~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

10月のモーツァルトソナタ本番と、12月の「第14回ベートーヴェンのソナタを弾く会」

2021年12月11日 18時14分00秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
なんと12月中旬になってしまいました。
コロナがらみで、コンサートを大々的に告知するのが憚られるという、理由というか言い訳により、
いろんなお知らせをせずに3カ月ほどが過ぎてしまいました。

10月は、ショパンコンクールの配信鑑賞いや観戦によりあっという間に過ぎましたが、10日にひとつ本番がありました。
大学時代のピアノサークルOG会の発表会(@汐留ホール)




昨年までの会場がなくなってしまい、今年初めての場所でしたが、こじんまりしていい空間でした。
8月にコンペが終わって、なぜかモーツァルトを弾きたくなってしまい、K.576を準備しましたが、やればやるほど、細かいことが湧いてきて(モーツァルトのソナタを全楽章人前で弾いたことはおそらく初めて💦)、非常に苦戦しました。苦戦のまま本番を迎えましたが、このタイミングでこの曲をやったことは大変ためになりました。

2ヶ月弱モーツァルトにかまけていて、気がついたら、12月(今年は3日、4日)の恒例「ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」が目の前。
モーツァルト1曲でこんなに時間かかったのに、約1ヶ月半でベートーヴェン2曲大丈夫か。。
24番「テレーゼ」、26番「告別」を弾くことは既に申告してあり、なぜか今年は暗譜することも決めていました。
前にも度々書いていますが、2008年に始まったこの「ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」で、私は途中から2曲ずつ弾くようにしており(「ハンマークラヴィーア」の年と、昨年のベートーヴェン生誕250年の「32人で32曲」の年は別)、65歳までには何があっても32曲終える予定でいるわけです。2曲弾かないわけにはいかない。
でもまだ10月のこの時点では(2曲といっても計5楽章だし…)という、甘い考えがありました。

「告別」は、第1楽章も第3楽章も言わずと知れた受験生御用達のテクニカルな曲ですけれども、「テレーゼ」第2楽章の「テレテレテレテレ〜」もなかなかハマらない、覚えられない。前日広島入りして、3人の友人宅を転々として本番仕様の練習をするも、あちこち落ちる💦落ちるばかりか、戻れなかったりもする。ここまでシャレにならんくらい練習して、分析もしてて、もう頭でも身体でもわかっているはずなのに、本番もどきの負荷をかけると弱いところがある。…自分比で明らかに、かけた時間が足りないんですよねえ。
本番は少々弾き直しはありましたけれども、前日までの状態を思うと、不思議と落ち着いて楽しめた気がします。…が、さすがにコンペ後にモーツァルトを入れたのは冒険すぎました。得たものは大きかったですが、心臓に悪過ぎました。

というわけで、ベートーヴェンソナタ、残り11曲。来年は7番と27番の予定です。




(主宰のH先生は、今年は2日間、3番と15番を弾いてくださいました)








今週のコンサート

2021年09月25日 22時51分00秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
ちょうど広島での予定が一日ぽっかり空き、「さて、家の片付けでもするかなあ」と思っていたところ、
玉島で松本和将さんのリサイタルがあることを知り、急遽行ってまいりました。

9月20日(月・祝)14:00開演  玉島市民交流センター 湊ホール
ベートーヴェン生誕250年記念 ピアノソナタ全32曲 演奏会
第5弾 最終章
第29番、第30番、第31番、第32番




これまたコロナで延期になって、厳重な対策を施してやっと開催にこぎつけたという公演のひとつですね。
たまたま行ける日だったというのもありますけど、
第29番「ハンマークラヴィーア」のテンポを上げた、という情報をご本人のツィッターから得ていたということと、
シゲル・カワイを持ち込まれるということ知った、ということも、行く気になった要因というか誘因。

なんせ、私自身「ハンマークラヴィーア」は松本さんに足掛け1年半近くレッスンしていただき、
とりあえず人前では2回弾きました。(…が、今では、全貌を思い出すのも難儀する状態💦)
「(あまりにも無理なテンポゆえ)メトロノームがおかしいんじゃないか?」と言われている指定テンポに迫るものだ、ときけば、そりゃ行きたくもなりますって(笑)。

いやあ、速かったです。あそことか、あそことか、大丈夫なんだろうか?…と老婆心全開でしたが、さすが、快調に弾かれました。
とくに第4楽章が聴いていても分かりやすく、湧き水から始まった川が、さまざまな過程を経て大海に注ぎ込むような、一連のストーリーとして入ってきました。

