映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ローマ法王の休日

2012-07-28 | 映画 ら行
チラシを見て面白そうなので、早速映画館に行ってきました

こんな映画作っちゃっていいんですかね?
バチカンからクレームはこないんでしょうか? 

次期法王や枢機卿(カーディナル)たち。ローマカトリック教会の頂点に立つ方々なのに・・・。
何だかカワイイおじいちゃんたちなんです。
彼らの衣装の豪華なこと。
今年は女性のファッションでレース素材が大流行ですが、枢機卿の皆さんは赤いケープの下に
凝ったレース模様のチュニックのようなものをお召しになっています。

バチカンの衛兵のユニフォームのオレンジとブルーのストライプもオッシャレ~です。
バチカンの衛兵はスイスの傭兵で、年齢・身長など任用基準があるんですね。



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       ロ ー マ 法 王 の 休 日  Habemus Papam  

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 < ストーリー >
ローマ法王の死去を受け、新しい法王を選出するため各国の枢機卿がバチカンに集まり、
次期法王を選出する「コンクラーヴェ」が始まる。全員が心の中では面倒な法王に選ばれたくない
と思うなか、誰もが予想していなかったメルヴィルが新たな法王に選出される。
メルビルはプレッシャーのあまりローマの街へ逃げ出し・・・。

    法王、絶叫!
          
一部聖職者による児童虐待や、科学の進歩と教義のギャップについてなど問題が山積する中、
カトリック総本山として12億を超える世界中の信徒を導く重責はいかばかりか・・・。

でも・・・コンクラーヴェで次期法王の候補者である枢機卿たちが心の中で
「どうか私が選ばれませんように…」っと思っているなんて!
そして、メルヴィルが選出された時の皆さんのホッとした表情。一方、青天の霹靂!茫然とするメルヴィル。
ホントのとこはどうなんでしょ?
キリスト教界の頂点に立ちたいという野心家たちなのか?
本作のようにプレッシャーに耐え鬱気味になりながらも、何もなかったかのように振る舞っておられるのか?


政治の世界では、大統領や首相になりたい人が次から次へと登場します。
正直なところ、今の世の中、どこの国でも問題だらけの行き詰まり状態。
誰がなってもスーパーヒーローのように快刀乱麻で問題を解決できるなんてことありえない状況です。
こんな状況でリーダーになりたいってのは、よっぽどの自信家か?自己顕示欲が強い人?
それとも、ダメならすぐ止めればいいし何はともあれ歴史に名を残したいという願望?
真に世の中を少しでもいい方向に変えたいという強い意志と行動力を備えた人に期待したいところですが、
なかなかそんな肝っ玉の据わった人はいませんねぇ。
就任時の高い支持率も、あれよあれよという間に落ちていく。
過去を暴かれ、足を引っ張られ、常にカメラと記者からの質問に追いかけられる日々。
党首を選ぶ選挙で「どうか私が選ばれませんように…」な~んて思う人はいないのかしら?


逃げ出した後、身分を隠して街の人たちと接し、自分の過去を振り返る新法王、
「次期法王は誰か?」というブックメーカーの賭けで自分のオッズかいくらか?を気にする枢機卿、
新法王がお出ましになるまで外の有名カフェに行きたいと、子供じみた行動をとる枢機卿たち、
引きこもる新法王を元気付けるため?に行う枢機卿たちの出身地対抗バレーボール大会、などなど、
迷える子羊たちを導くはずの聖職者たちの迷える姿に、クスッと笑ってしまいます。

最後は心を決めて帰ってこられた法王に「よかったね」と一安心するコメディーかと思ったのに・・・
意外な結末、いえこれって結末なの?状態のエンディングに戸惑いました。

原題は「Habemus Papam」新法王が選ばれたことを知らせるラテン語のフレーズらしいです。
英語のタイトルは「WE HAVE A POPE!」
宗教的な知識やイタリア語の知識があれば、楽しめるのかもしれませんねえ。





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 ***** 見た 映画 *****

 7月26日 「チェンジ・アップ オレはどっちで、アイツもどっち?」DVD 
          ライアン・レイノルズ、ジェイソン・ベイトマン主演のドタバタ入れ替わりコメディー。



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