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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

新進演奏家のコンチェルト

2016年02月04日 22時16分14秒 | 交響曲・管弦楽曲等

暇にまかせて読書にWOWOW三昧だった1月が終わり、

2月に入ったとたんに、毎日いろんなことが起こり、「え?まだたった4日しか経ってないの?」という感じです。

ちなみに今日は3年前に父が亡くなった日でもあり、私にとってなぜか2月というのは、「気が乱れる」ような月です。

「世間ではインフルエンザが大流行」と思っていたら、うちももしかしたらもしか、かもしれず。・・・・私は今のところ大丈夫ではありますが。

という本日、以前から「これは外せない」と思っていたコンサートがあり、なんとかして行ってまいりました。

 

 (クリックしていただくと大きくなります)

文化庁委託事業の「新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ」で、

オーディションに合格された4人の方がソリストとして、広島交響楽団と共演。

いずれの方も「え?新人?」と思うくらい、すでに「演奏家」のたたずまいで、大変聴きごたえがありました。

管楽器については私はよくわからないのですが、オーボエ、ファゴットと、ふだんソロ演奏を聴く機会の少ない楽器の演奏を聴き、

曲のおもしろさ、良さもさることながら、ひと肌の音色とでもいいましょうか、木管楽器の包容力と暖か味がなんとも言えず、素敵な時間をいただきました。

 

ピアノのおふたりは、個人的にも存じ上げている方で、大変楽しみにしておりました。

それぞれの方の2台、ソロはすでに聴かせていただいたことがあるのですが、コンチェルトを聴く機会は、なかなかないかもしれない・・・・と思うと、これはもう絶対にはずせません(笑)。

シューマンのピアノコンチェルトの小蔦さん、「愛、調和、誠実」という言葉が浮かんでくるような丁寧な演奏で、

第一楽章の変イ長調に転調するあたり、第三楽章の480小節前後のソロ、はっとするような音色。

オケとの掛け合い、溶け合いも聴きやすく、ピアノ低音域が低弦に消されず、浮き上がらず、一緒になって全体を支えていたのにほれぼれいたしました。

プロコフィエフの松元さん、2番は私も大変好きな曲なのですが、幻想的な部分、怒涛のように迫る部分、どちらも魅力的。

とくに、第一楽章のオニのようなカデンツァを強靭な意志とパワーで弾き切られ、感動しました。ほっそりしたおとなしい雰囲気の方なのですけれども、集中を切らさず、よってこちらも惹きつけられたままで、終楽章最後まで、大きな音楽で一気にもっていかれた感じでした。

数年前、あるところで、ラフマニノフの3番コンチェルトを練習しておられて、キレの良さとダイナミックな音楽にびっくりし、「ぜひコンチェルトを聴きたい」と思っていたのですが、やっと願いが叶いました。ご本人もコンチェルトがお好きとたしかおっしゃっていたように記憶しておりますので、今後もコンチェルトの機会があれば駆けつけたい、と思っております。

 

コンチェルトを聴くと、ソリストの印象だけが残ってしまうことが私はよくあるのですけれど、今日は4曲とも、オーケストラの方もよく見え、よく聴こえ、全体の響きが耳に残っております。大変満足度の高い、「行ってよかった」コンサートで、今後ともみなさんを応援していきたいと思っております。

 


寒い一日~~プロミシングコンサートのことなど

2013年12月12日 23時35分00秒 | 交響曲・管弦楽曲等

今日は寒かった~。予報では最高気温9℃とか出てましたが、実際どうだったんでしょうか?

ここのところ日没が早いので、娘の習い事の送り迎えをせねばならず、免許を持たない私は徒歩で往復してます。急な坂を日に2往復くらいが通常です。以前は坂の途中で一息いれてましたが、最近は一気に登れるようになり、所要時間も短くなってきた。・・・で、よしっと思って体重を測ったら、けっこう増えてた。なぜだ、なぜなんだ?!・・・あやうく体重計に蹴り入れるとこでした。

さて今日は、午前中友人宅で連弾のパート決め。10数分の曲を1回あらかじめ予定していたパートで通してみて、じゃあ逆やってみようかとファーストとセカンド入れ替えてやってみたんですが、なんか全然雰囲気違うんですね。当たり前といえばあたりまえですけど。 ずっと逆のほうがいいような気がして、また弾きやすいような気がして、結局練習パート入れ替えです。彼女とは以前も組んだことがありますが、曲によってパートを替えていて、いまだに実はどちらが向いているのかよくわかりません。

昼は、別の友人と会い、仕上げ練習を聴かせてもらいました。この友人とはもうかれこれ10年のおつきあいです。お互いずーっと聴き合ってきてまして、それぞれの環境の変化もピアノについてのあれこれも知ってます。そりゃお互いうまくなりたいし、うまくなったほうがいいけれど、今まで50年くらいの人生の直近の10年間を身近に聴きあってきた仲間がいるというのは、それだけでありがたいことです。

