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抗菌性の人工股関節、4月から販売 佐賀大など開発

2016年03月08日 19時58分07秒 | 医療情報
抗菌性の人工股関節、4月から販売 佐賀大など開発
大学 2016年3月7日 (月)配信朝日新聞

 佐賀大は4日、京セラメディカル(大阪市)と共同開発した抗菌性の人工股関節の承認が得られ、4月から販売を始めると発表した。標準型の製品で抗菌性を持たせたものは初だという。深刻な術後感染症の予防が期待される。

 傷んだ関節を人工関節に置き換える手術は国内で年13万件以上行われている。しかし術後に細菌などが付着して起こる感染症が人工股関節では最大数%で報告されている。

 佐賀大などのグループでは銀の殺菌作用に着目。酸化銀を含ませた物質を人工関節の表面にコーティングすることで抗菌性を実現した。20人を対象にした臨床試験では1年半以上経過しても感染症は認められなかった。昨年9月に厚生労働省の製造承認が得られ、12月に保険適用が決まった。

 開発に当たった佐賀大の馬渡正明教授(整形外科)は「人工歯根や骨接合剤などほかの生体材料にも抗菌技術を応用していきたい」としている。
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自傷行為 専門医が講演会「まず言い分聞いて」

2016年03月08日 10時30分37秒 | 
自傷行為 専門医が講演会「まず言い分聞いて」
その他 2016年3月7日 (月)配信毎日新聞社

 自分の手首を切る自傷行為から回復するヒントを知ってもらおうと、国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部長で自殺予防総合対策センター副センター長の松本俊彦医師が6日、県庁で講演した。

 松本医師によると、10代の1割が自傷経験があり、そのうち6割が10回以上繰り返している。自傷によってモルヒネと同様の作用があるβエンドルフィンが分泌され、「死にたい」「つらい」という感情が一時的に消えるのが原因という。

 しかし、自傷を続けると、深く傷つけたり火のついたたばこを押しつけたりと方法がエスカレートする▽以前は耐えられたささいなストレスに対応できず簡単に切るようになる――といった危険性がある。自傷経験者の10年後の自殺リスクは未経験者と比べ、400~700倍になるという。

 自傷を明かす人が少ないのは、援助を求める能力が低く、周囲に信頼できる大人がいないことが大きい。保健室では次も来てくれるような言葉をかけることが最初の目標だ。松本医師は「自傷を知った時は、まず相手の言い分を聞き、自分一人で抱え込まず、解決できないことは専門家に援助を求めて」と話した。【山本有紀】
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糖尿病 食べる順で血糖値変化

2016年03月08日 10時26分35秒 | 
糖尿病 食べる順で血糖値変化
その他 2016年3月7日 (月)配信毎日新聞社

 「米飯の前に魚料理や肉料理」という順番で食べると、食後の血糖上昇が改善される――。そんな論文を関西電力医学研究所の矢部大介副所長(42)=糖尿病学=らの研究グループがまとめた。

 矢部副所長らが、2型糖尿病患者と健常者の試験で明らかにした。炭水化物(米)より先にたんぱく質や脂質(魚や肉)を取ると、小腸からインクレチンと呼ばれるホルモンの分泌が増強される。インクレチンは血糖を減少させるインスリンの分泌を促す。さらに、インクレチンの一種は、胃の動きをゆるやかにするなどして食後の血糖上昇を抑制するという。

 また、野菜に含まれる食物繊維は、糖や脂質の吸収を抑制する。このため米飯の前に野菜を食べると食後の血糖上昇を抑えることが知られている。今回の研究と合わせると、野菜▽魚や肉料理▽米飯や果物――の順で食べるのが糖尿病患者にはよさそうだ。矢部副所長は「和食の会席料理にも通じる。先付け(前菜)、刺し身や焼き魚などの魚料理、最後に米飯や果物といった会席料理は、古来からの工夫かもしれない」と話す。

 昔、学校給食で「三角食べ」というのがあった。米飯やパン▽汁物▽おかず――の3種類を少しずつ順番に口に入れていく、という食べ方。バランス良く、残さず食べられるとして勧められたものだ。ところが血糖値を抑えるためには三角食べはあまりおすすめできないのかも。もっとも、最近は学校でも三角食べはほとんど行われていないそうな。

