光産業技術動向ブログ OITT

OITTとは、Optoelectronic Industry and Technology Trendの略称です。

アンテナ使わずセシウム原子で電磁波を測る技術

2016年07月13日 | 新現象・新技術

 産業技術総合研究所は2016年7月11日、セシウム原子の共鳴現象を利用して電磁波の強度を測定する技術を開発したと発表した。電磁環境測定(EMC試験)の高度化や空間電磁界の可視化といった応用が期待できるとする。


 原子は特定の周波数の電磁波を受けると、電磁波に共鳴する2つのエネルギー状態の間で遷移(せんい)を繰り返す。この現象は「ラビ振動」と呼ばれ、その周波数は「ラビ周波数」と呼ばれる。


 ラビ周波数と電磁波の強度は比例関係にあり、その比例定数は原子の構造や基礎物理定数で決まるため、測定者や時期に依存しない。この性質を利用すると、アンテナを使わなくても、電磁波の強度をラビ周波数を測定することで求められる。


詳しい情報はこちら。
EMC試験の高度化や空間電磁界の可視化へ:アンテナ使わずセシウム原子で電磁波を測る技術 - EE Times Japan


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