~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ひとり鑑賞会

2011年05月31日 18時15分34秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

先日の2台ピアノの録画をひとり鑑賞いたしました。

当日弾いている時間が多かったもので客席で聴けたプログラムは2つしかなく、すべての録画を見ることができたのは大変ありがたいことでした。

天井の吊りマイクでとったMDも別にあるのですが、カメラの位置の良さなのか、機能がすばらしいのか、DVD録画の音もなかなかいいです。

もちろん自分自身は反省事項が多々あり、「ああすればよかった」「こう弾くべきだった・・」と思うことだらけなのですけど、

全体に、ひきしまった感じの、真摯な印象のコンサートだったようです(自分が出ていて「・・ようです」というのもなんか変ですけど)。

 

とくにショパンのコンチェルト第1番全楽章は、伴奏しながら感じていたのよりはるかに引力の強い演奏で、

各楽章ソリストは違うものの、アツさが似ているというか、聴き始めたら思わず最後まで一気に聴いてしまうという感じ。

もちろん技術的にはみんな素人だし、アブナイところはいっぱいだし、世間にお聴かせするようなものではないかもしれませんが、

それぞれの思いがいっぱい詰まっていて、アマチュア冥利に尽きるような演奏でした。

あの、大変な大変なソロ部分を、どれだけ必死で各人が練習されたかと思うと(コンチェルトだから今後のレパートリーになるというわけでもないのに)、

ご一緒させていただいて本当によかったと思います。私自身の財産になりました。

 

ほかにも、初めて聴く曲とか、「いい曲だなあ」と思うものがあったり・・・・。

やったことが少ないだけに2台ピアノの魅力というものもそこまでわからずに企画した会でしたけど(汗)、

こうして振り返ると、やってよかったみたい・・・と思えてきました。

 

演奏してくださった方々、スタッフを務めてくださった方、あらためて心より御礼申し上げます。

 


練習など

2011年05月29日 21時39分50秒 | ピアノ

午前中、五重奏の正式メンバーでの初合わせでした。

全楽章ふつうのテンポで落ちずに弾けるよう、2台ピアノ(15日)が済んだあとけっこう一生懸命やりました。

速い部分は覚えないと弾けないので覚え、カウントの難しいところはひたすら数える一方でほかのパートを覚える・・・・

あと、ただでさえ弾き込んでないのに譜めくりで落ちては大変なので、コピーをしてめくりやすいように楽譜を作り直す・・・・

おかげで本日は、(細かいことはおいといて)ほかのパートを聴いたり見たりして弾けるくらいにはなんとかなってました。

本番は8月末ですが、メンバーの都合の合う日がなかなかないので、何回合わせられるのかわかりません(汗)。

実は室内楽を1曲全楽章やるというの初めての経験なので、とても楽しみです。

日が迫ってきましたら、詳しくこちらでご案内したいと思っております。

 

今年に入って古楽、伴奏、アンサンブルと続いていて、一方でひさしぶりにまじめにソロ曲もやっているのですが、

いやもう・・・・・きつい(泣)。

「きつい」と思えるところまできていると考えることもできるんですが、

なんかこう、気持ちだけが異常にストイックになって、ベジタリアンになったら神経研ぎ澄まされるか・・・とか考えたりなんかしたりして(笑)。

現実には、いろいろ食べたり寝たりしているわけですけど。

技術的にも難しいので、少しでも弾くとなんとなく気分的に楽になるんですけど、

弾けばいいってもんでもないし、弾くと弾いたことで安心してしまうので、あえて弾かなかったりもして・・・。

なんにせよ、職業でやっていることではないので、そういうストイックな部分は自慢にもなにもならず、なるべく見せないつもりではいるんですが、

まあバレてますでしょう(笑)。・・・・・ここに書いているわけだし。

なんとか、頑張ります。

 


雨雨ふれふれ

2011年05月29日 15時54分45秒 | 雑感

梅雨に入りましたねえ~

最高です(笑)。

毎年書いているような気がするのですが、日本の梅雨くらいの湿度が私には最適なようで、

なぜかうちのピアノも、今から夏にかけての時期がけっこういい感じなんです。

これがカキーンと晴れた日にはどれだけ暑いかと思うと・・・・・・・いいです、しばらくこんな感じで。

今は鉄筋のマンションに住んでいるのでそういうことはないのですが、

木造の古いうちに住んでいると、雨続きには家の臭いが濃くなりますね。

こういう「気配が濃い」のがなかなかよろしい(笑)。

この時期、カビが生えるのも、草が伸びるのも生命活動の盛んな証でありまして、

それは食中毒とかはあまり歓迎できませんけど、

イチ生物としては悦びを禁じ得ません。

しとしと良し・・・

ざーざー良し・・・・

子どもの頃、傘と長靴で水たまりに突っ込んでいった時とあまり気分は変わってないかもしれません。

前世はたぶんカタツムリ・・・・・ 

 


