音楽愛好家として以上のようなことを考えております。

 


現代曲だっ! クラムジーク=Crumb×Musik

2013年10月25日 13時36分47秒 | その他音楽

一昨日の10月23日(水)、こんなコンサートに行ってきました。

チラシを以前チラッと見たことはあったのですが、「う?なんだ?」という感じでよく見ておらず(殴)、9月末に朗読とピアノのコラボのコンサートに伺って、その打ち上げにまぜていただいた際、その朗読のコンサートとこのよくわからない(失礼)チラシのコンサートの出演者が重なっていることに気づきました。というより、伊藤憲孝さんご本人よりご案内いただき、「これは行かねば」と思った次第です。

その後さらにFacebookで「あんなこともこんなこともやります。調律師さん号泣です」という話を伺い、「えっ、内部奏法あるんだ~。ふつうはちょっとだけ中の弦を触るようなものでも厳禁なのに」とびっくりして、友人を誘って行ってまいりました。

印象としましては、

<君はかつてこんなショッキングな光景を見たことがあるか?鍵盤を使わないピアノ奏法をどれだけ知っているだろうか?>

とチラシに大書きしたかったような内容でした。

以下プログラム

**********************************

M.フェルドマン:2台ピアノのための2つの小品

M.フェルドマン:インターミッション6

L.バーンスタイン:2台のピアノのための音楽

S.ライヒ:ピアノ・フェーズ

(休憩)

G.クラム:マクロコスモス第1巻より<無限の魔術円><夢の偶像>

G.クラム:マクロコスモス第4巻より<天体力学>

 

ピアノ:山根浩志、伊藤憲孝、吉川絢子

**********************************

前半は2台ピアノ、後半のマクロコスモス第1巻の方がソロ、第4巻のほうが1台4手。

そしてアンコールが2台の即興で、内部奏法あり。

私は現代曲に抵抗はないですけど、全然詳しくはないので、いったいなにがどうなっているのか理解するにはほど遠い聴衆。

なので、ちょっと伊藤さんのブログから失敬して・・・

<10/23の7時からエリザベト音楽大学ザビエルホールにて、アメリカの現代作品を集めたコンサートをします。
20世紀、ヨーロッパの主流となっていた無調やセリーへの疑問から、アメリカでは新な潮流が生まれてくるんですよね。
今回はフェルドマンの美しく沈黙に満ちた作品から始まり、バーンスタインのジャジーなピアノ曲、そしてトランス状態へと誘ってくれるミニマルミュージックの傑作であるライヒのピアノフェーズで前半のハイライトを迎えます。
後半は全てジョージ・クラム。まずら円形に描かれた楽譜が美しいピアノソロをお聴き頂き、メインには演奏時間30分もの大作となる連弾曲「天体力学」を演奏します。
こちらは、薄くマイクロフォンで音を増幅させ、そして内部奏法をはじめ特殊奏法てんこ盛りの作品。きっと皆さんが今まで耳にしたことのない音響をプレゼント出きると思っています!>

・・・・・・はい、そういうことでございます。

予習できたのは、唯一後半のマクロコスモス第1巻くらいで、あとはもうなにをされるか、じゃない、なにを聴かされるかわからない・・・・、というお化け屋敷入り直前モード。たしかに照明も落として若干お化け屋敷感がないわけでもなく、そこに「ちゃりん・・・ちゃりりりん・・・」みたいな不思議な響きがするのはかなり非日常的でした。ライヒなんか、同じ音型の延々の繰り返しをどうやってカウントしているのか、それも不思議。

休憩のとき、楽譜を眺めてみたのですが、円形あり十字架あり、・・・美術ですね、これは(笑)。G.クラムのソロ曲は、動画の印象よりライブの方がはるかに魅力的で美しい曲でした。

G.クラムの連弾、ヘンタイ力学、でなくて「天体力学」。ピアノのいわゆる「普通の音」がほとんどしない(汗)。1曲目はホールど真ん中で聴いていたのですが、いったいなにをどうしたらあんな音がでるのかわけわからず(というか見えず)、2曲目が始まる直前に最前列の左側に移動。

演奏者おふたりとも、椅子なんかすわるヒマもなく、中腰であんなこともこんなことも。練習の際には腰を痛め、指から血を流し・・という惨事だったそうですが、それも納得。ああ、スタインウェイさまが叩かれたり、なにか挟まれたり、突っ込まれたり・・・・。

