~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

導入教育、うちの現実

2009年06月29日 18時46分39秒 | レッスン&セミナー
今日午前は、「導入期の指導」という内容のセミナーをきいてきました。

講師のS先生はほんとにお忙しい先生で、各地のセミナー講師やアドバイザー、審査員として飛び回っておられ、一方でお弟子さんは多数、しかもコンクールでは非常に優秀な成績・・・・いったいどうしたらあのようなご指導ができるのかしら?と私のような門外漢でも「その秘訣は?」と思わずお尋ねしたくなるような方です。
でも、こういう先生に限って「特別なことはやってません」的なお話だったりするかもなあ・・・と思ったりしていたのですが、いや、もうびっくりでした。

S先生は地元の音大を出られ、その後はどちらかというと電子オルガン中心の活動をされ、一方で子どもたちにピアノを教えておられたそうなのですが、ある日、希望した生徒をコンクールに出してみたところ、ほかの子どもとのあまりの音の差にショックを受け、それから10年いや20年と猛勉強をされたそうです。
各地のセミナーや音大にでかけ「どうやったらピアノって弾けるのだろうか」という疑問を解く手がかりを藁をも掴む思いで求め、試行錯誤、いろいろ失敗もしながら今に至っているとおっしゃいます。
そして私がびっくりしたのは、次々と手作りの教材が出てきたこと。
角材を購入して音階を表す階段みたいなものを作って子どもたちと遊びながら、「おとなりの音」「一個とばしたお隣の音」を教えるとか・・・
まだモノもろくにつかめないような子どものための特別なお手玉(これは某メソッドの最初に出てくるものらしいですが)を用意するとか・・・・・
たくさんのリズムパターンを書いたものをパソコンで作るとか(これはリズム譜ではなくわざと五線に書かれています)・・・・
カレンダーを一人一人にわたして、週のうち何日練習したかがひとめでわかるようにシールを貼らせるとか(これは同時に親との連絡ツールにもなっているようです)・・・・・

なんといいますか、受験塾のカリスマ講師顔負けのオリジナル教材が次々出てきて、驚きました。毎日2時半から9時までほぼぶっ通しのレッスンとおっしゃってましたが、これだけのことをされてしかもブログも書いて、しかも出張で不在が多くて・・・う~ん、いったい先生の一日はどうなっているのでしょう。
・・・・ナゾはますます深まるばかり?・・。

たしかに、まだろくに喋れない、椅子にすわるのもやっと、みたいな小さな子に教えるのはほんとに大変で個人差も大きく、私が娘がごくごく小さい時にちょっと実験的にやってみたのは、遊びのようなものばかりでした。
なにをやったかというと、まずは親子でグランドピアノの掃除(笑)。これは随分長期間やりました。
次になにをやったかというと、ピアノのボディをたたいたりしたときにどんな音がするか、ペダルを上げ下げしたときなにが起こるか。
そのあとは、娘を膝の上に抱っこして、ミッフィーちゃんのついているテキストを少しずつ弾いてやっていろいろなタイプの音やリズムを聴かせました。
だいたいここまでで1歳半くらいから4歳近くくらいまでです(爆)。
ふつうのお子さんだったら、結構弾けるようになってたりするんじゃないでしょうか?
よく言われるんですよ、「お母さんが弾けるから小さいころからどんどん弾かせて、コンクールなんかにも出てるんでしょうね」と。残念ながらそういうのは、そういうことは全然やってないです。

でもさすがに、今日のお話をきいたりして、最近のあまりの放置状態を反省し、うちに帰ってから娘に「ピアノ聴かせてもらってもいい?」といいましたら、「イヤ~。ハノンのリズムだけ教えて」と言われ、シブシブ教えたんですが、途中あきてしまった娘が「これどう?」と手探りで弾いたのは、まさに昨日本番だったショパンのチェロソナタの冒頭のメロディー(笑)。
たぶん、あさってレッスンの時得意げに先生に弾いて聴かせると思うのですが、チェロソナタじゃなあ・・・・(泣)。「なんの曲?」とか言われそうです。で、たぶん娘も説明できない。
要するに、「親、もっとメジャーなピアノ曲弾けよっ!!」っちゅうことですが・・・。

