~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

講評のことなど

2008年06月30日 16時17分26秒 | ピアノ
昨日のコンペの結果がウェブ上に出ました。

昨日は学習者の上級クラスがふたつ(主に中・高生)と、愛好家部門がすべて行われたのですが、
なんと私の出たカテゴリー(40歳以上、ピアノを大学等で専攻しておらず、ピアノで収入を得ていない、ことが条件)の予選通過最低点が最高。
どういうことかというと、予選の通過最低点というのが各部門にあるわけですが(人数や演奏内容によって決まるはず)、この点数が、高校生たちの部門より、ピアノを専攻した方がたの部門よりも高かったということです。
審査員も人間ですから、一日中審査していて耳が同じ基準を保ち続けられるとは断言できませんけど、レベルが高かったというひとつの目安にはなるかと思います。

演奏順が最後だったフォーレの方は、1小節聴いただけで、私などのはるか上の世界におられることが確かでしたので、予選をともに通過させていただけただけで光栄だと思っております。


講評は、これまでになく短めでした。

審査員は5人です。上下点のカットはありません。
果たして、私の弾いた「イゾルデ」を何人の方が弾かれたことがあるのか、曲をよくご存知なのかはナゾなのですが、予選ということもあってか、わりに一般的なアドバイスでした。


まずはプラス面

○細かい動きのなかで、メロディーが自由によく歌えていた
○精神性の高いよく考え抜かれた演奏
○ヤマ場にもっていく求心力がある
○表現がよい。精神力もともなり、音の変化も明確についている
○まとまりにくい曲をよくまとめていた
○非常に安定感のある演奏
○完成度の高い演奏
○この曲への共感が感じられる


これから考えるべき点

○オーケストラのような豊かな音量を出すのはピアノでは大変(・・・もっと工夫せよということでしょうか?)
○到達した時の響きにあと少しの持続力があれば(・・・がんばります・・笑)
○長い大きなフレーズの作り方は、オクターブのレガート等テクニックがもっと必要(・・・・これは自分でも難儀してます。オクターブというより和音のレガートですかね)
○強さもオーケストラ的にできたら(キーにぶつけるのではなく)さらに良くなる(・・・・神業・・)
○高音域でのメロディーラインに音の響きがあるとさらに良い
○ヤマ場に向かうときに、左べース(オクターブ)がもっと響くと曲の広がりがより出る
○さらにハーモニーの変化と色彩感が出て、オーケストラでのうねりのようなものをイメージしたら(強弱を上手に使って)、もっと良い(・・・究極の目標です・・)



まだまだやるべきことがたくさん。
これから出来ることから手をつけていきたいと思います。
本選は、西日本地区まとめてなので、大阪であります(8月)。ここにいくと、ダントツに上手い人はわかりますけど、あとはもうなにがなんだか。それぞれ曲も違うし、演奏会聴いてるみたいです。


それと私、もうひとつやらねばならないことが・・・。
チェロのコンクールの伴奏を頼まれまして(8月に2回。同じ曲)、これの譜読みにかかってます(爆)。
こちらは、若者の将来が懸かってますから、真剣にやらせていただきます(いつも真剣ではあるのですけど・・)。

ただし、私<アマチュア>としてコンクールに参加中ですから、規定上、もちろん<お仕事>としてではなく(笑)。





長い一日

2008年06月29日 23時43分47秒 | ピアノ
今日午前は、子どもたちのバイオリンのレッスン。

主人があいにく留守だったのもので、小雨の中テクテクと電停へ。
ふだんなら7~8分で行ける道のりなのに、今日は娘が遅い、遅い・・・・。
傘とバイオリンを持っている上に、雨靴でいちいち水溜りに踏み込んでいるのでした。
・・・やむなし・・・・
息子を先に行かせようとしましたが、結局電車が遅れてきて同じ便に乗ることに。
ええもう、ギリギリセーフですよ、レッスン(泣)。

帰りは早めのお昼をファミレスでとって帰宅。
これまた帰りの坂道で二人がつまらないケンカを繰り返し、もううんざり・・・・
まったく天気の悪い日はロクなことがありません。


今日はこれだけで終わったわけでなく、午後からは私自身のコンクールがありました。
時間のある限り大声でしゃべっている娘と、それをなんとかしようとして逆にこじれてケンカになってしまう息子をうちに置いて、私タクシーで会場へ。
・・・やっと一人になれましたよ、やれやれ・・・