私も友人も大興奮(笑)。演奏者の組み合わせもいいんですが、オトコの子(・・じゃない大の男です)ふたりが、もう楽しくてたまらないと夢中になって演奏してる興奮がビンビン伝わってきて、こちらもたまらない(笑)。

いやあ、いいもの見せて(聴かせて)いただきました。休憩時、楽譜について個人的に説明してくださったかたが、やはり最前列におられ「すばらしかったですよねえ~」と私たちに声をかけてくださり、なにかを共有したうれしさに満ち満ちました(笑)。


楽しい演奏会、どうもありがとうございました!!!

 

 


演奏会ラッシュ

2013年10月13日 23時29分48秒 | その他音楽

10月に入って演奏会ラッシュです。

今月すでに、10月5日(土)クレイジー・クラシックス、10月8日(火)エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス、そして、今日13日(日)が松本和将リサイタル。

ちゃんとレビューを書く時間がなかなかないのですが、このままだと、記録なしになってしまいそうなので、直後の感想を自分のFBから転載。

<10月5日  クレイジークラシックス、行ってきました~!
1曲目(パガニーニの主題によるバリエーション)真面目な演奏。おおお~っというウマさで、今日はもうこれだけでもいいや、と思うくらい。
前半のショートコント(?)で爆笑死。
後半「ウエスト・サイズ・ストーリー」、気持ち悪さも加わって(笑)、ボリュームあり。
娘はなぜか、「そこ笑う?なんで?」というとこまで笑いっぱなし。>

※クレイジー・クラシックスを説明するのはとても難しいので、よろしければこちら他の動画をご覧ください。

<10月8日  エル・システマ・ユース・オブ・カラカス行ってきました。
「ヴェルディ:運命の力」「グリーグ:ピアノコンチェルト」「チャイコフスキー:シンフォニー5番」
何年か前に行ったシモンボリバルユースのときもそうだったけど、とにかく人数がすごい。コントラバス15台。ほぼ地鳴り状態でした。・・・・たぶん総勢で100超えてるのでは?(追記:150~160名だったそうです)
娘と一緒に連れていったお友だち、「あんなに(ステージに楽器が)いっぱいでピアノどこに入るの?」と心配そう。
グリーグでは、もちろんオケの人数減りましたけど、それでもコントラバス8台。
萩原さんのピアノ、pp、ppp?いやpppp??まできれいに通る美しい音色でした。アンコールのグノー「アヴェ・マリア」。・・・オケの人で泣いてる人もいました。
後半、チャイコフスキー5番。あの人数でやるんですからもう大迫力。しかも終楽章後半、相当な速度。でも、崩壊しないんですよ、これが。あの狭いぎゅうぎゅうのスペースで、弦楽器全弓で弾きまくり。誰かの目をついたりしないだろうか・・と心配になるほど。
・・・・暗転してるうちにジャンパーを着て・・・・
アンコール、「セキーニャ:ティコティコ」と「バーンスタイン:マンボ」。これはもうお得意ですから(笑)。盛り上がりましたねえ~。しかも最後は着ていたジャンパーを客席に投げるというサービス。気が付けばうちの娘もゲットして大喜びしていたという。いや~、楽しかった!>

夏休みの一行日記みたいな感想で申し訳ありません。

 


朗読とピアノのコラボ

2013年09月29日 22時46分48秒 | その他音楽

FBつながりのある方に誘われて↑のコンサートに行って参りました。

話せば長いのですけど、うちの師匠のリンク関係でご縁をいただいた在東京の方からのご紹介です。

素敵なチラシなのと、「朗読とピアノのコラボ」という抗し難い魅力・・・

言葉と音楽、私自身もずっと関わり続けていきたいジャンル。これは行くでしょ、用事なかったら絶対行くでしょ。

行ってみたらですね、驚きましたよ。・・・・これまでの私の小さな発表会もどきを聴いてくださったご近所の方とばったり。そして主催の方もなぜか私の演奏を2回ほど聴いておられる。ピアニストの伊藤さんは私一方的に存じ上げてましたし、打ち上げでよくよく話してみたら、朗読の方もどこかでニアミスの関係。

