(ここからは文体変えさせてください)
さて演奏だが、モーツァルトは実はチラシに刷られた当初のプログラムには入っていなかった。
私は同じ曲を9月に一回聴いているのだけれど、その後彼女がモーツァルトについて勉強を重ねているのをきいていたので、ぜひ弾いてほしいと思っていた。
・・・ここ半年で、たぶんいろんな方のレッスンも受けたのだと思うのだが、かなり変化したように思った。
力みや作意がなく、自然に音の赴くままに弾かれているようで、モーツァルトの演奏としてより高い次元にいったことが、私にもわかるような気がした。
つづくショパン
10-3、10-4、10-12とエチュードが並んだあと、スケルツォの2番というプログラムだが、ショパンコンクールなみの重量級。
指のコントロールの良さはあらためていう必要もないのだが、彼女の持ち味は、スケールの大きさ、ここぞという箇所の思い切りの良さ、あと何よりも曲への没入度の凄さである。
自身で書いたプログラムにも「・・・感情の高ぶりに引き込まれます」「・・・ここにくると心が爆発してしまいそうになります」「・・・我を忘れてしまいます」等の表現が並んでいるあたりで、ご想像いただけるかと思う。
エチュードはいずれ劣らぬすばらしさだったが、なかでも「『のだめカンタービレ』を見て、かっこよかったので弾いてみたいと思った」という10-4は圧巻。
まさに<con fuoco>(火のように)で、「かっこいい」どころではなくこちらまで<火だるま>になったようだった。
「スケルツォ」については3月4日に一度聴いたのだが(ブログにも書いたような気もする)、これまたその後セミナーでレッスンを受けたと聴いていたので楽しみにしていた。
もともとしっかりした構成の上に、それこそご本人が書いておられる「疾走感と慰めの交錯する妙技」が確かに表現され、かつ非常に情熱的に、これまた表現の幅が広がった感じを持った。
休憩をはさんで後半。
後半は白とピンクのかわいらしいドレスでこれまたボリュームがあって、またまたつまずいたのは、前半で火を噴くような演奏を聴いたあとだけにさらに微笑ましかった。
チャイコフスキーの「くるみ割り」
これは奏者本人が、5年生の時バレエの発表会で踊った曲だということらしい。
以前9月に聴いたときに、微妙な間とか、ただたださっさと進まないあたりが絶妙だと感じたのだが、やはり実際踊っていたのね・・・と納得。
ショパンの「遺作ポロネーズ」は、ショパン12歳の時の作品ということで、わりと小学生が弾くのを耳にするのだが、こういう小品も聴衆をひきつけたまま聴かせるあたり、アンコールに期待が高まる。
「木枯らし」小4の発表会のあとで弾き始めたということなので、つまり小5では弾けてたということですね・・・・はァ・・すごい
リスト「波の上を渡るパウロの聖フランチェスコ」
先だっての浜松アカデミーで中村紘子氏に絶賛されたということで、(それ以前に絶賛したのは私なんだけど・・ってハイ誰もきいてませんね・・)これまた以前との変化を楽しみにしていた。
9月の演奏でも「これ以上どうするって・・」と私なんか思っていたのだが、その後いくつかのレッスンを経ての結果、・・・びっくりした。やっぱり上にはキリがない。
メロディーの弾き方がよりおごそかに、そして曲全体を統一するように弾かれ、そして最大音量はさらに豊かに、終結へむけての盛り上がりもさらに感動的になっていた。
たぶんこの曲は2~3回聴いていると思うのだけれど、こうして変化するさまを聴けてまことに幸せだった。
アンコールはオハコのひとつ「黒鍵」。これはいわずもがな。
最後に弾かれた「バウムクーヘン」なのだが、これ・・いいですか、「幼稚園の時、この場所で弾いた」ということだった。
これもし言い間違いで「小1」とか「小2」とかでもびっくりなのだが、「幼稚園」ったら、うちの娘くらいではないですか?
<オクターブ>や<ペダル>や<手の交差>や<両手和音連打>とかどうやって弾いたんですかね?
・・・・・・ありえん・・・・・
ともかくこのプログラム、
800円でいいんですか???といいたくなるような充実の内容で、
もはや私の「惚れこみ」は不動のものとなった模様。
5月はロシアでの演奏会が控えているそうなので、体調に気をつけてがんばってくださいね!