そしていったんうちに帰り、それこそ娘の送り迎えをし、夕食の準備をしてから、・・・・出かけました。

プロミシングコンサート。これは地元の期待の新人が広響と共演するというもの。

プログラム~~~~~~~~~~~~~

鴨田友梨香 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調

谷脇友里恵 ボッテジーニ:コントラバス協奏曲 第2番ロ短調

井上裕香   ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調

<指揮>鈴木織衛  <管弦楽>広島交響楽団

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9月のリサイタルで、「語り」のシューマンを聴かせてくれた鴨田さんが、コンチェルトをどう弾かれるのかとても興味がありました。ひとりがたりのような独奏とはまた違うはず、と。

最初のうちこそ、緊張もあってか、ちょっと硬めの音もあったように思いますが、途中、とくに変イ長調のアンダンテ・エスプレッシーボのあたりにくると、ピアノもよく鳴り、音色も豊か。 同じメロディーの掛け合いのところは、先行の管楽器や弦楽器のニュアンスをよく汲み、あるときは生き生きと、あるときはしっとりと対話されてました。リサイタルのときの「語り」はひとりがたりのようなものが多かったのですが、コンチェルトにおいては他楽器との対話部分もあるわけで、彼女の「語り」の世界がいっそう広がったという印象を受けました。

第2楽章も引き続き対話もあり、表情もさらに濃やか。第3楽章は動きもオーケストラとシンクロして、生き生きと喜びを歌い語っていたようでした。

彼女は「超絶技巧の持ち主でなんでもすぐ弾けちゃう」というタイプではないと思いますが、やりたいこと、伝えたいことをしっかり持っていて、かつ真摯に音楽に向きあっていることに好感が持てます。これからもずっと演奏を聴き続けていきたい方のひとり。

 

コントラバスについては、曲も楽器も不勉強ゆえによくわからないのですが、ポジションの移動域の非常に広い楽器で、ソリストを務められるのは大変なことなんだろうな・・と思いました。とても美しいドレスであの大きな楽器を持って登場されたときのインパクトは絶大でした。大きい楽器ゆえのご苦労はこれからもあると思いますが、ぜひソロでの活動もお続けください。

ラヴェルの方も素晴らしかったです。まずは安定感が抜群で、聴いてるほうにもなんの不安もない。音は伸びのある美しい音で耳を惹きつける力がある、そして総じて巧い。新人というより、それなりに経験のあるピアニストという感じを受けました。この方のリサイタルはまだ伺ったことがないので、いつか聴かせていただいきたいな・・と思いました。

コンチェルトを聴く機会というのは、オーケストラの公演でプロの演奏を聴く以外はほとんどありません。まして弾く機会はもっと少ないです。私がコンチェルトを体験するということは終生ないと思われるので、経験のないところから感想も言いにくいのですが、今日のお三方はオーケストラに負けず、といって勝手というわけでもなく、バランスと協調のある、満足度の高い演奏であったと思います。

これからも研鑽を積まれて、すばらしい演奏家になられることを願ってやみません。

 


コンチェルトがいっぱい

2013年09月01日 23時45分07秒 | 交響曲・管弦楽曲等

娘と娘の友人と3人で行ってまいりました。

昨年も娘を連れていったのですが、ほそぼそながらヴァイオリンとピアノをなんとか続けている彼女には、こういう演奏会はそれなりにおもしろかろう、という思惑あってのこと。

プログラムは以下。

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1.安倍圭子:「プリズム・ラプソディー」~マリンバとオーケストラのための~(小6男子)

2.ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲より第1楽章(高2女子)

3.ヒューブラ―:4つのホルンのための協奏曲(大3男子、院1女子、フリー奏者男女各1名)

4.シューマン:ピアノ協奏曲第1楽章(大4男子)

5.モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」より第2&3楽章(小5男子)

6.ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調より第2楽章(中1女子)

7.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調より第1&3楽章(高2男子)

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まずはマリンバでびっくり。

いつもマリンバの演奏を目(耳)にするたびに思うのが、音楽もですけど、まずは驚異的な身体能力の持ち主なればこその、敏捷性、キレのよさ、体力のすごさ。今日の演奏者はそれに加えて、聴く方が固唾をのんで思わず体を硬くして待つような休符の緊張感、怪しげでおぼろげで遠くで鳴るような音、ハッとするような硬度のある速いパッセージ、などなど実に多彩で・・・これが小学6年の子の演奏だろうか?と思うことしきり。娘たちも目がテンというか衝撃を受けたもようでした。

ハチャトゥリアンは実は、先月ピアノ伴奏で同じ演奏者のものを聴いたのですが、背後に同じ楽器(ヴァイオリン)がずらーっと並んでいるなかで弾く難しさ、緊張感というものはまた独特なものだということは想像できましたし、2階まで席の埋っている中でこれだけの長さの曲を弾くことはどれだけのプレッシャ―であったかと。演奏そのものはピアノ伴奏のときのほうが手に取るようによくわかり、今後が楽しみなお嬢さんだとそのときから思っております。今日の真赤なドレス、出入りの所作も素敵でした。