狭い、狭い狭すぎる~。もう、ノーメイク、TシャツGパン下駄履きでウロウロできない、・・・・いや、やりますけど。

 

さて、コンサートのお話。

西条八十。あ、これサイジョウヤソと読みます。ハチジュウじゃないですよ、念のため。

この八十さんの詩をシューマンの「子供の情景」の曲に合わせてチョイスし、曲と交互に朗読されるわけですが、なかなかいいんですよ、これが。ふつうに読むだけで歌の体をなしているような詩なので、シューマンの、これは「歌」というよりどっちかというと「語り」っぽい曲とけっこう合う。う~ん、考えましたねえ。

実は私、遠い遠い昔書いた卒論が「萩原朔太郎」なんですが、あのちょっと気持ち悪い皮膚感覚満載の詩だったら、いったいどういう曲とコラボするんだろうか・・・・とヘンタイなことを考えておりました。

後半の「象のババ-ル」。これ、絵本は有名ですし、プーランクの曲があるのも知ってましたけど、恥ずかしながら聴いたのは初めて。ましていきなりライブ(笑)。

朗読とピアノとプロジェクターへの絵の投影という豪華3点セットで、子供のように楽しませていただきました。

プーランクってあまり弾いたことないですし、そこまでなじみもないのですけど、「プーランクだなあ」という和声、「フランスの絵本だなあ」という内容・・・素直にとっても面白かったです。

私も時々、演奏会を企画したり自分も参加したりする人間なのでわかるのですが、こういう「凝った企画」のものはいろいろと難しいんですね。会場の設定、宣伝、スポンサー、いろいろ考えると「やっぱり無理か・・」みたいになってしまいがち。でもそこを損得抜きで「とにかくやってみよう」というところが、おおげさにいうと「文化」じゃないのかな・・と思ったりもします。

今日は、コンサートもですけど、打ち上げにも思いがけず参加させていただき、初対面ばかりの方なのに、初対面とは思えないようなお話ができて(笑)、得難い夜でした。

 

・・・・で、朔太郎とコラボするなら誰だ???(違)


偶然と縁

2013年08月07日 15時41分06秒 | その他音楽

さて、そろそろ次のことを考えないといけないです。

まずはうちの片付けとここまでほぼ放置してきた娘の宿題かれこれ。

一昨日の夜は子供ふたりと大型書店にいって、必要な本を買い込み、食事もしてきました。帰りに大通りのデパートと電器店の壁面をみてみたら、「ご冥福をお祈り申し上げます」の幕が下がっており、この地に越してきて丸12年、8月6日の前にこのような幕がかかることを初めて知りました。

私はもともと他県人で、たまたまこちらにきて10何年かを暮しているわけで、原爆についてなにかを語ることはできませんが、爆心地近辺は日常的に行き来している場所であり、たびたびなにかの気配や空気を感じるところでもあります。ボーっと通り過ぎることはまずありません。通り過ぎようとしてもどうしても気づかされます。恥ずかしながら資料館にも未だ行ったことがないのですが、付近から「感じる」ことだけは怠らないようにしようと思っております。

もともと霊感とかいうものを信じている人間ではないのですが、やはり「偶然」ということが重なるということはあるわけで、

最近グバイドゥーリナの「最後の七つの言葉」という曲を聴いたのですが、さてコンペも終わったことだし、別の作曲家でも聴くか・・・とCDラックからパッと取り出したCDがジェイムズ・マクミランの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。

私、キリスト教についてはほんとに何も知らず、よって、このふたつの曲がなにをもとに、どういう思いを持って書かれた曲なのかもわかりません(恥)。解説も読まずに聴いたのですが、もう音楽だけで十分でした・・・・ちょっと感想が書けません。

そして、その後、Youtubeをふらふらしてましたら、ある曲に捕まりました。曲名は単にピアノソナタなのですが、作曲者がいつごろの人なのかどんなプロフィールなのかもわかりません。曲から推して、たぶん、ロシアの人で、そこまで現代ではない人だろう・・と思ったくらい。

調べました・・・スタンチンスキー。

1888年生まれ、1914年没。非常に才能ある青年として将来を嘱望され、同世代の作曲家たちにも影響を与えていたらしい。父親が亡くなって以降、精神のバランスを崩し、それでも落ち着いているときは、ちゃんと曲も作れていたらしいのですが、医者にも見放され、事故とも自死ともわからない溺死体で発見。享年26歳。