でも、二人を叱り散らかしている間は忘れていた緊張が再び襲ってきましたねえ。
ふつうは、コンペの2~3日前になると開き直ってどうってことないんですが、今回は昨年出てないせいなのかなんなのか、いつまでたっても開き直れない。
暗譜にも不安はないはずだし、練習もちゃんと重ねてきたし、寝てても弾けるくらいになっていることは自分自身でもわかっているはずなのに、いつまでも緊張している。
特に速い曲でもないし、曲に入りにくい曲というわけでもない。
コンクールの回を重ねるほど緊張してきて仕方ない、という話をきくことがあるのですが、まさにそういう状態なのかもしれません。

私には珍しく、昼もあまり食べられませんでした。・・・ありえない・・・・
いつも一番プレッシャーがかかるのは予選なんですよね、ほんとのところ。


私のでるカテゴリーの出場者は4人でした。
演奏順は2番・・・・悪くないです。
一番の方が半分くらい弾かれてもまだ緊張がとけず、しゃがみこんでいたらやっと落ち着いてきました。・・・足しびれてるし(笑)

舞台に出たら、まったくと言っていいほど緊張はしていませんでした。
いったんすわってハンカチをピアノの中に入れ、弾き始めようと思ったのですが、ハンカチのたたみ方が雑で角がそろってなかったのが気になって(爆)、また取り出してたたみ直し。・・・時間制限があるのになにやってんだか・・
ほとんど手は見ておらず、耳は開いていましたので、自分の音はよく聴こえていました。まあ時々は鳴らない音もありましたが、大きなミスはなかったと思います。

せんだってサークルのコンサートでタイムをとったときは、この曲は7分半くらいでした。
コンペの制限時間は(出入りを合わせて)5~7分。
「だいたいこの辺りで切られるであろう」というところを超えてもベルがならない。
・・・・もしや、点数つけかねてる?この次のフレーズまで聴かないとわかんない?・・・
とかいらんこともチラっと思いましたけど(殴)、最後まで弾き切るつもりで進めましたら、ほんとに最後まで弾かされちゃいました(驚)。
私これまで、コンクールでソロは予選本選合わせて7回弾いてきてこれで8回目ですけど、最後まで弾かされたのは初めてです。ある意味感激(笑)。

なんとか無事終えました。

今日はですね、すごい方いましたよ。
フォーレを弾かれたのですが(フランスものに疎すぎる私は、どういう曲なのかもよく知らなかったです)、ええもうピアノの扱いが完璧というか、別世界というか別格というか・・。
地元の方らしいのですけど、これまでこのコンクールではお見かけしなかったので存じ上げませんでした。別のコンクールでは全国的にメジャーな方なのだそうです。
すばらしい演奏を拝聴させていただき感激でした。



子どもたちを留守番させていたので、私すぐ帰ったのですけど、できればそのあとの若い方々の部門や連弾も聴きたかったです。


(ご報告:とりあえず、予選は通過したようです・・・まだ講評が手元にきてないので伝聞形ですみません)





未明のピンポーン

2008年06月27日 12時59分24秒 | 雑感
今日未明のこと。

私、3時40分くらいに目が覚めました。家中照明はついたまま、パソコンも開いたまま・・・・
最後に寝たもの、出でこいっ!!!

パソコンを閉じるついでにメール等のチェックをしていました。
そうですね・・4時くらいだったでしょうか?
いきなり「ピンポーン!」となったんです。
モニターをみると「玄関」となっている(マンションのモニターは下の総合エントランスからの場合は画面に顔が映りますが、戸別の玄関の場合は音のみ)。

・・・な、なんですか?今頃?

鍵をちゃんとかけていたかしら、と見てみたらとりあえず二重にロックはされてましたが、ドアバーはかけてない。
これをこっそりかけてのぞき穴から見てみましたが、誰もいない。
たぶんだれか住人が階を間違えてブザーを押したのだろうと思いましたが、それにしても時間がねえ・・・。

というわけで、バーをかけたまま用心してそっと開けてみましたら、新聞がきてました。
まさか、新聞屋さん、ピンポンダッシュ??


その後、コンロに残っていた鍋を洗い、米をといでからシャワーを浴びて出てきたら、なぜか洗い物(水筒ふたつ)が増えている。はて?
・・・・トイレから主人が出てくる音がしました。なんで今頃洗いもの出すかね?


2度のびっくりで完全に目がさめてしまい、そのまま弁当作りをしましたけど、どうも納得いかないピンポンダッシュ。
子どもたちを送り出したあと実験してみました。
たたんだままの新聞を新聞受けに挿すこと数回。どうも3回に1回くらいはブザーにさわってしまうようです。

ということは今までもあったのでしょうか?
なんか、夢うつつで「鳴ったような気がした」記憶はあるように思います。
わかればどうってことないですけど、ちょっとびっくりの出来事でした。




失われた音を求めて?