後半、30、31、32番。
32番の彫琢と説得力が圧倒的でした。
冒頭から、力まないほんといい響きで、これまで少なくとも3回は聴いていますけど、最初からここまで聴き手として掴まれたことはなかったような。
2楽章のアリエッタは客席の方も微動だにせず、みなさん音に集中している気配がすごい。
例のジャズのスイング風の箇所(確か昨年テンポを遅くすることにされた)も馴染んできて、松本スタイルが完成されたなあ、という気がしました。
そして低音のうなり!(たぶん平行弦ではこうはいかない…)

32番が始まった時、「どんな手垢のついた曲でも、あたかも今生まれたばかりの曲を初演しているように弾くのは素晴らしいなことだ」というどこかで読んだ文が頭に浮かんで、まさにそんな不思議な感じを味わいました。「ベートーヴェンってこんな曲書いたんだ!なんてすごいんだ」って感想が浮かんできて、演奏がどうこうということを忘れていた、ということです。
終わった時は余韻を楽しみたくて拍手をしたくなかったけど、しないわけにもいかずシブシブ(笑)しましたが、最後のMCで、まさにそのようなことを言われていて、ちょっと驚いた次第。


そして3日後の23日(木)15時開演
「上里はな子・松本和将 デュオリサイタル」@プリモ芸術工房
に行ってまいりました。





シューマン: 子供の情景
ベートーヴェン: ヴァイオリンソナタ第10番
(休憩)
クライスラー: プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
リヒャルト・シュトラウス: ヴァイオリンソナタ

アンコール  美しきロスマリン

前夜、配信チケットを買っていたのですよ。
朝、洗濯をしながら、リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンソナタ(庄司紗矢香&イタマール・ゴラン)を聴いていたんですが、
「これは、はな子さんの音に絶対合ってる曲だ!さぞ凄かろう」と思い、
家族には「ちょっと出かけてくる。帰りは6時前」と言い置いて、結局ライブに来ちゃいました。
リヒャルト・シュトラウス、期待通りでした!
2楽章の息の長い歌、
3楽章の、ローゼンカバリエとティル・オイレンシュピーゲルが混ざったような(笑)、噴き上げたりくすぐったりするような自在な音型と、艶やかで迫力ある演奏。これは楽しい。

「子供の情景」は、ここの空間とこのピアノにちょうど良い感じで、自分もいつかここ借りて弾いてみたいな…と思ったり。
ベートーヴェンの10番は、ピアノソナタでいうと第27番と第28番の間くらいの時期に書かれたものだと思いますが、いまだに私の中では不思議な曲。それだけにまたぜひ聴きたいです。
クライスラーの通称ミシミシは、これまでもはな子さんで聴いていますけれども、いつ聴いてもテンションと迫力に圧倒されます。

それにしても、
松本さんは月曜日に倉敷で、ベートーヴェンの29、30、31、32番を弾かれ、
はな子さんは前夜京都で、ラヴェルとシューベルトの四重奏曲を弾かれたばかり。
なんというタフなお二人!

第9回カンマームジークアカデミーin呉

2021年03月31日 00時28分57秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
「お知らせします」と言いながら、何もお知らせしないまま、終了してしまいました…
「第9回カンマームジークアカデミーin呉」
今回も事務局兼受講生で5日間呉に通いました。(3月24〜27日室内楽セミナー、28日修了演奏会)



もともと初日は朝早く出ないといけないのですが、
今回は受講生全員に抗原検査をしていただくため、ホールも早くから開けていただき、8時には設営開始。
8時半から、レッスンの早い受講生が続々と来館されました。
(ちなみに、スタッフと講師は事前にPCR検査を受けておりました)





今回は「スペシャルコンサート」や「初めてのトリオ体験」はありませんでしたが、
呉市庁舎内で恒例の「シビックモール潤いコンサート」第50回に、セミナー受講生同士で結成され現在活動中の四重奏団と、ピアノ担当の講師が出演させて頂くことになりました。







たくさんのお客様にご来場いただき、春らしい華やかなコンサートとなりました。






修了演奏会は恒例のステマネ。
今回はさすがにプログラム数が多い(修了演奏会36、講師演奏5)のと、
1時間に10-15分の換気タイムが必要なのとで、ゲネプロは講師陣のみ。
受講生は一発勝負の10:30-18:45の長丁場となりました。
講師演奏は18:00-19:00。
換気が、大雨の中、搬入口シャッターを開けるという荒業で、楽器にはなかなか過酷でしたが、
皆さんのご協力のおかげで、スムーズに時間通りの進行ができました。