つまり来年が没後100年なわけです。

う~ん・・・なんなんでしょうねえ。

グバイドゥーリナは名前知ってましたし、曲にはどちらかというと「おもしろい」という惹かれ方をし、そのせいか「おもしろい」という域から出られずに今にいたった感があるのですが(汗)、今回はそういう出会いではないようです。

 

折しも、先日のコンペの講評が送られてきました。たくさんの丁寧なアドバイスをいただき、びっくりし、また感謝しております。

たしかに「音のうしろにあるものの表現」「音楽の方向性、変遷」にまでは至らずに終わった・・・、と自分でも反省していましたし、

「途中中途半端だったけど、後半へ行くにつれ明晰になってきた」というのもおっしゃる通り。

たかが6分で、ズバッと聴いていただけて、ありがたいです。これは当日の演奏がうんぬんということではなく、今後の取り組みの糧になることですので、たしかにコンペという形ではありましたが、7名の専門家(予選まで入れると計17名)から貴重なご意見をいただけのは得難い経験となりました。

 

・・・・ということで「次のこと」ですね(笑)。


今月の演奏会最後は・・

2013年04月27日 23時17分59秒 | その他音楽

先月は8つのコンサート(発表会を含む)に行きましたが、今月は地味です・・・5つ。

それも、

*少年二人のジョイントコンサート(ピアノトリオ含む)

*ピアノ、フルート、クラリネットのコンサート

*オルガン、クラリネット、サックスの教会コンサート

*ピアノ、バイオリン、チェロ(ピアノトリオ含む)のコンサート

そして今日が

*息子の学校のブラスバンドの定演

5つのうち3つが管楽器がらみで、これは私としては珍しいことです。一か月に行った演奏会のうち半分以上がピアノのソロリサイタルということもたまにはあるんです。

どっちにしろ、いろんなところに出没してますので、もし広島市の演奏会場めぐりのスタンプラリーというかポイントカードがあったら、けっこうな速さで満タンになるかもしれません(笑)。・・・・それいいかも、コンサート会場ポイントカード。まずは西、東、南、安芸と近隣の区民文化センターがそろったらボーナスポイント加算、とかですね(笑)。

それはともかく、今日は息子のブラスの最後のステージでした。

自分ちの子供は、なんといいますか、ソロなんかあるとちゃんと吹けるんだろうか、とそればっかり気になってこっちまで緊張するんですけど、よそこのお子さんは、「えっ、あんなにウマい子いたっけ??」「あの子のお母さんってどの人だっけ??」とびっくりしたり、今さら氏名を確認したり。

何年か前かの高3はとにかくはじけてて、そのころはあまり慣れなかったせいもあり「・・・これをシラフでやれるって高校生すごすぎ」と変に感心したのですが、

今年の高3はブラスに関しては、けっこう手堅いというか、マジメな感じでした。昨年は前のほうにすわっていたら高3年の子たちがヲイヲイ泣いててこちらまで伝染してしまったもんですが、

今年は後方で観ていたこともあり、そもそも昨年までと比べると格段に出番が多いので、おちおちボーっともしてられなかったこともあり、最後までちょっと緊張気味でした。

とにかくこれで部活は終わりですね。あとは勉強してくれ。・・・・・と言いつつ今夜はお泊り明日は打ち上げのようですが(汗)。

今日の定演では懐かしい曲が出ましたよ。「ケアレス・ウィスパー」。

誰がカバーしてたんだっけ?と気になって気になって仕方なかったのですが、西条秀樹と郷ひろみがそれぞれ歌ってたんですね。

原曲のほうを知らなかったです(汗)。

 


教会コンサート

2013年04月21日 00時28分02秒 | その他音楽

寒い寒い4月20日(土)の夜、コンサートに行ってまいりました。

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広島流川教会<新会堂竣工記念特別コンサート①> 

開演 18:45 終演20:00 広島流川教会礼拝堂

赤坂達三(クラリネット)、 平野公崇(サクソフォン)、 佐々木悠(パイプオルガン)