私のほうは、明日はピアノのレッスン日ということで、ひさしぶりにインベンションをじっくり(・・でもないか・・)弾いてみたのですが「我ながらレガート下手くそだなあ。松本さんにもこうやってこうやって弾いたら、といっつも言われるのにできん」と何回もやっているうちに、意識が・・・。
ゆうべ3時間睡眠だったこともあり、弾いているうちに寝てしまっていて、なのに曲は続いている。とりあえず終わることは終わるのですが、ハ短調の曲なのになぜかト短調で終わる(爆)。気を取り直して頭からやり直すのですが、いつの間にか意識不明になり何回やってもト短調で終了・・・・もはやレガート以前の問題(泣)。

ピアノ曲としてメジャーな曲弾いてもこんなんじゃ娘のためにもならず・・・orz




チェロパーティー

2009年06月28日 22時50分06秒 | 室内楽
今日午後はチェロの発表会(ちなみに午前中は子どもたちのバイオリンのレッスンでした)。

出演者は中学生までの子ども3人、趣味および音楽が専業でない人たち3人、高校生から大学院(?)までの学生6人、プロ1人(・・あくまでも私が知る限りのことなので間違いもあるかもしれませんが)という内訳でした。
伴奏者は全部で7人でした(複数曲される人がほとんどのため)。

私はチェロの技術的なことは皆目わかりませんので、音楽的なこととか伴奏のことくらいしか判断できないのですが、ほんとにそれぞれだなあ・・という感想でした。
伴奏とあまりセッションを重ねていないなあ・・というのは、だいたいすぐわかりますし、引力のある演奏かどうかというのもすぐわかります。また独奏者・伴奏者がスコアを勉強したかどうかというのなんとなく想像つきます。逆に演奏する立場からいうとオソロシイことではありますが・・・。

本番では、まあ私自身はちょこちょこミスはしましたし、ピアノの調律がしてなかったということやらで大満足というわけにはいきませんでしたけど(調律なしでもだいたいはOKなのですが今日はピアノのコンディションが悪かったのだと思います)、アンサンブルとしては良かったのではないかと。
実は昨日も部屋を借りてシューベルト・ショパン双方と合わせ、録音を聴き返し、今日のリハーサルも録音をして空き時間にチェックをしました。
いったい何回合わせたのかわからないくらいセッションを重ね、録音をチェックするという・・・我ながらなんとしつこい伴奏者であろう(爆)。
とくにここ1週間はレッスン3回(チェロの先生2回、ピアノの先生1回)を受け、自主練もしたおかげで、音楽の流れとか相手の弾き方が腑に落ちてきた感じでした。
これは仕事として引き受けているわけではなくて友人としてやっているもので、私も「もっと合わせたいからやらしてくれないか」と遠慮なく言っていて、そういう意味では何回合わせたら追加料金というわけでもなく(笑)、とにかく納得できるレベルまでやらしてくれという・・・なんというしつこい伴奏者であろう(殴)。
何回も練習していて思うのですけど、相手の方もどんどん弾けてくるのがわかるので、当たり前すぎることなんですが、やっぱり練習とか話し合いは大事だなあ、と思います。
おかげさまでというか、本番はいいレベルの演奏ができたのでは・・と自画自賛(笑)。まあ先生にも「良かったよ~とくに音楽の流れが。仮装さんのおかげでよくまとまった」と言っていただけたので、客観的にもよかったのかな、と思っています。


夜は打ち上げにも行ってみましたが、オーケストラのおもしろいエピソードを先生から伺ったり、社会人になってからチェロを始められた方と親しくお話できたり、共演者のびっくりの一面を知ったり(笑)、なかなか新鮮な体験でした。

・・・・ここ数日、留守番の多かった子どもたちに大大感謝です!!



