~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

チェロコンのレッスン(2回目)

2008年07月31日 23時13分32秒 | 室内楽
今日はまだまだ終わりません。

よくばりな私は、ソロのコンサートピアニストであると同時に、アンサンブルの名手でもあるM氏に、カバレフスキのコンチェルトを聴いていただきました。
・・・こちらのほうが、「イゾルデ」よりはるかに問題が大きかったです(泣)。
自分でも弾きなれてきてちょっとまずい感じはしてたのですが、拍子が崩れ気味になっていて、右手にメロディーが入るとそれにつられるような感じで急ぐ箇所が出てきてます。後ろに打楽器がいるようにとか、指揮者みたいにきちんとリズム刻んで、と言われました。
自分でも、「この曲は、メトロノームみたいにポン・ポンとリズムを打たなきゃピアノは失格だよなあ」と思っていたのに、そのメトロノームをさぼっていて、ボロでまくり。


実はこのレッスンのあと、はしごで、チェロとの合わせ&レッスンがあったのですが、チェロのM先生からも同じことを指摘されました。
今日は細かかったですよ・・・ほかには、えっと・・
「ここは十分音を広げてください(音量を大きくして、テンポを落とすということです)」
「この音が一瞬早く出てしまうと、チェロが<あ、自分が遅い>と勘違いとして、慌てて間違ってしまうので、この音は絶対に前に出さないでください」
「ここでもたつくと、チェロの弓が足りなくなるので、さっさと前に進んでください」
「ここまでは弦楽器、ここからは管楽器の音だと音色を変えてください」
・・などなど・・・

譜面はそう難しい曲ではないはずなんですが、もう全然うまく弾けません。
前出のM氏にも「イソルデであんだけ音でるのに、なんで?」といわれたくらいオクターブが鳴らない箇所もあって、それはもちろん練習量も不足しているのかもしれませんけど、自分でももどかしいというか情けない感じすらします。

来週は、2日間公開レッスン(チェロ)、あとはコンクール(チェロ)、コンクール(ピアノ)、一日置いて発表会(チェロ)で、もう「家族のみなさん、ごめんなさい」な状況。もちろんそれぞれに拘束される時間は1時間くらいなんですけど、往復もありますしね。

腕はともかく、体調を崩さないようにせねば。私はもちろん、家族も。




イゾルデレッスン(特別編)

2008年07月31日 22時36分37秒 | レッスン&セミナー
ヒマなときはヒマなのに、忙しい時は用事が重なる重なる・・・(泣)

今日朝は娘をスイミングに連れていき(彼女はスクールのバス、私は歩き)、彼女が泳いでいる間に私はひとつ隣の駅の郵便局でいくつもの振込みをすませ、また戻ってスイミングを見学。
帰ってきて洗濯。今日はどうしてもうちを12時に出なければならなかったのですが、11時半に娘のお友達から「遊びにこない?」とお誘いがあり、急いで娘を連れてお友達宅へ。(ちなみに息子は12時半くらいにならないと帰らないはずだったので、実にありがたいお誘いでした)。

でまずは某所でレッスンを受けることに。このM氏のレッスンでした。一年4ヶ月ぶりくらい。

「イゾルデ」をもっていきました。案の定というべきか「どうしてこの曲選んだの?」ときかれました(笑)。
・・・・ついでだし、なんか会う人会う人にきかれるので、書いちゃいますけど、事の起こりはシューマンなんですよ。私、シューマン大好きなんですけど、時々とても不思議な和音が出てくるんです、タマラナイ和音が(笑)。で、ほかにタマラナイ和音はないかとあれこれ遊び弾きしてたら、マーラーもいいねえ、になって、でもマーラーの曲ピアノで弾くのはちょっと・・と思い、あれこれ探していたらなぜかワグナー=リストの「イゾルデの愛の死」にいきあたり、折りしも大野和士氏のドキュメンタリーで「トリスタンとイゾルデ」をやっていて、大野氏がピアノで弾いていたのにシビレ(もちろんこちらはオペラ用の楽譜です)、決定したというわけです。

M氏に「この曲よく知らないし、まず弾いてもらいましょうか」と言われ、弾きました。・・二箇所ほど派手にはずしました(殴)。
「ああ、いいんじゃないですかねえ。前の時の<展覧会の絵>よりいいかも。ただその集中力だったら、最後の最後まで手はおかずに。終わりのペダルの濁りも惜しかった。僕、ワグナーちょっと敬遠してたんですけど、いい曲ですねえ、これ」
・・・そうでしょ、そうでしょ。個人的にはそういっていただけたのが何よりもうれしい・・・