1.サクソフォン&パイプオルガン

  コラール前奏曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639   J.S バッハ

2.クラリネットとパイプオルガン

  フルートとチェンバロのためのソナタ第2番 BWV1031          J.S バッハ

  「二つの悲しい旋律」より<春> Op.34-2                  E. グリーク

3.パイプオルガン

  バッハファンタジー                                 N.ハキム

           ~~休憩~~

4.サクソフォンとパイプオルガン

  平均律より                                      J.S バッハ

  「マタイ受難曲」より<憐みたまえ、わが神よ>

  G線上のアリア

  私を泣かせてください                                ヘンデル

5.サクソフォンとクラリネットとパイプオルガン

  主よ、人の望みの喜びよ                             J.Sバッハ

(アンコール)

  私を泣かせてください

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礼拝堂に入ると正面に大きなスクリーンがあって、これはなんなんだろう???と思っているうちに、スクリーン内に演奏者が登場、そのまま演奏が始まりました。

え?どこで弾いてるの?・・・・・頭上でした(笑)。

私は最初最後列にいたので、そこは2階席の下。つまり頭上にはパイプオルガンがあり、その横に管楽器の方が立っておられたというわけです。 

後半のトークで平野さんがおっしゃってましたけど、「目の前のスクリーンに自分が映っていて、横にはカメラがあって、どこ見ていいんだか・・・」という演奏者にとってもなかなか珍しい状況であったようです。 

後半では私も席を移動して、前方壁際のパイプ椅子にすわり、前方のスクリーンと2階の演奏者の両方が見るようにしました。

改修以前のお堂がどうであったかはまったく知らないのですけど、残響もほどよく、音がぐるぐる回りこんだりもせず、とても聴きやすい会場でした。

パイプオルガンとこのふたつの管楽器の組み合わせはとても自然な感じで、初めて聴いたはずなのになんの違和感もありませんでした。クラリネットのソロ演奏はたまに聴くことがありますけど(実は木曜日にも聴いてきました)、サクソフォンのソロをクラシックの演奏会で聴いたのは、私おそらく初めて。

もうびっくり・・・・感動でした。サクソフォンはうちのピアノ室にも最近転がっている楽器であり、実は身近な楽器のひとつのはずなんですが、・・・いやきっと違う楽器なのであろう(汗)。 

パイプオルガンのソロ、バッハファンタジーは1955年生まれのハキムという方の作曲だそうです。バッハのおなじみの曲がちりばめられていて、でもそれが現代曲で、とてもおもしろく聴きました。

竣工記念コンサートはこれからも続くそうですので、楽しみにしております。


一日帰省

2013年03月08日 00時23分35秒 | その他音楽

母と鹿児島日帰りしてきました。

新幹線で九州に入ったくらいから、それまで皆無だったのに咳がたまに出始め、きっと乾燥なんだろうなあ・・と思っていたのですが、あとから考えてみたら、もしかしたら、黄砂はじめとするいろいろだったのかかもしれないです。

こぶしでしょうか、鹿児島中央駅前に咲いてました。こんな晴天なのに、桜島は見えず。空がただただボーっと白いんですね。灰じゃないようなので、やっぱりアレなのか・・・。

何をしに実家に帰ったかというと、実家の整理と運び出す家具の採寸だったのですが、日中の数時間でやっつけようとするには無理がありすぎ。

古書店さんにおいでいただき、父の本をひととおりみていただきました。父がこれでもかというほど、どの本にも、傍線をひき、マメに書き込みをし、署名をしていたおかげで、ほぼ売り物はありませんでしたが(汗)、画集を中心に段ボール3箱程度は引き取っていただけました。とにかく、欲しい方の手に1冊でも渡れば、もうそれでよろしいです。

古本屋さんならではの巡り合いやご縁のお話、今人気の「ビブリア古書堂の事件手帖」のお話、蔵書からしのばれる故人の読書のあれこれなど、良いお話をたくさん伺えて楽しいひとときでした。

こんなものも出てきました。

  

左はソノシートってやつですね。古書屋さんが探してらしたので、状態がよければ差し上げたかったのですが、ペラペラなだけに折線がついてしまってたりして、差し上げるのも難しい・・・

右はグラモフォンのドーナツ盤。ボロディン「中央アジアの草原にて」のようです(両面で1曲)。

売れるようなものでもなさそうだけど、捨てるのも難しい・・・・(汗)