2008年06月26日 15時51分44秒 | バイオリン
ちょっと、バイオリンの話。

6月1日からバイオリンを習い始めた子どもたちの楽器は、それぞれが借り物です。
息子は主人所有のフルサイズを、娘は私の知り合いから借りた分数楽器(8分の1)を使っています。
娘のほうは、小さい肩当てを先生からお借りし、肩当てにつける保護ゴムは私が調達。あとA線を張替えてやっと使えるようになりました。(最初、4分の1用の弦セット&肩当てを買っており、こちらはすでにスタンバイOKです)
息子のほうは、特にメンテナンスをする必要はなかったはずなのですが、2回目のレッスンのとき、先生が「あれ?これ駒の角度がヘンですね?」とおっしゃいました。
なんでも、高い弦のほうにかけて鋭角に削られていて、E線を弾くときはかなり弓に角度をつけないと弾きにくい。どうかするとバイオリンの胴体に弓がぶつかってしまう、ということでした。
駒を含めて楽器の見直しを専門家にお願いすることにしましたが、困るのは替えの楽器。・・・幸いにしてというかなんというか、ちょうどこのレッスンの日、主人は関東の実家におりまして、そこには別の楽器があるので、即主人に借りて帰ってきてもらいました。


この楽器は主人の母、つまり子どもたちの祖母が若いころ使っていた楽器ということで、弓は何年か前張り替えたそうですが、あとは、かなりの年代もので、いったいどの程度鳴るのかもあやしい・・・。
弦を張替えてみましたが、最初はなかなか鳴らない。・・ま、まだ弾くというより構える段階だからいいか、という感じでした。
ところが、しばらくすると割りに鳴り出したんですよ。先だっての土曜日、主人があれこれ遊び弾きしてましたが、なかなかいい感じで鳴る。深みのある音というわけではないけれど(腕のせいかも・・汗)、ストレートで狂いのない音が出ます。
・・・・けっこううまいじゃん・・・(殴)
この楽器は、アマチュアに近いような日本人の職人さんの手作りで、そう良いものではないらしいし、どう考えても半世紀ほどを経ているはず。そりゃ、ストラディバリとかそういうもんなら、何百年経とうが価値の下がるものではないでしょうけど、並みの楽器は保存状態によってはボロボロのこともあり得ます。
おかげさまで、息子は替えの楽器で無事練習を続けることができています。


その翌日、日曜日の午前はレッスンでした。
先生、いきなり「あの・・あの楽器(主人所有のもの)はどこで買われました?」
主人「・・・あれは、東京で当時習っていた先生が<いいものだ>とすすめてくれて、当時としてはかなりの金額のものだったのですが、何年か前に楽器屋さんに見てもらったら、<う~ん、これは・・・>といわれたシロモノでして・・(汗)」
先生「そうですか。・・ちょっとね楽器が普通のものより大きいんですよね、8ミリくらい。それから駒の形がおかしい。でその駒に合わせて指板がついているのでこの位置もおかしくなっている。結果、高い弦が弾きにくいということと、楽器が鳴りにくくこもった音しかでない、ということになってしまっているようなんですよ」


・・・おお、前夜、「これまで聴いたことのないようなはっきりした音がでてる」と私が思ったのは錯覚ではなかったのか・・・・


これらのことを総合して修理するとなると一体いくらにかかるのか、買ったほうがもしやマシなのか、という問題も出てくるようで、専門家に見積もりしていただくことになりましたが、それにしても、約35年もこの楽器を使ってきた主人っていったい?
この楽器を「いいものだから」と相当の金額(当時で80万円位らしい)買わせた先生ていったい?


