~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

クリスマスチャペルコンサート

2013年12月22日 13時53分53秒 | 室内楽

遅くなりましたが、19日(木)のコンサートの感想をば。

流川教会、なにかと今年ご縁があるのですが、今回は呉の室内楽セミナーの講師である下田望さんとそのお友達の寺下真理子さん、そして毎度お馴染み(?)のチェロのマーティン先生ご出演ということで楽しみにしておりました。

週の後半にかけて急に気温が下がり、天井の高い礼拝堂でのコンサートはどうなるんだろうか?との心配も。客席はエアコンのほか床暖房もあり、寒さは感じなかったのですが、ステージはそうはいかなかったようで、前半は1台だったヒーターが後半は2台になってました。

ことに女性の服装は露出が多いので、こういうときは、セーターでもなんでもお召しになってもいいんじゃないかと・・と思いたいですが、そうもいきませんよね。いや、ほんとにそうまでして着ていただいたドレス、お二人共すごく素敵、マーティン先生もびしっと決まったスーツ姿でいらっしゃいました。

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2013年12月19日(木)18:45開演 日本基督教団流川教会 礼拝堂

ヴァイオリン/寺下真理子   ピアノ/下田望   チェロ/マーティン・スタンツェライト

1.テンポ・ディ・メヌエット(プニャーニの様式による)・・・・クライスラー

2.ベルガマスク組曲より「月の光」・・・・・・・・・・・・・・・・・ドビュッシー

3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 イ長調Op.13・・・・・・・・フォーレ

                    ♪休憩♪

4.スケルツオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラームス

5.ピアノ三重奏曲第1番・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラームス

(アンコール:クリスマス曲)

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最後のピアノトリオをのぞいて、あとは全部ピアノ&ヴァイオリン。

「お、月の光!」と当然ピアノソロを期待しておりましたら、あっけなくすかされました(笑)。これはドビュッシー自身の編曲なんでしょうか??耳新しい響きで聴かせていただきました。

前半のあとの2曲は、私なじみがないうえ、予習なしで伺い・・・・すみません。

後半の1曲目、ブラームスのスケルツオってなんだろう??って思ってたんですが、「F.A.E.ソナタ」の第3楽章の例のあれだったんですね。これは4楽章からなるソナタで、1楽章ずつ作曲家が違うんです(2と4はシューマンだったかと)。3楽章は単独でわりに演奏される機会が多いようですが、なかなか聴く機会がないので今回聴けてよかったです。いい曲でした。

ブラームスのピアノトリオの1番は、お馴染み~と思っていたのですが、けっこうわかってなかったことが判明(恥)。いくら弾いたことないとはいえ、何回も聴いてるだろうに・・・(汗)。終楽章は実はほとんど記憶にありませんでした。すみません、顔洗って出直してきます。

ここのピアノは、7月に自分が本番やったときに、どうにも慣れなくてひーひー言いながら弾いたんですが、気温湿度またお客さんの入りによって、すごく変わってしまったりします。私は最後列の、頭上にひさしのある席にいたせいか、ちょっとピアノの音が届きにくかったのですが、席によってもまたこれは相当違うので、実際どうだったのかははっきりとはわかりません。弦楽器の音はよく響くし飛んでいきやすい会場です。

トリオは初めての組み合わせときいていますが、伸びやかなヴァイオリン、和声の構成・進行を掌握しているチェロ、そしてピアノ・・・望さんは伴奏のお仕事がとても多い方と伺っておりますが、曲中の伴奏に回ったときのセンスに驚愕いたしました。私、マーティン先生の演奏は友人のレッスンの付き合いというか付き添いで身近で存じあげているのですが、今回にあたってはたぶん数回の合わせと思いますけど、「そこのニュアンス、先に拾えちゃうんだ!さすが~」というところが何回もありました。

最後まで楽しく聴かせていただき、ありがとうございました。


プレイバックでお片付け

2013年09月09日 12時56分53秒 | 室内楽

昨日は、某弦楽器教室の発表会があり、チェロの伴奏を3人分してきました。

私は3人だけですけど、ヴァイオリン&ヴィオラ伴奏担当の方は20人でしたか・・・大変です。それも緊張した生徒さんがオチタところはさりげなくメロディーを弾いてあげたり、拍が飛んでしまったところは一緒に飛んであげたり、実はいろいろなことが起こっているわけで。・・・・ほんとに優しくて素敵なピアニストさんです。