チェンバロ合わせ&松本氏リサイタル

2009年06月27日 03時32分30秒 | ピアノ
26日(金)午前は某邸にて、チェンバロ&ピアノの合わせ。
ハイドンのコンチェルトニ長調第1楽章を、私がピアノパート、師匠がオケパートをチェンバロで弾きました。私は師匠の練習の相手というわけですが、ピアノパートのほうなので、さすがにそう簡単ではありません。少しは予習していきましたけど、細かいところまでは手が回らず、「まあ、こんな感じ」という程度でしたので、練習になったのかどうか・・・。
ピアノとチェンバロのアンサンブルだと、かなり音質に差があるし、表現の幅や方法が相当違うので、ペダルとか強弱をちょっと相談して調整しました。チェンバロ2台でやるほうが、普通に楽しいような気もします。


夜は、松本和将氏のリサイタルへ行ってまいりました。
氏は、私の知るだけでも、市内数箇所以上のピアノ教室の門下生の指導を不定期に行っておられますし(私は門下とは無関係で教わっています)、毎年の室内楽フェスティバルでも指導をされていますので、お客さんは多いだろうと思っていましたけど、はたして満席でした(そのうち半分くらいは氏と顔見知りだとか)。
ちびっ子が多いこともあり、プログラムはショパンのなかでも親しみやすいものだったように思います。ノクターン(1&2&14)、ワルツ(9&10&2)、エチュード(エオリアンハープ、蝶々、25-5、革命)、スケルツォ1番、ポロネーズ5番&6番。
どうも、私は氏(師・・のほうがいいか)のイメージはベートーベン、ブラームス、ラフマニノフあたりにあるもので、ショパンってどんな・・・と思いながら聴いていたのですけど、ある意味「なるほどなあ」と感じました。
氏はダイナミックな表現をもつ一方で、グリーグや吉松隆の録音にみるような繊細で独特な音を持っておられるのですが、そのあたりが、「男性的なショパン」と「女性的でたゆたうようなショパン」に反映されているように思いました。
なにぶん「ショパン」ですので、聴き手の耳も肥えていると思いますし、それぞれの「これぞショパン」のこだわりもあるかと思うのですが、私は、氏の技術、持ち味が生かされたショパンとして大変おもしろく聴きました。
なにしろ友人たちが最前列ど真ん中をとってくれて、なにかと氏と目が合ってしまう位置でちょっと困りましたが、終演後に「いやあ、すみません最前列で」と話したら「いやいや、それは『手をよく見ときなさい』ということですね(笑)。これで日曜はバッチリかな」と言われましたです(汗)。
それにしても、前日はずっとレッスン、当日はトークを交えながらの(ある意味教育的な)リサイタル、アンコールはモシュコフスキーの火花とリストのラ・カンパネラ、そして今日は今日で朝10時からレッスン。さっき見てみましたら、広島リサイタルの様子はとっくに自身のブログにUPされてました。
・・・う~ん・・お忙しい、というか体力あるなあ。よく「自分は体力がない」と書いてますけど、誰も信じませんね、そんなこと(笑)。そういえばよく「自分はテクニックがなくて、音コン優勝後大変難儀した」とも言われるし、昨日もトークで言ってましたけど、どれだけテクニックがなくて「日本音コン」に優勝したんだか・・・


要はレベルが違う、っちゅうことです(笑)。



梅ドリンク

2009年06月25日 18時07分13秒 | 雑感
お酒じゃありませんよ。梅シロップの水割りです。


今月に入ったころ、娘がやたらと梅を拾ってきて、「食べてもいい?どうやったら食べられる?」と聞くのですが、さすがに落梅を使うわけにもいかず、スーパーで梅を1キロ買い、それと上白糖でシロップを作ることにしました。
うちに漬けるビンがなく、困って近所の酒屋に話したら、「こういうのでよければ」と、お手ごろサイズを250円くらいで分けてくれました。
待つこと10日あまり。砂糖は全部琥珀色の液体に変わり、シワシワになった梅が浮いてきました。
原液はめちゃ濃いので、かなり水で薄めます。