これまで、「バイオリンは自分のものを持ち歩けるし、本番でいきなり初めての楽器を弾く必要もないからいいなあ」と思っておりましたが、こういう落とし穴ってあるんですねえ。
自分の楽器が決まってしまうと、他の楽器を弾く機会はあまりないから違いがわからないし、先生も自分が楽器を推薦していると、いい音が出なくてもそれは楽器のせいにはしないでしょう(実際、主人の当時の先生は「音が悪いのは心のあり方に問題がある」と精神論を説かれたそうです)。


楽器というのは、弾くほうのモチベーションにえらく影響しますから、大人になってからはともかく、子どものうちこそ、できれば良い楽器が必要だ思うのですが、ピアノのように規格化されていて、そうそう<ドボン>のない楽器はまあいいとしても、バイオリンなんかの場合はたまにはこういうことも起こりうるのかもしれません。


・・・・まあ、主人の場合、結婚相手がドボンじゃなくてよかったじゃん・・・(自分で言うか・・逃)





ジョイントコンサート(その2)

2008年06月23日 00時38分05秒 | ピアノ
前回のサークルのコンサート(クリスマス会)では、トイレ休憩をとってなかったのと、途中、飲み物がなかったことは反省点(このときは昼食がついてました)でした。

夏だから飲み物はいるし、だいたい自分が弾く前とか弾いたあととかはなぜか喉渇いてますから、3時間を超えるコンサートでもあるし、なんとか飲み物付きにしたいとは思っていました。また遠方から来てくれているF市のメンバーは夜の打ち上げには出られないので、なんとかコンサートの間に交流を深めてもらいたいという目的もあり、結果このような形のコンサートになりました。


家族共演者は毎回少しいるのですけど、今回もバイオリンで出てくださったお嬢さんがおられたり(・・うちの娘は、この曲が気にいったみたいで、ついたての陰でバイオリンを弾くマネをしながら「こころの歌みたいだね」といってました)、
また聴衆としてもお子さんが来られたりで、なごやかな感じでした。

いちおうメンバーはみなピアノ弾きなんですけど、今回はピアノを弾かずに、オカリナやバイオリンでエントリーした人もいて、そのうち、チェンバロのあるようなところで、リコーダーや歌との共演もありなんじゃないか(笑)、
そしたら、もはやこれはピアノサークルであってピアノサークルではないかも(笑)、と思ったりもします。
・・・・喜ばしい傾向です・・・・


それと、今回初めて演奏してくださった方々、F市のメンバーもですけど、あと私の関係する別のピアノの会、それから最近ネットを通して連絡をくださった方々、初参加なのに、堂々たる演奏ですばらしかったです(プログラム外の飛び入り演奏を含めて)。
これからもどうかよろしくお願いいたします。


それぞれの演奏についても書きたいのですけど、大変長くなるので、まとめて。

どの方の演奏についても「ほんとにこの曲が好きなんだなあ」「ああいう音は自分には出せないなあ(今のところ持ち合わせてない)」「アイディアがすばらしい」「独特の情緒が表現されていて素敵だ」と、驚く箇所が必ずあります。
これは、テクニックに長けていて破綻のない、驚くべき完璧な演奏を聴くよりも、私にとってはずっとうれしく楽しいし、勉強になることです。
この「おおっ!」という聴かせどころが、曲全体見渡した形で表現されていくとさらにレベルが上がるし、また点在する「きらめき」をトータルな形で練り上げていくというのは、これは実に根気のいるプロフェッショナルな作業だと思うのですけれど、聴く側としては、大変楽しみな点でもあります。

これは、同時に私自身を省みるポイントでもあり、アマチュアとしてさらなるレベルアップを志すということがどういうことであるのかを考えるひとつのヒントでもあるような気がします。


難しいことはおいといて・・・


このコンサートが楽しいイベントであったことは間違いありません!






ジョイントコンサート(その1)

2008年06月22日 23時43分03秒 | ピアノ
本日午後、サークルのジョイントコンサートがありました(なにが<ジョイント>かというと、私たちの住むH市のピアノサークルと、県東F市のピアノサークルの初の合同のコンサートという意味です)。


場所は、駅に比較的近い某ケーキ喫茶店。
開演は13時半で、終演は17時過ぎでしたが、会場は18時まで使用できましたので、終わったあとも時間いっぱい遊び弾き可。
30分ごとに5分休憩。3時過ぎにはケーキタイム約30分。

オープンな空間なので、ガラス窓を通して通りの車や人の往来は見えるし、ケーキのショーケースのモーター音も聞こえるし、たまには(?)お客さんもくるので、シーンとした演奏会ではありませんでしたが、思ったよりも騒音は気にならなかったかな、という感じです。

エントリー費は2000円、お客様は500円(それぞれ飲み物2杯とケーキ付き)。


楽器は古めのベーゼンドルファーで調律は最近されたそう。
実際のプログラムは以下の通り。


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

にげだせロック  おすましさん       (子ども用のテキストより) 
ワルツOp.34No.1                 ショパン    
エチュード エオリアンハープ           ショパン
愛の挨拶                     エルガー
ロマンチックメドレー&ピアノ協奏曲3番より<連弾> べートーベン

