光産業技術動向ブログ OITT

OITTとは、Optoelectronic Industry and Technology Trendの略称です。

光伝送網の能力はもっと引き出せる 目指すは“どこでも400G”の世界

2019年05月10日 | 注目の光通信製品


増大するデータトラフィックをより速く安定的に処理すべく進化する光伝送技術。デジタルコヒーレント通信の実用化で世界をリードし、技術進化を引っ張ってきたのがシエナだ。同社は先頃、1波800Gbps伝送を可能にする新世代チップ「WaveLogic 5」を発表。また、周波数利用効率の改善や運用自動化など、光ネットワークの高度化へ挑戦を続けている。
世界各国の通信事業者やデータセンター/クラウド事業者は、際限なく増大するトラフィックと戦い続けている。厄介なのは、トラフィック増に比例して収益が高まるわけではないことだ。5Gサービスが始まり、IoTが本格普及すれば、この流れにさらに拍車がかかる。
これまでのように10Gから40G、100Gへと単純に“パイプを太くする”やり方では、この戦いは乗り越えられない。「光ファイバーの利用効率を最大化する」というアプローチが重要だ。伝送路の状態、通信距離や用途に応じて光ネットワークの性能を最大限に引き出し、帯域を余すことなく使い倒すのだ。
そんな柔軟性を持つ光伝送網――“Adaptive Network(適応型ネットワーク)”の実現を目指しているのが、デジタルコヒーレント通信技術の研究開発をリードし、40G、100G、400G伝送を世界で初めて実用化したシエナである。日本シエナコミュニケーションズ システムエンジニアリング部 ディレクターの瀬戸康一郎氏は、そのビジョンについて次のように語る。
「これまでの光ネットワークは固定的で、用途や伝送距離によらず遠くても近くても100Gで使い続けてきた。だが、今は、伝送距離が短くノイズも少なければ200G、さらに400Gを通すといったように、帯域をできるだけ有効活用しようとしている」
具体的には、光伝送網から情報を吸い上げ、ノイズの量や伝送ロスの状況をリアルタイムに分析し、例えば400G伝送が可能な状況ならば、ソフトウェア制御によってそのための設定を伝送装置に流し込む。「リアルタイムに最適化される光伝送」を目指しているのだ。


さらに概要を知りたい方は次の記事を見てください。
BusinessNetworkニュース
光技術や光産業の情報交流フォーラム
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「5Gの人口カバー率90%を早期に目指す」 ソフトバンク決算

2019年05月10日 | 企業情報


ソフトバンクは5月8日、2018年度の連結決算を発表した。法人事業においてはIoTやAIなどソリューション等の売上高が好調。今後も同事業は拡大するとし、5Gを注力分野の1つに位置付けた。
ソフトバンクは2019年5月8日、2018年度の連結決算を発表した。営業利益は過去最高益の7195億円で、前年度比13%増となった。
法人事業においてはIoTやAIなどソリューション等の売上高が前年度比12%増の1450億円だったとし、今後も同分野は引き続き拡大する予定だとした。
ソリューションの具体的な事例として、愛知県の有料道路での5G実証実験や橋梁データの解析など、地方自治体向けのビジネスが次々とスタートしていると紹介。
また、5Gについて代表取締役社長 宮内謙氏は「我々にとっても非常に大きなチャンス。早期に5Gの人口カバー率を90%以上にしたい」と語った。その上でソフトバンクの成長戦略の1つに5Gの拡大を設定し、顧客基盤の拡大を狙っていくとした。


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