閉講式は、今年はホールで。(今までは打ち上げの席でやってました)
今回で最終回ということで、思いがけずいろいろ労っていただきました。
ありがとうございます。












終了後、受講生の方からたくさんLINEやメール、メッセージを頂きまして、
「ドヴォルザーク(のピアノ五重奏曲)いい曲ですね、自分もやりたいです」「いつか一緒に弾きたいです」等々言っていただけたのはとても嬉しいです。
ほぼ自分の子供くらいの年齢なんですけど、親くらいの私の演奏を聴いてくださってありがとうございます。
またいつかご一緒できる日が来ることを祈っております。

第27回広島ターフェル オーケストラのコンサート

2021年03月14日 00時47分07秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
広島ターフェルオーケストラのコンサート終了しました。

昨年3月の予定が5月に、そして今年3月へ…と二度の延期の末のコンサートです。
2年がかりとはいえ、2月の上旬まで市のコロナ対策により区民文化センターが使用できず、
短期間に練習を詰め込んで、かつ、直前まで開催できるかどうかも不安な日々でした。
グリーグのピアノコンチェルトを弾かせていただきました。
個人的には、これまで積み重ねてできるようになってたことが本番発揮できなかったなあという思いはありますが、
本番はこれまで経験したことのない楽しさで、あっという間に終わりました。それだけでもう充分です(笑)。

アマチュアのピアノ弾きで、56歳にして初コンチェルトというのは、
技術もですけど、暗譜もけっこう怖かったし、フルコンを鳴らす体力気力集中力もそれなりに要りました。
貴重な機会をくださった、ターフェルオーケストラの皆様に心からの感謝申し上げます。
ドレスは、オケ主宰である友人のお母さんが14年前に作ってくださったものに、今回コサージュを縫い付けたもの。
調律は、うちのピアノを17年担当してくださっているF調律師。
広島に住んで、ピアノを始めてからのいろんなものが、まとまったような一日でした。

近所のおばちゃん友人が大挙来てくれていたのですが、
「先生がオーケストラとなんかやるらしい」くらいの認識で来場していたので、
開演前のステージを見て、「あれピアノがない。どこで弾くの?どこからでてくるの?」と大騒ぎしてたもよう(笑)。
(グリーグは2曲目でした)
他にも、生オーケストラはもちろん、おそらくピアノコンチェルトを生まれて初めて聴く方々も来てくださっていて、
それなりにびっくりしたり楽しんだりしていただけたのではないかな、と思っています。

さて、月末は、恒例の「カンマームジークアカデミーin呉」があり、この準備は着々と進んでいます。
今年は、私また受講します。
詳細は追ってお知らせいたします。










コンサートのお知らせ(3月13日)

2021年03月11日 20時24分57秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
ギリギリまで様子を見ていましたが、今度こそ開催できそうなのでお知らせいたします。
今週土曜、つまり明後日、HBGホールにて広島ターフェル オーケストラの定期演奏会があります(18:30開演。入場無料)。
グリーグのコンチェルトを弾かせていただきます。
コロナ対策で、贈り物等の受付もありません。検温等でお時間かかるかもしれませんが、どうかよろしくお願いいたします。


「広島ターフェルオーケストラ定期演奏会」公演延期(→中止)のお知らせ

2020年03月01日 15時34分49秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
延期となった5月30日の公演は中止となり、来年の定期演奏会で同じプログラムを演奏することとなりました。(5月11日追記)

2021年3月13日(土) 西区民文化センター 18:30開演

どうかよろしくお願いいたします。




ソリストとしてグリーグのピアノコンチェルトを弾かせていただく予定の、ターフェルオーケストラの定期演奏会ですが、
新型コロナウィルス拡大防止の、イベント・公演自粛期間に入っていることが大きい要因で、
延期となりました。

5月30日(土)安芸区民文化センター 18:30開演

何卒よろしくお願い申し上げます。



アマチュアでぼちぼち弾いてる私ですら、この1か月で自分の演奏が2つ中止または延期、 
事務局スタッフをしているイベントが1つ中止となりました。
ましてプロの方々のキャンセルに関する打撃はいかばかりかとお察し申し上げます。

学校は感染防止のため前倒しの春休みに入り、
娯楽施設はことごとく閉館、移動もなるべく控える、
マスク・トイレットペーパー類は売り切れる、という戒厳令のような閉塞状況。
まだまだ新型コロナウィルスによる新型肺炎終息には遠いと思いますが、少しでも明るい材料が増えてくることを願ってやみません。

「第8回カンマームジークアカデミーin呉」中止のお知らせ

2020年03月01日 15時16分35秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
大変残念なお知らせです。