雨だれ                       ショパン
ロンドOp.51No.1                 ベートーベン
ピアノソナタ第3番Op.34No.1            ブラームス
大河流々 <バイオリン&ピアノ>          千住明

ワルツOp.42 猫のワルツ               ショパン
無言歌集第2巻 ヴェネツィアの舟歌第2 嬰へ短調  メンデルスゾーン
不思議の国のアリス                 Sammy Fain
イゾルデの愛の死                  ワーグナー=リスト
ハンガリー舞曲第4番 <連弾>             ブラームス
   ☆ケーキタイム ☆

ワルツイ短調遺作ア&ノクターン変ホ長調Op9-2      ショパン
ベルガマスク組曲より プレリュード、パスピエ     ドビュッシー
英雄ポロネーズ                     ショパン

アラベスク                      シューマン
ピアノソナタk309ハ長調第1楽章           モーツァルト
3つのハンガリーのメロディ              シューベルト 他
イギリス組曲第3番より ガヴォット            バッハ
スケルツォ第3番 Op.39                  ショパン 
 
ヴァイオリン協奏曲より                チャイコフスキー
瞳をとじて      <以上2曲バイオリン&ピアノ>   平井堅
少年時代       <オカリナ&バイオリン&ピアノ> 井上陽水
You Raise Me Up                    Rolf Lovland
マツケンサンバⅡ                   加羽沢美濃編曲

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



今日の午前は、子どもたちのバイオリンのレッスンだったので、レッスン後そのまま会場に向かいました。幸いにして会場の2階はファミレス(しかもここの20%オフ券持ってるし・・・爆)だったので、お昼をすませてちょうどいい時間。

うちから直行だったので、バイオリン2丁に、着替え、楽譜、子ども用ピアノ足台(これが重い・・)と大荷物。・・・ダンナがいて車が出せてよかったです(泣)。
バイオリンのレッスンだけで、かなり気疲れしてしまったのですけど、会場について着替えた娘がいきなり、「みんなに見られたくない・・・」。
ドレス着るところまではうれしそうだったのに、みんなに次々と「かわいいね」と言われたとたん、今から何をせねばならないかがわかったようで、物陰に隠れ、私の上着を頭からすっぽりかぶったままプリキュアの漫画読んでる。
「お嬢さん、イメージ作り中ですか?」といわれたりしましたけど(笑)、そんなもんじゃないです。逃げしたいのを漫画で紛らわせているだけ。

5歳くらいだと上がったりしないのかと思ってましたけど、娘すごーく緊張するらしいです。しかも、最初の曲が「逃げ出せロック」(爆)。
ほんとに弾いてくれるのかこっちの方がドキドキしましたよ、まったく。
まあ、なんとか弾いてくれましたけど、今日は私自身も弾くというのに、自分が弾く前の試練が大きすぎます(爆)。


家族にはケーキタイム前の休憩(2時半)に早々にお引取り願いました。
ええケーキはお持ち帰りで(笑)。
連弾はともかく、イゾルデは家族に聴かせるような曲じゃないし(殴)、娘がそれまでおとなしくしているとはまったく考えられない。
子どもはともかく、ダンナは「重い荷物までもってきたのに、ここで追い返すなんてあんまりだ・・・」と泣いてました。
いや追い返したわけではないです・・・お引取り願っただけで(爆)。



ただいま出力大

2008年06月21日 15時45分44秒 | 家族・友人等
本日午前は中学校の保護者会。

中学になったら少しはヒマになるのかと思っていたのですが、役員をやっているわけでもないのに、しょっちゅう参観だの保護者会だのがあります。・・・学校、近くでよかった・・・・


さて、今日は大きな教室に一年生の親がみな集められ2時間近く、いろいろなお話をききました。

1.学校長あいさつ
2.学年全体の様子について
3.クラブ活動について
4.学習・評価について
5.夏のキャンプについて
6.研究会について(この学校の宗教の・・です)


ある先生のお話
「この学校にお子さん方が入学してしばらくたちますが、宿題は少ないし、あまり勉強している風でもないし、トレパン(校内着です)は真っ黒に汚してくるし、ほかの学校より下校時刻は早いし、塾には行くなといわれるし大丈夫なのか・・と不安に思っている保護者の方が多いと思います」
・・・・・ええその通りです(汗)。

