映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

チョコレートドーナッツ   ANY DAY NOW

2014-06-13 | 映画 た行
ここのところ父の一周忌で実家に帰ったり、20年経過した家のリフォームなどで忙しく、
ちょっとブログがご無沙汰になってしまいました
元々筆不精なので、ブログから離れ、文章を書くということから遠ざかるとなかなか
元のリズムに戻せなくなってちょっと投げやりになっていました。、
映画館に足を運ぶのは勿論のこと、家でDVDを見ることからもすっかり遠ざかり、
全くブログを覗くこともなく、もうアクセクしてくださる方もいないかなぁっと
恐る恐る昨日開いて見たら、あれれ?!書いていた時よりアクセス数が上がっていて、
驚くやら嬉しいやら。
気持ちが離れ、更新が滞っていたにも拘らず、覗いてくださる方が沢山いて下さったことに
感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。
怠けていてすみませんでした

マッサージチェアの撤去に続き、懸案の洗面台を新しくし、ちょっとうれしい気分です。
古いパソコンは未だにどうして処分したものかと思案中です。

そんな中、やっと久しぶりに2本映画を見てきました。
「グランド・ブタペスト・ホテル」と「チョコレート・ドーナッツ」です。
「チョコレート・ドーナッツ」はずっと見たかった作品です。
現在NHKのBSで放映中の「グッドワイフ」にも出演しているアラン・カミング主演です。
この方、ちょっと癖のある役どころが多く、非常に印象に残る役者さんです。
主役を食ってしまう曲者俳優と言ってもいいんじゃないでしょうか。
今回はゲイの役どころ。こんなに歌唱力のある方だとは知りませんでした。
何と!1998年「キャバレー」でトニー賞主演男優賞を受賞している実力派でした。

原題は「ANY DAY NOW」でボブ・ディランの「I SHALL BE RELEASED」の中の一節。
「any day now」は辞書では「今すぐにでも/いつでも」という意味のようで、
 ANY DAY NOW, ANY DAY NOW, I SHALL BE RELEASED  今すぐにでも、自由になれるさ 
アラン演じる主人公ルディが最後に切々と歌います。
家を探して街を彷徨うマルコの後ろ姿が切なくて、涙がこぼれます。
  
 
 本作を見て、ご自分で日本語字幕を付けた方のyoutube画像です。

因みに、日本語の題名「チョコレートドーナツ」はダウン症のマルコの好物です。
        

   
   *********************** 

         チ ョ コ レ ー ト ド ー ナ ツ
               ANY DAY NOW

    ***********************


1970年代アメリカの実話を基にしたストーリーだそうです。

 < ストーリー >
1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ。ある日店に来た弁護士のポールと
恋人関係になる。アパートの隣に住む母親に見捨てられたダウン症の少年マルコを保護し、一緒に
暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。 しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで
法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。マルコを取り戻そうと裁判を起こすが…。


同性婚を認めるかどうかが大統領選挙での争点の一つになるアメリカ。
以前知り合いのアメリカ人に性的嗜好は個人の問題で政治の場で争点になるってどうなの?
もっと大事な問題があるでしょうと聞いたことがあります。
ジョージ・W・ブッシュとケリーが戦っていた時だから10年ほど前。
民主党支持で反ブッシュの人が多かったので彼女もそうだと思って聞いたのですが、彼女はバリバリの
共和党支持で、同性婚は絶対に認められない、通りで男性同士が抱き合ったりキスしているとことを
子供が目撃したらどうするの?絶対に許せない!っと凄い勢いでまくしたてたのでした。
2004年でそうなのだから、1970年代後半のゲイの方々への偏見の強さはかなりものだったでしょ。
また当時エイズが新しい病気として認知され、エイズ=ゲイと思われていた時代です。
ゲイに対する風当たりは今では考えられないほどだったでしょう。
(トム・ハンクスが「フィラデルフィア」でアカデミー賞を受賞したのが1993年です)

         
ゲイであることで偏見に曝され辛い思いをしてきたであろうルディは、ダウン症で母に見捨てられた
マルコを知らんぷりして見過ごすことができなかったのでしょう。孤独なふたりの魂が寄り添い、
ポールも加わって、家族のような日々を送っていた3人。
血のつながりはなくとも、いやそれ以上の絆で結ばれマルコを守るため奔走するルディとポール。
一番考えなくてはならないのはマルコの幸せだったのに…冷たく立ちはだかる法律と偏見。
TVドラマ「グッド・ワイフ」でもそうですが、アメリカの裁判は熾烈です。日本の裁判はどうなんでしょう?
              

正義とは何なんだーーー?!っと言いたくなるような、悪意と偏見に満ちた検事の質問
裁判でのポールの弁論とルディの魂を揺さぶる歌声にやられました。
そして、何とも切なく哀しい結末…3人の幸せな日々が続いて欲しかった。
多くの方に見ていただきたい作品です。


今年のベスト3当確です。
でも本作は2年前にアメリカで公開された作品なのですね。
2年遅れで日本公開。う~ん、時間がかかってますねぇ~。

  


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 ***** 見た 映画 *****

 6月 5日 「雪の女王」DVD ジブリライブラリーのロシアアニメ

 6月11日 「グランド・ブタペスト・ホテル」@109シネマズMM横浜
   
        「チョコレート・ドーナッツ」@109シネマズMM横浜


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (セレンディピティ)
2014-06-13 18:41:24
こんにちは。
チョコレートドーナツ、よかったですね。
私もryokoさんと同じく今年のベスト3に入りそうです。
以前ryokoさんがやはりベスト3とおっしゃってた
「あなたを抱きしめる日まで」も。
ryokoさんとはやっぱり好みが似ているようですね。

断捨離、リフォームとお疲れ様です。
着々と進んでいらっしゃるようでうらやましいです。^^
私も我が家と実家の断捨離を...と思いつつ
遅々としてなかなか進みません。><
返信する
Unknown (セレンさんへ(ryoko))
2014-06-23 00:19:24
反応が遅くなってすみません。
よかったです~!
セレンさんも「あなたを抱きしめる日まで」と本作、ベスト3入りですね。
共感して頂けると嬉しいです。

いやぁ、断捨離とリフォームはなかなか思うようにはいきません。洗面所は業者さんにお願いしてから半年かかりました。
必要な書類まで捨ててしまって、大慌てなんてこともありました。
ぼちぼちです。
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