フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月5日(水) 晴れ

2020-02-06 12:47:32 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

答案の採点を一応終える。「一応」といったのは、もう一度最初から見直すという作業が残っているからだ。400枚近い答案の採点作業だったので、途中で採点のレベル(厳しさ・甘さ)にぶれが生じている可能性がある。成績簿への単純な転記ミスということもあるかもしれない。だからチェックが必要だ。時間はそれほどかからないし、修正もほとんどないはずだ。

現時点の成績分布は、A+が10.2%、Aが32.5%、Bが41.9%、Cが10.5%(および若干のF=不可とH=未受験)。きれいな分布だ。意図して採点しているわけではないが、毎回、だいたいこういう分布になる。とびきりよい点(A+)をとるのは難しいが、単位を落とす(F)のはもっと難しい。

午後、散歩に出る。多摩川線で蒲田の1つ隣の矢口渡(やぐちのわたし)へ行く。この駅には大学生の頃、アルバイトをしていた塾があって、よく降りた。木造のホームの屋根の造りは当時と変わっていないように見える。

今日、ここに来たのは、ブログ仲間のkimimatsuさんのブログで、新しいカフェが出来たことを知ったからだ。

改札を出て、左側(踏切ではない方)へ。多摩川線、池上線、大井町線といった東急線沿線には駅前商店街がまだまだちゃんと残っている。活気があるというほどでないが、けっしてシャッター通り化はしておらず、のんびりとした雰囲気がただよっている。

「たま書店」は小さな新刊本屋で、昔からあった。店名は、猫の名前ではなく、多摩川の「たま」だろう(未確認)。

町の中華屋さん「桃園」。暖簾にはしっかり「中華料理」と書いてあるし、店名も中華店風だが、市内局番が3ケタのままの看板には「和洋」の文字が見える。丼物やカレーライスもありますということだろう。塾の仕事が遅くなったとき、夕食をここで食べた記憶がある。

「亀屋万年堂」。自由が丘に本店を構える「亀屋万年堂」は私がよく利用する駅の側にはたいていある。

商店街から左に折れて、右側にめざすカフェはあった。

「燈日」。「あかりび」と読ませる。

かわいらしい店である。

中年のマスターと若い女性でやっている店である(というのは後ほど勘違いであったことがわかる)。入口入って左の壁際に二人掛けのテーブルが3つ。

奥に6人掛けのテーブルと、壁に向かってカウンター式のテーブル。椅子は合計で14ある。

定食(和食)の食べられるカフェである。店名は松本の「栞日」を連想させるが、和定食ということでは同じ松本の「ユキ・リ」に似ている。

豚肉の甘辛味噌ダレ丼を注文。副菜はひじきの煮物。味噌汁は豆腐と油揚げ。

豚肉は食べやすい大きさにカットされ、甘辛の味噌ダレで炒められ、白ごまがかかっている。味噌ダレはご飯にもほどよくしみており、水菜との相性もよい。

ブレンドコーヒーは豚丼を頼むときに一緒に注文したが、スイーツも追加で注文する。

キャロットケーキとブレンドコーヒー。

キャロットケーキが白い帽子(フロスティング)を被っていて、さらにその上に店名を焼印したクッキーが載っている。

マスターに地元の方なのかを尋ねたら、お住まいは横浜の方で、最初、東横線沿線で物件を探したのだが、なかなかいいものがなくて、探索の範囲を広げて、ここにたどり着いたのだそうだ。そして、「娘と二人でやっておりまして、私は手伝いで、娘が店長なんです」とおっしゃったから驚いた。「そうだったんですか。お店のインスタグラムに写真や文章を載せているのはあなたですか?」と若い女店主さんに聞いたら、「はい、そうです」とニッコリされた。

支払いのとき、「いいカフェですね。きっと人気店になるでしょう。今日はフラリと来て入れたけれど、そのうちそういうわけにはいかなくなるかもしれません」と店主さんに言葉をかけた。「ありがとうございます。そうなるといいのですが」と彼女は言った。大丈夫、矢口渡は小さい駅だけれど、蒲田の隣だから、そちらからもカフェ好きの客が来るだろう(今日の私がそうであるように)。船出は不安なものですが、いつも笑顔を忘れないでやっていれば、客は集まって来るものです。

さきほど来た道を駅まで戻る。

蒲田方面は踏切を渡って反対ホームの改札から。

ホームのベンチでいただいてきた名刺を見る。ロゴはコーヒーカップとコーヒー豆のデザインの街灯で、なかなかお洒落である。

和定食が食べられて、20時までやっているというのはいい。不定休とあるが、月曜が休みのことが多そうである(インスタのカレンダーをチェックのこと)。

蒲田に戻ってくる。

家に帰る前に、「ティースプーン」に顔を出す。

ストレートの紅茶(ディンブラ)を一杯いただく。

開店一周年を記念して、ティーバックを配っていた。ディンブラかサバラガムワ。後者をいただく。

だんだん日が長くなっていく。

三階のベランダから西の空の写真を撮っていると、妻が仕事(講習)から帰ってきた。

夕食はカレーライス、サラダ、牛乳。

2時、就寝。