で、こちらからいろいろ技術的なことを質問。
<1.うちでは絶対間違わないアルペジオを本番ならびにこういうレッスンで、百発百中ではずすのはなぜなんでしょうか(涙)>
弾いてるフォームを見てもらって問題の指を限定し、その対策練習を教わりましたが、これは長期的に治さないとたぶん1週間やそこらでは治りそうにないです。でも、ここはやっぱり難しいというか弾いてて怖いところと判明。
<2.場面が変わるところが、いろいろ工夫して頑張ってもスパッと切れてしまいがちなのはどうしたらいいでしょうか>
気持ちの問題が一番なんですけど、細かい音のそれぞれの行方をもう一度見直してみるといろいろ考えるべきところが見つかりました。あとペダルの微妙な踏み方。
<3.2にも関連するのですけどどうもうねうねと続く感じに欠けるところがあり、うまくいかない>
えっとですね、まずアルペジオで切れ目ができてメロディーが切れちゃってるのと、和音をきちんをつかもうとするのはいいのだけれど、気持ちを前にもっていかなければならないところが落ち着いてしまってる。あとフレーズの切れ目で着地してしまっているのと、手の動きも少し縦になっているのでこの曲では横に横にの気持ちのほうがいいと思う・・・・・ごもっとも。

あと技術的なことでは、右手の小指でメロディー、123の指でトレモロをやるところで指がつっぱってムラが出来て目だってしまっているので、その解決のための練習方法を教わりましたけど、ちょっと今の私には急にはできそうにありません。・・これも長期的練習。
単音メロディーをレガートでつなぐ箇所が響きに欠ける(最初のあたりです)・・ということに関しては、ひとつの音を鳴らして「わん~わん~わん~」と響くのをよく聴いて、響きの膨らんだところで次の音を打鍵する、と言われました。なるほどです。・・・がこれも難しい。


というようなことを言ってくださったあとで、初見(!?)で最後まで熱演。
初見ですよ!・・あの臨時記号の嵐のイゾルデ・・ほぼ間違わずに・・・・ありえない(驚)。
ああ、これを聴いて、私「ピアノで弾くのは限界があるのでは・・」と思っていた自分を死ぬほど反省いたしました。オーケストラのように音も膨らむし、うねうねと続くし、歌のように気持ちもこもる。
素晴らしすぎます!ぜひレパートリーに加えて、これから演奏してくださいませ。
お願いいたします!




酩酊演奏?

2008年07月29日 19時55分09秒 | ピアノ
やっとまたイゾルデを弾く気になってきたので、録音を録ってみたり、過去のものを聴き返したりしてみました。

録音は合わせて10回以上録っていて、そのうち本番が2回。サークルの発表会とコンペ予選。
6月初めくらいのものから4~5回分を聴きなおしましたが、本番の2回分だけが全然違うんですよ。
当たり前といえば当たり前なんですけど、まず速度が速い、それに長い音符なんか待ちきれずに1拍くらいフライングしたりしてます(殴)。
うちでの録音は6月中旬のものも昨日のものも、基本的には同じような速さですし、フライングなんかないので、これは単に本番でのテンションだということなんでしょう。

一言でいうとですね、これは正気じゃないです・・・酩酊運転(爆)。
予選のあと、長いフレーズで歌い続けることと、最後までうだうだ(?)綿々と続く雰囲気を意識して、レガートを見直したり、重なった音の弾き方を考え直してみたりしたのですけど、本番はまた別モンになるんでしょうねえ。

考えてみれば、聴いていただく方には、素面での演奏はご披露していないということになるわけで(殴)、そりゃ失礼じゃないかとも思うのですけど、仕方ないです(実際には、私はお酒を飲むとまったく弾けなくなるタチでして、うちでも飲んで練習したことはありません)。


ただ、自分で聴き返してそう思うだけで、もしかすると「え、おんなじだよ」と言われる可能性も大なんですけど、自分で聴くと相当違うというか、「おいっ!」って感じ。もちろん、ミスタッチがふだんより随分多いとか、テンポが違うということもありますけど、もうちょっと客観性がほしいなあ、と思います。

・・・むずかしい・・・





弾く前&弾いてる最中

2008年07月28日 01時25分09秒 | ピアノ
20~27日の間は、そうたいした用事もなく、うちでダラダラできたのですが、28日から始まる一週間はそうもいかない予感です。
午前中は毎日娘のスイミング、午後は同じく娘の習い事やら私のレッスンやら合わせやらが連日入ります。そして、その翌週の8月8、9、11日と本番続き(うち伴奏が2日間)。
ただ本番といっても、曲そのものは7~8分ですから、短いもんです。
これがオーケストラなんかだとリハーサルからあわせて丸一日拘束されますから大変だと思います。