さて、今日は宅急便がくるかもこないかも、ということで、ピアノ室にこもるわけにはいかず、かといって何をする気も起きず。でも、部屋を見回すと、夏休み明けの荒れ放題のまま。なんで誰も片付けんっ!!ということなんですが、どういうわけか私、脚が筋肉痛なんですよ。一昨日昨日と別に長距離歩いたわけでもないのに。ちょっとだけ早歩きしたような気はしますが・・・。

この重い腰を上げるにはどうしたらいいか・・・・

そういえば、まだ7月のコンサートの録音を聴いてなかった・・・・勇気を振り絞って聴いてみよう!

というわけで聴いてみたわけですが、これが見事にアタリまして、もう一時もいたたまれない(汗)。といって茶碗を洗ったり掃除機をかけたのでは音が聴こえない。自然、黙々と、でも落ち着きなく片付けをするしかなくなりました。

済んだコンサートのことをあれこれ言うのはご来場いただいた方にも申し訳ないので、感想は自分だけのものにしときますけど、ほんとにもう本番のプレイバックほど心臓に悪いものはないです。

最近どうも私、「緊張する」か「全然しない」かどっちかなんですね。もちろんそれは曲の難易度、練習の十分不十分、客数客層、有料のコンサートかこちらが払って出ているものか、・・・などの条件におおいに左右されますけど、

ひとつのコンサートのなかでも、1曲1曲でけっこう精神状態が違っていてそれがありありとよみがえってきます(汗)。

「緊張の極致」ですばらしい演奏をされるような方も世の中にはおられますけど、私のようなものは、やっぱり緊張していると速くなるし音が硬くなるし、ミスタッチが増える・・という平々凡々な結果になります。

不思議なもんで、初めての会場の一発勝負でも(コンクールみたいなもの)、全然緊張しないこともありますし、何回も何回もそこで弾いて入念にリハしてもダメなときもあります。

今日は、7月の録音を聴くだけでは掃除が終わらなかったので、さらに遡っていろいろ聴いてみる・・というドMな時間を過ごしたわけですが、

いろいろ聴いてみると、ソロが硬いのはまあ当たり前として、アンサンブルでも相手にかなり気を使ってあげなければならないような場合(相手の経験が少ないとか、子供であるとか、相手がド緊張してるとか)がけっこう落ち着いているというか、自分が緊張するわけにはいかない・・という自覚もあってか、聴きやすい音のような気がします。あまり頑張ると相手を弾き殺してしまうので加減して弾いているというのもあるかもしれません。

ソロの時は、ほとんどの場合が暗譜で(しかもオチないか不安・・・殴)、鍵盤も見てないことがけっこうあるし、それはそれでいいし、集中と言えばきこえばいいけれど、要は必死なので、聴きかえしてみても手に汗握ります(・・演奏内容にもよりますが)。

アンサンブルのときは、そりゃ一緒にドツボったり走ったりもありますけど、楽譜、相手、会場の響き、たまには鍵盤・・みたいな感じで、あちこち注意が移ってるし、万一のときはリカバリーできるくらいの余裕も残しておかないとならないので、たぶん練習のときから意識が自然と違ってるんじゃなかろうか・・・とそう思うわけです。

そういう部分がもう少しソロにも反映できれば、もう少しいい感じになるんじゃないかなあ・・・とドMな時間を過ごしながら思うことでありました。


変わったタイトルの曲

2013年08月14日 22時17分06秒 | 室内楽

世の中に変わった曲は多々あります。日本語訳はいろいろかもしれませんが、このタイトルは面白い。サティも真っ青。

ヒンデミット作曲: 朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲

音源はこちら

朝の湯治場といってもまさか浴衣に手拭いじゃないでしょうけど(笑)。

6分半付近になぜかスケーターズ・ワルツ・・・・・


もう金曜日。そして「まつきとわたるとはなこのトリオ」

2013年05月10日 23時37分05秒 | 室内楽

なんと、あっという間に4日もたってしまいました(汗)。ちょっと記録もんです。

自分でも何をしてたのか記憶があいまいなのでちょっと整理。

7日(火)   午前:母のケアマネさんと話し合い。昼:ベートーヴェンを弾く会打ち合わせランチ、夜:五重奏合わせ

8日(水)   夜:3月の室内楽セミナー反省会

9日(木)   鹿児島往復。不動産屋、役所二か所、銀行、病院、実家などで用事をすます。

10日(金)  午前:街中で用事そのほか。夜:「まつきとわたるとはなこのトリオ」

 