この3月で第8回となる「カンマームジークアカデミーin呉」、新型コロナウィルス拡大防止がらみで、中止となりました。
以下「カンマームジークアカデミーin呉」のHPより。

新型コロナウィルスによる肺炎(COVID19)拡大防止に向けての、イベントや公演の開催自粛要請を受け、
呉市文化振興財団と話し合いをもちました。
カンマームジークアカデミーin呉は3月下旬のイベントであり、先だって文科省から要請のあった期間以降ではありますが、
「講師・受講生が全国から集まり、また各地に帰っていくという、移動距離の大きいイベントである」「宿泊を伴う5日間のイベントである」「公共性が高く規模の大きい当ホールにおいては、十分な感染症防止対策を取ることが難しい」等の理由により、
全日程の開催を中止するという結論に至りました。

これに伴い、以下のイベントすべてが中止となります。

24日(火)~27日(金)    セミナー

24日(火)        アカデミーアーティストによるスペシャルコンサート

26日(木)        初めてのトリオ体験

28日(土)        修了演奏会


みなさまにおかれましては、なにとぞご理解いただきますようお願い申し上げます。

第9回の開催につきましては、また追ってお知らせいたします。

*呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)のホームページ →http://kure-bunka.jp/

演奏会中止のお知らせ

2020年02月27日 14時51分40秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
29日に予定されておりました、「ムシカでベートーヴェンを弾く会」中止となりました。
コロナウィルス拡散抑止のための、政府からの2週間のイベント自粛要請等もあり、致し方ないことと感じております。

企画から、チラシ、後援や協力要請、プログラム、すべての業務を一手に引き受けてくださったO氏に深く感謝いたします。膨大な時間と労力を捧げてくださったはずです。

開催できないのは非常に残念ですが、
私自身は、一昨年のソロリサイタル時に果たせなかった自分自身の課題と今回新たに向き合い、
この2曲をさらに深めることができたと感じております。
そういう貴重な機会をいただけただけでも幸せです。

お運びくださる予定だった方々、
もうムシカでの開催はかないませんが、
いつかまたこのような機会がありましたら、ぜひいらしてください。
お待ち申し上げております。


コンサートのお知らせ

2020年02月01日 12時25分12秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
今年は気持ち悪いほどの暖冬なのに、
武漢発のコロナウィルスなるものの脅威で、日本もパニック気味。
昨日ひさしぶりに街中に出てみましたら、なにかのSF映画のように、マスクマスクマスクマスクマスク…
まだ日本は白が多いですけど、これが黒と迷彩柄だらけとかなると、
………ちょっとワクワクしないでもない(そんな場合ではない💦)

さて、2月末と、3月半ばにコンサートがあります。
2月29日(土)のものは、
3月末で閉店する「純音楽茶房ムシカ」でのオールベートーヴェンのコンサート。
2011年以来、毎年闇鍋会で使わせていただいていた大事な愛するムシカですが、
このたび閉店ということに…(涙)
戦後、第九のレコード演奏で広島市民の心を熱くしたムシカで、
有志で最後にベートーヴェンを弾こう、ということに相成りました。
私は、ロンド ハ長調と、リスト編曲の「運命」第1楽章を弾かせていただきます。
いずれも、2018年のリサイタルで弾いたものですが、こうして機会をいただけて大変ありがたく思っております。
入場無料ですが、予約制です。



3月14日(土)は、広島ターフェルオーケストラの定期に、グリーグでのせていただきます。
広島ターフェルオーケストラは、友人の主宰する30年近い歴史のあるアマチュアオーケストラです。
昨年、コンチェルトのお誘いをいただき、相談した結果グリーグに決定しました。
55歳10ヶ月にして、初コンチェルトですが、意外と違和感がない…
それは形態に違和感がないのか、グリーグに違和感がないのか、メンバーに違和感がないのか(笑)。
明日から本格的に練習が始まりますが、とりあえず、マスクなしで弾きます。



そういえば、昨年12月8日から子猫を飼っています。
今3ヶ月。
こちらもまた55歳にして、初めて温かい生き物を飼うことに。
人生いろいろ面白いかも。




「第12回ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」終了いたしました

2019年12月02日 13時51分02秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

 

 

2008年11月9日(日)に第1回が開催された「BEETHOVENを弾く会 Klaviersonaten」も、なんと今回で12回。

初回は、たしかその前年暮だかその年の春だかに、楽器店の方2人とH先生と私の4人で、「主婦でも学生でも出られる、お財布に優しいベートーヴェンの会を始めましょう」と話し合いをしたのがきっかけ。とりあえず、楽器店お隣のビル内にあったスタジオで第1回をやることになりました。

