日々

穏やかな日々を

コロナになりました

2024年04月06日 09時45分04秒 | ウイルス

我が血族は、全員、コロナになりました❗️

そのなかで、私が、一番ひどかったです。

風邪症状がおさまった、6日後当たりから、全身の違和感、腫れ感、があらわれ、全身の筋肉痛になりました。

それは、2023年10月15日 、夜風にあたった事から、スタートしました。

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独男性、コロナワクチン217回 60代が接種か、異常確認されず

2024年03月09日 21時04分17秒 | ウイルス

独男性、コロナワクチン217回 60代が接種か、異常確認されず

配信

共同通信
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新型コロナウイルスの後遺症に罹って

2024年02月29日 22時53分17秒 | ウイルス

2月が、いつのまにか行った。

戦争もなく、原発の心配もなく、

ただ、春を待つだけであれば

桜も、コブシも、ミモザも、花盛りで

うれしい、ね。

いつのまにか

80になって、

あと、5カ月で81になるなんて、信じられない。

コロナになって

筋肉痛が出て、筋肉がカチコチになって

まるで、板かまぼこの板が、骨の隣についている様な

歩けない激痛が起きて、治らず

絶望的心境になり、

死んでもいいかと思った。

子どもが、私のように足の激痛と歩けない状態であれば、

当然、学校に行けない

普通の風邪のように、治ったらという事のない、後遺症

私がコロナになったのは2023年10月

未だに痛みでびっこなのだ

体操の授業も、通学も、足が普通でなければ、できない。

「あー、治った!!!」と言えなければ

学校へ行けない

職場も変らなければ、

生きていけない

コロナ、怖ろしい

コロナ、ウイルス、全身を犯して、いつまでも、変性した細胞のまま

いつ治るかもわからず

どうすれば治るかも見当がつかず

ただ、時間待ち???

うそでしょ、もう、80才ならば、普通でも、歩けない身体状態になっても

しかたないと、

でも、私は、コロナ後遺症がでなければ

普通に歩いて、時に走って、なんら、身体障害はなかった。

なんら、直す手立てがない。

これが実態だ。

新型コロナウイルスは、筋肉を板のようにせて、ツボを消滅させて

鍼も、按摩も

効かない体にしてしまったか!!!!!!!!!!!

ドクター曰く

「貴女のお年なら、肺炎になって、死んでいても、不思議ではない」

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これってコロナ後遺症? 気になったときに知っておきたいこと

2023年12月22日 20時42分26秒 | ウイルス

これってコロナ後遺症? 気になったときに知っておきたいこと

症状、回復の見込み、いつどんな病院を受診したらいいのかなど

2023年1月このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 新型コロナウイルス感染症の症状は、検査結果が陰性になれば終わるわけではない。聴覚と味覚の異常、熱、息切れ、咳、喉と胸の痛み、脱毛、倦怠感、疲労感、頭痛といった症状は、その後数週間~数カ月以上続くことがある。(PHOTOGRAPH BY JACKIE MOLLOY)
新型コロナウイルス感染症の症状は、検査結果が陰性になれば終わるわけではない。聴覚と味覚の異常、熱、息切れ、咳、喉と胸の痛み、脱毛、倦怠感、疲労感、頭痛といった症状は、その後数週間~数カ月以上続くことがある。(PHOTOGRAPH BY JACKIE MOLLOY)
[画像のクリックで拡大表示]

 新型コロナウイルス感染症の症状は、検査結果が陰性になれば終わるわけではない。通常は、感染してから陰性判定が出るまで10日ほどかかるが、症状はその後も数週間から数カ月、またはそれ以上続くことがある。

 新型コロナウイルスの後遺症に関して、2022年11月1日付けで科学誌「Nature Communications」に発表された論文では、英スコットランドで3万1000人以上の新型コロナの有症状者を対象に調査したところ、42%が完全に回復するまでに6~18カ月かかり、6%はその後も症状が残ったという。

 陰性判定後もだらだらと続く症状は、どの時点でいわゆる後遺症と認められるのだろうか。また、それが慢性化してしまったのか、それともいつか症状はなくなるのかといったことは、どうしたらわかるのだろうか。

コロナ後遺症の症状と患者数

 コロナ後遺症を正式に何と呼ぶべきかは医学界でもまだ定まっていない。また、どんな症状が含まれるのか、どのくらいの期間続けばコロナ後遺症と診断されるのか、またどのくらいの人がその症状に苦しんでいるのかなどもはっきりしていない。

 世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの感染から少なくとも3カ月以上経過しても症状が続く場合を、「post-COVID condition(罹患後症状)」と定義している。米疾病対策センター(CDC)は、4週間症状が続いていれば後遺症を疑ってもいいとしている。

 コロナ後遺症には様々な症状があり、これまでにいくつか大規模な研究が実施されてきた。2022年11月10日に医学誌「PLOS Medicine」に発表されたドイツの研究では、96の潜在的症状に関して調査したところ、新型コロナウイルスに感染したことのある人の間で、こうした症状が多くみられることがわかった。

 18歳未満の場合、最も多い症状が倦怠感と疲労感であり、咳、喉と胸の痛み、頭痛、熱、腹痛、不安感、抑うつが続いた。成人では嗅覚と味覚の変化が最多で、熱、呼吸困難、咳、喉と胸の痛み、脱毛、倦怠感、疲労感、頭痛などが多かった。ちなみに、先のスコットランドの研究では、頭痛、嗅覚と味覚の異常、疲労感、動悸、便秘、息切れ、関節痛、めまい、抑うつなど26の長期的症状を調べていた。

 スコットランドの研究における後遺症の期間は先に述べた通りだが、似たような症状は新型コロナウイルスの検査で陽性になっていない人にも出る可能性はある。そこで、ドイツの研究ではコロナに感染していない人と比べたところ、感染から3カ月以上たって新たに症状が出た人は、陽性判定を受けたことがない人より30%多かった。なお、感染から3カ月以上経過した後に長期的な症状がある割合は、CDCが2022年10月に実施した4万1000人以上へのアンケート調査では約14%だった。

 米ニューヨーク州マウントサイナイ・ヘルス・システムの神経科学者であるデビッド・プトリーノ氏は、様々な研究結果から、新型コロナウイルス感染者の5人に1人から20人に1人の割合で、コロナ後遺症の症状が見られるようだと話す。しかし、正確な割合よりも、その現実への影響の方が重要だという。「いずれにしろそれらの数字が事実なら、患者の数は膨大です。私の診療所も既に6カ月先まで予約で埋まっていて、全員が24時間年中無休で寝る暇もないほど働いています」

回復の見込みは?