サボさん

2011年05月28日 19時33分54秒 | 雑感

娘が朝、NHK教育テレビの「シャキーン」で起きるので、

7時台の番組はほぼ毎日見ておりますけど、いまや「キてる」番組の最先端は教育Eテレでございます。

いやだいぶ昔、「おかあさんといっしょ」で<おんなの子になりたいおとこの子!>という歌詞が出てきたあたりから、なかなかのものだとは思っておりましたが・・・。

「にほんごであそぼ」で、<恥の多い生涯を送ってきました>(太宰治著:人間失格)と、まだよく回らない口であどけない女の子が読み上げるのには腰が抜けそうでしたが・・・・。

毎日見てますと、「目がテン」な番組が多々ありますけど、なかでもこれ「みいつけた」はすごい。

コッシー、スイちゃん、サボさんというキャラクターが出てきますが、めちゃ声のいい<サボさん>というキャラクター、目が離せません。

「小指が立っちゃうんだ」とか言いますし、頭にポッと花が咲くと、いきなり女の子に変身します。

脚本は、「世にも奇妙な物語」なども書いておられる方で、不条理系お得意?

最初はちょっとなじめなかったサボさんなんですけど、だんだんハマってきまして、今や毎朝お目にかからねば始まりません(笑)。

これ↓は少し前から流れている歌。

 


トラック

2011年05月26日 21時31分44秒 | 家族・友人等

娘が宿題について質問しにまいりました。

こんな問題:<運動場のトラックを走って一周するのに55秒かかりました・・・・・>

「ねえ、おかあさん、運動場のトラックってなに?なんで運動場にトラックがいるん?!55秒かかるって遅くない?」

つまりそれは、

<運動場のなかにどんとトラックが鎮座してて、その周りを走る子どもの図>なのかな?

たしかに55秒はかかりすぎかも(笑)。

「運動場にトラック」・・・・・さわるな、キケン。


ひさしぶりのチェンバロ

2011年05月26日 01時59分00秒 | 古楽

ひさしぶりのチェンバロに行ってきました。

どれだけひさしぶりかというと、3月のコンサート以来なので、約2か月ぶり。

なにが宿題だったのかもわけわからなくなっていて(汗)、前日に楽譜を取り出して予習をしてみたのだけれど、

そもそも数字付楽譜の読み方そのものが「????」になっていて、まずは楽典をとりだすありさま。

曲のほうも「オールドフィンガー」と言われるもの(スケールを3434とか3232とかで弾いたりします)なので、その感覚を思い出すのにも時間がかかり・・(大汗)。

 

レッスンにうかがって、まずは「楽器そのものを長く弾いてないので」ということで、

先生といっしょに、基礎的な練習(オーバーレガート)などをしばし。

次に、簡単な両手曲を「繰り返し」をやって弾く練習。

繰り返しってもちろん多少の変化を加えないとならないのですけど、なにしろバロックの曲を弾くことが超久しぶりなので、

自分でも変だな・・変だな・・・と違和感だらけ。その時代の装飾音でないものが混じっているし、合いの手もモダン(といってもモーツァルトくらいの時代??)。

バッハ前後や、もっと前の時代の曲を日常的にたくさん聴いていた今年1~3月のころは、それなりにいろいろ思いついたのですが・・・・・。

 

その後は数字付楽譜の練習。・・・といっても基本形と6の和音くらいで簡単なことのはずなのですけど・・・

メロディーを歌いながら左手のバスに合わせて右手で和音を入れます。

・・・・どってことないはずなんですが・・・・

「第3音抜けてますよ~」「バスと音が重なって汚いです」「平行ができてしまってます」「そこは和音が厚すぎます(右手は2音でいいということ)」

「メロディーより高くならないほうがいい」「逆にそこはメロディーを追い越したほうがきれい」

「Vでなくて、属七になってしまってます。そんなモダンな和音はここでは使わない」

こういう感じで何曲何曲もその場で弾き歌いするわけです。ひーひー言いたいんですけど、先生の前なのでそれも言えないですし。

弾き歌い+和声の勉強で、目も頭も疲れる疲れる・・・・・・orz

チェンバロ奏者って、たったこれだけの(簡単な)楽譜で、本番も伴奏しているわけなんですよね。

慣れなんでしょうけど、慣れるほど機会ないし・・・ってまずはキーボードででもなんでも、大量に伴奏付けの練習をしなければハナシにならないですね(汗)。

 