その時は17名18曲でしたが、今あらためてみてみると、その中で今回出演したのは、H先生とK先生と私の3人のみ。メンバーが変わったというよりは、ある時期から不動のコアメンバーができ、それに新規が次々と入り、そしてそのまま増えている・・・・といったところでしょうか。

私はもちろん毎回弾いてますし、第5回からは2曲を自分に課しておりますが(除く:ハンマークラヴィーアの年)、1に無事開催すること、2に(第10回から参加し始めた)3人の生徒がちゃんと曲を仕上げるようにすることが重要。で、決して手を抜くわけではありませんが、自分の演奏についてはそれらがちゃんとできての話。

今年は中学生から70代まで。たぶん一番多いのは50代。20名23曲でした。

今回「悲愴」「月光」「テンペスト」「熱情」という、タイトルのある曲にそれぞれ複数のエントリーがあり、これが散らばるようにプログラムを配し、27-1,2、31-1,2,3、はなるべく連番になるようにしました。あとは出演者の仕事や学校の都合によって出番を調整。

これだけ続いてくると、さすがに会のカラーみたいなものが出来てきて、音楽歴や個性、取り組む期間がまったくバラバラな割には、全体でなんとなく雰囲気があるというかまとまってくるんですね。以前はH先生の演奏はかならず最後だったのですが、ピアノの荒れ具合とかお客さんの来場しやすい時間を考えると真ん中付近がいいのかな・・と。昨年からそのように配しているのですが、H先生の部(2曲)を頂点として、これはこれでまとまりがいいような気がします。

生徒3人はいずれも50代ですが、今回は3人とも暗譜。暗譜マストではありませんが、暗譜するといいこともあるし、やったことないのであれば(ピアノを始めて7~8年の者もいるので)、人生経験として暗譜というものをしてみるのも悪くないよ~という感じで、じわじわと勧めてみて、結果皆無事に弾いてくれました。

昨年は(言い訳にしかなりませんが)、自分の出番が18時過ぎと20時付近で、かなり消耗してしまって結局楽譜を見たので、今年はなんとか(生徒に暗譜させた手前)暗譜で演奏しようと思って、とりあえずなんとかしました(笑)。いい演奏だったのかどうだったのかはわかりませんけど、「朝からスタッフやりつつ、終わりの方とトリで弾く」という状況には少し慣れてきたように思います。慣れたからといってなにかいいことがあるわけじゃないですけど(笑)。ただ非常に私にとっては弾きやすい環境になってきました。今回で16曲、つまりベートーヴェンのピアノソナタの半分を曲りなりにも人前で弾きましたが、特に緊張するわけでもなく、なにかに感謝しながら自由にできるようになってきた気がします。

この会目指して研鑽を積まれた出演者のみなさま、細かいことまで手伝ってくれてかつ演奏もしてくれたスタッフのみんな、そしてなによりも、神々しい31番32番の演奏と清々しい「気」をくださったH先生に心より感謝申し上げます。

来年はベートーヴェン生誕250年。少し大きいことを企画しております。
詳細はまたお知らせいたしますので、ご期待くださいませ(笑)。

 

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 11月30日(土)安芸区民文化センター 入場無料

 

(10:15開場) 

【第1部】10:30〜

 第13番  変ホ長調 作品27-1

 第14番  嬰ハ短調 作品27-2 「月光」

 第 8番      ハ短調 作品13 「悲愴」

 

 【第2部】11:40~

第16番     ト長調 作品31-1

第17番     ニ短調 作品31-2 「テンペスト」

第18番  変ホ長調 作品31-3

 

【第3部】13:10~

第20番  ト長調 作品49-2

第 6番   へ長調 作品10-2

第23番  へ短調 作品57 「熱情」

第31番 変イ長調 作品110

 

【第4部】14:30~

第 4番 変ホ長調 作品 7

第 8番    ハ短調 作品13 「悲愴」

第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」

 

 【第5部】15:50~

第31番 変イ長調 作品110

第32番  ハ短調 作品111

 

 

【第6部】16:45~

第16番  ト長調 作品31-1

第17番  ニ短調 作品31-2 「テンペスト」

第22番  へ長調 作品54

第23番  へ短調 作品57 「熱情」

 

 【第7部】18:10~

第12番 変イ長調 作品26

第 5番   ハ短調 作品10-1

第14番嬰ハ短調 作品27-2 「月光」

第13番 変ホ長調 作品27-1

  (19:22 終演)