管楽器のことはよくわからないうえ、ホルン4本の曲の聴きどころを理解しないまま臨みましたので、なんとも感想が書けないのですが、今回のなかではもっとも年長の方々でいらしたし、すでに活動されているような方もいらしたので、もう少し私のような門外漢にも楽器の良さ・素敵さが伝わるオーラが欲しかったような気もします。

シューマンを弾いた彼は、以前からソロ演奏を何回も拝聴してますし、自作曲も聴いたことがあります。この数年で成長されたなあ~と感慨しきり。曲への愛というかアツい思いはひしひしと伝わってきましたし、ステージでの立ち姿や弾き姿もよかったです。もうちょっと音のパレットが広がるとより素敵かと思います。

<戴冠式>の演奏が始まったときですね、ロビーからどど~っと人が入ってこられて、「せっかくのピアノソロ部分なのに~」と泣けました。客席が落ち着いてから開始・・というやり方はもちろんプロならあることですけど、今回のソリストは子供。そこまで要求できません。予ベルが鳴ったのにロビーでしゃべりつづけ、演奏者が椅子にすわったあたりで、「あ~始まってる!!」と叫んで駆け込み、しかもだらだらと多くの人が下の席まで降り続けるのはさすがにいただけません。もし始まっていたら、こっそり入って最後列で立って聴くべきです。そんなことがあったにもかかわらず、演奏は驚異的な集中力で、音色も多彩、細かいパッセージはクリア、これまたほんとに小学5年生かと仰天。自然発生的のものなのか、いろんな演奏家を参考にしてのものなのかはわかりませんけど、音を出す前後のアクションが独特。お辞儀も個性的。出入りの歩き方も大物感漂っていて、娘たちの話題となっておりました。

ショパンはこれは娘が「一番気に入った。よかった」と言っておりまして、そもそもこの曲が気に入ったのか演奏が気にいったのか、その両方なのかは定かではありませんが、うちでCDかけても(・・めったにショパンのCDをかけることはありませんが・・殴)そう反応しない曲を、こう食い入るように聴き惚れるというのは、やはりライブすばらしい、年の近い子の弾くものの刺激は計り知れないと感じました。この曲には私、伴奏で長いこと付き合ったことがあるのですが、ほんとに難しい。テクニック的にはたとえ弾けても、実に大人な曲。背伸びせずに今の自分の演奏を大切にして、ひとりでもこうしてファンをつかんでほしいと思います。娘には終演後、演奏者ご本人に直に感想を伝えさせました。

プロコフィエフですけど、ソリストの彼がそれは巧いことは知っているので、演奏そのものにはなんの不安もありませんでしたけど(私なぞに心配される必要もないですが・・・笑)、期待以上でした。私、この曲にすごく詳しいわけでもなんでもないので、印象程度のことしか書けませんけど、パワーとけれん味で押す演奏も多い中で、今日の演奏は、パワーはある程度上限があるとして、その分、深さとこまやかさで曲の幅を表現していて、うちにあるエル=バシャのプロコの協奏曲をふと思い出しました。プロコの2番の協奏曲なんかも良さそうなので機会があったらぜひ弾いていただきたいです。

 

聴きながら、「自分もコンチェルトやってみたいな」と思うのがふつうなのかもしれないですけど、私はふと気がつくと、「このコのオケパートやってみたいな」とか「だれかあの曲のソロパート弾いてくれないかな」とかそんなことばかり考えてまして、いったい自分は筋金入りのヘンタイなのか、それともやるべき楽器を間違えたのか・・・とぐるぐるしてしまいました。プログラムの半分を現代曲が占めるなか、指揮者もオーケストラも、あるときは寄り添い、あるときはぐいと引っ張って聴く方をまったく飽きさせない演奏でした。

来年以降も楽しみにしております。

 


西宮まで聴きに行ってきました!

2013年05月19日 22時07分26秒 | 交響曲・管弦楽曲等

今日は早朝からメールがきたり、西宮まで往復したりでへとへとなんですけど、忘れないうちにアップせねば、・・・ということで頑張ります。

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2013. 5.19(日) 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール

ウィーン交響楽団日本公演、 指揮:大野和士、 ピアノ:インゴルフ・ヴンダー

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58

 第1楽章 アレグロ・モデラート、 第2楽章 アンダンテ・コン・モート、 第3楽章 ロンド、ヴィヴァーチェ

 (ピアノアンコール ドビュッシー:月の光)

マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調 

 第1楽章 葬送行進曲、正確な歩みで、厳格に、葬列のように

 第2楽章 嵐のような動きで、より激しく

 第3楽章 スケルツォ、力強く、速すぎずに

 第4楽章 アダージェット、非常に遅く

 第5楽章 ロンド=フィナーレ、アレグロ

 (アンコール J.シュトラウスⅡ: ワルツ「春の声」、 トリッチ・トラッチ・ポルカ、雷鳴と稲妻)