 コロナ後遺症患者の予後もまだはっきりとしていない。マウントサイナイ・コロナ後治療センターを訪れる患者の多くは、リハビリ開始から3カ月以内にある程度改善するものの、10%の患者には全く改善が見られない。

 また、ウイルス感染によって起こる慢性疾患の「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」に達するまで症状が進行してしまう可能性も否定できない。米ハーバード大学医学部およびマサチューセッツ総合病院の神経科学者であるマイケル・バンエルザッカー氏によると、EBウイルスに感染して重症化した人の10%がこの診断を受けるという。バンエルザッカー氏は、これが一部の新型コロナウイルス感染者にも起こるのではないかと懸念する。

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コロナ後遺症に多い筋肉痛や関節痛の特徴

2023年12月16日 19時46分07秒 | ウイルス

コロナ後遺症に多い筋肉痛や関節痛の特徴|治療や改善方法を解説

コロナ後遺症関節痛

皆様はコロナウイルス(以下、COVID-19)に感染したことがございますか?

2023年05月09日時点で日本国内の累積感染者数は3000万人を超えており、感染することは誰にでも起こりうることであると考えられます。

予防策をしっかりと講じていたつもりでも、COVID-19は健康な若者から高齢者まで、さまざまな年齢層の人々に感染します。

感染の結果、軽症から重症、あるいは命にかかわる状態に陥ることもあります。

私自身も外来で感染し、発熱・咽頭痛・倦怠感に悩まされ、軽く考えることのできない深刻な病気であることを知りました。

COVID-19禍を通し​​感染者だけでなく、家族や友人、社会全体にも影響を及ぼすことを痛感いたしました。

コロナウイルス感染後、一部の患者には長期間にわたって症状が続く「コロナ後遺症」(または「長期COVID-19症候群」とも呼ばれます)が見られることがあります。​​

頻度についての海外での系統的レビューによると、罹患12ヶ月経過時点でみられた症状として、倦怠感(28%)、関節痛(26%)、抑うつ(23%)、不安(22%)、記憶障害(1%)などが挙げられております。
(COVID-19診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント より抜粋)

別の報告では、COVID-19罹患後の運動器の痛みは、従来株流行期は47.7%、アルファ株流行期は38.3%、デルタ株流行期は41.0%に達したと言われます。

COVID-19といえば風邪症状や味覚嗅覚異常という印象が多いと思われがちですが、一定の割合で関節や筋肉の疼痛を訴える方もいらっしゃるのです。

今回はそんなコロナ後遺症の関節痛・筋肉痛になる原因や、対処法、病院へ行く目安などについて詳しく解説していきます。

 

コロナ後遺症で関節痛・筋肉痛になる原因

コロナ後遺症関節痛

いくつかの要因が考えられますが、COVID-19感染症の後遺症(長期症状)について詳細なメカニズムは完全に解明されていません。

考えられる理由としては以下があります。

感染初期の疼痛の原因としては、COVID-19が神経細胞・筋細胞表面のACE2受容体※1を介して細胞内に侵入し、細胞を傷害することで疼痛に繋がると考えられます。

また、この時にACE2受容体を介する代謝経路が減少するため痛みの拮抗作用※2(きっこうさよう)が減弱し疼痛を感じやすくなることが指摘されています。

長期にわたる疼痛の原因としては、COVID-19が侵入することで身体がウイルスと戦うために炎症反応を起こします。

この炎症反応(サイトカインという物質)により脊髄や神経・筋肉が障害を受け疼痛に繋がることがあります。

また、廃用症候群(感染症による体力の消耗や弱体化)が、筋肉の損傷を引き起こすこともあります。

特に重症の場合、長期間の入院や寝たきりの状態が筋肉の衰弱につながることが考えられます。

また、感染症に罹患した後は、心に疲労が残ることがあります。

不安・運動恐怖が慢性疼痛につながることが指摘されており、この疲労やストレスが筋肉痛の原因となることが考えられます。

以上の要因が複雑に絡み合い、関節痛・筋肉痛を引き起こすと考えられています。

※1 ACE2受容体…血圧を上昇させる作用を持つアンジオテンシンⅡというホルモンを分解し、血圧を降下させる働きをする酵素
※2 拮抗作用…体のある現象に対して二つの要因が同時に働いて、互いにその効果を打ち消し合う作用

▶︎コロナ後遺症で頭痛が起こる理由|偏頭痛との見分け方や対処法について

コロナ後遺症でみられる関節痛・筋肉痛の特徴

コロナ後遺症関節痛

特定の部位に限局しない広範性の痛みが20%程度で見られ、頭頸部・上肢下肢関節・腰など限局する痛みが、それぞれ10%程度の方に見られます。

明らかな臓器障害が身体検査上認められていなくても疼痛があることはCOVID-19後遺症の特徴と考えられます。

また、不安症状や感作関連症状(感覚過敏が全身に広がっている状態)が認められることも特徴です。

罹患後疼痛の原因要素としては以下が挙げられています。

   ✅女性
   ✅加齢
   ✅喫煙
   ✅肥満
   ✅過去の運動器の疼痛
   ✅COVID-19感染時の頭痛・筋痛の存在
   ✅COVID-19の入院期間が長いこと

特に女性の場合は男性と比べ、疼痛強度が強く、感作関連症状が強く、不安や運動恐怖が強く、睡眠の質が低いという報告があります。

女性でCOVID-19感染後に疼痛が出現した方は要注意ですね。

▶︎高血圧の原因になりやすい食事や食べてはいけないものとは?

その他考えられる関節痛・筋肉痛の原因

コロナ後遺症関節痛

当然ながら事故やスポーツを契機として、関節の外傷や骨折・軟骨の損傷をきたし関節痛が発生することがあります。

それ以外の疾患としては、関節痛の多くの原因を占めるものが「関節炎」です。

関節の炎症を特徴とする疾患であり、原因としてはリウマチによるものや加齢に伴う変形が原因のもの、尿酸結晶や痛風によるもの、細菌感染によるものが考えられます。

頻度としては稀ですが、全身の慢性的な筋肉痛や関節痛を伴う「線維筋痛症 (せんいきんつうしょう)」や、自己免疫疾患、免疫不全が原因となることもあります。

関節の痛みが出現する疾患は整形外科の領域から内科の領域まで広く存在するため、原因の特定には各種検査が必要になります。

コロナ後遺症で関節痛・筋肉痛以外でよくみられる症状

コロナ後遺症関節痛

これまでの多くの研究において、COVID-19罹患後に見られる痛みの症状としては以下が報告されてます。

   ✅頭痛(1.7-33.9%)
   ✅喉の痛み(0.7-47.1%)
   ✅胸部痛(1.6-17.7%)
   ✅腹部痛(1.9-14.5%)
   ✅運動器の痛み(0.3-65.2%)

「痛み」以外では、慢性的な疲労感や体力の低下、息切れや呼吸困難、記憶力や集中力の低下、一過性の嗅覚や味覚の喪失、動悸や心悸亢進、不安やうつ症状、血栓形成が「長期COVID-19症候群」​​で観察されます。