緊張はともかく、コンクールって自分で企画したり運営しなくていいし、自分の番だけ出ればいいだけなので、当日の労力はたいしたことないんですよ。特に長い曲を弾くわけでもないし、何曲も用意しなければならないコンクールでもないし。
・・・・要は練習をちゃんとやって弾けるようにしておけばいいということなんですが、それだけのことが結構難儀だったりします。

私、本番というのはみんな上がるし、お客さんが多いとプレッシャーを感じるものだと思っておりましたら、最近どうもそうでもない人も結構いるんだということに気づきました。アマチュアでも「お客さんが少ないと弾く気がしない」という人に複数遭遇しましたし、「練習は嫌いだけど、人前で弾くのは大好き」という人、いるんですねえ。そりゃいるだろうけど、実際そういわれるとびっくりします。
私は、本番の種類にもよりますけど、それなりに緊張しますし、お客さんは少ないほうがいいし(笑)、人前で弾くのは嫌いではないですが、それはどこか「機会を逃したくない」と思っているから参加するのであって、「出たい!出たい!」と手を挙げて出るわけではないです。

ところで、コンクールでも発表会でも難しいのが、自分の出番の一つ二つ前の演奏のときの態度。
発表会というのは、基本的に「みんなの演奏を聴きあいましょう」ということなので、ほんとは自分の一つ前でもちゃんと聴かなければならないと思いますけど、まあそうもいきません。緊張で聴く余裕がないということもあれば、自分の曲を弾く気分を作っておきたいがために、あえて聴かないということもあるでしょう。
コンクールの場合は別にみんなのものを聴き合う必要はないのですけど、どうしても耳に入ります。それがメチャクチャうまかったりすると、緊張してしまう場合もあります。
子どものコンクールの場合は同じ曲をみんな弾くケースもあり、これはこれで自分とテンポが全然違うのを聴かされると調子が狂うし、ある箇所でコケたのが耳に残ると自分は大丈夫か・・と心配になったりする。
私らの場合は、みんな違う曲を弾くわけなんですが、これも結構大変。たまたま自分の好きな曲だったりなんかすると聴き入ってしまい、自分の曲が飛びそうになったりすることもあります(笑)。
なので、だいたい一つ前の人のはほとんど聴いてないです。聴いても最初だけ。あとはシャットダウンして自分の曲に集中するよう努めますけど、これもうまくいかない時があります。

ステージに出てからも、なんだか曲を忘れそうな気がしてならず、以前はすわっていきなり弾いていました。2人ほどからこれを指摘されたのと、あるレッスンで「いきなり弾くと、お客さんも聴く姿勢ができてないから、こちらに注意を向ける時間が必要」といわれたこと、また、某先生門下の発表会で、小さい子どもから大人まで弾く前の時間をたっぷりとっていたのを見て、すわっていきなり弾くのはやめました。コンクールだと時間制限はありますが、持ち時間はどう使おうが勝手ですから(笑)。


ちょっと話が飛びますけど、ピアノでなく弦楽器の方(先生)が、「弾いている時に会場をすべて見渡せて、誰が来てるとか誰が寝てるとか全部わかってしまう」とおしゃっているという話を聞きました。これはいくらなんでも相当視力がいいんだと思うのですけど、なるほど客席を向いて弾く楽器はそういうことも目に入るんでしょうね。ピアノの場合はランランみたいにぐるっと客席にでも顔を向けないと見えないですけど・・。
ただ、この前聴講したレッスンの時、コンサートピアニストの方がおっしゃってましたけど、曲に入りこんでしまって走り過ぎるのを防ぐために、ちょっと客席のほうを見るんだそうです。練習の時も、ちょっと右のほうに顔を傾けたりあちこち見て練習するのだと。
・・・理屈はわかりますけど、余裕がないと出来ることではないですね、これは。ちょっと雑念が入ると「あれっ」てことになりかねないので、集中のために視界を極力広げないようにしているのが私の現状です。
あ、でも伴奏の時は、共演者を見ますので客席まで視野に入ります。ソロとは全然違うものですので、どうしてもそうせざるを得ません。