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ひさしぶりの芸文遠征です。

過去にツィメルマンを聴きに行ったり、コンペの西日本本選(2006年)があったりで、少なくとも2回は来てるはず。・・はずなんですが、もう全然行き方覚えてなくて、それでも行きはがんばってスルっと着いたのですが、帰りが・・・三宮で40分くらいウロウロ、ウロウロ。なにが起こったか、恥をしのんで申し上げましょう。

まずは西宮北口から阪急電車に乗って三宮に行き、ここでうっかり地上に出てしまった。出てしまったら仕方ないので、ぐるっと回って駅に入った。

この駅が・・・・JRだった(汗)。JRじゃダメじゃん、地下鉄だよ、地下鉄、と地下鉄の駅に行ったのですが、

・・・・なんと海岸線の駅にきてました。で、戻って戻って、西神・山手線の駅に出たわけです。いや歩きましたよ、もう(泣)。

ということで、今年もさっそく迷いました。梅田でも毎年迷ってますから、今年も順調、幸先良くて結構です(わけわかんなくてすみません)。

・・・・・ということはどうでもいいです。コンサートについてですね。

ここはサイドが5階席まであるのですが、完全満席ではないまでも、いわゆる「見た目満席」という状況。ホワイエも人がいっぱい。着物姿の奥様もけっこうおられたりして、雨の日曜昼下がりですが、華やかな感じでした。

私の1階のほとんどド真ん中。指揮者については残念ながらまるっきり背中しか見えません・・・という席です。

ベートーヴェンは編成が小さいこともあり(マーラーに比べて)、柔らかい雰囲気で、ピアノもそのような音色。とくに速いスケールなんかは淡水パールの趣。どちらかというと室内楽的な演奏に聴こえ、もしかして弾き振りでもいける??

ただ高音部がかなり立つピアノだったのか(たぶんスタインウェイ)、ときどきオ―ケストラの音色と離れてしまうようなところがあり、これがベーゼンドルファーだったらどんな風に聴こえるのかしら・・・と考えたりしました。

第1楽章のカデンツァはよく耳にするもの(ベートーヴェンオリジナル)でしたが、第3楽章のは「あれ??」。帰ってから調べましたよ(汗)。

どうやらウィルヘルム・バックハウスのものだそうです。ダイナミックかつ現代のピアノ(ということは本日のピアノ)にもマッチした感じで聴きごたえがありました。

全体に、別にベートーヴェンらしくないとかなんとかそこまでのことではないのですけど、なんというか、「ピアノのせいもあるのだろうけどもう少し新しい時代の表現かなあ」と感じられ、ぜひアンコールでは近現代あたりを聴きたいと思っていたところ、・・・・・きました「月の光」

これは、文句なくすばらしかったです。とくに好きな曲とかいうわけではないのですけど(殴)、いつのまにか落涙してました。・・・・いやあ、生まれて初めてドビュッシーで泣けましたよ。

後半はマーラー5番。

マーラーのなかでは私は比較的聴いている曲ですけど、演奏についてどうこういえるほどの知識はないです。

印象としては、1&2楽章が濃密でかつ重たく、3楽章でちょっと薄くなり、4楽章で拍も小節線もないような漂う世界になり、5楽章で戻ってきた・・・・というところです。

1&2楽章はまるでオペラを見ているように劇的。家のなかでとぐろを巻くようにぐるぐる考えている人がいるのに、いっぽうで窓の外は軍隊が行進したり、お祭りさわぎがあったり、小さいころに聴いた歌がよみがえってきたり(あくまでも個人的な想像というか妄想です)。細部にわたって物語と人の声を伴って聴かせてくるところはいかにも大野さんなのかも・・・と思いました。

ただ今までの大野さんの指揮の印象は(これまたあくまでも個人的なものですが)、あまりドロドロしてなくて、知的に洗練されて、振りも胸から上・・みたいなものだったので

振りも大きいし、相当下からもくるし、感情ぶつけるようなところもあるし、なんかこれまでと変わられた?・・と感じました。

ちょっと戸惑った部分もあったのですが、50過ぎられて、さらに変わっていかれるんだ~とわくわくしましたね。

それにしても、あれだけ動かれたら身体的にもすごく消耗されますよね。頭から水かけたみたいに汗びっしょりで、それもまた、そこまでの大野さん見たことないかも・・・という気がしました。

オーケストラは金管のうしろにコントラバスが8台配されていて壮観。それもあってか想像していたより重い響きのオーケストラでした。

 

大野さんは、7月には昨年に続き広島でまたオペラのレクチャーコンサートをされるそうなので(19日県民文化18:30。一般販売は6月1日より)、とても楽しみにしております。

 