関節痛・筋肉痛の治し方や対処法について

コロナ後遺症関節痛

多くの方は対症療法として鎮痛薬を内服していると、時間経過とともに改善していきます。

しかし、症状がCOVID-19罹患後も1ヶ月以上継続する場合は、当該疼痛部位の診療科を受診することが推奨されています。

具体的には、筋肉や関節痛の場合は整形外科、腹部痛の場合は消化器内科、胸部痛の場合は循環器内科や呼吸器内科、頭痛の場合は神経内科といった形になります。

血液検査をはじめとした基本的な検査を実施し、器質的に懸念される病態について確認します。

関節痛・筋肉痛で病院に行く目安

コロナ後遺症関節痛

痛みが継続するとその痛みは慢性化してしまう可能性があります。

そのため、COVID-19罹患後も1ヶ月以上継続する場合は、当該疼痛部位の診療科を受診することを推奨しています。

その後、一般的な疼痛治療や生活指導を実施後も治療が奏功しない場合や、症状増悪が認められる場合は集学的な治療を行っている拠点病院への紹介を考慮します。

▶︎発熱の基準は何度から?外来に行くべき目安やよくある症状を解説

横浜内科・在宅クリニックでの対応方法

筋肉痛や関節痛の症状がある方は、ぜひ当院を受診ください。

関節炎の原因(リウマチによるもの、加齢に伴う変形が原因のもの、尿酸結晶や痛風によるもの、細菌感染によるもの)について精査させていただきます。

場合によっては超音波検査も可能です。

原因が特定された場合は疾患に応じて治療を開始させていただきます。

対症療法として消炎鎮痛薬の処方も可能ですので、気軽にご相談くださいね。

 

神奈川県で急な往診は横浜内科・在宅クリニックをご利用ください

COVID-19感染後に気になる症状がある場合、軽度な症状であれば、安静にして十分な休息を取り、体の回復を見守ることが重要です。

その後も改善がない場合は、当院に相談いただけると嬉しいです。

各種検査によりCOVID-19以外の原因となる疾患の精査をいたします。

痛みの症状に対しては、痛みを和らげるために適切な痛み止めを使用したり、炎症を抑える薬を処方いたします。

 

まとめ

今回は、コロナ後遺症の関節痛・筋肉痛になる原因や、対処法、病院へ行く目安などについて詳しく解説してきました。

COVID-19感染後、一部の患者には長期間にわたって症状が続く後遺症が見られることがあります。​​

罹患12ヶ月経過時点でみられた症状として、関節痛は26%程度の方に出現するとされます。

COVID-19の後遺症として、風邪症状や味覚嗅覚異常が多いと思われがちですが、関節や筋肉の疼痛を訴える方も一定数いらっしゃるのです。

特定の部位に限局しない広範性の痛みが特徴的であり、痛みが継続すると慢性化する可能性があります。

痛みは、身体を守り、回復を促すための重要な生体反応ですが、慢性的な痛みや重度の痛みは日常生活に多大な影響を与えることがあります。

そのため、適切な治療や痛みの管理が重要となります。

​​COVID-19罹患後も1ヶ月以上継続する場合は医療機関への受診を推奨しております。痛みを我慢せず、気軽にご相談くださいね。

参考文献

厚生労働省|新型コロナウイルス感染症の国内発生状況等について
新型コロナウイルス感染症診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント第2.0版

この記事の監修医師

朝岡 龍博

横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師 

▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』

【経歴】

・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長

【資格】

・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者

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新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか

2023年12月14日 00時15分48秒 | ウイルス

新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか

 
高橋祥子

新型コロナウイルスに感染後、肺の状態を見るためにローマの病院で胸のCTスキャンを行う患者。
 

新型コロナウイルス感染症の患者の大半は2週間以内に急性期から回復する。だが、ウイルスのかけらは必ずしもすぐに消え去るわけではない。入院した患者を対象とした過去最大規模の研究から、一部の患者ではウイルスの残骸が数週間から数カ月間にわたって体内に残り続け、重症度や死亡率と関連があることがわかった。

5月11日付けで学術誌「GeroScience」に発表された研究によると、PCR検査で最初に陽性と判定されてから14日後以降にもウイルスの遺伝物質であるRNAが残っていた場合は、そうでない例と比べて、症状がより重くなる、せん妄を経験する、入院が長期化するといった傾向がみられ、また死亡のリスクも高まるという。

ワクチンあるいは過去の感染から得られた免疫を持たない場合、新型コロナウイルスはまず複製を繰り返して体中に広がり、鼻、口、腸を通って外へ排出される。しかし大半の感染者においては、体内のウイルスレベルは感染から3〜6日でピークを迎え、10日以内に免疫系によって取り除かれる。だが、この期間以降にもウイルスのRNAが残ることがあり、一般に感染力は持たないが、PCR検査では検出される。

患者の重症度、挿管や基礎疾患の有無などを考慮したうえでも、「今回の結果は、PCR検査で陽性が続く患者の方が、経過が良くないことを示唆しています」と、研究を主導した米ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部の神経学者アーユシュ・バトラ氏は言う。

ウイルスのしつこさはまた、さまざまな症状が数カ月間にわたって続くこともある新型コロナ後遺症と関連している可能性もある。政府が発表した推定では、現在米国だけでも770万人から2300万人が新型コロナ後遺症を発症していると言われる。

バトラ氏の研究は、急性期にウイルスを排出する期間が長引いた患者は、新型コロナで重い経過をたどるリスクが高いことを示していると、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のウイルス学者・免疫学者のティモシー・ヘンリッチ氏は言う。しかし同研究では、長く残ったウイルスが新型コロナ後遺症の直接の原因であるかどうかについての調査は行っていない。

「新型コロナ後遺症の原因については、ウイルスのしつこさを含め、有力な仮説が複数あります。おそらくは複数の経路が存在し、一人ひとり程度も異なるものと思われます」と、米スタンフォードヘルスケアの医師で、新型コロナ後遺症患者のために新たに開設された「新型コロナ急性期後症候群クリニック」の共同所長リンダ・ゲング氏は言う。

しつこいウイルス

バトラ氏のチームが新型コロナウイルスの持続性の研究を始めたのは、再入院する患者の一部に、最初に感染と診断されてから4〜5週間たっても、まだ検査で陽性となる人たちがいたことがきっかけだった。

チームは今回の研究のために、2020年3月から8月の間にノースウェスタン大学の関連医療施設に新型コロナで入院した患者2518人の分析を行った。彼らが注目したのは、精度の高い基準として認められているPCR検査だった。なぜなら、PCRはウイルスの遺伝物質を検出するため感度が高く、偽陰性を示す可能性が比較的低いからだった。

その結果判明したのは、患者の42%で、最初の陽性判定から14日以上にわたってPCR検査で陽性が続いていたことだった。さらにそのうちの12%が90日以上たってもまだ陽性となっていた。陽性の最長記録は269日後だった。

ウイルスの持続性はかねてより、比較的小規模な研究においても指摘されていた。これらの研究からは、新型コロナの明確な症状がない患者であっても、2〜3カ月かそれ以上にわたってウイルスを保有していたことが明らかになっている。免疫系が弱体化している患者においては、ウイルスが1年間体内から排除されない例もある。