8月は、毎回違う会場で弾くことになると思いますので、それなりにまたいろいろ経験できると思います。楽しみです。






wowow見てます

2008年07月25日 15時25分46秒 | 見る・読む
ここのところとにかく暑いので、外出は極力控えて、ひきこもり状態の日々・・・。
暑い中お仕事されていらっしゃる方々には、ほんと申し訳ないような生活です。
家事とピアノはいつものことなんですけど、ここのところご無沙汰だった読書(ふだんは雑誌や新聞ばかり)と映画鑑賞(といってもテレビで)の時間を増やそうと思い、少しずつ実行しております。

読書は、ずいぶん前から少しずつ読んでいる「望郷のマズルカ--激動の中国現代史を生きたピアニスト フー・ツォン」(森岡 葉著 ショパン刊)の最後のあたりにさしかかりました。
この本については、また後日くわしく書いてみたいと思うのですが、300ページという分量の、何倍もの内容の重さを感じる本です。緻密な取材、わかりやすい文章、そして本一冊を通してまったくぶれないスジの通った姿勢、ライター森岡さんの力量と精神力におそれいります。


映画についてですが・・・

私、子どもが生まれる前は、お勤めしているときですら、週末4本はビデオを見ておりました。えっと、名画、近作の娯楽ロードショー系、ホラー、成人向け(殴)などなど。
それが、もうぱったり見なくなりまして、そこまで見る気もなかったんですけど、実はうちはwowowが映るらしいということを知り(テレビ類の契約はすべて主人がやっているので知らなかったんです)、たまたまちょっとヒマなときに、チャンネルを合わせてみたのがウンのつき、でそれから「な~んだ、こんなに簡単に映画見られるんじゃん」と思い、ちょくちょく見てます。

これまで
「クィーン」(エリザベス女王やブレア氏のそっくりさんが出たことで有名な2006年の作品)、
「親愛なるベートーベン」(ベートーベンの晩年に、女性写譜師がそばにいたという架空の設定の話。これも2006年)
「神童」(これはいわずもがな、天才少女ピアニストと音大を目指す男の子の話。2006年)

とここまでは、わりに楽に見られる映画でしたけど、

「突入せよ!<あさま山荘>事件」(2002年)
「ラスト・キング・オブ・スコットランド」(2006年)
「スパイ・ゾルゲ」(2003年)
はなかなか見るほうも消耗しました。

「あさま山荘」は私が小2くらいの時の事件で、映像的には一種の懐かしさも感じたのですが、あの時テレビの向こうで、県警と警視庁のあれこれや、こんなもどかしいことがあったのか、と今さらながらに驚きました。
「ラスト・キング・オブ・スコットランド」は実は最後の20分くらいしか見ていないのですが、ハイライトシーンというか、R-15にふさわしい(?)シーンを見てしまい、ぐったりきました。
この話は、70年代のアフリカ・ウガンダのアミン大統領の行為と人間性を、彼の側近となった英国人青年の目を通して語るというものなのですが、だいたいどんな内容か想像ついていたのですけれども、やっぱり拷問シーンはつらかったです。最初から全部見たくもあり、見たくもなし・・・。
「スパイ・ゾルゲ」は篠田監督の引退作品として有名でしたので、ぜひ見てみたいと思っていました。これが結構長い・・約3時間。大作でした。
尾崎秀実とゾルゲの名前は「太平洋戦争間近の1930年代、日独の最高機密をソ連へ流し続けたスパイ」として知ってはいましたけど、内容はほとんど知りませんでした。
第2次世界大戦直前の日本・ドイツのそれぞれの国の事情の下に、新聞記者という、情報最前線にいる尾崎とゾルゲ(ゾルゲは記者であると同時に元々ソ連のスパイだったわけですけど)が、かならずしもソ連の国益のためだけでなく情報を流してしまう様子は(事実にどこまで迫っているのかは知る由もありませんけど)、戦争を回避したいあまりの行為だったとも受け取れました。
おそらく篠田監督のメッセージもそのあたり、戦争からは何も生まない、全力で回避しなくてはならない、ということだったのではないかと思われます。


たまたまチャンネルが合ったという割には、重い映画を続けて見てしまいましたけど、今読んでいる「望郷のマズルカ」にも文化大革命によって、ピアニスト生命や、命そのものを絶たねばならなかった無念のピアニストが数多く描かれています。

こういうものばかりに遭遇するのは、たぶん偶然ではなく、こういうことをこの夏は考えてみなさい、というなにかの声なのかもしれません。




夏休み序盤

2008年07月24日 10時10分39秒 | 家族・友人等
先週の水曜日に終業式があり、すでに夏休み1週間が経過した息子ですが、この間は、部活とキャンプ、地元オーケストラの公演鑑賞(父親と)などなど。