友人のコンチェルト本番

2013年03月24日 07時59分48秒 | 交響曲・管弦楽曲等

昨日、朝から用事だらけ。

午前中、娘のヴァイオリンレッスンに同行、

13時半より某おさらい会を聴きに行く(ここ数年毎年聴きに伺ってます)。

14時15分某おさらい会を抜け出し、H区民文化センターへ。

15時15分、H区民文化センターよりふたたび某おさらい会会場へ。

17時半、某おさらい会会場よりH区民文化センターへ。

・・・・これだけ見ると、いったいこいつはなにをやっているのであろう???というただの不審者。

おさらい会で弾く生徒さんたちは大半が知り合いというか、小さいころからずっと聴き続けているので、なんとしてでも聴きたく参上したわけですが、

なんということか、昨日は友人の一世一代(?)のコンチェルトの本番日(彼女自身が主宰するアマチュアオーケストラとの共演)とも重なってまして、本番には間に合うとしても、その前にゲネプロというものがある。

前日(つまり金曜)午前に合わせた感じでは、これまでにないデキだったし、「あとは運を天にまかせましょう」的な状況で、ゲネプロはもういいかな・・・と思っていたのですが、時間が近づくとやっぱり心配になって、タクシーで往復してしまいました(汗)。

というわけでこの間に聴き逃してしまったおさらい会出演の方、ほんとうにごめんなさい。

 

友人の本番(サン=サーンスのチェロコンチェルト第1番)、結果からいうと「奇跡のデキ」でした(・・・スマン、笑)。

いくつか難所があって何回かに一回はスベッたりしていたのですが、そういうところがほぼすべて決まり、音程も非常に安定していて、かつ牽引力も感じ、・・・素晴らしい!

1年以上前、ほぼ初見に近い段階から一緒にやり始め、何回かの人前での本番(ピアノ伴奏)を経ての昨日でしたが、それまでには、山あり谷あり。

友人はチェロについてはほぼ大人になってから始めた人ですので、それなりに弱点があり、なかなか克服できないところもありました。

今回、直近の2~3か月かは人が変わったというかやればできるじゃん(失礼)・・というストイックな練習に励んでましたけど、ふだんはその結果がなかなか反映されず、反映されるどころかますます悪くなるような錯覚にも陥ったようで、たびたび凹んでました。

大きな本番を控えた場合、努力というのは基本誰しもがすることなのですが、なかなか成果を発揮できないことが多いのが世の常。

でも、さすがにこれだけやって思うようにいかなかったら気の毒だな~~と老婆心全開。

ゲネプロもやっぱり聴かねば・・・とおさらい会途中で行ってしまったわけです。

ゲネプロも悪くはなかったですけど、本番はもう全然違いましたね。

「本番はどうなるかわからない」「本番には魔物がひそんでいる」というのはよくきくことですけど、

今回得た教訓・・・・・「本番は正直だ」。

もちろん彼女自身の努力だけではなく、周囲のサポートがあってのことで、なかでもご家族(コンサートマスターはご主人、中学生のお嬢さんは受付に立たれてました)の気遣いは大変なものだったと思います。

私よりははるかに、仕事として楽器に関わる機会の多い彼女ではありますが、一日に数時間も練習し続けるというのは、子どももいるような奥さんには普通ムリで、やはり恵まれた環境であったということは否めません。

同じようなことをするのは状況的に私にはとても難しいことですけど、

大きなステージにあえて挑み(自分からやるといったわけですから)、足りなかった技術を補い、自分の中からあらたな音色を掘り起こした友人を心から讃えたいと思います。

ちなみに(プロフィールに書いてあったのでバラしますけど)、友人は1967生まれです。45歳です。

まだまだイケますね、40代(笑)。

 

【追記】 今回の入場者数は430人超だったそうです。オーケストラのみなさん、おつかれさまでした。前プロの「メンデルスゾーン:フィンガルの洞くつ」、後半プログラムの「ドヴォルザーク:シンフォニー第7番」、どれも楽しませていただきました。客席とステージの距離が(心理的に)近いアマオケのコンサート、音楽っていいな・・としみじみ感じました。


どれかには行きたいですが・・・

2013年01月16日 22時46分14秒 | 交響曲・管弦楽曲等

〇2013年5月13日(月)19:00 サントリーホール

大野 和士 Kazushi Ono (指揮/Conductor)
庄司 紗矢香 Sayaka Shoji (ヴァイオリン/Violin)
ウィーン交響楽団 Wiener Symphoniker

    モーツァルト:フィガロの結婚序曲

    ブラームス:バイオリンコンチェルト

    ブラームス:交響曲第4番

 

〇2013年 5月19日(日) 14:00  兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

大野 和士 Kazushi Ono (指揮/Conductor)
インゴルフ・ヴンダー Ingolf Wunder (ピアノ/Piano)
ウィーン交響楽団 Wiener Symphoniker


     ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(インゴルフ・ヴンダー)