要は4日連続で夜うちにいなかったというわけでございます(汗)。

でもですね、鹿児島に行った日は別として、こういうときに限って、早い時間にちゃっちゃと夕飯を作り、しかも何品かちゃんとしたものを出すってどういうことだ??・・・と子どもならずとも思うところではあります(汗)。

昨日はほんとにすごい移動で、朝9時半の新幹線に乗って、鹿児島についてからはまさに分刻みのスケジュールで、在来線特急で霧島市往復までする羽目になりました。やればできる、ということですけど、できればやりたくない一日です(泣)。

さて本日、「まつきとわたるとはなこのトリオ」聴いてまいりました。

 

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5月10日(金)19:00開演 広島五日市 ライフワン

演奏:松本和将、向井航、上里はな子

<プログラム>

ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調 作品1-1

ヴィニャフスキ:スケルツオ・タランテラ 作品16(バイオリンソロ)

ホロヴィッツ:カルメン変奏曲(ピアノソロ)

~~~~休憩~~~~

ブロッホ:祈り(チェロ:ソロ)

ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 作品8

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このトリオの演奏会はこれで4回目。

1~3回目は私もスタッフ側におりましたので、ちゃんと聴けた感じがしないのですが、今回はライフワンさんが主催してくださったことで、ゆっくリ客席におりました。

第1回東区民スタジオ、第2回アルテールプラザオーケストラ等練習場、第3回はいつかいちさくらぴあ小ホールときましたので、毎回会場が違っておりまして、そのあたりもまたおもしろいところ。

今回は会場のキャパとしては一番小さくはありましたし、クラシック専用ホールというわけでもありませんでしたが、聴く側としては、音が集まってくる感じと奏者との距離の近さがなかなか好ましかったです。

松本さんのコンサートの常(?)として、今日は雨。終日降ってただでさえ湿度が高いところにもってきて、お客さんがいっぱいになると外から連れてきた湿気で会場はなかなかウェットな状態。そうなると弦楽器は指板が湿ったり、弓がゆるくなったり、楽器の胴体が汗をかいてきたりといろいろトラブルがあるそうで、そういうお話も途中途中でありました。そういうコンディションにもかかわらず、演奏はこれまでで一番よかったのではないでしょうか。すばらしかったです。私の席(ほぼ真ん中あたり)だと聴こえてくるバランスも絶妙でした。

ここの会場では私も2回弾いたことがあり、あともちろん演奏を聴いたこともあります。

自分が弾いたことのあるピアノと会場というのは、違いは弾き手そのものであるわけなので、聴衆として演奏を楽しむと同時に、なにがどう違うのかということにどうしても考えが至ります。そりゃ比べられるようなレベルではないわけですけど、なにが違うかということくらいは考えたり感じたりしないとレッスンにしろなんにしろそもそも話が始まらないわけです。

ここのところ自分の伴奏や、アンサンブルについて、とにかく反省のカタマリなんですけど(ほかからなにか言われたわけではまったくないわけですけど)、そこへもってきて、最近いい演奏を聴く機会がいくつかあって、聴くたび、細かい部分で「うわ~~」といろんなことに気づいて、これまで平気でやってきた自分が信じられないというか、一回シンで来い・・・・とつい思ってしまうんですね。ソロはもう致し方ないというか自分だけの問題なのでまあかまわないのですけど、相手のあるものはやはり丁寧に考えていかないとですね(汗)。

・・・聴きながらそういう思いがあったりもし、いろんな意味でやられました。

ところで、

毎年こちらで書いているように、私、梅雨時のむっとした高温多湿が大好きです。窓を開けたとき、ぞわーっと侵入してくる湿気がたまりません。

春先の、草木が萌え、芽吹く季節は少々苦手だったりしますけど(20代のころは大嫌いでした)、夏になるちょっと手前くらいのムシムシ感は大好きです。

そういう意味でも、今日のコンサートはちょっと気温は低めだったものの、とても幸せでございました(笑)。


室内楽の夕べ~Fresh Concert~

2013年04月06日 23時30分01秒 | 室内楽