スタンフォード大学で行われた慢性的な新型コロナへの感染に関する試験では、患者の4%において、診断から7カ月後にも便の中にウイルスのRNAが排出され続けていた。バトラ氏の研究はしかし、これまで考えられていたよりも多くの患者において、ウイルスの完全な排除に長い時間がかかっていることを示している。

「RNAの排出が長引くのは、体内のどこかにまだウイルスがいる場所があるということです」と、米マサチューセッツ総合病院、米ハーバード大学医学部、米タフツ大学に所属する神経科学者マイケル・バンエルザッカー氏は言う。そうした場所があるせいで、ウイルスが長く残り、免疫系の異常な働きを引き起こして、新型コロナ後遺症の原因となっているものと思われる。

「一部の患者はさまざまな理由から、こうした場所からウイルスを排除できないか、または免疫系が異常な反応をして持続的な症状が起こるのです。それが新型コロナ後遺症という名で呼ばれるようになったのです」とバトラ氏は言う。

一方で、ウイルスのRNAを新型コロナ後遺症と結びつけるには、まだ証拠は十分ではないと考える科学者も多い。

眠れるウイルス

新型コロナウイルスが長く潜伏する場所がたくさん特定されつつある。ウイルスやRNAは、初感染から4カ月後の患者の腸からも、回復後100日以上たってから亡くなったドナーの肺からも検出されている。

2022年2月に査読前の論文を投稿するサーバー「Research Square」に発表された研究によると、虫垂と胸の組織から、それぞれ感染後175日、462日の時点でウイルスの一部とRNAが検出されたという。また、同じ「Research Square」に2021年12月に発表された未査読の米国国立衛生研究所の研究では、血液から検出されない場合でも、脳をはじめ複数の組織で7カ月以上にわたって低レベルの新型コロナウイルスが検出されている。

人生のどこかの時点で遭遇したウイルスが、ヒトの体内で生き延びているのが見つかるのはそう珍しいことではないと語るのは、東京大学のウイルス学者、佐藤佳氏だ。事実、佐藤氏の研究は、エプスタインバーウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうの原因)など、ヘルペスウイルスの多くは、休眠状態で人の体内に残る例が少なくないことを示している。これらのウイルスの量は通常少ないため、広範な遺伝子配列の解読を行わない限り確認できない。

この事実は、残っているウイルスと新型コロナ後遺症の関連を証明することが、いかに複雑であるかを表している。たとえば帯状疱疹は、水ぼうそうの感染から何十年もたってから、免疫系へのストレスによって潜伏中のウイルスが再び活性化して発症する。

新型コロナウイルスも同じように長期の健康問題の原因となり得る。ヘンリッチ氏は、ウイルスが深部組織に潜伏している場合、免疫系を調節不能な炎症状態に移行させる可能性があると考えている。そうした炎症状態こそが、「新型コロナウイルスには、体内に残り続けて不安定な休戦状態を築く能力があることを証明していると言えるのではないでしょうか」とバンエルザッカー氏は言う。

とはいえ、残るウイルスを新型コロナ後遺症と結びつけるには広範な研究が必要だ。「今はまだ、現在提唱されているどのメカニズムについても、確固たる結論を出すうえで十分なことがわかっているとは言えませんが、その答えを出すための研究は活発に進められています」とゲング氏は言う。

残り続けるウイルスの除去が鍵か

ゲング、ヘンリッチ両氏のグループはそれぞれ、ファイザー社製の経口抗ウイルス薬「パクスロビド」を患者に投与したところ、新型コロナ後遺症の症状が改善されたとの予備的な症例研究を発表している。パクスロビドにはウイルスの複製を止める働きがあり、それが残留ウイルスの除去に効果を発揮しているのではないかと考える専門家もいる。ただし両氏とも、パクスロビドが安全かつ効果的で信頼に足る新型コロナ後遺症の治療薬であると考えるのは時期尚早であると注意を促している。

「パクスロビドが新型コロナ後遺症の治療にどのように効果を発揮するかについての興味深い仮説はいくつか存在しますが、結論を出すにはさらなる調査と臨床試験が必要となります」とゲング氏は言う。

米国食品医薬品局(FDA)は、新型コロナ後遺症の治療薬として承認されていないパクスロビドの適応外使用に対して警告を発している。パクスロビドについて同局は、重症化リスクの高い、軽症から中等症の新型コロナ患者の治療において、検査で陽性が出た直後、1日2回5日間の緊急的な使用を承認している(編注:日本では「パキロビッド」として新型コロナ感染症の治療薬として特例承認されており、後遺症への処方は認められていない)。

「長期的かつ持続的な効果を得るためには、最適な使用期間を検討することが重要です」とゲング氏は言う。

バイデン米大統領は保健福祉省長官に、新型コロナ後遺症に関する国家行動計画の作成を指示し、また国立衛生研究所は、新型コロナに関連した健康への長期的な影響を理解・予防・治療するための複数年に及ぶ研究プロジェクト「RECOVER」を立ち上げた。

一方、ワクチンは引き続き重症化を防ぐだけでなく、数多くの新型コロナ後遺症の症状を防ぐこともできるという証拠も出てきている。5月7日付けで学術誌「Open Forum Infectious Diseases」に発表された新たな研究からは、ワクチン未接種の新型コロナ患者150万人と、ブレイクスルー感染した接種済み患者2万5225人を比較したところ、感染後28日目の時点で、ワクチンが新型コロナウイルス後遺症の発症リスクを有意に減少させていたことがわかった。ワクチン接種の予防効果は、感染後90日目にはさらに大きくなっていた。

「大半の人は新型コロナ後遺症を発症しませんが、リスクがあることに変わりはなく、コロナは感染後最初の10日間が過ぎれば終わりというわけではありません」とヘンリッチ氏は言う。「新型コロナ感染症に真剣に対処しなければ、人生が変わってしまう事態になりかねないのです」

文=SANJAY MISHRA/訳=北村京子(ナショナル ジオグラフィック日本版サイトで2022年5月26日公開)

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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    • 別の視点

    書籍『感染症の世界史』には、感染症と人間の戦いは4つの収め方があると書かれています。 ①宿主が微生物の攻撃で敗北して死滅する ②宿主側の攻撃が功を奏して、微生物が敗北して絶滅する ③宿主と微生物が和平関係を築く ④宿主と微生物がそれぞれに防御を固めて、果てしない戦いを繰り広げる 記事にある水ぼうそうのウイルスは④のケースで、感染すると宿主の細胞に永久に潜み、和平関係のように見えても宿主が弱ったすきを狙って帯状疱疹などを引き起こします。新型コロナウイルスが体内に残っていても無害なら③ですし、後遺症を引き起こしているのであれば④です。まだわからない結末を明らかにするにはさらなる科学が必要です。

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「コロナ後遺症」って何? いつまで続く?専門家に聞きました NHK