「この学校の子たちは情報の入力に関しては長けている子が多いです。処理能力も高いです。ですが、出力に関してはどうか?・・・大事なのは、入力と出力のバランスです。
遊ぶこと、運動すること、部活なども出力のひとつの形です。こういうものを精一杯やることで、<頑張り、我慢し><与えられた時間の中で全力をつくせる>人間になってほしい」
・・・・この学校、実は精神は相当体育会系です。さすが、キリスト教の軍隊と呼ばれた某修道会の学校。

「休み時間に男の子が部屋の中で本なんか読んでいてはいけませんっ!外へ出て遊ぶ。スポーツをやる。うちは男子校なので<男なんだから頑張れ!>とよくいいますが、家庭でも甘やかさず少々のことでは休ませないでください。お母さんが欠席の電話なんかしてはいけません」
・・・・そういえばですね、昨日、あの土砂降りの中で水泳があったそうなんですよ。うちの子はたまたま1週間以上咳が続いてまして、水曜日に採った血液検査の結果待ちなので、さすがに本人が申し出て休んだようなのですが、「ならば、お前は溺れるヤツがいないか見張っとけ!」というわけで、傘をさして1時間見張ってたらしい。でも、傘は漏るし、横から雨は降るし、もうびしょびしょで、泳いだほうがマシだったといってました。
ついでいうと、昨日は雨のせいなんだかなんだか水深が170センチあったそうで、実際ジタバタした子もいたらしく、先生が飛び込んでレスキューなんて場面もあったらしいです(・・その先生は、「今日は保護者会なのに、生徒が全員休んだら(昨日の水泳で体調を崩して)どうしよう、と思って眠れませんでした」とおっしゃってましたが・・(爆)。


7月に行われるキャンプも、電気なし、ガスなし、風呂なし、トイレはもちろんポットン、シャワーは川から水をひいて自分らで作る、というなかなかワイルドなものらしく、小学校の時「キャンプ」ときいただけで、ワイルドさにビビッていた(実際が小学校のキャンプなんてたいしたことないです)息子、いったいどうなるのか、親としてはニヤニヤと結果待ちです(笑)。


今日のお話にもありましたが、中1はなかなかというかまだまだ無邪気だそうで、
「先生、川にダムを作ったら、川が流れんようになった」・・・(先生)川をせき止めてはいけませんっ!
「先生、ビワがなっとる。とってもいいですか?」・・・(先生)ひとんちのビワもいだらいけません!
「先生、川は中2になったら1年に明け渡さないといけない、と中2の先輩に言われました。ほんとですか?」・・・(先生)そうです・・「じゃ、今のうちじゃ!(~っとピューと駆けていったらしい)」



・・・ところで、川は中1のもんなんですかね?



なにごとも維持するのは大変

2008年06月19日 17時04分51秒 | ピアノ
いよいよ本格的な梅雨になり、ピアノも除湿をさぼるとたちまちイケテナイ音になって困ります。ほかの楽器ほどではないですが、ピアノもメンテナンス要りますね。



ここ二三日は、音楽に関するお出かけばかりなのだけれど(午後からは、プラス子どもの習い事、家の用事、と出かけてばかり)、実際に練習していた時間はほとんどなくて、気分だけが音楽っぽい・・・(笑)

火曜日はチェンバロ。
クープランをみていただきました。
サークルの発表会等で弾く曲に追われて、チェンバロ用の曲はあまり練習する時間がなかったので、家事をしながら繰り返し前回のレッスンのテープを聴き、トリル&アーティキュレット丸覚え(殴)。
いちおう通りいっぺんの弾き方はできるようにしていきましたが、レッスンはそこで終わらない(笑)。
「リピートのあとはトリルを増やして変化をつけて弾きましょう」とか、「場合によっては即興っぽくやりましょう」とか、「ここからは上の段の鍵盤を使って弾いてみましょう」とか、さらにやるべきことは限りない。


昨日は、某所で勉強会。・・といっても、持ち寄った曲を弾きあうだけのことなのだけれど、連弾曲をたくさん聴いたり弾けたりして楽しい時間でした。
ここで、「イゾルデ」を弾いてみたのですが、集中して弾けたし、暗譜もあぶなげなく、まあ定着してきたのかなあ・・と少し油断。