3月は7つの演奏会とひとつのミュージカル(Cats)に行ったのですが、セミナーや法事などがあったせいもあり、ほぼレビューが書けてません。別に書く義務はないのですけど、何年かたったとき「この演奏会行ったはずなんだけどな・・・なにも書いてないなあ」というのもちょっとさびしいもんです。

なので、印象だけでも書いておきたいと思います。

※イニシャルにしようかと考えましたが、このおふたりまったく同じイニシャル。これから世の中に出ていただきたい思いもあり、実名でと思います。

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室内楽の夕べ~Fresh Concert~  4月6日(土)東区民文化センター 18:30開演 入場無料

Pf:大原知(高2) 大野志門(中3)、Vn:向田さおり、Vc:末永幸子

1.<連弾> 6つの小品 作品11より 第2曲『スケルツォ』 ・・・・・ラフマニノフ

2.<ソロ>  ピアノソナタ第3番 より 第4楽章・・・・・・・・・・・・・ショパン(大原 知)

3.<トリオ> ピアノ三重奏曲第1番より 第1・4楽章・・・・メンデルスゾーン(Pf 大野志門)

               休憩

4.<連弾> 春畑セロリ バッハメドレー

5.<ソロ> リゴレット・パラフレーズ・・・・・・・・・・・・リスト(大野志門)

6.<トリオ> ピアノ三重奏曲第1番より第1・4楽章・・・ブラームス(Pf大原 知)

     アンコール

ショパン:ワルツ第14番・・・・・大野志門

グリーグ:「ホルベアの時代から」より リゴードン・・・・大原 知

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例によってギリギリに入ったのですが、いきなり1曲目の連弾で疾走する若さになぎ倒されました。

あまりにも新鮮な気がしたのでなんでだろう???としばし考えました。

ラフマニノフのこの曲を初めて聴いたわけではないし、若い人の演奏もよくある。

なにが新鮮なんだ??そうだ・・若い男性二人という組み合わせをこれまで聴いたことがあっただろうか??

若い女性同士、若い女性と男性、はよくありますけど、若い男性ふたりはたぶん初めてだと思うんです。これちょっとすごいです。キレが違います。もちろんそれぞれが高レベルのテクニック・リズム感の持ち主であることが大いに関係しているわけではありますが。

本日のコンサート、なにがすごいって、このふたり、別々の先生に師事してるんです。つまり門下が別。

譜めくりのお嬢さんはさらに別門下からひとり。お手伝いのお母さん方も複数の門下から。

中学&高校生の自主企画のコンサートでこんなことができるということにまずびっくり。ホールは550席ですが、かなり埋ってまして、350くらいは入っているような感じでした。

もちろん親御さんの援助はあるでしょうけど、チラシもプログラムも広報も進行も、かなりの部分を自分たちの力でやりとげたことが伝わってきます。司会進行も交替でマイクを持ってました。

コンサートというのは、弾くだけで大変なこと。まして連弾や室内楽やトークをプログラムに入れていたなら、お互いの合わせ時間の確保もありますから、「これだったらソロリサイタルのほうが楽なのでは?」というくらい考えなければならないことがいろいろなあるわけです。でもあえてそれを学業のかたわらでやり遂げたということそのものがまずはすばらしい。

やはり、「こういうコンサートをやりますから、ぜひ聴いてください」という気持ちがチラシや広報の段階からほしいわけです。そういう「気」みたいなものは、不思議なことに、手元にたくさんチラシがあったとしてもどうしてもその1枚をスルーさせないなにかを発するものです(笑)。

演奏については、技術が高いのはこれまでの受賞歴などからもあきらかですし、どうしてあんなに弾けるんだろう??というレベルでおばさんただただびっくりなんですが、

それだけに、とくにアンサンブルの時などは、自分以外の奏者や客席が一緒に呼吸できるような間というか余裕がもうちょっとほしいとも思いました。とくにこれはコンクールではなくて、コンサートなので、お客さんは客席からステージを見上げて「すごい、すごい」とあんぐりしているわけではなく、一緒に呼吸し音楽を感じている、というか感じたがっているわけなので。

これだけの空間のこれだけの客数を巻き込むというのは大変なことだと思いますけど、中学高校生のころからこういう経験をすると、ほんとにいい演奏家になれると思うので、あえて子供扱いせずに一言、と思います。

このおふたり、見た目、似てなくもないのですが、けっこう音というか音楽は違っていて、連弾ではそれがいい具合に配されていて、すごくいい組み合わせだったと思います。これからもこのデュオを続けてほしいです。