・・う、うめの味がする・・


娘にはちょっと酸っぱいみたいでしたが、大人には思ったよりもイケます。

ちなみにグラスは、ローゼンタールのホールドファスト(今はもう売ってないかも)、コースターはウェッジウッドのレザータイプのもの(これもないかも)です。

ショパンチェロソナタ レッスン(2)

2009年06月25日 16時22分17秒 | レッスン&セミナー
ただいまうちで休憩中です!
これから夕飯用意して、また夜はチェロの先生のレッスンがあります。


午前中は某所でひとりレッスンをして、その後お昼を食べ、午後2時からチェロソナタを(ふたりで)松本さんにみていただいてきました。
今日はほんとになにかと段取りが悪くて、洗濯もとっととすませばいいのに、珍しく髪飾りを探したりしていたら、なんだかダラダラと終らず、午前のレッスンも遅れ気味に到着。
2時からのレッスンは相方が車を出してくれて街中で拾ってくれたので助かったのですが、これが目的地付近に行ってから迷いまくり(汗)。
初めてのお宅で、あらかじめ地図をいただいていたのですが、どうもわからず、車から降りて探しまくったのにわからず、ついに先方に電話をしてやっとたどりつきました。
・・・5分遅刻・・・なんと20分以上付近をぐるぐるしてました(泣)。

レッスンはもう思ったとおりの指摘をされました。つまりレガートが足りない、ショパンは滑らかに横に横に音をつむいでいきましょう、ということ。
とにかく手首をやわらかくして、腕は大きな流れを感じて揺らすくらいで、縦には使わない。
私が「自分でも録音聴いてすごく気にしているんですけど、角がどうしてもとれないんですよ・・エッジきいてますよね(泣)。人間は丸いはずなんですが・・・」というと、「そうそうエッジきいてて・・・音には人間でるから(笑)。ベートーベンとかブラームスとか良さそうなんだけどね。ショパンって弾かないよね?あんまり」とズボシ。「ショパンって感じ(タイプ)じゃないもんねえ(笑)。それでいきなりこのソナタはなかなか大変だ」とも。
で、目の前でノクターンの一部とか弾いてくださったのですけど(明日のリサイタルでも弾かれるかな?)、もう全然別の楽器でした。奏法がぜんっぜん違います。ていうか、あんなのやったことないし・・・。

あとは室内楽的に、「この音はチェロの音の響きの中に入れる」とか、「ピアノの音をペダルで伸ばして、チェロが次の音へ移る際の浮上の助けをする」とか、「ピアノのパートは一区切りついていても、チェロの音が続いているうちは気持ちは絶対休んではいけない」とか、いろいろ教えていただきました。東京芸大で室内楽教えておられるんですよねえ、今年から。・・いやもう、光栄です!

それから二人の気合の問題。
チェロはもっと音楽を大きく主調して頑張る。ピアノは気合を少し落として(爆)、フレーズはやわらかく閉じ、チェロの音もよく聴く・・・そうは言ってもこの曲は技術的に難しいからなあ、ということでした。例の「オニの難所」は「すごい!弾けてる」と言っていただきましたが、いやもうごまかしまくり(大汗)。


松本さんとは5月のセミナーの時ちょっとお会いしたのですけど、レッスンは今年初めてでした。
明日は待ちになったリサイタル。しかもオールショパンです。彼のショパンは今日初めて少し聴かせていただいたのですが、期待ですよ~!
ちなみに前売りは完売だそうです。当日券はいちおうあるようですが・・。

明日行かれる方、お楽しみにっ!!