 関西電力病院(大阪市福島区)で、患者らが昼食を取りながら食べる順番を学ぶ様子を取材させてもらった。

 「同じメニューでも、食べる順番で食後の血糖値が変わるんですよ」「しっかりかんで、野菜から食べてくださいね」。管理栄養士の北谷直美さんが患者に語りかける。

 桑田仁司医師は「朝昼晩の3回で、年間ざっと1000食。そのうちの300回か400回、野菜、魚、肉、ご飯の順番で食べられればいいと思いますよ」とアドバイス。「たとえば塩ザケとご飯だったら、初めからご飯も一緒に食べたくなりますもんね」と笑わせた。

 矢部副所長は「細かいカロリー計算などは、なかなか長続きしません。食べる順番なら無理もなく『自分もやってみよう』と思ってくれる」と話す。
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見えない障害に配慮を 広がるヘルプマーク 全国に活用呼び掛け 「暮らしアイ」

2016年03月08日 09時55分05秒 | 
見えない障害に配慮を 広がるヘルプマーク 全国に活用呼び掛け 「暮らしアイ」
その他 2016年3月7日 (月)配信共同通信社

 外見からは障害があると分からず、必要な手助けを得にくい人たちのためにつくられた「ヘルプマーク」が、広がる兆しを見せている。作成した東京都が全国に活用を呼び掛け、新年度の配布を決める自治体も現れた。東京五輪・パラリンピックを2020年に控え、「見えない障害」への理解にも役立ちそうだ。

 マークの利用者は主に義足や人工関節を使っている人、内部障害や難病の人など援助を必要としている人。マークは赤地に白いプラス(+)とハートのマークがデザインされており、かばんなどに付ける。裏側にシールを貼り、緊急連絡先や自分の障害、助けてほしいことなどを書き込める。

 「最初は抵抗があったけれど、マークを持っていると安心できます」。東京都の女性会社員(51)は約10年前に息苦しさや胸の痛みが起こる難病、肺高血圧症と診断された。障害者手帳も持っているが、一見して障害があるとは分からない。重い荷物を持ったり、階段や坂道を上ったりすると苦しくなる。足がぱんぱんにむくんで立っていられないこともある。

 マークを持つ前は、体調が悪く電車で座っていても、前に妊娠中の女性が立つと、障害があると言い出せず心苦しい経験をした。東日本大震災以降は、緊急時のことが不安になった。マークの存在を知り、担当医と連絡先を書いたカードと併せて持ち歩く。電車で席を譲られたことも。「マークを付けている人を見かけたらそっと見守り、困っている時には声を掛けてもらえれば」と話す。

 マークが生まれたのは12年。これまでにも同様のマークをつくった自治体はあったが、4月に障害者差別解消法が施行されることもあり、都には全国からの問い合わせが絶えない。16年度には、京都府、青森県などで配布が始まる予定だ。

 ただ、知名度はまだ低い。都営の地下鉄やバスの事業所で配布しているが、協力していない鉄道会社も。内部障害がある人から「知っている人が少なく、持たなくなった」という声も出ている。

 東京都の舛添要一知事は「私も人工関節を入れているが、階段を上れないときがあった。20年に向け、もっと普及させる努力をしたい」と話している。
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【静岡】「状況に応じ判断を」 病院の見舞い生花制限見直し

2016年03月08日 06時42分33秒 | 地域
【静岡】「状況に応じ判断を」 病院の見舞い生花制限見直し
地域 2016年3月7日 (月)配信静岡新聞

 静岡市立静岡病院は6日、シンポジウム「病院にふたたび花を」を同市葵区のアイセル21で開いた。県内外の花き業者、医療関係者ら約200人が参加した。

 感染症予防のため見舞い用の生花持ち込みを制限する病院が増えている状況を報じた昨年4月の本紙記事がきっかけになったシンポジウム。静岡病院は10年ほど前から見舞い用生花の持ち込みを全面禁止していたが、花が持つ癒やし効果を重視する観点から見直しを進めている。その一環として、各界の専門家の意見を聞こうと企画した。

 「病院に花を持ってきてよい理由」と題して基調講演した神戸大大学院医学研究科の岩田健太郎教授(感染治療学)は、感染症に対し「科学的、論理的に対応すべき」と強調。「患者に対する花の癒やし効果などを考えると、持ち込みを認める方が利得がある」として、強い香りの花は不可とするなど状況に応じた判断を求めた。