部活については、1年生は全員体育部に入ることが義務付けられていて(なぜかブラスバンドも体育部なのですが)、息子はバレー部に入りました。
夏休みは水・土・日曜日とお盆以外はだいたい毎日練習(3時間くらい)があるのですが、練習といっても、コートの中にいる中2&3年生よりも、コートを囲んでいる1年生のほうが圧倒的に人数が多い、という状況では玉拾いにすらならない様子。
で、なにをしているかというと「掛け声」の練習。
これが、超インドア文化部系の息子にとっては、信じられないというかウザいことらしく、「声が小さい」と怒られては体育館3周とかいうのも「あり得ない」ことのよう。・・・腹の底から声を出すのは大事なことです。おおいに結構と私は思いますが。

キャンプは20日から昨日までの3泊4日でした。
キャンプというと小学校5年で野活がありましたが、これとはくらべものにならないワイルドさだったよう。食器は川で洗う、しかも、洗っているそばでは泥だらけで遊んでいるやつや、何かわからないことをしていいるやつもいるという状態で、「除菌?それなに?」みたいな日々だったとか。
キャンプといってもテント泊ではなく、190何人の生徒が、9つの山小屋に20人くらいずつ(4クラスあるから1クラスは5人くらいです)に分かれて寝袋で泊まったようです。

昼は、オリエンテーリングだとか川遊びだとか炊飯活動などがあり、夜は毎晩キャンプファイヤー。9時半就寝となってましたが、そんな時間に寝るわけもありません。
まあ、男子ばかりなのでだいたいの想像はつきますけど、それにしてもナカナカのものだったらしい。
昼は不機嫌大魔王だった某クンが、就寝時間以降いきなりエロエロ大教授に変身。基礎編・応用編・傾向と対策etc、質問にまで丁寧に回答してくれてそれはそれはすごかったらしい。・・・・まだ声も変わってない男の子たちが傾向と対策論じてどうするんだとう気もしますが、われわれが辞書や図鑑でヘンな語彙に遭遇して「おおっ!!」とドキドキしていたころと違って、今やネット時代ですからね、耳年増などというレベルじゃないようです。・・・こればっかりは「情報のインプットばかりじゃなく、ちゃんと行動でアウトプットしろ」とは先生方も積極的にはご指導されないでしょうが・・・(逃)。

で、ひとしきり大先生のご講義が終わったころ、誰かが「・・トイレ行かん?」とぼそっと言う。すると、おれもおれも、というわけで、数人が集団連れション。
このトイレというのが、ものすごく離れたところにあるらしく、夜の林を抜けていかねばならず、しかもポットン式なわけ。これは肝試し以外のなにものでもありません。
先生方が泊まっておられる場所のそばでは、ライトも消して見つからないように通り、全員の用が済んだところで「みんな、終わった?じゃ、行くぞ~」とダッシュで走って帰る。列の最後尾になるの怖くてイヤなので、われ先にと駆けていったということらしいです。

ええもう、ドロドロになって帰ってきましたよ。
靴下脱いで~!洗濯物出して~!シャワー浴びて~!・・です。
今日も靴などの洗い物が残ってます(泣)。


さてそろそろ、1学期の成績が、書留だか、配達記録だかで届くころなんですが・・・


小さいこどもたちのためのクラシックコンサート(その2)

2008年07月22日 19時23分52秒 | その他音楽
まもなく、「となりトトロ」の歌で幕があがりました。

いきなり、娘、起きました。
司会の方がこのコンサートの企画のきっかけ(今回で6回目)やお願いなどについてとても上手にお話をされました。
「・・このコンサートは、ふつうのクラシックのコンサートにはふだん入ることのできない小さいお子さんを対象としたものですから、歌ってもいいし、手拍子足拍子もOKです。
ただ泣きだされた場合、<うるさいなあ>というのではなく、泣かれているお子さんにとって、この空間が心地よいものではないというサインなのかもしれませんので、いったん外に出られて気分を変えてまたどうぞ入ってらしてください。私たちは待っています」

なかなかこういう、子どもの気持ち&母親の気持ちにそったインフォメーションをきく機会はありません。よく考えられた企画だということがこれだけでもわかります。


引き続き、 ソプラノ・バリトン・ピアノ・フルートのアンサンブル。
童謡メドレー(にんげんっていいな、てのひらを太陽に、大きな古時計、しあわせなら手をたたこう、ドレミの歌)。
ソプラノ独唱で「さくら」(←森山直太朗のやつです)
またアンサンブルで「世界にひとつだけの花」
ピアノ・フルート・バイオリン・ヴィオラ・チェロで「花のワルツ(くるみ割り人形より)」