さて演奏だが、モーツァルトは実はチラシに刷られた当初のプログラムには入っていなかった。
私は同じ曲を9月に一回聴いているのだけれど、その後彼女がモーツァルトについて勉強を重ねているのをきいていたので、ぜひ弾いてほしいと思っていた。
・・・ここ半年で、たぶんいろんな方のレッスンも受けたのだと思うのだが、かなり変化したように思った。
力みや作意がなく、自然に音の赴くままに弾かれているようで、モーツァルトの演奏としてより高い次元にいったことが、私にもわかるような気がした。
つづくショパン
10-3、10-4、10-12とエチュードが並んだあと、スケルツォの2番というプログラムだが、ショパンコンクールなみの重量級。
指のコントロールの良さはあらためていう必要もないのだが、彼女の持ち味は、スケールの大きさ、ここぞという箇所の思い切りの良さ、あと何よりも曲への没入度の凄さである。
自身で書いたプログラムにも「・・・感情の高ぶりに引き込まれます」「・・・ここにくると心が爆発してしまいそうになります」「・・・我を忘れてしまいます」等の表現が並んでいるあたりで、ご想像いただけるかと思う。
エチュードはいずれ劣らぬすばらしさだったが、なかでも「『のだめカンタービレ』を見て、かっこよかったので弾いてみたいと思った」という10-4は圧巻。
まさに<con fuoco>(火のように)で、「かっこいい」どころではなくこちらまで<火だるま>になったようだった。
「スケルツォ」については3月4日に一度聴いたのだが(ブログにも書いたような気もする)、これまたその後セミナーでレッスンを受けたと聴いていたので楽しみにしていた。
もともとしっかりした構成の上に、それこそご本人が書いておられる「疾走感と慰めの交錯する妙技」が確かに表現され、かつ非常に情熱的に、これまた表現の幅が広がった感じを持った。
休憩をはさんで後半。
後半は白とピンクのかわいらしいドレスでこれまたボリュームがあって、またまたつまずいたのは、前半で火を噴くような演奏を聴いたあとだけにさらに微笑ましかった。
チャイコフスキーの「くるみ割り」
これは奏者本人が、5年生の時バレエの発表会で踊った曲だということらしい。
以前9月に聴いたときに、微妙な間とか、ただたださっさと進まないあたりが絶妙だと感じたのだが、やはり実際踊っていたのね・・・と納得。
ショパンの「遺作ポロネーズ」は、ショパン12歳の時の作品ということで、わりと小学生が弾くのを耳にするのだが、こういう小品も聴衆をひきつけたまま聴かせるあたり、アンコールに期待が高まる。
「木枯らし」小4の発表会のあとで弾き始めたということなので、つまり小5では弾けてたということですね・・・・はァ・・すごい
リスト「波の上を渡るパウロの聖フランチェスコ」
先だっての浜松アカデミーで中村紘子氏に絶賛されたということで、(それ以前に絶賛したのは私なんだけど・・ってハイ誰もきいてませんね・・)これまた以前との変化を楽しみにしていた。
9月の演奏でも「これ以上どうするって・・」と私なんか思っていたのだが、その後いくつかのレッスンを経ての結果、・・・びっくりした。やっぱり上にはキリがない。
メロディーの弾き方がよりおごそかに、そして曲全体を統一するように弾かれ、そして最大音量はさらに豊かに、終結へむけての盛り上がりもさらに感動的になっていた。
たぶんこの曲は2~3回聴いていると思うのだけれど、こうして変化するさまを聴けてまことに幸せだった。
アンコールはオハコのひとつ「黒鍵」。これはいわずもがな。
最後に弾かれた「バウムクーヘン」なのだが、これ・・いいですか、「幼稚園の時、この場所で弾いた」ということだった。
これもし言い間違いで「小1」とか「小2」とかでもびっくりなのだが、「幼稚園」ったら、うちの娘くらいではないですか?
<オクターブ>や<ペダル>や<手の交差>や<両手和音連打>とかどうやって弾いたんですかね?
・・・・・・ありえん・・・・・

ともかくこのプログラム、
800円でいいんですか???といいたくなるような充実の内容で、
もはや私の「惚れこみ」は不動のものとなった模様。
5月はロシアでの演奏会が控えているそうなので、体調に気をつけてがんばってくださいね!