     マーラー:交響曲第5番

〇2013年 6月27日(木) 19:00 アクロス福岡シンフォニーホール
 
九州交響楽団定期演奏会 指揮:大野和士

ワグナー:ジークフリート牧歌
ワグナー:"神々のたそがれ"より
     ジークフリートのラインへの旅
     ジークフリートの葬送
     ブリュンヒルデの自己犠牲~終曲(並河寿美)
ワグナー:"ワルキューレ"第1幕(並河寿美、福井敬、松位浩

 

現実的なところで、やはり5月19日(日)の兵庫芸文でしょうか。

チケット11月から出てるんだ~(焦)


コンサート&ラジオ

2012年10月14日 21時25分08秒 | 交響曲・管弦楽曲等

本日は何も用事のない日のはずだったのですが、

昼にチラシの挟み込みが入り、その後、3時から(挟みこみをした)広響の演奏会を聴くことになりました。

ならば・・と、午前中はひさしぶりにピアノの練習。さぼりっぱなしなので(わざとではないですけど)、なかなか思うようにいかないんですね。

ショパンのエチュードを超ひさしぶりに弾いてみたら、めまいがしたうえ、気持ち悪くなってきて、中断。

ほかの曲は大丈夫なんですけど、左右の移動に目がついていけないです。こんな遅いテンポでこれだったら、もし速く弾けるようになったらどうなるんだろう・・・・(その心配はなさそうですが)。

 

昼からは、チラシの挟み込み。学生さんのテーブルにはいってしまったので、これまたテンポについていくのに必死。年取ると潤いのない指がすべってしまい、紙がとらえにくくなるんですよ。指サックとかもありますけど、私に関してはそんなものはダメです。生指勝負でかろうじて目は回さず、流れは滞らせず。

 

3時からの演奏会ですが、こんなプログラムでした。

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フェニックスホール 15時開演

 

ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲 “モスクワ河の夜明け”(約5分)

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 Op.23(約35分)

休憩(15分)

ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27(約60分)

<アンコール>

チャイコフスキー:くるみわり人形より「トレパーク」

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今日はなぜか娘が行くと言ってついてきました。前半はまだしも、後半が心配なわけです。

「長い交響曲聴ける?」とたずねたら、「ラフマニノフって学校の音楽室に写真もないし、どんな曲作ったのか聴いてみたい。」という。

「ピアノコンチェルトならまだしも、交響曲はお母さんもあまりよく知らないし」というと、「どれくらい難しいのか聴いてみたい。激辛なのか中辛なのか」と、なかなかのチャレンジャーです。

・・・・・連れて行くしかありません(汗)。

ついでなので、ラフマニノフの話から先にしますと、娘の感想・・・・「『嵐が丘』みたいだった」。

もういいから、「嵐が丘」から離れなさいって(笑)。

私はこの曲はトータルではよく知らないんです、長いから(逃)。もちろん第3楽章とかは知ってますけど、ほかの楽章は歌えと言われたら全然歌えない。

もしかして生で聴いたのは初めてかも。・・・もし初めてだったら比較のしようがないのですけど、今日の演奏はとても良かったように思うんですよ。

なんで?(なんでってことないですけど)と思ってプログラムノートを見てみたら、広響は2003年にサンクトペテルブルグで演奏し、2009年にはレコーディングもしてるんですね。

手のうちに入ってる曲なのですね。また本日の指揮者は譜面なし、完全暗譜で振ってらしたです。

60分の長さを感じず、一気に聴けました。

 

プログラムは前に戻りますが、チャイコフスキーはこれまた(私にとって)たぶん初めての児玉桃さんで。

クリアかつ張力の高い音でもって、ぐいぐいひっぱっていく演奏でした。

チャイコフスキーにありがちな泥臭い感じはなく、どちらかというとシャープな印象。新鮮でした。

 

さてさて、夜はFMで松本さんの放送。

黒鍵とトロイメライとブラームスのOp118から3~6番、そして最後に2番でした。

ブラームスですが、118の第2番だけは何回か聴く機会がありましたけど、これだけまとめて聴いたのは、たぶん昨年2011年2月18日(東広島あらえびす)以来。

あれはおそらく、ご本人にとっても聴き手にとっても記憶に残るすごいコンサートだったと思います。

あの時点では、この演奏を超えるものが出てくるんだろうか・・・と私思いました。

濃密で身動きすらできなくなるような演奏で、その時はただただ金縛りにあったようで、まともな感想すら出てこなかったのですが、今日のラジオを聴いてちょっとわかったような気がしました。

金縛りにあったような・・・というのは、おそらく、演奏者と作曲家の、見聞きしてはいけないようなそれぞれの独白や二人のやりとりをきいたような気持ちになっていたのかも。よって私のように金縛りになったものもいれば、涙を流したかたもいたのかもしれません。ただそれは、聴き手としては容易に近づけないようなバリアをどこかに感じていたようにも思います。

今日の演奏は、ラジオからではありますが、以前の、演奏者と作曲者のある意味閉ざされた世界から、聴き手の記憶をよみがえらせ、いざない分かち合うような、開かれた世界に変化したものを感じました。

