~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

学校始まり

2010年08月30日 23時50分36秒 | 雑感
今日から娘は学校が始まりました(息子は9月1日から)。
この夏休み、旅行3回、スイミングに8日間、工作教室に3回。
旅行では海に2回行ったほか、見る花火にやる花火、映画、ネコ遊びなどなど、
うちの中ではアニメに本、レゴにお絵かき。
宿題やピアノ・バイオリンもやりましたけど、遊び倒した夏休みと言っていいです(笑)。
病気ケガもなく良かったと良かったと思っておりましたら、今日さっそく帰り道転んだとかで、派手な擦り傷を作って戻ってきました・・・・・。

天気のほうは朝は曇っていてちょっと涼しいかしら、と思っていたのですが、甘かった。
午後4時過ぎに歯医者行った時の暑いこと、暑いこと。
まだまだ残暑続きますね、やれやれ。

9月を待たずにいろいろと始動です。
午前は、来年のHMF(HIROSHIMA MUSIC FESTIVAL)のスタッフの集まりがありました。
まだまだ詳しいことは決まっていないのですが、少しでもいい形・いい方向に進んでいくべくお手伝いできればと思っています。

そろそろ学校の委員会の予定も立てないといけないし、
いきなりいろいろと正気に返ってまいりました(汗)。
ピアノは音のことや技術のことはそれなりにコツコツやっていかなければならないと思うのですが、
初見でのミスを極力減らす、暗譜の速度と精度を上げる・・・という、ここのところあまり努力してなかったことにも気をつけていきたいと思っています。

ここで出す話ではないかもしれませんけど、海老蔵さんが、「もともと(セリフを)覚えるのは速いのですけど、ギリギリまで追いこんで『ヤバイ・・もう時間がない』となると、リミッターが外れて、2~3回読むだけでいくらでも覚えられるんです」とおっしゃってました。
レベル違いのお話で、良い子はこんなマネをしたら、痛い目に遭うだけかもしれませんが、自分最大の集中力を発揮するトレーニングというのも必要なような気がします。
一夜漬けでもやれるのならやったほうがいいですもんね。強烈な一夜漬けで一生モンの記憶にしちゃえばいいのではないかと(笑)。

主婦やってると、別に試験はないし、何か覚えなくても仕事で怒られるわけでなし、子どもの勉強は先回りして答え見ちゃえばそ知らぬ顔して教えられるし(殴)、・・・で、そういう意味ではあまりキツイ目に遭いません(ほかのストレスはいろいろあるかもしれませんけど)。たぶん仕事だったら数分で覚えなければないであろう数人の顔すらなかなか覚えないです。なので、5年も住んでいるのに、同じ階の住人の顔と名前がまだちゃんとわかっていない・・・・(逃)。

なんとかせねば・・・ということで、また必要に迫られて・・ということで、べートーヴェンのソナタ2番全楽章の暗譜だ!!


それがええよ!

2010年08月29日 00時05分57秒 | 雑感
さて・・・麻未ちゃんのリサイタルから帰りのこと・・・

私ひとりで歩道橋の階段を上っておりました。
するといきなり、上から降りてこられた年配のご婦人がこちらにバシッと向いておっしゃいました、
「・・それがええよ!」

・・・・え?・・な、なにがですか?

「そやって(髪を)上へ上げとくんがええよ。あたしは、年取ってハゲてきてできんようになったけんど、夏は上へあげたほうが、清潔感があってええ」

・・・・あ、あそうですか・・それはどうも・・・

それだけおっしゃるとそのままスタスタと歩いていかれました。

いや~びっくりした。
ここのところよく声かけられます。
昨日も娘と歩いてましたら、「暑いねえ~、どこ行ってきたの?私は80過ぎてるから、(お宅のお嬢さんは)ひ孫みたいなもんだねえ」と声をかけられ、あまりにも自然に話しかけられたので、「・・だれだったっけ???」と一瞬考えました(汗)。


・・・それにしても、
いきなり「それがええよ!」にはたまげますって。



萩原麻未リサイタル

2010年08月28日 23時07分20秒 | ピアノ
今年6月、パリ国立高等音楽院修士課程を首席卒業された萩原麻未さんのリサイタルに行ってまいりました。

彼女の演奏は、たしか2005年3月高校を卒業した直後に初めて聴き、その後2回、そして今日、で4回目です。


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<プログラム>
1.モーツァルト:デュポールのメヌエットによる変奏曲
2.べリオ:5つの変奏曲
3・ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲
   ♪休憩♪
4.ショパン:「24の前奏曲」より1~8番
5.シューマン:子どもの情景
6.ドビュッシー:喜びの島