娘は寝たり起き上がったりしながらずっと聴いていました。

さて、一部の後半はグリム童話「赤ずきん」
これは委嘱新作だそうで、たしかピアノ担当のM先生のところに楽譜がきたとおっしゃっていたのはごく最近だったような・・・。
赤ずきん(ソプラノ)、オオカミ(バリトン)、猟師(テノール)
楽器はパーカッション、ピアノ、弦楽カルテット
スクリーンには、抽象画風のイラストが映し出され、これもまた面白い。赤ずきんちゃんは赤い三角の中に丸がオレンジでくりぬかれた姿でした。

この台本・作曲は2006年に桐朋の作曲科を出られた若い方のようでしたけど、私がいうのもなんですけど、実によくできていました。
歌と楽器の組み合わせもなんですけど、歌のない、楽器だけの時間の使い方がうまい。娘も「こわい音はピアノが低い音で弾いてたんだよ」とよく聴いていたようでした。


後半は、仲道祐子さんによるクラシック曲。
きらきら星変奏曲
雨だれのプレリュード
エリーゼのために
でした。これらは、近隣の保育園などにアンケートをとって決定した曲目だそう。
「きらきら星」は固いクラシックのコンサートでも普通に演奏される曲ですけど、「♪ドドソソララソ~」のところで「♪きらきらひかる~」と会場の子どもたちが歌い、変奏がキイてきて(笑)メロディーがたどれなくなると黙り、またメロディーが聴きとれるバリエーションにくると歌うという光景はなかなかほほえましかったです。
娘も貸切母子室で熱唱してました。

次は「オオカミと七匹のこやぎ」で、これも委嘱新作。
こちらは、語りとピアノとイラストで展開されており、オペラ仕立てでない分、視覚的なものが少し減り、一部の「赤ずきん」よりも、子どもたちは音楽の方へ注意がいくように出来ていました。


エンディングは「となりのトトロ」から「さんぽ」。
出演者が客席におりてきて、子どもたちも大喜びの様子。娘も最後は母子室から出ていき会場で歌っていました。
・・で、娘は回復したんだろうと、おもいきや・・・
帰りの電車はまたぐったり。帰ってからは一晩中8度台半ばの熱。
今日は喉も痛いとかいってるし、ヘルパンギーナとかそんなものじゃなかろうか・・と考えつつ、今(午後7時)は「早くピアノとバイオリン弾くよ!!(私に練習につきあえ、ということです)」と後ろで言っているくらいなので、ま、いいか・・と思っているところです。

母子室でなくて、ホール内で聴ければもっとよかったのですけど、病児にやさしい(?)という意味で、母子室での鑑賞もそれなりの意味がありました。
娘が「駅で帰ってたら聴けなかったね。寝てたけど来てよかったね」といっているのを耳にしまして、この会場まで出かけられない病気の子たちも聴ければいいのになあ・・・と思いました。
特に、赤ずきんなんか喜ぶでしょう。ぜひ病院コンサートも企画していただければ、と思います。

私は、東京にいる時分に、上の子を連れて2、3回こういうコンサートに行ったことがありますが(上の子はじっとしていないので、こういう場所には連れて行きにくかったのです)、割合よくあるオーケストラの子ども向けの企画よりもこういうもののほうが、子どもにはなじみやすいのではないかと思ったりします。
というのは、オーケストラの音というのは、音量的にびっくりしてしまう子がいたり、耳の良い(良すぎる)子にはある種の苦痛を伴う場合があるそうです。
また、今回の歌手の方がた(特に一部の最初のほう)は、クラシックの歌い手というよりも「歌のお姉さん、お兄さん」という雰囲気で、子どもにもなじみやすかったのではないかと思います。


いろいろな意味ですばらしい企画だったと思います。
ぜひ回を重ねられて、公演日も増やされて(たった一日ではもったいない)いかれることを希望いたします。


小さいこどもたちのためのクラシックコンサート(その1)

2008年07月22日 18時23分38秒 | その他音楽
昨日、ひさしぶりに演奏会に行ってきました。
ピアノのM先生も出演される「赤ずきんとオオカミと七ひきのこやぎ」という、親子で楽しむ、小さな子どもたちのためのクラシックコンサート。

私と娘が行くのを決めたのもギリギリなら、幼稚園のお友達親子をお誘いしたのもギリギリで、チケットの受け渡しかれこれについては、いろいろとみなさんのお手をわずらわせてしまいましたが、うちの娘もお友達もとても楽しみにしていました。

