フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月15日(土) 晴れ

2020-02-18 15:55:43 | Weblog

9時半、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

食後にチョコレート(妻からもらったもの)。

六花亭の「カラフルマンス」。「マンス」はフランス語の「薄い」の意味。

お昼に家を出て、大学へ。今日は卒業生のホナミさん(論系ゼミ3期生)と早稲田で会う約束がある。

彼女は毎週土曜日、イタリア語の学校に通っている。それを終わってから、1時に研究室の約束だったが、お店のランチタイムが終わってしまうかもしれないので、待ち合わせの場所を馬場下の交差点に変更し、そのままランチを食べに行くことにした。

ホナミさんがやってきた。会うのは昨年10月の彼女の結婚式以来である。

彼女の結婚式の日のブログは→こちら と こちら

ランチは「たはかし」で食べることにした。土曜日に来ると臨時休業(出前の弁当の数が多くて)の札が出ていることがあるのだが、今日は大丈夫だった。

ランチタイムを外れていたことが幸いし、ゆったりと座ることができた。

私は焼き魚(甘塩紅シャケ)定食。ご飯は軽め。厚味のあるシャケの切り身の載った皿には副菜があれこれ載っており楽しい。

彼女は刺身(鮪と鯛)定食。私は何も言わなくてもご飯は軽めと決まっているのだが、彼女は何も言わなかったので普通盛りで出てきた。「少し私がもらおうか?」と聞くと、「お願いします」ということで、結局、彼女が軽め、私が普通盛りになった。

肉豆腐を単品で注文しシャアする。ご飯が増えてもこれがあれば大丈夫。

食後のお茶は研究室で。カフェに行ってもお腹がいっぱいでスイーツが食べられないから。

きれいな色のワンピースですね。彼女は緑系の色がよく似合う。

キャンパスの中を散歩しながら写真を撮る。懐かしい場所もあれば、彼女の在学当時はなかった場所もある。どちらも写真に撮れるが、撮れないのは当時あっていまはない場所である。その代表が「プレハブ校舎」である(スロープの脇にあったのだ)。戸山キャンパスは、いまでこそ進行中の工事はないが、ちょっと前までいつも工事中だった。そして教室不足を補うためのプレハブ校舎が建っていた。彼女の記憶の中ではキャンパスとプレハブ校舎はワンセットなのだ。そういう卒業生は多いはずである。

中庭のこの赤と黒のスチールパイプ製のベンチの並ぶ空間は、彼女の在学当時はなかった空間である。

無機質な空間だが、彼女が座るとお洒落な空間になる。

バリキャリ風ですね。実際、年末から仕事が忙しくなり、休日出勤もときどきあるそうだ。でも、本当の彼女はキャンプが大好きな休日をとても大切にする人である。だからワークライフバランスが崩れている最近の状態には危機感を覚えているようである。

文カフェは懐かしい場所である。彼女は在学当時、あまり大学周辺のカフェには入らなかったようである。最近閉店した「シャノアール」にも一度も行ったことがないし、「カフェゴト―」に行ったのは卒業後に私と行ったのが最初だそうだ。

戸山キャンパスで一番大きい38号館AV教室も懐かしい場所だ。

でも、久しぶりに入ってみたAV教室は、「もっと大きいと思っていた」そうだ。たぶん学生でぎっしり埋まっていたら印象も違うと思う。

いつも座っていた辺りに座ってもらう。中央付近である。大教室で座る場所は映画館で座る場所と近似しているというのが私の仮説である。私ならもっと前の方に座る。あっ、でも、これは面白い映画と面白い授業の場合ですけどね。

「はい、質問!」のポーズ。(大教室で授業中に質問する学生はめったにいませんが)

一度も上がってことのない場所(教壇)に上がってもらう。この視点から教室を眺めるのは初めてでしょう。「けっこう学生たちの顔も識別できそうですね」「はい、見えてますよ」

キャンパスの中を移動する。ここは風が吹き抜けている。

風がいい効果を出している。

事務所のある34号館裏の庭園(?)スペース。彼女はここには来た記憶がないという。当時からあったけどね。

春になると花盛りの場所になる。戸山キャンパスの穴場である。

31号館の外廊下。ここは1年生のときの語学や必修基礎演習で使っていた教室が並んでいる。

いわば大学時代の一番初期の「地層の回廊」だ。

新記念会堂(早稲田アリーナ)の屋上庭園(戸山の丘)。ここは多くの卒業生にとって未知の場所である。右の建物の1階には「スタバ」が入っている。「キャンパスにスタバ・・・」時代は動いているのだ。

卒業からの歳月を思う。

バックに流れるのは中島みゆきの『時代』(カバーで)である。

地下の体育館(講堂)も見学する。広さは変わらないが、演壇の場所が反対(左手)になっている。

思わずアスリートの血が騒ぐ。彼女は少林寺拳法の心得があるのだ。

さて、そろそろカフェに行きましょうか。

最初、「カフェゴト―」に行ったがとても混んでいたので(週末はたいていそうだ)、「フロハン」(フロム・ハンド・トゥ・マウス)に行く。

駅からは少し離れていることもあり、空いている。窓際のテーブルに座る。

ケーキとドリンクを注文する。

私はタルトタタンとアイスティー。

彼女はチーズケーキとブレンドコーヒー。

それにしても論系ゼミ3期生は仲がいい。在学中も仲はよかったが(とくに4年生になってから)、卒業後もみんなで、あるいはグループで、よく会っているようである。既婚者が増えて行っても、関係が希薄になるということがなく、互いの新居を訪問しあったりしている。人生のステージを一緒に歩んでいるようである。ゼミ生同士のカップルも生まれている(最近も新たにまた1つ生まれたようである)。私から見るとかなり特殊な代である。いかなる要因がその生成にかかわったのか、大いに興味がある。思うに、彼らの間には、成り行きまかせではなく、「仲良くしよう」という意志が働いているように見える。在学中に仲がよくても、卒業後は社会という遠心分離機が作動して、しだいに疎遠になっていくものである(去る者は日々に疎し)。その遠心力に抗するためには「この付き合いを持続して行こう」という強い意志が必要だ。彼らにはそれがあるということだ。では、その強い意志はどこから来るのだろうか。わからない。

来週は、ホナミさんと同じ論系ゼミ3期生のアスカさんと会うことになっている。同期同士が仲がよいと、連鎖反応的に私とのカフェが続くという現象が生じる。「3期生シリーズ」と呼んでいる。

「フロハン」を出たのは5時。彼女とは地下鉄の駅で別れた。

夕食はオムライス。冷蔵庫のご飯が一定量に達すると登場する。

食後に妻からもらったもう1つのチョコレートの箱を開ける。「ベルアメール」のチョコレート。

このチョコレートはとびきり美味しい。調べたら工場は大田区の久が原にあるようで、ファクトリーショップもあるようだ。散歩の足を延して行ってみよう。

2時、就寝。