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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

今年弾いた曲

2021年12月30日 15時22分53秒 | 私のピアノ歴
今年も今日入れてあと2日ですね。
こちらで迎える年末年始は初めてなので、何していいか分かりません。
とりあえず電子ピアノ(キーボード?)でカタカタと朝練しました(笑)。

先月、ある方から「来年は『木枯らし』弾いてほしいなあ」ととんでもないリクエストをいただき(たぶんレパートリーに入っていると思っておられる💦)、せっかくなので、ぼちぼち弾き始めました。

これ言うと結構驚かれるんですけど、ショパンのエチュードで若い頃に弾いたことがあるのは「革命」のみ。35歳で再開してからは、さすがにそこまでは到達せず、プレリュード集をゆっくりゆっくり弾いたくらい。そのうち、右4が動かなくなり、エチュードはおろか速い曲はことごとく却下。
「鑑賞用に」とパデレフスキ版を買ったのが50歳の時。
それから7年経ちますけど、まあ遅々として進まずですね(鑑賞用だし)。部分的には練習してますけど、一曲通しとかなかなかです。
ただ「年取ってから始めて、どこまでいけるか」は自分的に興味あるので、曲に追われてない時期に少しずつ進めるようにはしています。

さて、恒例の「今年弾いた曲」です。


224日(水)  地域の高齢者サークル向けコンサートマンドリンと共演

313日(土)  広島ターフェルオーケストラ定期演奏会。グリーグピアノ協奏曲」@HBGホール

328日(日) カンマームジークアカデミー修了演奏会ドヴォルザークピアノ五重奏曲1楽章」@呉信用金庫ホール

410日(土)  二胡とクローズドのコンサート

425日(日)  闇鍋会 (二胡とのプログラム等) @アステール中音楽室

52日(日)   お好みコンサートクープラン恋のうぐいす」、バツェビッチピアノソナタ第2番第1楽章」@西区民スタジオ

612日(土)  ピティナ広島予選。バツェビッチ「ピアノソナタ第2番第1楽章」 @東区民ホール

613日(日)  トランペットとクローズドの山荘コンサート(ソロ「テンペスト第3楽章」他)

626日(土)  ピティナ東日本予選。バツェビッチ「ピアノソナタ第2番第1楽章」@中野坂上ハーモニーホール

723日(金)  ピティナ東日本本選。バツェビッチ「ピアノソナタ第2番第1楽章」@仙川フィックスホール

816日(月)  ピティナ全国決勝大会バツェビッチピアノソナタ第1楽章、第3楽章」@王子ホール

1010日(日) 大学サークルOG会コンサートモーツァルトピアノソナタK576 全楽章」@汐留ホール

1113日(土) トランペットと山荘コンサート。(ソロ「エリーゼのために」「テレーゼ第1楽章」ほか)

123日(金)  ベートーヴェンを弾く会24「テレーゼ」、第26番「告別」@さくらぴあ小ホール

1215日(水) 地域の高齢者サークル向けコンサート。鍵盤ハーモニカ四重奏ほか




今シーズンの松本和将さんのベートーヴェンリサイタル(その2)

2021年12月18日 20時04分05秒 | ピアノ

月があらたまって11月。

24日に京都のカフェモンタージュでのリサイタルがあり、配信を聴きました。ここの配信は、動画でなく音声のみなのですが、高音質なのと、音声のみの良さもあって、私は大変気に入っています。

カフェモンタージュには一度伺ったことがあるのですが、ちょっと照明暗めの独特の雰囲気があって、ここでしか聴けないような演奏がたびたび出現します。今回は個人的には「月光」1楽章がそれでした。「ほんとうはものすごく離れて存在する星を、地球からの見え方で線でつないで星座にした」という、ちょっと訳のわからないたとえが頭に浮かびました。もしかすると無関係かもしれなかった音たちが、たまたま縁を持ってつながっているというか。・・・自分でも何言ってるのかよく分かりませんが(笑)。