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2009年 6月26日 (金)

ショパンの夕べ 松本和将ピアノ・リサイタル
時間:18:30 開演
場所:アステールプラザ オーケストラ等練習場

料金:全席自由 一般券 2,500(当日¥3,000)、学生・会員券 1,500(当日¥2,000)

主催:松本和将ピアノリサイタル実行委員会
曲目
ショパン:2つのワルツ 第9番変イ短調Op.69-1「告別」
第10番ロ短調Op.69-2

     :ノクターン第2番
     :ノクターン第14番
     :スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
     :ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44
     :ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」 他



またまた、ああ娘・・・

2009年06月24日 09時32分27秒 | 家族・友人等
昨日は個人的に(・・いつも個人的なんですけど)ぐったりでした。

午前は洗濯しながら、録音を聴き返していたのですが、最初のうちはそうでもなかったのですけど、繰り返しあちこちチェックしていたらやっぱりバランスが悪い。早い話がピアノうるさいだけで、相手楽器への配慮が足りんなあ、と。
シューベルトは「歌VS伴奏」みたいになっているからいいんですが、ショパンのほうは、対位法で絡み合っているので、チェロパートを歌いながら弾くのが非常に困難。自分の手元で精一杯なのでそういう練習をさぼっていたらここへきてやっぱりおかしいです、どこか。
さらに悪いことにその後よせばいいのに、バレンボイムとデュプレの録音を聴いてしまったもので、ますますチェックポイントが増えてしまいました。・・・まあ、バレンボイムと勝負するなよっ、という話なんですが。



そして午後は娘の授業参観。
プール当番の説明のあと、靴箱のところにいたら、娘「あっ、おかあさんだ!」と超ゴキゲンで手をつないで教室へ誘導。
・・・この時点で第一の悪い予感・・・
さらに教室に入ると娘の席は一番うしろ。用事でよく学校へ出入りされてるお母さんから「娘さんの真後ろで参観ですか?(笑)。なにかあったらすぐパコンとかやりたくなりませんか?(笑)」と声をかけられましたが、この時点で第ニの悪寒・・・
次に先生がこられて「カコちゃん、その手にもっているウメはお母さんに預けときんちゃい」と言われたとき、ほぼ悪寒は確信に変化・・・

授業は算数でした。
授業そのものは「キンギョさんがすいそうに最初2ひき入っとったんよ。そこにキンギョすくいでまた3びきとってきていっしょにいれたんだけど、全部でなんびきになったかいね~」みたいなことを、10題くらい繰り返してて、なんせ5時間目だし、参観しているこちらも時々意識不明になりそうなテンポで、ゆったりのんびりでした。
で、娘はなにしているかというと、となりの男の子に「×(カケル)って知っとる?え、知らんの?」ときき、男の子がなにかふざけたことをいったらしく、「こらぁ!!」と笑いながら髪をつかんでいるとか(泣)、
椅子をゆらゆらさせて天然ハンモック状態であるとか、
先生が「ドリルやりましょう」といっても全然きいてないとか、
それこそうしろから「パコン」の10発くらいお見舞いしたいような状態。
さらにさらに悪いことに、ドリルをやる際に「さんすうブロック」という積み木みたいなのを使うわけですけど、これを並べたり入れたり出したり。
「ああ、やっと箱にしまった。これでドリルやるな」と思ったら、また別のブロックを出して、これをまた並べたり積んだり。
もうですね、なるならこの1時間で私胃潰瘍になってますよ、一気に。
その後の懇談はこの胃潰瘍状態だったのと、用事があったのとでパスし、一足さきに帰宅しましたけど、あとから戻ってきた娘はいたってルンルンで「おかあさ~ん、ただいまあ」とのんきな声。
参観中もなんども私、娘を睨んだり、たまには注意したりしてましたので、普通なら「怒られるかも~」と覚悟して帰ると思うのですが、娘はいきなり私に怒られ「エッ、なんで」と心外な様子。・・・・・完全脱力系です。


夕方は造形教室でしたが、これまたゴキゲン・・・・機嫌悪くてギーギー言って先生を困らせるよりかはマシなんですが。
今日は木工作の2回目で、前回作った土台の上に車を作りあげるという作業で、それこそみんな張り切ってたくさん座席を作ったり、色を塗ったり、男の子なんかクレーンにしたりそれはそれは立派なんですけど、娘は白木のまま丁寧にやすりをかけ、ニスを塗ったなり「できた!!」とゴキゲンで遊んでます。
先生もそれは単なる「土台」であることを伝え、これから何をしたらいいかいろいろ教えてくださるのですが、娘は「これで、いい。よくできた」と。
・・・・母娘で時間余りまくり・・・・・・
これは叱るのもなんなので帰りに事情をききましたら、「だってあたし、(名探偵)コナンのスケボー作ったんだもん。あれで終わりだよ」と、ご満悦。