「超えた」というのが適切な表現かどうかわかりませんけど、昨年の2月からさらに高みにいかれたような。

 

・・・・・これでもう私は一生Op.118は弾きません(・・・意味不明)。 


トゥーランガ+リラ

2012年09月15日 00時43分04秒 | 交響曲・管弦楽曲等

広響定期(市文化交流会館 18:45開演)に行ってまいりました。

プログラムは

モーツァルト 交響曲第33番変ロ長調 K.319(約25分)

メシアン:トゥーランガリラ交響曲(約75分)

の2曲。

実は、16時ごろに一回チラシの挟み込みのために同ホールへ行き、いったん帰ってご飯を食べてまた出かけたわけです。

私は広響の定期にそうしげしげ通っているわけではないのですが、今日(14日)は、制服姿の高校生がずいぶん多いな・・という印象でした。「<プロ改組40周年定期>ということで、招待券もけっこう出ているのでは?」と思いましたが、若い子がたくさん聴きにくるのは歓迎すべきことです。

モーツァルトはまあまあというか、ステージ客席共に、「メインはメシアン」感がありありすぎて、前プロとしてもちょっと薄い感じ・・・・。

これが終わって休憩。こんな感じ↓

オンドマルトノ見学ツアー状態。そりゃ見たいですよ、近くで。

演奏者の原田節氏は、プログラムのプロフィールによると「慶應義塾大学経済学部を卒業後渡仏、パリ国立音楽院オンド・マルトノ科を首席で卒業」とあります。これを一読しただけでも「へええ~」数回。

「パリ国立音楽院にオンド・マルトノ科ってあるんだ~!」というわけで、検索してみましたら、なんともおしゃれなHPのなかに、・・・・ありました、ありました。

たしかに「トゥーランガリラ交響曲」はオンド・マルトノ大活躍ではありますが、ほかにも独奏楽器としてピアノもあるわけで、これも超難しい(たぶん)。今回のソリストは永野英樹さん。

ところで、・・・まずは「トゥーランガリラ」とはなんぞや?

「トゥーラン+ガリラ」と、私ながらく信じておりましたが、・・・違いました(汗)。正解は「トゥーランガ&リラ」。

これは2つのサンスクリット語を合成したものだそうで、<トゥランガ>が「早駆けする馬のように走り去る時間」、もしくは「砂時計の砂にも似て流れる時間」を意味し、<リラ>は「生と死の聖なるゲームであり、また愛の意味も持つ」とのことです。

メシアン自身の語るところによれば、この交響曲は「愛の歌であり、喜悦と、時間と運動とリズム、そして生と死に寄せる賛歌」ということになるんだそうです。

で、ここで素朴な疑問・・・なんで最近、至るところでメシアン??

私、不勉強にして知りませんでしたが、今年はメシアン没後20年の記念イヤーなんですね。1908~1992に生きた方ということなので、それはたしかに「つい最近まで生きておられた」という認識はありますけど、そうですか、没後20年ですか・・。そうか、あれから20年たったのか(個人的な記憶の話・・・殴)。

「トゥーランガリラ交響曲」そのものは、1946年から1948年にかけて作曲されたそうで、さすがにそのころは私も生まれておりません。時期的には「戦後まもなくのころ」ということになりましょうか。

全体を通しての感想は、「思ったほどわけわからん曲でもなければ、そう長くも感じなかった」ということ。全10楽章ですが、20世紀の曲としては聴きやすい曲なのでは?(あまりほかの曲を知りませんけど)

とくに前半の5楽章まで(なかでも1&2楽章)は、曲の内容、音量、音色にことごとく圧倒され、「すごい曲だなあ」と驚くばかり。1941年生まれでいらっしゃる指揮の秋山氏、頭脳超明晰、体や振りもピシっとされていて、「スコアもオケも掌中にあり」という感じを受けました。

後半は、たぶん私の、聴衆としての集中力が落ちたんだと思うのですが、前半に比べるといまいちちゃんと聴けなかった気がします。

オンド・マルトノの不思議な音は、電子楽器ということもあり、ある意味違和感があるんですが、その違和感はもちろん狙って使われているはずなので、それがまたおもしろい。ピアノも、硬質で乾いた音が、ふつうに聴く「ピアノ」のイメージを変えるというか、広げる感じでした。

この曲に使われていた楽器は以下です。

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独奏ピアノ、独奏オンド・マルトノ、

ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット3、ホルン4、

ピッコロトランペット、トランペット3、コルネット、トロンボーン3、テューバ、

ジュ・ド・タンブル(=鍵盤式グロッケンシュピール)、チェレスタ、ヴィブラフォン、チューブラベル、バスドラム、プロヴァンス太鼓、スネアドラム、テンプルブロック3、マラカス、トライアングル、タンバリン、ウッドブロック、シンバル、サスペンデッドシンバル、小シンバル、チャイニーズ・シンバル、タムタム