大原くんは思慮深い優しい音を、大野くんはシャープでたまにドキッとするような音を持っておられ、それぞれがこれからどう変化していくのか大変楽しみです。

ヴァイオリン、チェロのお姉さま方、年長の経験者としてよくコントロールしていらっしゃったと思います。私からみたらみなさん4人ともお若いのだけれど、やはり演奏家としての落ち着きとか客席との空気感は(当然のことですが)やはりプロでいらっしゃいました。私も聴かせていただきながら、いろいろと学ばせていただきました。

そうそう、共演者が女性だった場合、男性の方はたとえお若くても、ぜひエスコートして差し上げてくださいね。レディーファーストでどうぞ(笑)。今日もしメチャクチャ手慣れたエスコートぶりを発揮されていたとしてら、それはそれで、おばさんびっくりしてしまいますが(汗)。  

・・・・・・というわけで、結局けっこうな勢いでレヴュー書いてしまいました。レヴューを一気に書かせるコンサートっていいもんです。        

 


室内楽の夕べ~Fresh Concert~のお知らせ

2013年04月04日 22時21分06秒 | 室内楽

春爛漫です。

30代前半くらいまでは、この時期はかなり苦手で、花の時期が過ぎて世間が緑に覆われるまでじっとやり過ごしていた感がありますが、今ではどうってことありません。

ネットでいろいろみていると、やはりこの1か月くらいが精神的に耐えがたいという方はおられるようですが、まあおばさんになれば、だいたいのことは平気になります。しっかり脱皮していいおばさんになりましょう。

ほんとそうなんです~。かくいう私も、30代(とくに前半)は、胃カメラのんだり、肺の写真とったり、足が痛くなって整形に行ったり、身体面でも具合の悪いことが多かったのです。友人たちもなんとなくそういう感じで「どうして40代50代のおばさんたちはあんなに元気なんだろうか?」と語りあったりしてました。

年齢的には、出産があったりホルモンバランスが崩れる時期だったりでしょうし、いわゆる女の厄年(33歳)というあたりは、やはりなにかいろいろ不調が起こりがちなのだと思います。

これからまた更年期ってやつに見舞われる予定ですが、いまのところ、体調の不具合はオモテには出てきてないです。ほんとはあまりよくもない感じなんですが、生来身体については非常に鈍感な人間で・・・困ったもんです。

コンビニで立ち読みした「オッサンになる人、ならない人」とかいう本に、「老け自慢はおおいにしましょう」みたいなことが書いてあって、「どこそこの調子悪い」とか「白髪が増えた」とかなんとかいいあうのは、ストレスの解消になるのでいいです、とありました。言われなくても、オッサンもオバサンも何人か集まれば、そんな話になります。みんなで老ければ怖くない(笑)。

そんなオッサンオバサンの対極にある、フレッシュな演奏家のコンサートのお知らせです。

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室内楽の夕べ~Fresh Concert~

4月6日(土)18:30開演(18:00開場)

広島市東区民文化センターホール入場無料(要整理券)

メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49 第1&4楽章

            Pf 大野志門(中学3年)、Vn 向田さおり、 Vc 末永幸子

ブラームス: ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調作品8 第1&4楽章

            Pf 大原 知(高校2年)、Vn 向田さおり、 Vc 末永幸子

  ほか ピアノソロ、連弾

                                            ※問い合わせ 090-2806-9929

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ピアノのお二人は音楽のみならず学業にも優秀な男子とうかがっております。それぞれ全日本学生コンクールで全国大会に出場したという腕前。私もちろん何回か聴かせていただいたことはありますけど、相当びっくりのレベル。萩原麻未さん、本山麻優子さん、いずれも10年くらい前から聴かせていただいておりますが、ピアノ男子はまだ追っかけ状態では聴いてないので、これからに期待してます。

ヴァイオリンの向田さん、チェロの末永さん、このお二人も演奏を聴いたことがありますが(末永さんとはよくお会いしてるし・・)、いずれも素敵な気鋭の演奏家です。