・・・・・ああ、たしかにスケボーです。いたしかたありません・・・・







仕上げ週間です

2009年06月22日 20時40分48秒 | 室内楽
本日午後1時から4時まで、レッスンや練習やらで某楽器店の1室にカンヅメ(笑)。
カンヅメそのものはうちで長時間練習したりするのでどうってことありませんけど、今日はコンクール用の曲を聴かせてもらったり、自分がデュオの練習をしたり、またそれについてのレッスンを受けたりいろいろやってましたので、結構体力使いました。

チェロソナタとはいえ、ショパンのピアノはやっぱり相当難しいので、うちでは暗譜でおもに手をみながら練習をしているのですけど、合わせるとなるとやっぱり楽譜を見ます。そうすると手元のほうで「あれっ・・」と思う箇所があり、感覚が狂いそうになります。
速かったり跳躍があったりする曲の場合、手元を見ずに弾くのは暗譜以上に難しいのですが、やっぱりアンサンブルでは楽譜を見たほうが(自分のパートを見ているとは限らないのですが)いいですし、一般的ですからねえ。

それにしても・・・・(とくに)ショパンって無駄な動きできませんねえ(泣)。
うちに帰って録音を何回か聴き返しているのですが、指と鍵盤の距離がある部分(つまりジタバタ弾いてるってことです)は音が荒れるのですぐわかってしまいます。
「ショパンってどれも同じようにBGMみたいに聴こえる」という意見を何人かの弦楽器弾きからきいたことありますけど、私に言わせると、BGMみたいに聴こえれば御の字で、たいがいは「聴き捨てならない」乱れ打ちがあちこちに出てきてしまうわけです。
跳躍にしても、「やっとつかまえた」という音だとこれはもうバランスを欠いてしまうので、移動はスピーディでないとならない。なにもこれはほかの作曲家でも同じことだと思うのですけど、やっぱりショパンはそういうことが特に目立ってしまうので、神経を使います。
・・・だいぶ神経を使うんですけど、ピアノ弾き以外の人たちからは「(ピアノは)CDみたいに弾けて普通」みたいに思われたりもするので(まあ、私らも弦楽器や管楽器の音程が悪いと、あれ?と思ってしまいますし・・)、「ミスなく弾く」というそのレベルからのスタートみたいになって大変苦しいです(ちなみに私の相方はチェロもピアノも弾くので、そのあたりの理解があるのは幸いです)。


書けば書くほど自分の首絞めてるなあ・・・・と思いますけど、私がショパンを弾くのが苦手な理由はこのあたりです。
「一音一音は粒立ち良く、でもレガートで繊細に。テンポはキープするけれど微妙にルバートはかかっている」・・・弾けば弾くほどドツボです(爆)。
以前アマチュアのコンペの知人が「ショパンは弾けば弾くほど弾けなくなるような・・。自分はノクターンを何年も弾いてますけど、どんどん難しくなる」と言っていて、そのときは「・・そんなものかなあ。ノクターンで全国入賞してるのに」と思いましたけれど、今やっとその話が少しわかりかけてきたような気もします。


でも、かなりアンサンブルとしてはノッてきたので、あと一週間頑張ります!