せめて次のレッスンのときにまでに、前進は無理としても後退していないように頑張らねば・・・・・・

 

 


ちょっとだけ・・・マーラーのこと

2011年05月24日 22時53分54秒 | 交響曲・管弦楽曲等

今年は、マーラーの没後100年ということで(命日は5月18日)、オケでもよく取り上げられているようですし、

映画も作られていて、なにかと見聞きする機会が多いです。

マーラーはピアノ弾きにはあまりなじみのない作曲家で、私も、自分で買ったものというと

「亡き子をしのぶ歌」のカセットテープと(時代がバレバレ・・汗)、妻のアルマ著の「グスタフ・マーラー」(中公文庫)という本くらい。

シンフォニーのCDはたしかすべて主人のもの。

でもですね、かつてケン・ラッセル監督の「マーラー」(1974)という映画はテレビ(?)などで少なくとも2回は見ていて、

こんなに「キてる映画があるのか!」と非常に感動した覚えがあります。

ピーター・グリーナウェイ監督の「ZOO」(1985)と並ぶ、私の中での「キてる映画」です。(←考えてみたらどちらもイギリスの映画)

今ではほとんど記憶にないのですが、なんというか「動くダリの絵」(?)みたいな幻想というか幻覚シーンが多々あったような・・・。

マーラーについてはおそらく、その映画が初マーラーで(楽曲に接したのも)、その後ぼちぼち聴いてみたりしたんですけど、

結局はあの映画の印象とそう変わらないという感じもします(・・・・・いいのか悪いのかわかりませんけど)。

没後100年を記念して再放映されないもんでしょうか。 

 


話題の映画

2011年05月21日 01時03分26秒 | 見る・読む

話題の映画、「ブラック・スワン」を観てまいりました。

午前中に用事があったので、それが終わって12:25からの回を観ようと映画館に行ったならば、

そんなものはとっくに売り切れており、次の回(14:35)も最前列の数席しか空いてない状態。

すっご~い・・・広島にしてこの人気!と思いましたら、金曜日はレディースデーで、1000円で観られる日であったわけです。

日頃はおっさんスレスレなのに、こんなときだけレディースでございます・・・と恩恵にあずかるのもなんだかなあ~と思いましたが、

普通に1000円で買えたので、まあいっか、と(笑)。

 

映画館は、わりと最近できた、ゆとりがウリの、寄席?と思うようなしつらえのところなんですが、

最前列だとさすがに、近い、デカい・・・・・うえに、モノがバレエなものだから、箇所によってはカメラワークが縦横無尽で目が回りそう。

大画面でゲームするとめまいが起きるタチなもので、最初は正直「最後まで観られるだろうか?」と思いました。

だんだん慣れてきましたけど。

内容は、私の過去日記「極限状態からひきだされるもの」にも通じるものがありましたが、

それがまさに映画だけに「極限状態」なわけです。

内容はコマーシャル等でも流れているのでご存知の方も多いかと思いますが、

『白鳥の湖』で「白鳥」「黒鳥」の両方を踊らねばならなくなった主人公が、「黒鳥」が踊れずに苦しみぬく・・・というもの。

もちろんそれは技術的なことではなく精神的なことであり、舞台で自分を解き放つために、それまでの母親との葛藤、性的なもの、などに短期間のうちに直面し、

精神のバランスを崩しつつ必死で進んでいく・・・というストーリーです。

ちなみに、この映画はR15指定ですが、観た感想からいってもそれは妥当であろうと思われました。

 

「完璧というのは技術が完璧なだけではダメだ。自分を解き放って初めてそうなる」(振付演出家のことば)

「あの子は役に潰される」(母親のことば)

 

細かい部分はちょっと違うかもしれませんが、こういった言葉が心に残りました。

まだまだ書きたいことはありますが、これ以上書くとネタバレなので・・・・・・

あとはロードショー期間が終わったころにでも、また。