~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

肩といえばあのピアニスト

2007年08月31日 23時11分01秒 | ピアノ
ペンネさんのブログを読んでいたところ、肩の使い方を教えるのにお師匠さまが
「イーヴォ・ポゴレリチのDVDを見たことある?」とおっしゃったというくだりがあって、個人的にかなりツボにはまった。
ペンネさんは香港在住でお師匠さまは大変高名な方なのだが、<イーヴォ>を<アイヴォ>と発音されるそうで、とっさに私はあのワンちゃんロボの<アイボ>を想像してしまったのだった。

そういうけしからん連想はともかくとして、ポゴレリチの映像を見てまず目につくのは肩の使い方だと思う。・・・さすがに普通はあそこまで回らないと思われ・・・
両肩とも肩甲骨からグルっと動く。指揮者とピアニストの肩甲骨に目がない私としては、若きポゴレリチのお宝映像として、ランニングとか上半身裸とかないものだろうか(あくまでもマジメな目的であります)と心底思うのだが、さすがに男性ピアニストでそのようなファッションを見ることが可能なのはマキシムくらいだろう。

もうすぐポゴレリチも50歳になるわけだが、彼は50肩には無縁だろうか・・・。


今は昔・・・

2007年08月30日 02時21分34秒 | 雑感
今年から、この地の公立学校にも2学期制が導入され、それに合わせて娘の幼稚園も29日から始まりました(でも、こちらは2学期制というわけではないので、始業式があってちゃんといわゆる<第2学期>が始まったわけです)。

が一方小学校の方は、この地区では31日に始まるところもあれば、息子の学校のように9月3日から始まるところもあります。
2学期制というと、大学がそうだったように、秋休みをはさんで前期後期と分かれているわけなんですが、小学校の場合は、別に大きい期末試験があるわけでなし、秋休みも名ばかり、変わったことといえば、終業式がなく夏休み前日まで給食があってちゃんと授業があり、9月は始業式がなくいきなり給食とまともな授業が始まるという点くらいです。
親としては、午前授業がなくてしかも給食があり、助かるといえば助かるのですけど、子どもとしてはどうなんでしょうねえ。
6年生くらいになるとそれなりに体力もあるからいいけど、1年生なんかエアコンもない暑さの中、フル授業に運動会の練習(息子の学校はこれについては変更なく秋に行われます)でどっと疲れやしないか?
うちの娘は4歳にしては大きいし、それなりに体力にあるはずなのですが、今日午前保育を終えての帰りのバスでは、なんとうつらうつらしてました。4月から通っててこんなの初めてですよ。どんだけ張り切って暴れたのだろうと思うと同時に、やはり徐々に午前保育から長くしたほうが合理的だよなあ・・とも思いました。

息子の場合、幼稚園で隔週の土曜休みが始まり、小学校1年で完全週休2日、6年で授業時間やらなんやらの関係で2学期制になりました。どれも慣れてしまえばどうってことないのでしょうけど、私自身がもし、「明日からエアコンもないとこで6時間授業受けて、運動会の練習もきっちりやってくれよ」といわれたならば逃げそうです(殴)。・・というよりそれをなさる先生も大変ですね。
世間のお仕事はさらにそんな甘いものではないといえばそうなんでしょうけど、一方で熱中症熱中症とこれだけいわれ、こちらに関してはどう考えても私の子どものころは「たるんでるからそんなことになるんだ」で済まされていたような気もするし、引き合いに「甲子園の球児を見たまえ!」と一喝されていたような記憶も・・・。
まあ、30~40年ほど前までは「水を飲むと余計疲れるから、ガマンしろ」とか「脚をきたえるにはウサギ跳び」とか、今から考えると「コロス気か?!」みたいな指導がまかり通ってましたので、熱中症は熱中症でちゃんと対策をたてなければならないのですが、それとは別に、時々今の学校教育は、どこを「締めて」、どこを「緩めて」いるのかわからなくなります。

話は変わりますけど・・・

例の朝青龍の騒動で、相撲の過去VTRが出てたんですけど、あの若貴時代が平成7年だったと知ってびっくりしました。もう12年前なんですね!
私が相撲を見なくなって久しいですけど、自分としては、今も変わらずムスっとしている北の湖、今回なぜか警備員みたいな服を着てなんどもテレビに映し出された朝潮、それから千代の富士、北天佑、寺尾、逆鉾・・・・そのあたりが懐かしく、その後、そういえば双羽黒なんてのもいたな・・ときて、若手の若貴だったのですが、そうですか、もうそういう時代なのですね。------ガクッ

そりゃあ、学校が二学期制になって不思議はないですね。
・・・なんの関係もありませんが・・・・・



シロウトさんの弾く曲?