そしてその5日後の29日。浜離宮朝日ホールでのリサイタル。ホロヴィッツ使用のピアノを持ち込んでのものでした。

その場で聴いた友人知人は「『熱情』が圧巻だった」という感想が多かったように思いますが、私個人としては「ワルトシュタイン」を楽しく聴きました。

作曲された当時の音域ぎりぎりの辺りの緊張感、

低音域・中音域・高音域それぞれの音色や表情の違い、それあってのシンフォニックな面白さ、

ややもすると、スケール・アルペジオ・和音オンパレードのテクニックにばかり気がいってしまうようなこの曲の面白さに、あらためて気づいた次第です。

毎年、同じプログラムを複数回聴くように心がけていますが、コロナ以降、配信も始まり、それが叶いやすくなってきました。

配信のご苦労は尽きないと思いますが、ぜひ今後も継続していただけるとありがたいです。そうすると、LIVEの楽しさ有難さもひとしおですから。

 


今シーズンの松本和将さんのベートーヴェンリサイタル(その1)

2021年12月18日 16時46分19秒 | ピアノ

今年の松本さんのリサイタルシリーズ「世界音楽遺産」は、ベートーヴェン。正確に言うと、昨年分がコロナで延期になった形です。てっきり後期三大ソナタだと思っていたのですが、「悲愴」「月光」「熱情」に、ツィッターの投票で決定した「ワルトシュタイン」の4曲でした。
(後期3曲は9月20日玉島での演奏会で「ハンマークラヴィーア」と共に聴く機がありました)

10月のある日、自分の本番が終わってちょっとばかり気が緩んでいるときに、長野市芸術館での松本さんのリサイタル(10月13日)に予約を入れてしまいました。ホームページを見ると、
・良さげなホールである
・平日午後のコンサートを恒常的に開催していて、セット券まである
・まさかのスイーツ付き(演奏者の推薦によるもの)
ということが分かったので、30年ぶりの善光寺参りを兼ねていくことに。
朝7:55のバスで向かい、帰りは20:57に東京に着くという、プチ旅行。



平日午後にも関わらず、かなりの集客で常連さんもおられる感じでした。
前半「悲愴」「月光」の演奏のあと、休憩。そして、企画者との対談。そのあとピアノのアクションを出しての楽器の説明。後半は長野にちなんだ1曲ということで「田園」。最後に「熱情」。
楽器とホールも相性のいい感じで、ffからのpがしゅっと静まり返って気持ちよく、中音域がちょっと艶のあるウェットな感じの音で、ちょっと漆器っぽかった(笑)。
「悲愴」「熱情」の細かい部分でこれまでとちょっと変わった部分や、「月光」3楽章のアルペジオがもくもくと湧き上がる感じなのも面白く聴きました。

(その2へ続く)


福田廉之介 ヴァイオリンリサイタル

2021年12月18日 11時42分00秒 | バイオリン
昨夜、福田廉之介さんのヴァイオリンリサイタル「Labyrinth」@王子ホール19時開演  へ行ってまいりました。
今年8月16日のコンペ全国決勝大会以来の王子ホール。今回は聴く方なので余裕です(笑)。
スタッフがブラックタイなところがなんとも銀座の格式。






さてプログラムは、
フォーレ「夢のあとに」
ストラヴィンスキー「ディヴェルティメント」
ラヴェル「ヴァイオリン・ソナタ第2番」
プーランク「ヴァイオリン・ソナタ」
(アンコール : タイスの瞑想曲)

フォーレは別として、このあたりのヴァイオリン曲にはとんと疎く、昼に動画で予習しました。
「ディヴェルティメント」って、タイトルからして軽めの曲かと思っていたら、〈シンフォニア〉〈スイス舞曲〉〈スケルツォ〉〈パ・ド・ドゥ〉の4曲から成る、なかなかの大曲。私にはわからないヴァイオリンの技法もいろいろ含まれているような感じで、ピアノもリズムというかノリが身体に入ってないと絡めないように思い、まずこの曲からしてびっくり。
ラヴェルのソナタも第2楽章が別の意味でびっくり。プーランクはプーランクっぽいけど相変わらず意表しか突かないあれこれでびっくり(笑)。…というわけで、ピアノ弾きが聴きに行くにはなかなかハードルの高いプログラム。

ならばなぜチケットを買ったのかと言われると、今年の3月に岡山で松本和将さんとリサイタルをされたのが強烈に印象に残っていたからなんです。その時はたしか、モーツァルトとシューベルトとベートーヴェンの「クロイツェル」を聴いたように記憶しています。
気になるので、Facebookの過去記事を漁って見つけてきました。