2023年12月13日 00時00分45秒 | ウイルス

「コロナ後遺症」って何?
いつまで続く?専門家に聞きました

2022年6月16日

新型コロナウイルスに感染した人は、2022年6月中旬の時点で国内で900万人以上。コロナから回復したあともさまざまな体調不良に悩む人も多く、「後遺症」と考えられています。
どんな症状が後遺症なのか、いつまで続くのか、発症の仕組みは。分かってきたことについてまとめました。

コロナから回復したのに さまざまな症状が…

新型コロナから回復したあと、長期にわたって体調不良に悩まされた人がいます。
埼玉県内に住む20代の男性は、おととし7月下旬、コロナに感染しました。

社会人1年目で、IT関連会社で営業職として働いていた男性。39度を超える発熱に、頭痛やだるさ、そして、味やにおいを感じないといった症状が出ました。

ホテルで2週間療養したあとに回復し、発熱や呼吸ができないほどの苦しさは徐々になくなりましたが、けん怠感、嗅覚・味覚の異常などは続いたといいます。

その後、8月には会社に復帰。疲れやすい状態やせきは続き、味とにおいの感覚が戻らないため、食事も満足にとれなかったということです。

さらに9月には頭に“もや”がかかったようになって思考力が低下し、簡単なメールの文章も書けなくなったということです。ストレスからか、なかなか眠れず、気分が沈んだ状態が続くようになり、精神科で『コロナが原因のうつ』と診断されました。

この頃、コロナの後遺症を診る外来で、「後遺症」と診断されました。
男性はいったん休職して治療に専念しました。

(男性)
「これから先、会社員を続けられるのか。うつの症状まで出て、本当にこれが自分なのかと混乱もしていました」

その後、男性は症状がやや治まり、感染から9か月ほどたった2021年3月には仕事に復帰しました。

しかし、感染前のようには体力が戻らず、けん怠感も続き、日常生活の中で吐き気を感じることが多くなり、2021年10月には精神科で適応障害だと診断されました。

肉体的にも精神的にも限界を感じ、退職するに至りました。

(男性)
「僕が感染したあとで会社でも感染した人が結構出ましたが、ワクチンや薬があったことで後遺症が出ても早く治るケースがほとんどでした。なぜあなたは長く続いているのかと比べられ、治すために全力を尽くしていましたが、自分の気持ちが周囲とかみ合わなくて、ちょっときついなと感じることもありました。体力が続かなくて、以前のように働けないという申し訳なさもありました。気持ちと体がついてこず、精神的なダメージは大きかったです」。

“コロナ後遺症” 長期間続くことも

WHO=世界保健機関は「新型コロナの発症から通常3か月間以内に出て、少なくとも2か月以上続く、ほかの病気の症状としては説明がつかない症状」を「コロナ後遺症」としています。

長く続くこともあり、英語では「Long COVID」と呼ばれています。
主な症状としては、けん怠感や息切れ、記憶障害や集中力の低下、嗅覚や味覚の障害などがあるとされています。

どれだけの期間続くのか。

高知大学の横山彰仁教授を中心とした厚生労働省の研究班は、2021年9月までの1年ほどの間に入院した中等症以上の全国1000人余りを対象に、医師の問診や患者へのアンケートで、どのような症状が出ているか3か月ごとに調べました。

感染から3か月後の時点では、
▽筋力の低下があった人はおよそ50%、
▽呼吸困難が30%、
▽けん怠感が25%、
▽睡眠障害が20%余り、
▽思考力の低下と筋肉痛、せきが18%ほどでした。

複数の症状が出ていた人もいました。

症状を訴える人は時間の経過とともに減る傾向がみられ、1年後では
▽睡眠障害があった人は10.1%、
▽筋力低下が9.3%、
▽呼吸困難が6.0%、
▽思考力低下が5.3%、
▽せきが5.0%、
▽けん怠感が4.9%、
▽筋肉痛が4.6%となっていました。

何らかの症状を訴えた人は、全体の13.6%に上りました。

呼吸器の症状が重かった人は後遺症がより強くなる傾向がみられたということです。

また、慶応大学の福永興壱教授を中心とする厚生労働省の研究班は、コロナで軽症だった患者から重症になった患者までの1000人余りを対象に、診断から1年間にどの程度、後遺症がみられたか患者に対するアンケートで調べました。

それによりますと、1年後の時点でも、
▽けん怠感を訴えた人が12.8%、
▽呼吸困難が8.6%、
▽筋力の低下と集中力の低下が7.5%、
▽記憶障害が7.2%、
▽睡眠障害が7.0%、
▽関節痛が6.4%、
▽筋肉痛が5.5%、
▽嗅覚障害が5.4%、
▽たんが5.2%、
▽脱毛が5.1%、
▽頭痛が5.0%、
▽味覚障害が4.7%、
▽せきが4.6%、
▽手足のしびれが3.9%、
▽眼科症状が3.6%だったとしています。

何らかの症状を訴えた人は全体の33%だったとしています。
(※文末に詳しいデータを掲載しています)

2つの研究班は研究の手法が異なっていて、高知大学の研究班では患者へのアンケートと医師の問診などを行ったのに対し、慶応大学の研究班は患者のアンケートに基づいていることから、症状の頻度に差が出ているとみられます。

また、どちらの研究班も感染していない人との比較などは行っていないため、個別の症状がコロナの後遺症なのかどうかは断定できないとしています。

こうした症状に対してさまざまな治療が試みられていますが、特異的なものはなく、症状に応じた対症療法で対応しています。

どこまでが後遺症?

しかし、WHOが定義する「コロナ後遺症」に含まれる症状は多様で、すべてコロナによって引き起こされたものなのかどうかについては、各国の専門家の間でも議論があります。

厚労省研究班で代表をつとめた、高知大学の横山彰仁教授はコロナの後遺症なのか、コロナの感染後に出た別の症状なのか、判断するのは現時点では難しいと指摘します。

(高知大学 横山彰仁 教授)
「われわれの研究でも、感染していない人でどれくらい症状が出るのかなどの比較対照がないので、コロナによる後遺症なのかどうか、非常にわかりにくいのが問題です。少なくとも肺の画像に異常があって、息苦しさを訴えている人は後遺症の可能性は高いですが、睡眠障害や精神的なものなどはどこまでがコロナによるものか、はっきり分からないのが現状です。実はほかに原因があることもあり、しっかり診断をしなければ患者さんも不利益をこうむることになります。コロナの後遺症と言われている中に、別の病気もあって治すことができることもあると思います。将来的には、健康な人たちやコロナ以外の肺炎にかかった人たちと、コロナにかかった人たちを比べて、実態をより正確に把握することが必要になると思います」

後遺症が出るメカニズムは?