今日は、友人とお互い弾きあってみたのですが、昨日の今日で、暗譜あやしいこと限りなし・・・冷や汗モンでした。
だいたい最初のメロディーが始まって2小節目で「あれ?なんだっけ」
<ファ>だということはわかっていたのだけれど、それってF?Fis?(実際の記譜はGes)。よっぽど最初から弾きなおそうかと思ったのだけれど、それはとても許されないことなので、打鍵ギリギリのタイミングで和声からFisと決定(爆)。
それでほっとしていたら、その2小節後の内声が一瞬空白に(泣)。
ほかにも、♯ついてたっけどうだっけ的な迷いが何箇所か。また和音の種類は合っているのだけれど転回形を間違えたりとか、たぶん曲を知らない人にはそこまでの違和感はないのだろうけど、自分としてはドッキリの連続で「おしまいまで弾けたら100万円」状態でした(殴)。
・・・本番でこんな状態はイヤだ・・・・


よく曲が「手のうちに入る」という言葉をきくけれど、中年超えて覚えた曲はたとえ「手のうちに入って」も、どうも指の間から漏れていくようで、猛練習しても、何回人前で弾いても、何年弾いても、安心はできません。
「手のうちに入れる」と同時に、「指から漏れた時の保険」も盛大にかけておく必要があります。
内声は落ちても、ソプラノ&バスを死守するとか、和音は種類だけはきちんと頭に入れておくとか、わかんなくなったら作曲してでもつなぐとか(ほんとにそれをコンペでやった人を知ってます・・爆)、思いつく限りのことはやっておいて損はないです。


ただ、「最悪」の場合のクオリティーの底上げをしておきたいので、それはやはり練習につきるのかなあ・・と思います。


「最悪の場合」、で思いだしたのが、うちの娘(爆)。
昨日は娘のピアノのレッスンでした。もう全然集中力なくて、「トイレでも我慢でしてるのか?」と思うくらい、ぐにゃぐにゃ軟体状態。
先生のおっしゃることもきいてないし、たとえきいて直さない。
先生のお宅の横は線路なんですけど、私怒りのあまり、「娘をつまみ出してポイッ」の妄想に数度襲われました。
私、自分がピアノ教師だったら、こんな生徒、どんなギャラいただいても「お引取りください!!」です。・・・・先生、見捨てないでください(泣)

娘は態度もそうなんですけど、演奏の落差もものすごく(落差の出るほどの曲でもないのに)、「どうしちゃったの」と思うくらいに、すらすらと完璧に弾くこともあれば、これまた「どうしゃちゃったの?」と思うくらいに一音一音間違うこともある。
練習して暗譜してある程度以上弾けるようになった曲でもそんな感じです。
あまりのことに一回「寝てるの?」とのぞきこんだら、別に寝てもいないし、眠そうでもなかった。<のだめ>のハリセンいうところの「ダメバージョン」。
・・・品質保証ゼロ・・・



こういう子ってこのまま大人になるんですかね?
困ったもんだ・・・



命のやりとり

2008年06月16日 11時17分29秒 | 見る・読む
たまたまつけたテレビで、「鼓の家」という番組をやっていた。
これは能楽師の一家、代々鼓を打っている家族のドキュメントだった。
途中からだったので、詳しいことはよくわからないのだが、ご主人も奥さんも息子三人もすべて鼓を打つ。師匠は代々親。


開演前の準備も、炭火で鼓の皮を乾かしたり、初めてみるようなことばかりだったのだが、心底驚いたのは稽古の気迫。

息子さんが大きな舞台を控えているということで、師匠であるお父さんに稽古をつけてもらっている場面が出た。
もちろん二人ともきちんとした和装。正座して相対して、頭をつけるように「お願いいたします」と礼。
師匠は、閉じた扇子のような形のもので(名称がわかりません)、目の前にある台をたたきながら謡う。
息子は鼓を打ちながら、「イヤァ」とか「ハッハッ」と合いの手を入れる。
曲は、『安宅』から宝生流「延年之舞」という難曲だそうだ。
謡いの内容はわからないし、どういうリズムで続いているのかも私にはわからないのだが、テレビを通しても息詰まるような、こちらの心臓が痛くなるような緊張した場面だった。
師匠が叱るとか注意するとかそういうことはまったくなく、一曲を一回通したのだけれど、終わると二人とも言葉が出ない。マラソンのあとの選手のよう。

終わって息子さん
「これで、ひとつの命のやりとりが終わりました。出来はともかく、最後までどちらも倒れることなく、命をやりとりできてほっとしてます」

・・・まさにそんな感じだ。
師匠は
「ふだんはこういうお稽古は人様にはお見せしません。どうしても・・っておっしゃるからね。頭が白くなってわからなくなってきますね。最後までもってよかったな、っていうかね。・・・まあたいしたことないんだけど(笑)。稽古ってそんなもんでしょ?」
・・・「真剣勝負」という言葉があるけれど、見ているこちらまで斬られそうな稽古だ。



お能や歌舞伎を見るときは、役者の方にばかり目がいってしまって、囃子のほうでこんな壮絶なやりとりがあるとは考えたこともなかった。
本番前も「とにかく、生きて舞台から戻ってきたいと思います。精神的にも肉体的にも」と言っておられたが、舞台のものというのは、洋の東西を問わず厳しい世界だと、あらためて思うことだった。


それにしても、あのように長い長い曲を、リズムだけで暗譜(?)するというのはすごいことだと思ってしまうのだが、それも訓練すれば可能なことなのだろうか?