 続いて、研究者や病院関係者、本紙記者ら5人が登壇してパネル討論を行った。千葉大環境健康フィールド科学センターの宋チョロン特任助教は花による視覚、嗅覚の刺激で脳と体がリラックスするとの実験結果を説明した。市立御前崎総合病院地域連携室の塚本隆男さんは、院内の花畑を生かした地域交流や、院内で行ったアンケートの結果などから「花をきれいと思うことが心の回復につながる」と話した。


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高齢化が世界成長の妨げ IMF専務理事

2016年03月08日 02時13分23秒 | 
高齢化が世界成長の妨げ IMF専務理事
その他 2016年3月7日 (月)配信共同通信社

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は4日、米マサチューセッツ州ケンブリッジで講演し、先進国や新興国の少子高齢化が今後、世界経済の成長や金融市場の安定を妨げる恐れがあるとして、早期の対応を求めた。

 少子高齢化で働き手が減れば経済の成長力は低下すると指摘。一方で、先進国、新興国を問わず、年金コストは大きく膨らみ、企業や政府の財政状況を悪化させ、金融の不安定化につながる懸念があると警告した。

 問題解決には、女性や移民の積極的な活用で労働力を確保するとともに、生産性を高めるため「教育や技術開発への投資」を強化するべきだと提言。

 医療費改革や年金などの給付制度の見直しを進めると同時に、多国籍企業への課税強化などでより幅広く税収を確保していく必要もあるとした。


これからのこと、いろいろ心配だよね。
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病変早期発見へ 若手医師に“聴診のススメ”

2016年03月08日 00時38分38秒 | 医療情報
病変早期発見へ 若手医師に“聴診のススメ”
その他 2016年3月7日 (月)配信神戸新聞

 心臓や呼吸、血管の音を聴き、病変の有無などを調べる聴診。そのための器具、聴診器は200年の歴史があるが、近年は超音波検査などの普及や肌の露出を嫌う患者への配慮から、内科領域でも使わない医師が増えている。しかし、聴診なしでは重大な病気の発見が遅れる恐れがあるとして、兵庫県内の循環器専門医らが若い医師に技術を継承する取り組みを続けている。(田中伸明)

 2月28日に大阪市福島区で開かれた講習会「聴診のススメ」。若手医師を中心に全国の約150人が会場を埋めた。耳に特注の聴診器型イヤホンを着け、真剣な表情で耳を澄ました。

 心臓の聴診では、弁の閉鎖時などに出る4種類の音に加え、収縮・拡張の際に出る雑音も慎重に聴き取る。さらに、頚(けい)静脈の血流なども重要な情報だ。

 この日は、みどり病院(神戸市西区)院長の室生卓(むろう・たかし)さん(56)らが講師を務め、鑑別のポイントを解説していった。「千本ノック」と称する復習コーナーでは、診療現場で録音された心音などを次々と聴き、診断した。「この音から疑われる疾患は?」「MR(僧帽弁閉鎖不全症)です」「では重症度は?」―。繰り返し聴くことで、臨床感覚を磨いていった。

◇五感を使う

 聴診のススメは、西宮渡辺心臓・血管センター(西宮市)最高顧問の吉川純一さん(75)と室生さんが呼び掛けて2007年から始め、この日が10回目。2人はほかにも、中堅医師向けの「循環器フィジカルイグザミネーション講習会」を13年前から毎年秋に開いている。吉川さんのかつての教え子らが講師として駆けつける。

 この日招かれた和歌山県立医科大学副学長で循環器内科教授の赤阪隆史さん(60)は、研修医として赴任した神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区)で吉川さんから聴診の手ほどきを受けた。「初めて聴き分けられた時の感動を思い出す」と振り返る。

 赤阪さんはセミナーで、光干渉断層法(OCT)という最新の技術で心臓の冠動脈内部を鮮明に映す診断方法を紹介。一方で、大学の授業では聴診技術の習得に力を入れている。「聴診を教えられない、経験もない、技術もない、という大学が増えた」と現状を憂慮する。

◇兆候を発見

 室生さんは、聴診をしないことで重大な病気を見逃す危険性を指摘する。具体例として挙げるのが、心臓の弁に障害が起きる心臓弁膜症。「聴診器を当てさえすれば簡単に兆候を発見できるのに、画像診断の発達でかえって発見が遅れるリスクが高まった」と指摘する。

 赤阪さんのセミナーで座長を務めた吉川さんは「聴診や触診など五感を働かせる医療は不可欠だ。コンピューターの画像を見ているだけでは重要な情報を見逃してしまう」と強調した。
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