とっても楽しみにしております!


カンマームジークアカデミーin呉修了演奏会

2013年04月01日 00時39分52秒 | 室内楽

3月29日(金)15:30開場 16:00開演 呉市文化ホール

<第1部 アカデミー受講生による演奏>

1.モーツァルト     ピアノ三重奏曲 ハ長調K.548 第1楽章

2.ベートーヴェン   ピアノ三重奏曲第5番ニ長調「幽霊」 Op.70-1 第1楽章

3.メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49 第1楽章

4、マーラー       ピアノ四重奏曲 イ短調

5.メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49 第1楽章

6.ブラームス     ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34 第1楽章

7.メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49 第1楽章

8.ドヴォルザーク  ピアノ五重奏曲第2番イ長調 Op.81第3、4楽章

9.ベートーヴェン  弦楽四重奏曲 第1番ヘ長調 Op.18-1 第1楽章

10.メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49 第1、2楽章

11.ブラームス     ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25 第1、4楽章

12.モーツァルト    ピアノ四重奏曲第1番ト短調 K.478 第1楽章

13.ブラームス     ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8 第1楽章

 

<第2部 アカデミー講師によるミニコンサート>

1.グリンカ    ヴィオラソナタニ短調第1楽章    Va.生野正樹、pf.下田 望

2.シューベルト 「人生の嵐」イ短調 (連弾)     pf.松本和将 pf.下田 望

3.ブラームス  ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8 第1楽章 Pf.松本和将 Vn.上里はな子 Vc.向井 航

4.ブラームス  ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60 第1、2楽章 pf.松本和将 Vn.上里はな子 Va.生野正樹 Vc.向井 航          

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ゲネプロが10~15時、本番16~20時というわけで、室内楽でおなか一杯の一日でした。とくに、メントリ丼は大盛り(笑)。

じっくり聴かせていただきたいところではありますが、そうもいかないのが裏方。時間調整とかセッティングとか撮影とか受付とかまあいろいろあります。ほんとはあるんですけど、あることを感じさせないのがよい裏方ですし、もしもそれに感謝していただけるとしたならば、それを良い演奏で返していただくのがなによりもうれしいことです。

やはり慣れというのもあるのでしょうけど、初日は「弾くだけで精一杯、あとの楽器がなにをしてようが知ったことか(ほんとはそうじゃないのでしょうけど)」みたいな受講生もいらっしゃいましたけど、演奏会では、ちょっとコンタクトをとる余裕とかほかの楽器の息遣いやボウイングを感じる気配もありました。

・・・・こう書くと、簡単そうっていうか、室内楽ってそういうもんでしょ、と思われるでしょうけど、なかなか大変なことで、正直言って、こういう講習会を1回・2回を受けて身に着くようなものでもないと思われます。もちろん、室内楽の経験が初めてでない受講生の方が多かったのですけれど、今後も叱られても怒られても(?!)ぜひ参加していただきたいと思います。

さて、スタッフの特権といいますか、ビデオや写真撮影のために2階席(今回は警備等の都合上締切)から少しだけ聴いてみました。

いいんですよ~響きが(・・・良い思いしてスミマセン)。

演奏するとき、自分の耳を2階席前列あたりに置いて聴ければいいんですけどね。もちろん物理的には不可能なことなんですけど。最近スタッフをやる機会が増えて、ゲネプロ等であちこちの席で響きを聴くことができるので、場所によってもうこんなに違うものなのか、そりゃ席の値段も違うわね・・・と思うことしきりです。