アンコール:第5協奏曲のフィナーレによるトッカータ ヘ長調(サン=サーンス)、ノクターン2番(ショパン)
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非常に勉強&練習の行き届いたすばらしいコンサートだったと思います。
特に前半プログラム(変奏曲3つ)については、大学の卒業試験のテーマにしていたとかで、説得力のある演奏。
後半のシューマンについても卒論が「『子どもの情景』の解釈の違いについて」だったそうで、インスピレーションに満ちていながらも、深い洞察を感じるものでした。

過去3回聴いた演奏会の印象から言うと、彼女の演奏はインスピレーション優位で、弾き方も何かが乗り移ったかのような動き。感銘を受ける一方で、あまりの没入の深さにややもすると聴き手として置いていかれるような感もありました。
ところが、今日について言えば、弾き方は動きはあるものの重心が安定してブレがなく、内容は、これまでのインスピレーションや技術に加えて「分析」が全体を支え、専門に勉強してこられた堂々たる立派な演奏で、心から感嘆いたしました。

2曲目のベリオという作曲家は1925年イタリア生まれで、あらゆる特殊奏法や超絶技巧を駆使した作品で有名な方なのだそうです。
今日の曲「5つの変奏曲」については特殊奏法はありませんでしたが、とても難解な感じがしました。まずは「変奏曲」といいながらテーマがない。「9度の音程と付点のリズム」がもと(テーマ?)だそうで、最初から変奏で始まっていました。
・・・よくもこんな曲を暗譜で・・・(驚)
なんでも譜面を見るかどうかで担当の先生とも話し合われたとか。「譜面をみないと<ウソ>を弾いているのではないか、と思われかねないし・・・」とのトークで笑いを誘っていました。
私、現代曲がとくに好きというわけではないのですが、現代曲をライヴで聴くのは大好きで、次になにがくるのかの期待と衝撃でついつい引きこまれてしまいます。
麻未さんの演奏は「ウソを弾いているのではないか?(笑)」というより、楽譜の景色が目に浮かぶようで、とてもおもしろく聴きました。
終演後、最後の最後まで残っていて楽譜を見せていただいのですが、果たして第1曲目(第1変奏)は2ページ以上にわたって小節線がまったくない・・・。自分で区切って拍をカウントして弾くのだそう。第2変奏以降は小節線はありますが、小節ごとと言っていいほど拍子が変わりまくる。暗譜は大変困難だったそうです。
「でも、この曲以前に弾いたシュトックハウゼンよりは楽でした、シュトックハウゼンは暗譜はしなかったのですが(特殊奏法が多い故)」とのお話でした。


ほかの曲も、時代のスタイル、ディナミークの幅広さ、音色の多様さ、テクニックの確かさ、・・・ぐーーっと高みにいかれたなあという感想を持ちました。

さらにパリのほうで学ばれるようですが、今後ますます楽しみにしております。


星の数ほどの「スター」

2010年08月27日 01時13分31秒 | ピアノ
ピティナの動画をヒマなときに見ています。

G級、特級はまっさきに見たのですけど、今日はA1とB級、小さい子どもたちのものを見てみました。
小さい子の受賞は指導者次第とか、親次第とか言われなくもないですけど、いやもうそんなことはおいといて・・・という感じです。聴き入りました。
こんなに音数の少ない曲をこのレベルで弾けと言われても、私とうていムリでございます。まして、こんな風に弾けるよう指導するなぞ・・・・ありえない。
娘もこの子らと同じ年頃でありますけど、あははは・・・・笑うしかない。

いやすごいもんですね。
毎年毎年こういう子たちが続々と出てきて、その頂点に当たる特級グランプリも毎年ひとりずつは必ず出るわけです。特級グランプリはコンサートピアニストへの道が開かれていますけど、それでも、10年たったら10人出る。コンクールは国内だけでも他にもありますし、海外のコンクールで上位の成績をとった方がたも国内外でデビューされる。
少子化といえども、どれだけのピアニストが毎年デビューしているのか・・・と考えるだけでもくらくらきます。
そしてそのデビューできた幸運な人たちは、ピアニストを志したおびただしい数の人間のほんとにほんとに一握りだということを考えるとこれまためまいがいたします。

またそういう過程を経なくてもポッと(と傍目にはうつる)デビューされる方もまれにおられるわけで、たとえば子ども時代ほぼ独学でピアノをやっていて、大人になっていきなり真剣にやり始めてアマチュアの国際コンクールで優勝してプロとしてデビューしたとか、そこまで「独学」でなくても、似たようなケースはたまに見聞きいたします。

ピアニストもですが、一般に名の知られるような指揮者になるなぞ、いったいどれだけの確率なのか???