2007年08月27日 22時20分59秒 | ピアノ
夏の某コンペが決勝まで終わりました。

私が<もし参加していたら>のカテゴリ、「40歳以上、ピアノ専攻の経験のないもの」ですが、1位の方の弾いた曲・・・いいですか・・・
ラフマ二ノフ:ソナタ2番

私、過去の予選本選において、この曲をこの部門で聴いたことはないです。
シロウトのおじさんの弾く曲なんでしょうか、これ。
ついで言うと、2位もラフマニノフ「楽興の時」。

もちろん決勝に行かれるかたは高い技術と音楽性をお持ちですけど、今年は今までとメンバーも結構入れ替わっているようですし、もうシロウトがのびのびと音楽を楽しむ、というレベルではなくなってきているような気もします。

私が子どもの頃は、ピアノを習うのがかなり流行っていて(そろばんと習字とピアノが多かったように思います)、今の40歳とちょっとという年代には「実は弾ける」という人間がわらわらといるとは思うのですが、これがハンパじゃなく弾ける方(とくに男性)が相当数おいでです。このカテゴリーの1位はこれで3年連続男性ということになります。

アマチュアが参加できるコンクールはたくさんありますけど、東京のみで行われるある有名なコンクールは課題曲もあり、一層本格的です。
コンクールの功罪はもちろんあるのですけれど、私はコンクールに出なければ自分勝手かつ適当に弾き続けていたであろうことは間違いなく(今、勝手に弾いてないという保証はないですが・・・)、そういう意味では感謝すべきものです。

そうはいっても、実際、参加者の演奏を聴くとビビリますよ~。
来年もこの調子でレベル上がるんですかね?功罪や結果をどうこういう前に、あのレベルに混じること自体がひとつの挑戦になります。
そういう意味では、心臓鍛えられます。
来年、みなさんいかがでしょうか?

関門観光 その4

2007年08月26日 18時42分36秒 | 雑感
帰りは関門橋を通って下関へ。

火の山公園からの絶景を楽しんだあと、みもすそ川公園で長州砲を三発ほどぶっ放し、赤間神宮で観光バスとはさよなら。
単独行動で「平家の墓」とか「耳なし芳一堂」とかを見た。

日清講和会議で有名な春帆楼にも立ち寄った。記念館に当時の会議室が再現されていた。
清国全権、李鴻章は近くの引接寺(いんじょうじ)を宿舎としていたらしいのだが、この寺には夜な夜な旅人を殺すとの伝説のある龍(山門天井の彫り物)がおり、いくらなんでもそんなところに宿を用意したのかと思ったが、やはりというか関係ないというか、李鴻章は講和会議期間中に暴漢に襲われる(そのせいで会議延長)。
私は歴史には大変疎い人間であるのだけれど、こういうワイドショーレベルのエピソードの収集には熱心だ(逃)。

最後は海響館へ。
水族館は各地あちこち行っているけれども、相当魅力的な作りだった。
特設会場に「すしネタになるもの」が展示されていたのだが、これが子どもらにはなかなかの人気。私にしても、あれだけ魚見て、写真はなぜこれ?・・と思わないでもない。


関門観光 その1

2007年08月26日 13時43分27秒 | 雑感
どうやって観光しようかと考えていたところ、ホテルにあったチラシの中に「土曜に下関市内または北九州市内の宿泊施設にお泊まりのお客様に限り、先着40名様無料サービス」という観光バスの案内があった。
けさダメもとで申し込んでみたら、空きがあって乗れることに。

下関駅10時発。 ピタリに無料バスが来たので、ほかの観光客とおぼしき方々と乗車。中に、妙に軽装な方も。
さて出発の時、運転士さん「このバスは競艇場行きですが、みなさんいいですか?」
わらわらと数人降りましたよ(汗)。いや競艇も悪くないんですが・・・。
少ししてお目当ての観光バス。結構立派。だいたい三時間くらいかけて、門司と下関を回る。
レトロで売る門司観光にふさわしく(?)ガイドさんはいぶし銀の魅力のおばさまがた三名。これがなかなか、長く土地にいるものならではのライブな解説ですばらしい。

行きは関門トンネルを通って門司へ。

下関

2007年08月25日 23時44分19秒 | 雑感
朝どこかに行こうと思い立ち、夕方5時半に塾帰りの息子をラチッて母子三人で一泊旅行に。

新下関で在来線に乗り換えたところ、車内には浴衣の若者が多数。下関駅につくとさらにすごい人出。大規模な夏祭りの真っ最中だった。
夏祭りに行きたがっていた子どもは大喜び。念願の(?)りんご飴とぶどう飴を手にできてご満悦だった。

初めて下関に降りたのだが、駅前は長い歩道橋が縦横に通っていて便利。祭りのせいもあるのだろうが、ほんとに若い子ばかりだった。
なんだか奈良京都の時より子どもらがハジケテしまって、この時刻でも大興奮、寝る気配すらありません(泣)。

室内楽演奏会

2007年08月24日 23時53分41秒 | 室内楽
今夜某所で、ある音楽祭の終了演奏会を聴いてきた。

これは地元交響楽団のコンマス、首席チェロ奏者、それとピアノはショパンコンクール入賞歴のある地元音大の客員教授が室内楽のレッスンをし、その成果を本日発表するものだった。(演奏は、講師と受講生という組み合わせ)