ハイドンかじり中

2009年06月20日 21時13分06秒 | ピアノ
今日はハイドンのことを書こうと思いつつパソコンを立ち上げついでにBGMとしてFMをつけてみたら、偶然21時からハイドン特集をやっていました。

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                         吉田 秀和
 - ハイドン その音楽と生涯 -(3)

「ミサ・ブレヴィス ヘ長調 Hob.22-1」 ハイドン作曲
                      (14分05秒)
              (ソプラノ)ジュディス・ネルソン
                〃     エマ・カークビー
    (合唱)オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊
             (管弦楽)エンシェント室内管弦楽団
                (指揮)サイモン・プレストン
             <Decca UCCD-4080>

「ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.16-1」  ハイドン作曲
                       (8分20秒)
「ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Hob.16-2から 第2楽章」
                        ハイドン作曲
                       (4分54秒)
         (フォルテピアノ)ロナルド・ブラウティガム
              <BIS CD-1731/33>

「弦楽四重奏曲 イ長調 作品2 第1 Hob.3-7」
                        ハイドン作曲
                      (16分40秒)
                 (演奏)タートライ四重奏団

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今まだ1曲目ですので、これをしばらく聴きながら以下を書くことになります。
すでに3回目なんですねこのシリーズ。全然知りませんでした・・というより家族がいるとまずこの時間はテレビがついてますので、今奇跡的に私ひとりなのでこれが聴けたということになりましょうか。

私はハイドンに関しては無知に近いのですが、どういうわけかここのところご縁がありまして、まず友人でソナタを弾いているものがいるということ、そしていきなりですがピアノコンチェルトを、ささっとではありますが練習する必要が出てきたということなんです。
ピアノ協奏曲二長調は、私のチェンバロの師匠が7月上旬に山陰でのコンサートで演奏するのですが、それはオーケストラパートをチェンバロで弾くということであり、もしよろしければ・・ということで私がピアノパートの練習代を志願したというわけです。とりあえず第1楽章のみですが。

そうたくさんの曲を聴いたわけでなく弾いたわけでもない私がいうのもおこがましいのですけど、今のところハイドンで「いいなあ・・」と思うのは転調部分。
転調部分(とくにどんどん調が変わって展開していくようなところ)というのはその作曲家の心理の綾みたいなものがよく出ていると思うのですけど、作曲家によっては涙まみれのドロドロになるものとか、どんどんハイになっていくものとか、混迷の一途をたどるものとか、えぐるように弾くべし弾くべしのものとか、いろいろあります。
ハイドンはなんといいますか、それまで諧謔や包容力を見せていた曲調が一瞬、転調部分で「透明な孤独」みたいになるんですけど、孤独まみれにはならずに救いがあって浮かび上がってくる感じがあります。
ちょっとモーツァルトとも違う雰囲気です。


メモリアルイヤーということもあって、ハイドンやメンデルスゾーンに触れる機会に恵まれ、ありがたいことだと思っています。




ディスカバリーな夜

2009年06月19日 22時37分23秒 | 交響曲・管弦楽曲等
広響を聴いてまいりました。
今夜のものは定演ではなく、「~秋山和慶のディスカバリーシリーズ~『ロマンティシズムの源流を訪ねて』」という4回シリーズコンサートの第1回目でした。


 【会  場】 アステールプラザ 大ホール
 【出  演】 指揮:秋山和慶
       チェロ:マーティン・スタンツェライト
 【曲  目】 ロッシーニ:オペラ「どろぼうかささぎ」序曲
        シューマン:チェロ協奏曲
ニールス・ゲーゼ:ハムレット序曲
メンデルスゾーン:交響曲第1番

もちろんシューマンのチェロコンチェルトが目当てだったのですけど、全般にすばらしいコンサートでこれはほんと行ってよかった!

「どろぼうかささぎ」序曲は結構耳にする曲ですけど、「ロマンティシズムの源流」というとらえ方で聴いたのは初めて。ロッシーニはベートーヴェンより20歳以上年下にもかかわらず、当時ものすごい人気を誇っていたということですから、新時代の興奮をはらんでいたということなのでしょうね。