弦楽器はもちろん、演奏者の立ち位置、聴く場所によってものすごく違うのですが、ピアノもちょっとした角度、聴く場所で違いますし、あとほんとにちょっとしたタッチの違いが遠くにいけばいくほど増幅されるというか、ほんとにいい音なのかどうかバレバレになるので、ぜひ耳だけを遠くに持っていくようなイメージを(・・・と自分に言い聞かせる)。

写真は、受講生の大トリ、ブラームスのトリオです。

 来年もみなさんの演奏を楽しみにしております! 


カンマームジークアカデミーin呉

2013年03月27日 20時37分24秒 | 室内楽

3月25日からすでに「カンマームジ―クアカデミーin呉」が始まっておりまして、実は今日が中日でありました。明日もう一日セミナーがあったあと29日は修了演奏会です。

アカデミーについての記事は「カンマームジ―クアカデミーin呉」というタイトルでFacebookに少しずつ掲載中。私が管理人を務めさせていただいております。

初日、なんと7時20分に目が覚めてしまい、大慌て。7時30分にバス停で車に乗せていただく予定になっていたんです(汗)。その日まで学校のあった(終業式)娘を起こし、なんだかわからないけどなにか食べさせ、私は食べるとか化粧するとかそういう悠長な時間はないので、とにかく着替えてダッシュ・・・・間に合いました、よかった(涙)。

呉文化ホールに到着して、楽屋周り・練習室・受付かれこれのセッティング。1600席の大ホールでレッスンがあるというぜいたくさ。練習室もけっこうあり、空き時間も有効利用。

25日は人手もけっこうあって聴講も何時間かできました。昨日は一日お休みをいただき、本日また朝から4時くらいまでだいたい受付にすわってました(セミナーそのものは朝10時から夜9時ちかくまでやってます)。

レッスン聴講は明日までです。時間割その他はこちらをご覧ください。

そして修了演奏会は29日(金)16:00~20:00で、講師演奏は19時くらいからになりそうです。

 みなさん、どうぞご来場くださいませ。

(ちなみに修了演奏会は無料ですが、セミナーの聴講は1000円です。)

 


「カンマームジークアカデミー in 呉」募集開始

2012年12月01日 06時40分40秒 | 室内楽

みなさま、おはようございます。

なんと12月に入ってしまいました。あと一か月後には新年ですが、心の準備はいかがでしょうか?

ところで、来年の3月25日~29日、広島県呉市にて室内楽のセミナー&演奏会が行われます。この受講者募集が本日12月1日から12月15日(土)まで。

今年までの9回は、「ヒロシマミュージックフェスティバル(HMF)」のひとつの部門として広島市や尾道市で開催されておりましたが、次回は呉市主催の下、要項も一新、いっそうアカデミックな路線となりそうです。

講師陣は

ピアノ:松本和将、下田 望

ヴァイオリン:上里はな子

ヴィオラ:生野正樹

チェロ:向井 航

で、かつてHMFにご参加くださった方にはおなじみかと思います。

要項については、過去HMFにご参加いただいた方にはすでに郵送されているかと存じますが、もしご興味のある方、どれどれと思われた方は、HPhttp://kammermusik2013.jimdo.com/ をご覧くださいませ。

<募集要項>をクリックされるとPDFをダウンロードできるページにいきます。

また「カンマームジークアカデミー呉」で検索されるとフェイスブックもヒットすると思います。

私、おおいに関係者ですので、もしお問い合わせ等ございましたら、HPからでもFBからでもこのブログからでもお問い合わせくださいませ。・・・・・・直接お返事するのは、すべて私でございます(笑)。

どうかよろしくお願いいたします。

 


似ている・・・・

2012年05月07日 10時25分03秒 | 室内楽

セミナーに関連して、ちょっと脱線記事を。

昨日のプログラムのひとつ、サン=サーンス「ピアノトリオ第2番 ホ短調 作品92」第1楽章↓ですが、

 

 なんだかこの曲↓に似ているような。

(チャイコフスキー:ピアノトリオ イ短調 作品50 第1楽章)

 

サン=サーンスは 1835生-1921没で、このトリオが作曲されたのは、1892年(57歳のころ)。

チャイコフスキーは、1840生-1893没で、トリオが作曲されたのは、1881-1882年(41~42歳のころ)。

演奏形態まで同じっていったい・・・・(汗)

チャイコフスキーのこの曲の最後の方(終楽章)にもかなり似てるかも。

 

ちなみにチャイコフスキーは1840年5月7日生まれだそうで、今日が172歳の誕生日ですね(笑)。

(※ブラームスも5月7日が誕生日です)