大雨と大雨の間に、畑沢で山百合を撮影しました。まだ、咲いていませんが、大分、花の蕾が大きくなっています。
畑沢では、山百合を特別に扱ってきました。田んぼと接する山裾は、きれいに刈り取りますが、山百合だけはしっかりと残します。お蔭で、お盆のころになりますと、山裾に点々と白い山百合が咲き誇ります。
ところが、私は何年か前にとんでもない御夫婦に出くわしました。ワゴン車の荷台いっぱいに山百合を株ごと積んでいました。スビタレの頭でも血が上ります。「山には、所有者がいる。勝手に採ってはだめだ」。すると、奥様らしき人が、「山の物は誰でも採っていいのだから、文句を言われる筋合いはない」。おまけに、この御夫婦は、某市の山岳会のユニフォーム姿です。スビタレはあきれ返りました。山岳会員ならば自然を愛しているはずだが、山岳会の活動で盗掘する植物に目星を付けて、後で株ごと盗掘するのでしょう。
山菜などは、土地の所有者でなくても採取していますが、これは「入会権」という特殊な民法上の解釈に基づいています。村落共同体の慣習を物権として認めたものです。それを、村落共同体の構成員でない者が、我が物顔で山に入っている現状があります。それが当たり前になっています。ましてや根こそぎ採取するなどは、村落共同体の構成員にでも認められません。
どうか、みなさんのお力をお貸しください。