さて、うちを12時過ぎに出てバス停に向かいましたところ、お財布を忘れたことに気づきUターン。たいした距離ではないのでその間たった5分ほどでしたが、暑いこと暑いこと。
もう時間がないと主人に車を出してもらってJRの駅についたとき、娘は「のどかわいた、のどかわいた」と連呼していました。娘はだいたい3歩あゆめば「のどかわいた」というような気がします。
で、自販機でお茶を買って飲ませてJRに乗りましたら、今度は「どこかすわりたい」と言います。「だれもすわってないから我慢しなさい」といったら、「でもすわりたい」といって床にすわりこみ。
さすがにいつもの娘ではないな、と思い顔を見るといきなり真っ青。「これはやるな・・」とトイレに連れて行き、なんとか事なきを得ましたが・・・。
到着駅(といっても数駅です)でも、吐き気がおさまらないらしく「もう帰る」と涙目。乗り物酔いか熱中症のどちらかだろうと思ったですが、駅の椅子に寝込んだまま動かない。「帰りたい」といわれても、このようなものをまた連れ帰るのもねえ・・と思っているうちに、ワンカップ片手のおじちゃんたちに次々と声かけられまして、「ワシらでも暑うてどうかなりそうなんじゃけえ、小さい子は大変よのう。だれかうちわとか持っとらんか?」とか「駅員さんにお願いしてみんさい」とかそれは心配していただきましたよ。でも、この暑いなかワンカップ飲んでるおじさんたち、とても「どうかなりそうに暑い」とは思えませんでしたけどね。相当なゴキゲン(笑)。

どうしようか・・と思いましたけど、たぶん一番涼しくて何かのときに対応していただけるのはホールであろうと思い、娘を担いでホールまで向かいました。
まだ会場前で、通路は長蛇の列。まもなく列が動き始め、娘を連れてそのまま母子室へGO!
普通のコンサートでは母子室は小さい子でごったがえしているのですが、小さい子のためのコンサートなので、母子室は貸切状態。長いす占領で娘は眠ってました。あまりにも寝てるので意識あるか?とゆすると「・・もう、寝てんのに!!」と怒るのでほっとしましたが、このままでいいものかどうか・・・・。


(つづく)

夏休みとスケールといろいろ

2008年07月20日 23時46分35秒 | 家族・友人等
今日は、もうひとつエントリーしていた九州地区の予選の日(本選参加権はすでに得ているので、パスして問題はありません。エントリー費は損しますが)だったのですが、夏休みで子どももうちにいるし、8月不在にすることも多そうだし、疲れることはよそうと思って、うちにいることにしました。

さて、中1の息子は、今日から3泊4日のキャンプ。
荷造りは自分でするようにと学校から言い渡されていたらしいので、ぎりぎりまでほっといて昨夕最終点検を二人でしたならば・・・
なぜか荷物が3つくらいになってるし、余裕で詰まるはずの荷物(ザックが大きいので)が盛り上がったまま蓋が閉められないし、財布はどこにいれたか記憶にまったくないし、何に使うのか大量の筆記用具が入っているし・・
というわけで、最後の「シメ」というか「絞め」で、私ぐったりいたしました(泣)。

うちの子はどうもぽわ~としていて、小学校の担任の先生からは「癒されます~♪」というお言葉をいただき、中学校の友人からは「お前Nウイルスに感染してないか?」と言われたらしい。
で、「Nウイルスってなに?」とききましたところ、どうやらそれは「のんびりウイルス」だそうで、それを聞いた私は「そうだろーよ、そうだろー」と一人合点していたのですが、息子は「ねえ、それって言われて悪い気がしないよねえ」とにこにこしておりました・・これはスジガネ入りの「Nウイルス感染者」です。


娘は、お兄ちゃんがいないので好きなテレビは見放題だし、しゃべり放題だし、ケンカはしなくてすむし・・で、鬼(オ兄?)のいない間のなんとやら。
初日はまずは「ヤッホー」な感じだったですね、娘は。
ただプールに連れて行け、と一日中迫るのには閉口しました。午後から行こうかなあ・・と思ってぼーっとニュースを見ていたら、行こうとしていたプールがテレビに映っていました。午前中、小3の子が溺れて病院へ運ばれた、と。
夏休みいきなりの水の事故、どうか元気になってほしいです(祈)。