シューマンのチェロコンチェルトはうちにもCDありますし、好きな曲なんですが、何回聴いてもわかりにくい。それがシューマンだといわれるとそうなんですけど、テーマの展開とかつながりがわかりにくく、切れ切れな印象があります。
ソリストの先生と先日お話したとき「シューマンって、楽器(チェロ)に合わないねえ。ピアノはどう?ピアニストだったからピアノの曲は弾きやすくできてるの?」ときかれたので、「いえいえ、どうしてこんな無理なことさせるかな・・ありえん・・みたいなとこたくさんありますよ」とお答えしたのでした(私もそうたくさんシューマン弾いたわけじゃありませんけど)。すると「そうなんだ・・・。ブラームスもそういうとこあるねえ。楽器には合わないんだけど、曲がいいからガマンして弾いてる(笑)」とおっしゃってました。
どれだけガマンして弾かれていたのかはわかりませんけど、すばらしい演奏でした。客席・楽団員からの拍手なりやまず、それが「チャ、チャ、チャ」というアンコールをうながす手拍子に変わり、ついにアンコール・・「鳥の歌」。
これ以前も先生の演奏で聴いたことあるのですけど、聴くたびに泣けます。
今日はチェロの下に敷く台を使っておられましたけど、これはつい最近ご自身で買われたとかで、これを使うのと使わないのとでは響きが全然違うそうです。ただの台ではなく、台にf字孔(ヴァイオリンやチェロにあるf型の穴です)のような穴が開いてました。

前半でこんなにも盛り上がってしまい後半はどうなるのか・・と要らぬ心配をしてしまいましたが、心配無用でした。

後半の曲は2曲とも初めて聴きましたが、いい曲でした。盛り上がるしわかりやすいし、どこかでまたこの曲やってくれないかな・・と思うくらい気に入りました。
特にメンデルスゾーンの1番なんですけど、正直期待してなかったのです。たぶん「それ以前の誰かに似ているような曲であちこちに後の作品につながるひらめきはみられるものの、完成度はもひとつ」みたいなことを勝手に想像してました。
それが裏切られましたねえ・・気品、歌心、構成、迫力、どれもバッチリ。演奏もよかったのでしょうけど、これはすばらしい!!メンデルスゾーンおそるべし。
・・・と思ってプログラムノートを読んでみたならば、なんと15歳の時の作品。
あんぐりです、これ。さまざまな作曲家の15歳の時の作品を並べてみても傑出しているのではないかと思うのですが。

最後の拍手も、ブラボーやスタンディングオベーションもでるくらいで、もしやカープファンがこっちで頑張っているのでは(笑)・・と思うくらいの大盛り上がり。


・・・タイトルの通り、まさにディスカバリーな夜でございました。






今度はヴァイオリン!!

2009年06月19日 08時14分45秒 | その他音楽
朝から朗報です。

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<樫本大進さん:ベルリン・フィルコンサートマスター就任へ>
 ドイツの音楽関係者によると、世界の最高峰のオーケストラ、ドイツのベルリン・フィルハーモニーのコンサートマスターにドイツ在住のバイオリニスト、樫本大進さん(30)の就任が内定した。ベルリン・フィルの日本人コンサートマスターは3月で退任した安永徹さんに次ぎ2人目。

 ベルリン・フィルでは安永さんの後任を募集、世界第一線のソリスト数人が最終候補に残り、審査を受けていた。樫本さんは今後約1年、試用期間として同フィルでコンサートマスターを務め、団員の3分の2以上の賛成を得てから完全な契約を結ぶことになる。

 樫本さんはロンドン生まれ。3歳からバイオリンを始め、ドイツ・リューベック音楽院でザハール・ブロン氏に師事。ケルン国際バイオリン・コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールなどで優勝

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まず、「大進君」と呼びたくなるような青年が、もはや30歳だということに衝撃を受けました。・・・テレビでよく見かけていた時はたしか高校生だったですから。
ずーっとソリストとして活躍されるのだと思っていたのですけど、コンマスのオーディションを受けておられたんですね。ちょっと驚きです。
ブロン先生の下を離れたあと、ベルリンフィルのコンサートマスターに師事しておられたということなので、「コンマス」という将来も視野に入っていらしたのでしょうね。

ヴィオラのトップ奏者は清水さん(女性)という方ですし、これからテレビで見るのも楽しみです。