コロナから回復したのに、さまざまな症状が長く続くメカニズムはどこまで分かっているのでしょうか。

免疫学が専門の、イエール大学の岩崎明子教授は4つの仮説が有力だとしています。

(1)せきや熱といった初期の症状がおさまっても、残ったウイルスやその断片が長期にわたって炎症を起こしている
(2)本来、体を守るはずの免疫が自分の体を攻撃している
(3)感染によってダメージを受けた臓器の修復が長引いている
(4)ヘルペスウイルスなど、以前から体内に存在していたウイルスが再活性化している

これらの要素が組み合わさって、さまざまな症状が引き起こされていると考えられるということです。

岩崎教授はこうした症状が出るのは、コロナで重症化した人に限らないことを懸念しています。

アメリカで行われた研究では、長期にわたって症状を訴えた人の75%が、コロナ感染時に入院治療を受けていない人で、無症状や軽症でも、コロナ後遺症になるリスクがあると考えられています。

(イエール大学 岩崎明子 教授)
「ウイルスがどこかに潜伏していて、それが炎症を起こして他の臓器にもいろいろな症状が出ているんじゃないかというのが、いちばん当たっているんじゃないかといまは考えています」「コロナの症状が全く出なかった人でも2、3か月すると、ロングコビッド(後遺症)のような症状が出始める人もいます。ワクチンを打った人では後遺症になる率が低いという報告も出ていますが、その率は報告によってばらつきがあります。ワクチンを打ったからと言って安心はできないと思っています」

思考力落ちる “ブレインフォグ” とは?

また、コロナの後遺症の1つとして、頭にもやがかかったように感じて、思考力が低下する「ブレインフォグ」と呼ばれる症状があるとされています。

脳神経内科が専門で、後遺症に関する厚生労働省の「診療の手引き」の作成にも携わった岐阜大学の下畑享良教授は、「ブレインフォグ」はMRIや血液検査でも異常が出ないことが多く、診療現場でも判断が難しいと指摘します。

一方で、どうして引き起こされるのかについては研究が進んできているということです。

(岐阜大学 下畑享良 教授)
「海外の動物実験などから分かってきたことは、新型コロナに感染して全身に炎症が起き、自分の体を攻撃してしまう自己抗体や、炎症を引き起こすサイトカインと呼ばれる物質ができるということです。それが血流に乗って脳までいって、炎症を引き起こすことが原因ではないかと考えられています。いまは対症療法しかないため、仕組みを理解して治療面でも改善を図っていくことが重要です」

オミクロン株 後遺症は少ないが…

2022年に入って以降、オミクロン株の感染が拡大し、2021年までの感染拡大とは桁違いの人が感染しました。

オミクロン株による後遺症はどの程度分かっているのでしょうか。
東京都は、都立病院などに設けた新型コロナの後遺症に関する相談窓口に、4月までの4か月間に寄せられた2000人余りの症状をまとめています。

それによりますと、
▽せきを訴える人が38.6%、
▽けん怠感が34.0%、
▽味覚の異常が10.6%、
▽嗅覚の異常が9.5%でした。
(※文末に詳しいデータを掲載しています)

味覚や嗅覚の異常、脱毛は、デルタ株などに感染した人と比べると大きく減少していると分析しています。

また、国立国際医療研究センターのグループは、オミクロン株に感染した人と、以前に広がったウイルスに感染した人と年齢や性別、ワクチン接種歴などの条件を合わせて比較した研究結果を発表しました。

その結果、後遺症とみられる症状が出たのはオミクロン株では10分の1ほどにとどまったとしています。ただ、オミクロン株は感染者数が格段に多いため、今後、後遺症に悩む人は多くなるおそれがあると指摘しています。

イギリス政府のデータでは、後遺症を訴える人の頻度は、ワクチンを2回接種していた場合、オミクロン株ではデルタ株の半分程度としています。この中では、これまでのところ、オミクロン株のほうが症状が長く続くという報告は出されていません。

後遺症患者のケアを

冒頭に紹介した20代の男性は、感染してから1年半近く、けん怠感や吐き気などの症状が続きました。

2022年1月ごろになって、症状がおおむね治まったあと、職業訓練校でプログラミングの基礎を学び、将来はシステムエンジニアとして働こうと考えているということです。

(男性)
「体調がようやく元に戻って本当によかったです。ただ、体力は以前の8割程度と完全には戻っていないので、無理せずに働ける道を模索しています」

現在のところ、どこまでがコロナ後遺症なのか、どのように引き起こされるのか、まだ解明されていない部分は大きいですが、患者を診ている専門家2人は、症状が出ている人たちに対するケアの重要性を指摘しています。

(高知大学 横山彰仁 教授)
「原因が何であるにしろ、症状で苦しんでいる人がいるのは事実で、患者にきちんと対応することが必要です」

(岐阜大学 下畑享良 教授)
「実際に脳に炎症が起こっている人がいる一方で、自分の症状に悩んでメンタル面でさらに症状を悪化させていることもあり、実態はかなり複雑ではないでしょうか。原因は何であろうと、患者さんをしっかりと支えていくことが大事だと思います。新たに出てきた症状なので、研究にもきちんとお金をかけ、専門の診療センターを作るなどして、患者さんを精神的に支援したり、社会がきちんとその実態を理解することも必要です」

★★記事で紹介したデータの詳細★★

慶応大学を中心とする厚生労働省研究班の調査

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コロナの始まり

2023年12月12日 23時17分56秒 | ウイルス

私は、コロナ後遺症に、罹ってしまった。

体が痛い、筋肉痛だ。

ただひたすら、我慢している、なんの手立てもないのだ

もうかれこれ、一カ月半、いや、コロナに罹ったのが10月15日だから、

もう、かれこれ、2ヶ月だ。

コロナの咽頭炎と熱、これは、6日で、完全に消失した。

ラッキーと思った。

症状が消えた後は、何ともスカッとして、これまでの風邪症状はどこへいった?特にあの咽頭痛は?と思えるほど。

だがしかし、その爽快感は一日でさよなら、

全身の、おもだるい、痛い感は、どうしたもの

そうする、全身の硬直感、まるで、にかわで(膠)固めたような硬くなった全身。なにこれ!!かちかち!!と一人無言で叫んだ。

そうする、激痛、歩けなくなった❕

そういう、急性症状がしばらく続くと、治まって、若干、動けるようになる。とにかくゆっくり歩き、ゆっくり動き、なんとか、日常に対応していた。

下痢も続いた、2~3日続くと治まって、ほっとする。

そうする、2、3日また続く。

でも、これよりも、足の激痛、歩けない!!そろそろ歩きが続く。

 

これが、私と、コロナの始まりだ。

 

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体中が痛い、カチコチ(1)

2023年11月07日 11時33分23秒 | ウイルス

コロナなのか、インフルなのか

酷い喉痛にみまわれた。

息を鼻で吸うことはできても、仰向けで息が吐けなくなった。

喉が膜で塞がれた。

水さえ痛くて飲めず

受診するも、検査はされず、

翌日、熱が出る、37度7分。

薬が追加され、6日飲んだ、喉の痛みも消え、風邪症状は治まる。

風邪症状は全く収まる。

ほっとして、一日、嬉しかった。

ひどい咽の痛みだった、生まれて初めてだった。

でも治まった。嬉しかった

6日かかった。

 