これを見て思い出しました!
今年8月までコンぺがあって、12月にベートーヴェンのソナタ2曲あるのに、なぜ10月にモーツァルトのK.576を弾いたんだっけ?…と思っていたんですが、この福田くんのリサイタルの影響でした(笑)。500番台のヴァイオリンソナタを聴いて、自分も弾いてみたくなったのでした。

福田廉之介さんは1999年生まれで、幼少期より広響、関西フィルはじめ多数の国内外のオケと共演。ハノーファー国際コンクール4位、ハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクール3位等。現在ローザンヌで勉強中。使用楽器はニコロ・ガリアーノ。

3月の時は、モーツァルトのソナタのまるでオペラのような掛け合いとか語り口が楽しかったのですが、昨夜はキレのいいリズムや絶妙な間、あと音が途切れず回って戻ってくるような独特の流れに魅了されました。個人的にはストラヴィンスキーのまさにバレエを思わせる「動く音たち」が新鮮。後半のラヴェル、プーランク…聴いてる方も油断のできない曲たち(笑)。これを支えた松本さんもすごい!

こういうプログラムも聴いてみるもんです。
またお願いします。




10月のモーツァルトソナタ本番と、12月の「第14回ベートーヴェンのソナタを弾く会」

2021年12月11日 18時14分00秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)
なんと12月中旬になってしまいました。
コロナがらみで、コンサートを大々的に告知するのが憚られるという、理由というか言い訳により、
いろんなお知らせをせずに3カ月ほどが過ぎてしまいました。

10月は、ショパンコンクールの配信鑑賞いや観戦によりあっという間に過ぎましたが、10日にひとつ本番がありました。
大学時代のピアノサークルOG会の発表会(@汐留ホール)




昨年までの会場がなくなってしまい、今年初めての場所でしたが、こじんまりしていい空間でした。
8月にコンペが終わって、なぜかモーツァルトを弾きたくなってしまい、K.576を準備しましたが、やればやるほど、細かいことが湧いてきて(モーツァルトのソナタを全楽章人前で弾いたことはおそらく初めて💦)、非常に苦戦しました。苦戦のまま本番を迎えましたが、このタイミングでこの曲をやったことは大変ためになりました。

2ヶ月弱モーツァルトにかまけていて、気がついたら、12月(今年は3日、4日)の恒例「ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」が目の前。
モーツァルト1曲でこんなに時間かかったのに、約1ヶ月半でベートーヴェン2曲大丈夫か。。
24番「テレーゼ」、26番「告別」を弾くことは既に申告してあり、なぜか今年は暗譜することも決めていました。
前にも度々書いていますが、2008年に始まったこの「ベートーヴェンのピアノソナタを弾く会」で、私は途中から2曲ずつ弾くようにしており(「ハンマークラヴィーア」の年と、昨年のベートーヴェン生誕250年の「32人で32曲」の年は別)、65歳までには何があっても32曲終える予定でいるわけです。2曲弾かないわけにはいかない。
でもまだ10月のこの時点では(2曲といっても計5楽章だし…)という、甘い考えがありました。

「告別」は、第1楽章も第3楽章も言わずと知れた受験生御用達のテクニカルな曲ですけれども、「テレーゼ」第2楽章の「テレテレテレテレ〜」もなかなかハマらない、覚えられない。前日広島入りして、3人の友人宅を転々として本番仕様の練習をするも、あちこち落ちる💦落ちるばかりか、戻れなかったりもする。ここまでシャレにならんくらい練習して、分析もしてて、もう頭でも身体でもわかっているはずなのに、本番もどきの負荷をかけると弱いところがある。…自分比で明らかに、かけた時間が足りないんですよねえ。
本番は少々弾き直しはありましたけれども、前日までの状態を思うと、不思議と落ち着いて楽しめた気がします。…が、さすがにコンペ後にモーツァルトを入れたのは冒険すぎました。得たものは大きかったですが、心臓に悪過ぎました。

というわけで、ベートーヴェンソナタ、残り11曲。来年は7番と27番の予定です。




(主宰のH先生は、今年は2日間、3番と15番を弾いてくださいました)