「そうりだいじん」になりたいとか「プロやきゅうせんしゅになりたい」とか「しきしゃになりたい」などという夢は大変すばらしいですし、ぜひそれに向かって子どもたちはがんばってほしいと思うのですけど、親としては「じゃあ、一緒にがんばろうね!!」と心の底からは真顔で言えないわけです。
(このなかでどれかと言われると、今の世の中だと「そうりだいじん」が若干確率が高そうに思えたりもする・・・・・いや、そんなことは・・・・・汗)

何事も志さないと始まらないわけではありますけど、実際踏み入れてみると、筆舌に尽くしがたい心身および経済面の消耗があるのも事実。親にもしてやれることとどう考えても無理なことがあるし、子どものやる気がまぶしければまぶしいほど、親の苦悩も深まるでありましょう。
それとやはり、各ジャンルにおいて「適性」とか「才能」というものはついて回ることであり、このあたりの見極めもいるし、その子における伸び期を待つ必要もあるかもしれません。


私自身は、大学の専攻も就職も音楽とは無縁で、しかもまったく音楽のことなんか考えずに過ごした時期も長いのですけど、今になって振り返るに、そういう生活歴であったということ自体、そもそも音楽家への強烈な適性はないよな・・・と思うわけです。
現在有名な音楽家になっておられる方の中には「とにかく一刻も早く音楽漬けの生活に入りたかったので音楽高校に行った」とおっしゃるかたもおられますし、普通の高校とか大学に進まれたとしても、それは音楽へ至る道として深慮の末でいらっしゃるケースが多い。
人間ってほんとにやりたい、やろう、やらねばと取り憑かれると、少々の反対や環境で志は曲げないと思うし、なにか困難な道に入ろうと思うのであれば、そのくらいで淘汰されるようではまず先はないのではないか・・・・とも思うわけです。
いつでしたか、なにかのコンクールのドキュメンタリーで若きピアニストたちが出てました。そのなかの一人、女性でしたけど、緊張のあまりできがよくなかった。ショックで泣いてました、たしか。そのときの彼女言葉が忘れられないです・・・・「私にはピアノしかないんです。ないからこれからも頑張ります」・・・・
なんとなく「〇〇しかない」というのはネガティブな語感なんですけど、そのとき思いました・・・「これがダメならあれがあるし・・・じゃダメなんだ」と。

世の中、「幅広く教養があり常識がある」ことが良いように思われるところがあり、また私自身もそういう意識は強いのですけど、少なくとも強烈にある一芸に秀でるとかあるジャンルに通じるということは、そういうバランスのとれたところで成し遂げられないことも多々あるように思います。「教養の幅は狭く非常識」くらいでないと、やっていけないだろうし、また必然的にそういう人間になる可能性もあります。

・・・・・そういう意味においても、とても常識人で、良き妻やさしい母である私には、およそ何かを強烈に極める適性は無いのでありました(逃)・・・・


それなりにショパンイヤー

2010年08月25日 18時14分34秒 | ピアノ
あろうことか(?!)、今年けっこうショパン弾いてます。

別に驚くようなことじゃないですね・・・(汗)。
今年はショパンイヤーということもあって、2月のサークル関係のオンリーショパンの発表会で、前奏曲21~24を弾くことになり、これは自分で選曲したくせに、ほんの1ヶ月くらいしか練習せず、しかも結局納得のいく出来ではなく・・・・
次に6月の某クリニックでのコンサートで、友人のチェロの伴奏のついでに何かソロ曲をということになり、これまた急遽「幻想即興曲」を用意。
そして、先日の船内コンサートでこれまたいきなり「雨だれ」を弾き・・・
というわけで、難易度は高くない曲とはいえ、ショパンを弾くハメが続いております。

やっぱりピアノ弾きはショパン弾けないといけないんですね・・・しくしく・・・


この前の船内コンサートでは、シューマンの「子どもの情景」から4曲弾いたあと「雨だれ」を弾いたのですが、こういうことでもない限り、シューマン・ショパンを続けて弾こうなどということを私考えもしないもので、ある意味貴重な経験をいたしました。

別に意識して弾いたわけでもなんでもないですけど、シューマンの時はちょっとくすんだような輪郭のぼやーっとしたような世界に居たように思っていたのですが、「雨だれ」の最初を弾いたとき、すこーんと見通しがよくなったような、ああこれはまぎれもなく「ピアノの曲だ」と思いました。
調性から言うと、シューマンの4曲がト長調・イ長調・ヘ長調・ト長調、
雨だれが変ニ長調ですので、どちらかというと、雨だれのほうがくすんだ感じでも別におかしくはないわけですし、理論的にどうこう説明のできることではないのですけど、
このふたりがどれだけ違うのかということが、初めてわかったような気がしました。