なのに、なのに、その翌日の朝、体中が痛い

えーーーー

筋肉の中に、膠(にかわ)がある

頑張って起きた、なんとか、家事はする。

なにこれ

リウマチの悪化

リウマチの悪化予防の薬は飲んでる。

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新型コロナ 「病床確保できるか」「受診控えの恐れ」 変わらぬ感染力、医療関係者に危機感

2023年09月16日 22時17分54秒 | ウイルス

新型コロナ 「病床確保できるか」「受診控えの恐れ」 変わらぬ感染力、医療関係者に危機感

 2023年9月16日 (土)配信毎日新聞社
 
 
新型コロナ:新型コロナ 「病床確保できるか」「受診控えの恐れ」 変わらぬ感染力、医療関係者に危機感

 5月に新型コロナの感染症法上の位置づけが5類へ移行してから、医療機関はコロナ患者専用の病床数を減らしてきた。補助金が減額され、通常診療への影響などを考慮したためだ。

 東京医科歯科大病院(東京都文京区)はこの春から専用病床をなくし、各診療科で受け入れる態勢に切り替えた。植木穣(ゆたか)病院長補佐は「大学病院として、がんなどの患者に高度な医療を提供する必要がある」と話す。

 ただ、5類移行後も新型コロナウイルスがなくなったわけではない。現在の流行の主流となっているオミクロン株の派生型「EG・5」は感染力が強い。防護服などは今も欠かせず、隔離のために空き病床も生じるので、経営的な負担が出ている。

 「今後の感染の急拡大時にいかに病床を確保できるかが重要だ。だが、支援が縮小されれば、経営的に患者を受け入れられない病院も出てくるだろう」

 植木病院長補佐は指摘する。コロナへの警戒感を巡って、市民と医療機関の間でギャップが広がっているとも感じている。

 「一般の人の理解を得る難しさはあるが、国は医療機関への支援を来春以降も続けてほしい」

 一方、5類移行前は感染者を外来で受け入れていた医療機関が約4万2000カ所あった。政府はこれを、季節性インフルエンザの受け入れ態勢と同じ最大6万4000カ所に増やそうとしている。だが、5類移行から約4カ月がたった今月6日時点では約4万9000カ所にとどまっている。

 感染症に詳しい国際医療福祉大の松本哲哉教授は「冬にはインフルエンザとの同時流行が想定され、医療支援の縮小は、それを乗り越えてからすべきだったのではないか。今の段階ではまだ早く、感染拡大への備えが手薄になってしまう」と危機感を募らせる。

 日本感染症学会などは13日、治療薬を自己負担させると受診控えを招くとし、公費支援の継続を求めた。松本教授も懸念を示す。

 「重症化リスクがある人にはラゲブリオやパキロビッドなどの治療薬を早めに処方して、症状の悪化を防げれば、入院患者の減少が期待できる。だが、自己負担させることによって、この流れが機能しなくなるかもしれない」【寺町六花】

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新型コロナ:新型コロナ 確保病床数、現状継続に 感染高止まりで /滋賀

2023年09月04日 07時22分18秒 | ウイルス

新型コロナ:新型コロナ 確保病床数、現状継続に 感染高止まりで /滋賀

2023年9月3日 (日)配信毎日新聞社
 

 県は1日、健康危機管理調整会議を開き、新型コロナウイルス感染者のために確保している病床数について当面、現状数(284床)を継続すると決めた。

 県は今年4月、コロナが感染症法上の5類に移行することから、確保病床を段階的に減らして9月から200床にする予定だった。しかし、60医療機関で感染者の定点把握が始まった5月以降、増加傾向が続き、8月から1000人前後で高止まりしている。

 入院患者は8月31日現在、151人で確保病床の53・2%を占めているほか、学校の新学期が始まり、人の流れが活発化することなどから病床確保の継続を決めた。10月に予定している病床確保の終了については国の判断などを見て検討するとしている。【北出昭】

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[スキャナー]お盆にコロナ注意、過去2年は夏に拡大…感染者は5類移行直前の9倍

2023年08月11日 15時39分14秒 | ウイルス

[スキャナー]お盆にコロナ注意、過去2年は夏に拡大…感染者は5類移行直前の9倍

 2023年8月8日 (火)配信読売新聞

高齢者 ワクチン伸び悩み…専門家「重症化防ぐ効果」

 新型コロナのワクチン接種は5類移行に合わせ、高齢者や持病のある人などを対象に先行して始まったが、接種率は伸び悩んでいる。

 2023年度中は無料接種が継続されているが、内閣官房の集計によると、5月8日以降の接種率(3回目以上)は、65歳以上の高齢者で52・4%(7月末時点)にとどまる。1~3回目接種では9割を超えているのと比べ、大きく低下している。

 また、過去に感染したことを示す抗体の保有率は5月時点で、60歳代では28・8%と他の年代より低い。さらにワクチンや自然感染で得られた免疫は徐々に弱まっていく。

 現在、流行の主流はオミクロン株の「XBB」系統で、ワクチンなどで得た免疫を回避する能力が高いとされる。先行接種で使う「BA・5」対応などの現行ワクチンでは、感染を防ぐ効果が低下するとの見方もある。

 9月20日に始まる秋接種では、XBB対応の新しいワクチンが使われる予定だが、岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は「現行のワクチンでも重症化を防ぐ効果はある」と指摘する。その上で「前回接種から半年以上たった高齢者や、旅行などで感染が心配な人は、自分の身を守る手段として接種を検討した方がいい」と呼びかけている。

(医療部 余門知里)

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グラジオラスが4本咲く

2023年07月21日 13時50分19秒 | ウイルス

グラジオラスが4本花を付けた。

グラジオラスは、下から蕾が開いていき、硬く小さな先端の蕾まで、全部咲き切る。

カットして、瓶に入れたからでも、全部咲く。それが、私には感動もので、好き。

今年は赤い色ばかりの球根だったね。

まだ、蕾の来ていないのもあるから、それらが、どんな色の花なのか、楽しみ。

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次の流行、柔軟に備えを コロナ後の感染症 地域医療の役割高まる 「医療新世紀」

2023年06月28日 22時27分25秒 | ウイルス

次の流行、柔軟に備えを コロナ後の感染症 地域医療の役割高まる 「医療新世紀」

 2023年6月27日 (火)配信共同通信社
 
 3年半に及ぶ新型コロナウイルスの流行はようやく「ウィズコロナ」に向かいつつある。患者の診療に当たる一方、地域の医療体制づくりにも関わってきた飯塚病院(福岡県飯塚市)感染症科の的野多加志(まとの・たかし)部長は「かぜやインフルエンザなどの呼吸器感染症についてコロナの経験から学ぶことは少なくない」と指摘。一方で「次のパンデミックは想定外の病原体が起こす可能性がある。さまざまな状況に対応できる柔軟な備えを用意しておくことが大切だ」と話す。

 ▽底上げ

 的野さんは長崎大を卒業後、国立国際医療研究センターや国立感染症研究所を経て、地域で感染症の専門医を育てるために2017年に地元の福岡に戻った。

 20年にコロナ流行が起きると、福岡県の対策チームに感染症の専門家として参加し、地域医療のあり方について助言した。「災害時に発展途上国の医療を支援するチームで訓練した経験が国内で役立った」。指定医療機関に加えて地域の拠点病院でコロナを診療できる仕組みを早い段階でつくることができた。