最初のふたつのプログラムは、2つのヴァイオリンための曲だったらしいのだが、これには間に合わなかった。
その後、2台のチェロのためのソナタが弾かれ、次に、ピアノでラヴェルの「マ・メール・ロア」とドビュッシーの「小組曲」が弾かれた。
受講生は音高生、音大生、院生といろいろだったが、セカンドを弾かれるのはなんとあの横山氏なのであって、「おおお・・!!」という光景だった。

ちょっと笑えたのは、「マ・メール・ロア」の一曲目を終えて、横山氏がピアノの大屋根の支え棒を直しに立ち上がられたことで、よく見ると、たしかに支えの位置が違っていた(つまり蓋を半開にしたときの位置になっていた)。
でも、それって弾きながら気付くものなんだろうか?
「マ・メール・ロア」は3曲と2曲に分けてプリモが変わったが、セカンドの弾き方が相手によってまったく違っていた。また、プリモは相当な腕前の方々ばかりであったのだが、やはり音の多様さと表情について当然ではあるけれど横山氏とは相当な隔たりがあって、同じレベルで音楽を作るのはなかなか大変なことのように感じた。

あとは講師演奏で、休憩前が、コダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 作品7より第3楽章」、休憩後がブラームスの「ピアノトリオ第2番 ハ長調作品87」。

コダーイは心底ビックリした。初めて聴いた曲だったのだが、お二人の息の合いかた、リズムの切れ、フレーズのもっていきかた、・・・なにからなにまで上質かつ洗練されており、しかもずっと惹きつけられっぱなしという状態。こんな弦楽器の演奏をいったいいつ聴いたことがあったろうか、とふと思った。

ブラームスではヴァイオリン&チェロは、深々と鳴り、洗練されたスタイルながらテンションの非常に高い演奏だった。私の好みから言うと、もう少し、ピアノの濃い低音が欲しかったように思うし、弦のおふたりのテンションと比べると若干ピアノはさわやかな感じで、音量ももう少しあっても良かったような気がした・・・あくまでも私の好みではあるが・・・。

地方にいると、なかなか弦楽器同士のデュオとか、ピアノトリオを聴く機会はないのだが、たまに聴くとやっぱりおもしろい。
連弾は、これまではどちらかというと「弾いて楽し」かったのだが、「聴いても楽し」くなってきた気がする。それにしても、アンサンブルの世界は奥が深い。

たしかに腕は重い

2007年08月24日 11時30分40秒 | ピアノ
前からじわじわキテいたのですが、かなり本格的になってきました。
俗にいわれるところの40肩とか50肩とかいうやつです

ちょっと前までは、Tシャツなんかを脱ぐ時に「ピリッ」ときていたのですが、今朝は新聞を持ち続けるのも難しい。体側から腕を45度以上上げるとキます。

ピアノを弾くときは、めったにその角度まで肘は上げませんのでほぼ大丈夫ですが、高音域への和音の跳躍はきつい。無駄な力は極力使いたくないので、天然脱力状態です。
それにしても、ピアノでまだ良かったです。バイオリンやフルートの方々はこういう症状が出たときはどうされるんでしょう?小さいころから鍛えていると大丈夫なのか?

昨日、ちょっとついでがあって、2月のコンサートの録音を聴き直してみたのですが、前半プログラムのベートーベンは、右手というより右腕に力がはいっていて、旋律にまったく伸びがない。前半弾き終えて、右腕が動かなくなるくらい疲れてましたけど、どれだけのムダな力が入っていたかがわかる音でした。(後半はかなりマシになっていた)
もちろん練習の時はそこまで力が入っていたはずもなく、練習で何時間も弾き続けるためにはそれなりの脱力はしていたはずなのですが、ステージで伸びのある音を出すのはなかなか難しい。もちろん緊張が一番の敵ですけど、すわってしっかり落ち着いて力も抜いて弾き始めなければダメだなあ・・と思いました。

今、腕や肘は「死に体」状態で練習してますけど、そうなるとますます指や掌の柔軟かつ強靭・迅速な動きが要求されて、大変難しいです。・・・要するにこれが脱力ということなんですかね?毎日毎日「腕ってこんなに重いんだ」と自覚させられてます。もちろん投げ出すように和音を弾かざるをえないので、ドボンという音がでます(笑)。

娘のピアノのことなんですが、指の運動がほんの少しだけ複雑になってきて、そうなると、手の形が崩れやすく、すぐに手首がどっと落ちる。指の力がないのでヘタヘタっとなります。そこで、先生やら私やらから「手首あげて指も立てて弾こうね」といわれると、今度は思いっきり肩が上がる。肩を下げてやると手首も指もヘタる。笑っちゃうくらいそうなります。
考えてみれば、私たちは長い時間かけて、「指」「手」「腕」(肘)「肩」と別々に力の出し入れをする訓練を積み重ねているわけで、今はすっかり忘れてしまいましたけど、最初は娘のようになっていたのでしょう。


いやそれにしても思いました・・・・
高齢になってもすばらしい演奏をされるピアニストというのは、若いころのように力や運動が自由にならない分、無駄のない熟練の技を最大限に使われておられるのだろうな、と。