自宅で並べて弾いてみてもわかる人にはわかるんだと思うのですけど、たぶん私はこういう場所だったからこそわかったような気がします。
理屈ではこっちがこうで、あっちはああで、と言えないこともないのですけど、やっぱりほんとにはわかってなかったのかもしれません。

聴いてくださった方々にとってどういう演奏だったのだろうか・・・と思うと、振り返るのもためらってしまうところがありますけど、少なくとも、私自身にはいい経験でした。
だからと言って急にうまくなったり弾けるようになったりするもんでもないでしょうけど、わずかでもつかみかけた感覚を確認してみたくもあり・・・・で、あろうことか(?!)
バラード1番復習中。

・・・はからずもショパンイヤーしてしまってます・・・




帰ります

2010年08月23日 17時11分47秒 | 雑感
朝起きて朝食会場に行く途中、ホテルの廊下にモーツァルトのソナタが流れてました。変ロ長調なんだけど、そこまでしょっちゅう耳にしないやつ・・・かつてMちゃんが弾いてたよなあ、これはもしや金賞の前触れ??


渋谷まで私の叔母に会いに行きました。ネコが2匹いるので、娘がそれはそれは楽しみにしておりまして。
あとこれまた娘のリクエストで、ハチ公像を見てまいりました。映画「HACHI」で相当泣けたらしい・・・。

そうこうしているうちに帰りの時間になりましたが・・・友人から速報。
MちゃんG級金賞!!
おおお~~、
これで国際コンクールの戦歴にならび、国内も一層すばらしいことになってまいりました。
ほかの級も金賞に広島の子がいるようですね。(銀賞ほかはまだよく確認できていません。)


受賞された方もそうでない方も、また国際国内地方各コンクールに参加されたたくさんの方々、ほんとにみなさま、暑い夏、おつかれさまでございました。

映画

2010年08月22日 23時39分07秒 | 雑感
夜7時に品川のホテルにチェックイン。
巨大な複合施設内のフードコートでとったあと、20:50から同じく施設内の映画館で「借りぐらしのアリエッティ」を見ることに。
レイトショーの上、宿泊者割引でずいぶんお得でした。
さすがに子どもはうちの娘しかいませんでしたが・・・。


吹き替えというか「声」が、名だたる俳優さんばかりなもんで、顔が浮かんで困りました(汗)。もちろんアニメーションの顔も似てはいるのですが。

本筋と別のところで個人的にウケてしまいまして・・・おもしろいです。いろんな意味で。

写真は、これから飲むもの。
チョコレートはやめときます・・

海&空

2010年08月22日 14時22分22秒 | 雑感
午前中、娘と海に下りてみました。

空にはトンビがくるくる、薄くかかってる雲は少し秋っぽい。
娘、水着&浮き輪着用で遊んでましたが、結構波があり(そうは言ってもここいらでは穏やかな方)、何度もひっくり返って水飲んでました。
いわく、
「米子の海より、こっち(鎌倉)の方が塩辛い。」


そうか、海の味も違うのか(笑)。
彼女は、「海の底には石臼があって、右に回すとお金が出てきて、左に回すと塩が出てくる」という話を固く信じております。

出典はなんなのか???

東京

2010年08月22日 08時21分44秒 | 雑感
昨日のことになりますが、8月21日(土)、またまた旅行です。

朝10時半くらいの新幹線に乗り、14時半東京駅に着く予定。
ちょうど某コンペの決勝開催中、G級のMちゃんの演奏が聴けるのかどうか・・・

なんとMちゃんの演奏、15時少し過ぎからだということがわかり・・・間に合いそうだ!
急遽品川で新幹線下車、JRで浜松町まで行き、地下鉄大門駅から大江戸線で勝ちどき駅まで。
そこから歩いて第一ナマメイホール(・・と娘は言っておりました・・生命です、もちろん)へ。
4階までエスカレーターで上がり、チケットを買ったのが15時。
演奏開始5分前には走らず焦らず到着。
2週間前のあの大阪でのウロウロはなんだったのであろう、見よ別人のようなこのスムーズな動き(笑)。


Mちゃんは、旅装を解く暇もないくらいこの8月は移動続きですが、見事な演奏でした。
あとは審査員の御心次第・・・


ところでこのG級の受付は、かつて広島の楽器店勤務で個人的にも懇意にさせていただいていたA子さん。
また昨年秋、広島から関東に転居され、A子さんとともにサークルを立ち上げられたN子さんも聴きに来られてました。
A子さんは勤務中でしたので無理でしたが、Mちゃんを交えて5人でしばしお茶。
それぞれ別々に知り合った方々なのですけど、ピアノつながりで一緒に、しかもなぜか東京で・・・、ということであらためてご縁を感じました。


夜は主人の実家へ。