フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月24日(火) 曇り

2007-04-25 01:38:46 | Weblog
  夕べはぐっすり眠れた。朝方の体温は36度8分と微熱程度。鼻水は止まった。咳の方はまだいくらか残っている。朝食は卵焼き、若布の味噌汁、ご飯。昨日もそうだったが、熱が続いたせいか、薬のせいか、ふだんより苦味を感じる。声の方は戻ってきたので、5月5日の亡父の一周忌法要の件で菩提寺に電話をし、細かな打合せ。本来は、5月13日がちょうど1年目なのだが、その日は菩提寺のおせがき大法要と重なっているため、一週間ほど早めて行うことにしたのである。3日ぶりに髭を剃って、耳鼻科へ行く。玄関先のハナミズキがほころび始めていた。

           

  やはり耳鼻科は待ち時間が長い。持参した高橋勇悦ほか『現代日本の人間関係』(学文社)を読みながら、名前が呼ばれるのを待つ。この本は著者の一人である原田謙君(いわき明星大学)から頂いた。原田君はこのフィールドノートにときどき登場する弘前大学の高瀬雅弘君と同じく、私が早稲田大学に赴任した年に担当した調査実習の学生である。当時は、同じクラスから私の同業者が2人も出るとは思わなかった(原田君はロックミュージシャンになるのかと思っていた)。専門は高齢者の社会的ネットワークの分析で、この本の中でも「第3章 社会的ネットワークとメンタルへルス:高齢者の人間関係」を執筆しているが、第3章にたどりつく前に名前を呼ばれて診察室に入る。症状が改善されてきたので、それに合わせて処方箋が変わる。
  薬局に寄った帰り、自宅近くの路上でひさしぶりに「なつ」と母猫が一緒にいるところに出くわす。しばらく姿を見なかったので、どうしたのだろうと心配していたのだ。ご贔屓にしてもらっている家が何軒かあるようで、一定の期間をおいてその家々を渡り歩いているようである。「ちょっと待ってなさい」と言い置いて、自宅の冷蔵庫からハムを持ってきて与えた。少しして二階のベランダから外を見ていたら「なつ」の兄弟の「あき」が道を歩いていたので、「おーい」と声を掛けたら、こっちを見て「ニャン」と言って、庭先にやってきたので、ハムをやった。きっと彼らは私のことをハムおじさんと思っていることだろう。もしジャムを塗ったパンを与えたら、ジャムおじさんだ(寄りつかないとは思うけど)。さて、明日は授業だ。どうにか間に合ったな。

       
              なつ(左)と母猫(とくに名前はない)