映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

イエスマン  ”YES”は人生のパスワード

2009-04-07 | 映画 あ行
春休みでファーストデイ割引の日とくれば、
映画館は子供でごった返しているんだろうなぁ~と少々恐れつつ、
でもやっぱり割引の日は外せない!
というわけで、「魔法にかけられて」以来のディズニー映画「ベットタイム・ストーリー」へ。
やっぱり、とんでもなく混んでました
予告編を見るかぎり「魔法にかけられて」や「ナイトミュージアム」のような大人が見ても
十分楽しめる映画をイメージしていたんだけれど・・・残念ながら子供向けのドタバタでした。
アダム・サンドラーはやっぱり苦手やなぁ。
でも「LAコンフィデンシャル」や「メメント」のガイ・ピアースがこんなドタバタ映画の
ゴマすり男で最後はバカにされちゃう役やっちゃっていいのかな~?


NO NO NO NO NO NO NO NO NO NO NO NO NO 

   イエスマン   ”YES"は人生のパスワード

YES YES YES YES YES YES YES YES YES YES YES 

コメディー系の俳優さん、結構好きです。
トム・ハンクス(昔はコメディー系だったのに今やアカデミー賞2回連続受賞の大物になっちゃって・・・)
を始め、スティーブ・カレルにベン・スティラー、オーウェン・ウイルソン等々。
マスク以来ジム・キャリーも好きなんです。
強烈な個性とハイテンションな顔の演技で、今までにないコメディアンのスタイルを確立。
「マスク」は衝撃的でした。
最近ケーブルTVのムービープラスで「マスク」を見直して、キャメロン・ディアスの顔が随分変わっているのにビックリ。
整形とかじゃあなくて、今が老けたとかいうのじゃあなくて、当時は顔が若くてキュート!

         
ジム・キャリーはといえば、いやぁ~、人のことは言えんけれど、歳とったなぁ~
前半、「NO」を連発する暗~い主人公を演じている時は特にそう感じました。
友人や恋人を演じる俳優さんたちが若いから余計に年齢を感じたのかもしれません。
中盤「YES」に目覚めてからは、本領発揮!元気でおかしなジムでした。
シリアスなドラマを目指してコメディーからの脱却を図っているようで、
「トゥルーマン・ショー」「マジェスティック」や「エターナルサンシャイン」のジムも良かったけれど、
「マスク」や「ブルース・オールマイティー」系の印象が強すぎて苦労なさっている気がします。

 < ストーリー >
銀行で融資担当のカール(ジム・キャリー)は、仕事でもプライベートでも「ノー」を連発。
電話にも出ず、親友の婚約パーティーをもすっぽかしてしまう。
ひょんなことから自己啓発セミナーに出席し、
「どんな事に対しても『イエス』と答えることが、意味のある人生を送るための唯一のルール」と教えられる。
それ以来どんなことにも「イエス」と言うルールを自分に課しひどい目にもあうが、
その結果知り合ったアリソン(ゾーイー・デシャネル)から好意を持たれ、次第に運気が上っていくが…


とんでもない設定だなぁと思ったけれど、実はこの話、
すべてに「イエス」と言ったらどうなるかを実際に試したBBCラジオディレクターの実話に基いているそうな。(ここシャレですよん

しかし何にでもYESって・・・かなり危険。
実際、車を買わされたり、おかしなバンドのライブに行ったり、週末シンガポール旅行
を決行したらしい。

主人公は、バンジー・ジャンプに挑戦し、ギターを習い、韓国語を習ったり大忙し。
USJのジェットコースターでびびってるようじゃあ、絶対バンジーにYESは言えません。
でも空港で行き先を決めず一番最初に取れるチケットで旅行するって、ワクワク~
こういうの、私はアリです。

人生って、小さなことから大きなことまで選択の繰り返し。
「何を食べる?肉?魚?」「出かける?出かけない?」「右か左?」・・・
「出かけたら疲れる~」とか「面倒くさい~」って言っていたらな~んにも始まらない。
最近は子供まで、若いみそらで何かというと「面倒くさい~」って言いますもんね。

決まりきった日常に一石を投じて・・・ってそんな大層なことじゃなくても、
ちょっと波風を立てるってワクワクするじゃぁないですか?
同じことの繰り返しじゃつまらない。
まぁ、知らない人に「車に乗せて」といわれてYESとは答えられないけれど・・・
「自己啓発セミナー」なんてとっても怪しげだし、あの雰囲気はアメリカのTV伝道か、新興宗教
みたいだけれど、「信じるものは救われる~」「イワシの頭も信心から」
ワクワク感が気持ちを高揚させ、前向きに良い方に転がるってあると思うなぁ。

セミナーの主催者を演じるはテレンス・スタンプ。
最近「ゲット・スマート」や「ウォンテッド」「ワルキューレ」と出演作が続いています。
「あんたのせいでこんな目にあった」というカールに、
「何でも肯定するのは最初は身体を慣らすため、次第に思考が前向きになる」という台詞には
説得力があります。
    
                            勿論左がアリスン
アリソンが所属するバンドの名前は「ミュンヒハウゼン症候群」何ともすごい名前を付けたもんです。
ウィキペディアによると、
『自分に周囲の関心を引き寄せるために虚偽の話をしたり、自らの体を傷付けたり、
病気を装ったりする症例の事。ビュルガーの著作から「ほら吹き男爵」の異名を持った
ドイツ貴族・ミュンヒハウゼン男爵(実在)の名前から付けられている。』とあります。
今年1月、自分の子供に腐敗液の入った点滴をうって殺してしまった女性のニュースで
「代理ミュンヒハウゼン症候群」という言葉を聞いたばかりだったので妙に頭に残りました。
アリソンを演じているゾーイ・デシャネルがキュートでチャーミング!

カールのチャレンジを不審に思ったFBIの取調べや
上司の「ハリーポター」「300」のコスプレパーティーなど笑いも満載、
そして前向きな元気をもらえる映画でした
       

それにしてもこの映画、もっと宣伝してもいいんじゃないかなぁ?
テレビCMもあっという間に終っちゃったし、映画館での扱いも小さいなぁ



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 ***** 今週 見た 映画 *****

 4月 1日 「ベッドタイム・ストーリー」@TOHOシネマズ海老名

 4月 2日 「クワイエットルームへようこそ」DVD 内田有紀、宮藤官九郎主演の日本映画

 4月 3日 「無ケーカクの命中男」DVD 「40歳の童貞男」の監督だからって日本語タイトルが悪すぎる