弦5部

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パーカスセクション、ぱんぱん(笑)。

さて、明日は、メシアンのピアノ曲を聴いてきます(・・もちろんそれだけではないですけど)。

 


コジマ・ムジカ・コレギア第22回定期演奏会

2012年08月30日 01時34分54秒 | 交響曲・管弦楽曲等

いい演奏会でした。

ソリストのほとんどと顔見知りとかいうこととは関係なく、内容的に充実の一夜。

昨日3人の練習を見学したのですが、また本番は違っていて、

衣装、ステージマナー、会場いっぱいのお客さんに届かせる音、などなど・・本番ならではの鑑賞ポイントが多々ありました。

小学5年生から大学4年生までの、どのソリストさんをとっても、とてもハイレベル。緊張で縮こまった感じも受けず、よく研究・練習されていて、聴いている方にも安心感がありました。

また今日よかったな・・・と思えたのは、それぞれの個性がよく出ていたことで、

リズム感やひらめき、情感情熱、音の美しさ、知的な構成力、アンサンブルのうまさ、などなど

各々が、聴き手の耳を引き付ける長所を発揮していたのがとても印象的でした。

よって全部を聴き終えてみると「甲乙つけがたい」という感じ。なので、どの方の演奏も(ピアノ、マリンバ、ヴァイオリン)今後続けて聴いていきたいです。

娘も珍しく(?)よく聴いていて、いろんな感想を言ってました。ドレスと演奏の両方から、ショスタコ―ヴィチのM子ちゃん(中1)のにわかファンになったようなので、

終演後「じゃ、会ってみる?」と連れていったら、M子ちゃんを前にそれなりに緊張していて、ろくに挨拶もできない(笑)。・・で、あとから「なんでお母さんはM子ちゃんを知ってるん?」ときくわけです。

なぜと言われても・・・・(笑)。

 

ソリスト、オーケストラ、スタッフのみなさん(昨年は私も手伝ってましたけど)、

本日は(もう昨日ですけど)おめでとうございました。とても楽しませていただき、ありがとうございました。

 

 ***************プログラム****************

 ショスタコーヴィチ / ピアノ協奏曲第2番ヘ長調Op.102全楽章  (中1)

 グリーグ / ピアノ協奏曲イ短調Op.16より第1楽章  (高2)

 ショパン / ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11より第1楽章 (大4)

            (休憩)

 ベートーヴェン / ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58より第1楽章 (大1)

 モーツァルト / ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218より第1楽章 (小5)

 クレストン / マリンバ小協奏曲 (中3)

 チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35より第2,3楽章 (高1)

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コンチェルト練習見学

2012年08月28日 17時11分29秒 | 交響曲・管弦楽曲等

明日に迫ったコジマ・ムジカ・コレギア定演の練習を見学してきました。

これはオーケストラ側から撮ったものですので、通常はほぼ見ることのないアングル。

ショスタコ―ヴィチ、ショパン、グリーグと3曲を聴いたのですが、いずれも大変いい仕上がり具合で明日がとても楽しみです。

ピアノのソリストは中1、高2、大1、大4の4人の方ですが、どの方もソロは何回か聴いたことがありますし、個人的によく存じ上げている方もおられるのですが、今日聴いたお三方に関しては、ここ数年の成長ぶりに驚かされました。

ショスタコのコンチェルト、1番のほうはCDも持っていて聴き知っていたのですが、第2番は初めて。これはおもしろい曲です。今回全楽章演奏されますが、第2楽章のいかにもショスタコ的異空間も、これまたいい。(この曲の第1楽章、実はこんなところに使われてました。)

マリンバ、バイオリンのコンチェルトもあり、楽しみなプログラムです。

チャイコフスキーのコンチェルトを弾かれる高1の方は、昨年の学生コンクール中学生の部で優勝された方で、私が彼女の演奏を聴くのは、彼女が小学生の時以来。今日は残念ながら拝聴かないませんでしたので、明日聴いてまいります。

 

 

【日時】 2012年8月29日 (水)      開場 17:30    開演 18:30 

【会場】 アステールプラザ 大ホール

【指揮】 小島秀夫

【管弦楽】 コジマ・ムジカ・コレギア 

【曲目】 グリーグ / ピアノ協奏曲より第1楽章

      ショパン / ピアノ協奏曲第1番より第1楽章

       ショスタコーヴィチ / ピアノ協奏曲第2番

       ベートーヴェン / ピアノ協奏曲第4番より第1楽章

       クレストン / マリンバ小協奏曲

      モーツァルト / ヴァイオリン協奏曲第4番より第1楽章

      チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲より第2,3楽章

【入場料】 一般 2,500 円  学生 1,500 円  親子ペア 3,500 円  指定席 3,500 円

       当日券は各300 円増し

       チケット取扱い : デオデオ本店、ヤマハ広島店、公声堂(呉市)

       お問い合わせ : 080-1944-2388(小島) 080-3882-8324(栗栖)