ピアノのほうは、昨日からいきなり全調スケール(これまで弾きもしなかった)を何クールも弾いてます。
いきなり弾きたくなった理由として考えられるのが
○ある中国のピアノの先生が、クラマービューローを生徒にとにかく弾かせていて、一通り終わると今度は毎日10曲ずつ、そのうち毎日全曲(60曲)が課題になった。こういう機械的大量な練習は割合効率がいい・・という話を本で読んだこと
○ベートーベンを弾き始めて、スケールをはじめとする細かい動きに遭遇すること
○バイオリンでスケールを弾き始め(まずは二長調)、音の間隔を覚えてのちにどんな曲も始まるのだ、とあらためて思ったこと
・・の3つのようです。いきなり来ました、スケールモード炸裂(爆)。
ついでといってはなんですが、私はほんとにアルペジオが下手クソで、犬にでもくれてやりたい(・・というと犬に失礼ですね・・)ようなシロモノなので、スケール&アルペジオ&カデンツのセットでやることにしました。
全調となると指使いがあやしい調も多々あり、自分でも「うわ~っ」と赤面ものです。



それはそうと、音と音の間の距離感覚、スラーのかけ方の感覚など、もっと小さいころから弦楽器の(特に弓を使う楽器)感じをピアノに生かしていけないものだろうか、と最近つくづく思います。そういう意味では、娘はいい経験をしているのかもしれません。

私については、いまさらスケールやアルペジオがばりばり弾けたとしても、ヴィルトーゾ系の曲は無理というものですけど(笑)、単なるスケールでも「ただ音が順番に並んでいる」以外の感覚で弾けるような気がするのが楽しいです。


ところで、さきほどネットで遊んでいて知ったのですけど、お隣の県に、地元の大学を出て今春化学系の会社に就職されたあるお嬢さんがおられて、この方が、パリのアマコンのセミファイリストだったそう。
子どものころはあまりコンクール歴もなさそうでしたが、大学生になって、大阪国際や国際アマコンで1位やら入賞やら。・・・お得意はバラキレフのイスラメイらしい(・・すごすぎる・・)

若い子がバリバリ~っと弾くからこそカッコいいという曲は間違いなくあるもので(イスラメイが必ずしもそうとは言いませんが)、ぜひ一度演奏を聴かせていただきたいなあ、と思っています。
・・・・若い人好きになってきましたねえ、最近。男性であれ女性であれ・・・(笑)


アブラギッシュに乗り越えたい

2008年07月18日 16時40分57秒 | 家族・友人等
一つ前の記事に思いがけなくたくさんんのコメントをいただき、どれもすぐにお返事したいのですが、今日で幼稚園も終わり(中学は水曜で終わりました)、バタバタしております。もう少々お待ちくださいませ。


「体調は絶好調です」といいたいところなのですが・・・

今朝、ソファにちょっとばかし横向きにすわったままテレビを見てました。
ちゃんと向き直ろうと思って背中を動かした瞬間、左肩甲骨あたりがグキッときて、息をするのもつらいくらいの痛みが!
これって、背中がつったと表現するんでしょうか?
しばらくしてから動けるようになりましたけど、相当痛いので湿布を無理やり張ったら、今度は無理した右肩がグキッ。・・・頼むよ、もう(泣)

痛いだけで特に動きに支障はないので、洗濯&洗い物、ピアノなど普通にこなし(というよりやらざるを得ない)、午後からは幼稚園のお友達の送別会をかねた食事会に出かけましたけど、疲労度はなかなかのもんです。

昼頃、ピアノ関係の友人(ちょっとだけ年上)に電話をかけて、いろいろぶちぶち言ってたのですけどね、友人が
「もう、ある程度の年になるとスジが硬くなるんよ。天寿をまっとうした親鳥なんか全然おいしくないもん。ダシはでるかもしれんけど・・・」というのには笑いました。
私は天寿をまっとうした鳥さんを食べた経験はないのですけど、友人はなにかのことでもらい受け、ありがたく食したのだそうです。これは、硬いよ~という話でした。

この友人はお料理も好きで、いろいろ栄養面でもアドバイスをくれる心強い存在です。
今日も「夏だね~疲れるね~」と話していて、そういえば今年はまだ一回もゴーヤも食べてないし(今、たまたまうちにあります)、モロヘイヤや山芋を使った料理をしてないということに気づきました。今年は今のところ、ネバネバ系はツルムラサキくらいでしょうか?
こう温暖化が進むと、日常的に沖縄料理仕様のものを食べないと、身体がついていかないんじゃないかと思います、ほんとに。

せめてピアノくらいは涼しい曲弾きたいですけど、ロシアの雨の日とか想像もつかないし(笑)、そもそもクラシック音楽というのは、そう緯度の低い場所のものはないので、こんなクソ暑い日本で弾くこと自体に無理があるんじゃなかろうか・・とほとんどヤツ当たり気味の私、これから長い夏休みが始まると思うだけでうんざり気味の母、でした。