 一時は医療逼迫(ひっぱく)も起き「ダメだ」と思うこともあった。だが自治体と専門家が危機意識を共有しながら密接に協力したのは大きな成果だ。「結果的に地域医療の底上げにつながった。次のパンデミックでも今回の経験を生かした役割が期待できる」と語る。

 ▽意識変化

 一般の意識にも変化がみられる。的野さんは「日本ではもともと「かぜ」に対する過剰医療があったが、コロナをきっかけに医療受診の適正化が初めて議論された」と話す。

 例えば熱が出るとすぐに医療機関を受診する。医師も求めに応じてかぜ薬を処方する。「医療アクセスが良いのはいいが、軽い症状なら少し様子を見ようという意識が低かった。日本独特のこうした慣習が医療逼迫の一因になったのは否めない」とみる。

 コロナ流行の当初はウイルスの性質が分からず不安が高まったが、ワクチン接種が進んで一般の人の重症化リスクが低下。もともと健康な人は感染しても自宅療養し、高齢者や持病がある人に抗ウイルス薬を投与するやり方が定着した。

 企業の対応も変わった。以前なら少し具合が悪い程度なら働けと言われることもあったが、症状があったら会社を休むのが正しいと考えられるようになった。「無理に働かせるデメリットが雇用者に認識されたのは大きい」と評価する。

 ▽サーベイランス

 日本の水際対策も終了し、世界的に人の動きが活発になった。だが加速する一方のグローバル化は新たな病原体が広がる機会も増やす。

 「パンデミックはまた必ず起きる。コロナでは高齢者への配慮が必要だったが、新型インフルエンザの場合は小児の救急搬送態勢をしっかり考えておく必要がある」と的野さんは指摘する。

 直前の記憶ばかりから学ぶのが人間の性質。今回のコロナ流行では、09年の新型インフルエンザを受けて制定した特措法がそのままでは役に立たなかった。「コロナから学びすぎると次のパンデミックにうまく対応できない可能性がある」

 懸念されるのが流行状況を捉える「サーベイランス」の課題だ。コロナ流行では感染届け出の混乱を受けて電子化が進んだが、電子カルテ情報から流行をリアルタイムに把握できる欧米の国々には立ち遅れている。

 的野さんは「日本の弱点であるサーベイランス強化に加え、疫学や公衆衛生学、臨床感染症学の人材育成が今後の鍵になりそうだ」と話す。(共同=吉村敬介)

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インフルエンザ:学校でインフル集団感染 5類移行、対策緩和が一因

2023年05月28日 23時08分59秒 | ウイルス

インフルエンザ:学校でインフル集団感染 5類移行、対策緩和が一因

 2023年5月28日 (日)配信毎日新聞社
 

 全国各地の学校で季節性インフルエンザの集団感染が相次いでいる。東京や九州では5月に1校で3桁の感染者を確認。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、8日に「5類」に引き下げられて感染対策が緩んだことが一因とみられるが、専門家はコロナ下で免疫力が低下したことも背景にあると指摘する。

 ◇休校・学級閉鎖相次ぐ

 東京都内にある小中学校では、5月に入っても集団感染が目立つ。調布市内の市立小学校では児童や教員104人がインフルエンザに感染し、18日に休校となった。保健所が調査したが学校の感染対策で特に不十分な点はなかったという。

 八王子市では、23日までに小中学校の計5校で学級・学年閉鎖が出た。いずれの学校も感染者は10人程度だが、4月は小学校1校の学級閉鎖だけだった。市教育委員会の担当者は「5月は運動会シーズンで、今年は気温が高い日も多かった。熱中症対策で、マスクを外していることが一因なのではないか」と推測する。

 府中市では22日までに市立小中学校3校計4クラスが学級閉鎖になった。市教委の担当者は「5月に流行するのは珍しい。学校も困惑している」。市教委は小中学校にうがい、手洗いの励行を呼びかけている。

 都によると、3桁以上の集団感染は珍しいが、「5類」移行で人的交流が活発になり「都内で同時多発的に集団感染が広がっている」(担当者)とみる。今シーズン、都内で1医療機関の週あたりのインフルエンザの患者数は3月にピーク(10・42人)を迎えたが、5月14日までの1週間は0・96人まで減り、流行開始の目安「1人」を切った。

 だが、15~21日の1週間は2・01人と前週の倍以上に増え、感染者の約7割を14歳以下が占める。春から夏は感染が収まるのが例年の傾向で「5月に2人を超えるのは異常だ」とする。

 宮崎市内の私立高で起きた集団感染は9日に生徒1人の感染が確認され、11日には30人に広がった。学校側は症状のある生徒を早退させるなどした上で、週末に体育祭を開催。週明け以降も感染は拡大し、休校期間中(15~22日)の16日には職員を含む感染者は491人に上った。体育祭が拡大の要因とみられる。

 厚生労働省が把握しているだけでも、15~21日に全国の小中高校など15施設で休校、308施設で学年・学級閉鎖の措置が取られた。ただ感染状況は地域で異なり、福岡市医師会の平田泰彦会長(70)によると、小児科を中心に市内でも感染者の報告はあるが、規模は小さいといい「感染は局地的なものではないか」と話した。【朝比奈由佳、塩月由香、平川昌範】

 ◇コロナ下で免疫低下

 厚生労働省によると15~21日に全国約5000の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は9275人。新型コロナウイルス禍前の同時期(20週目)と比べても多い。医療機関1カ所当たりの患者数は1・89人で、5月に「流行」の目安となる1人を超えたのは2019年以来だ。都道府県別では、新潟5・92人▽山形5・63人▽群馬4・54人――などの順に多くなっている。

 「季節外れ」に見える流行だが、感染症に詳しい久留米大の溝口充志教授(免疫学)は「想定していた」と話す。要因の一つは、新型コロナの「5類」移行で、子どもたちにマスクの着用や、給食などでの「黙食」を求めなくなるなど対策が緩和されたことだ。さらに運動会など全校行事が通常開催されるケースが増えたことも感染リスクを高めていると指摘する。

 「免疫力の低下」も要因に挙げる。もともと冬季以外でもインフルエンザの感染は珍しくなかった。しかし約3年半に及んだ新型コロナ禍でマスク着用などの対策が強化された結果、ウイルスに接するほど強くなる免疫力がインフルエンザについても徐々に低下し、発症者が多くなったとみられるという。

 溝口教授は「過剰な感染対策を取れば、免疫力が低いままになる。免疫力を徐々に高めるためにも、対策は適度なものにとどめるべきだ」とし、休校や学級閉鎖など感染者数に応じた対応が妥当との見方を示した。その上で「高齢者など重症化リスクの高い人は、マスク着用など自らを守る対策を取ることが望ましい」と話した。【平川昌範】

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