この週末・・ 弦楽器ばかり?

2008年06月15日 23時04分09秒 | バイオリン
昨日土曜は、ほんとに驚きました。
朝、東北で大きな地震。山ごとえぐられたような映像には言葉もなかったです。
先週の日曜は、東京の通り魔事件。
・・・・・どちらもなんとかならなかったのだろうか、とただ思うばかり。
こういう事故・事件の直接の解決にはならないとしても、些細で小さく思えることから、あきらめずになんとかしていかなくてはなりません。



我が家の週末はごく平穏でした。
昨日夕方は、子どもたちのバイオリンのお稽古(ほんとは日曜午前なのですが都合で変更)。
やっと、ちゃんと調弦した4弦をひとつひとつ鳴らしていくような段階にきました。もちろん開放弦ですけど。
息子のほうは、D線とA線を「1、2、1、2」とアップ&ダウンで弾くのと、「1、2、3、4」と弾くのとの二つ。
やってることは同じなんですが、ちゃんと2拍子と4拍子で弾かねばならないらしく、どうもうまくいかない。それで「じゃあ、2拍子で歩いて」といわれ歩かされてましたが、どうもこれでリズム感がバレる模様(汗)。
歩くのは別として(笑)、弦楽器でリズムを取るのは意外に難しいです。ピアノと違って音の出る瞬間というのが把握しにくんですよ。私はよくアンサンブルで「見る」「聴く」側になりますけど、自分が弾かないせいもあって、どうやった時に音がでるのか、どのくらい見た感じとずれるのかがもひとつつかめません。

娘はだいたい一回遅れくらいの感じなので、今回が「弦の名称を覚えること」と、「ひじを固定してまっすぐ弓を5センチくらい引く」「123で弦を引越して構える」の3つくらいだったでしょうか。

私は楽器が違うこともあって、レッスンではそこまでドキドキはしませんけど、主人はついていくと「心臓に悪かった~」と言い、さらにその夜は悪夢をみるそう(爆)。・・・・よほど子ども時代にイヤな目に遭ったとみえます。



今日午前は11時から30分ほど、コンサートを聴いてきました。
うちから車だと5分くらいのところにある産婦人科のロビーコンサート(無料)で、うちの子どもたちのバイオリンの先生が主催されています。
今日演奏されたのは、チェロのM先生。私、4月に友人の伴奏でこの門下の発表会に参加させていただきましたし、レッスンも受けましたので存じ上げています。

今日は無伴奏で、マラン・マレーの舞曲、「浜辺の歌」、バッハの無伴奏曲、「トロイメライ」、またバッハの無伴奏曲、「中国地方の子守唄」、スペインの舞曲(これは知らない曲でした)、アンコールにカザルスの「鳥の歌」と弾かれました。
吹き抜けの明るい、音響のよいロビーでほんとに素敵なコンサートでした。
入院されている妊婦さん、産婦さん、赤ちゃん、そしてその兄や姉、私たちのようによそから聴きにきた家族、とたくさんの方々がいて、結構子どもが声を出したり、新生児が泣いたりしてましたが、不思議とそういう泣き声や物音が気にならない、別格の音。
マラン・マレーやカザルスではあやうく泣きそうでしたけれど、ピアノで聴きなれたトロイメライにも引き込まれました。

これはほんとに旋律だけの演奏だったのですけど、一音一音にそれぞれ和音がくっついているかのように表情が変わる。ピアノであれだけたくさんの和音をぶらさげて弾いてもどうということのない演奏に終わってしまうことの多いこの曲が、メロディーだけでこれだけの表現ができるのだということに驚きました。
もちろんピアノでは単音でこれだけのことはできないわけですけれど、メロディーを歌うということがどういうことなのか、あらためて考えさせられました。


帰りにちょっとご挨拶を、と思って、4月の発表会以来、2ヶ月ぶりくらいに少しお話をさせていただきました。
またこの夏、チェロとのご縁があるようで、大変楽しみです。勉強させていただきたいと思っております。