光産業技術動向ブログ OITT

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5G以降の通信でテラビット光ワイヤレスを実証

2020年03月24日 | 新サービス

 ゼプラ研究所(Zepler Institute for Photonics and Nanoelectronics)の専門家を含む共同研究は、ファイバ・ワイヤレス・ファイバシステムでテラビット(Tbps)伝送を実証した。

その成果は、VRヘッドセットなどのアプリケーションで、5G以降に必要となる超高速光ワイヤレスリンクの実現可能性を示している。

オクスフォード大学工学科学とゼプラ研究所の研究チームは、研究成果をOFC2020で発表した。

スペクトルの新たな領域とこれらの領域を使うことができる技術は、ワイヤレス通信の継続的進歩にとって極めて重要になる。光ワイヤレスは、膨大なスペクトル領域を利用できるようにし、新製品と最近合意された新スタンダードにより、これは商業的関心の急成長領域である。

テラビット(Tbps)光ワイヤレス通信には、光の変調と検出、この規模のデータフローをルーティングできるアーキテクチャに関して複数の課題がある。
オクスフォードとサウサンプトンの研究者は、ワイヤレスに「ファイバからの光」を使うことでこの課題を解決しようとしている。この光は、高精度トラッキングシステムによりコリメートでき、トランスミッタからレシーバまで誘導できるナローパラレルビームを形成する。レシーバベースのステアリングシステムは、次に光をファイバに結合する。ここで、ファイバベースのトランシーバを使って入力データストリームが検出可能になる。

サウサンプトンのオプトエレクトロニクスリサーチセンタのPeriklis Petropoulos教授は、「この研究によりわれわれは、ターミナル間で目標としていた1Tbps信号を運ぶレーザビームを用意した。このデータ転送レートは、従来のワイヤレス技術を利用して現在可能になっているものを遙かに凌駕する。
 これらの結果は指向性があり、不断の見通し線を必要とするが、市場には実際のアプリケーション、当面のアプリケーションがある。例えば、データセンタでは、これは途方もない性能アップグレードになる。コンピュータラックは、相互に高速通信する必要があるからだ」とコメントしている。


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