ニセコ生活

2000年4月にニセコに移住、その生活を紹介します。

ルール

2006-01-24 05:28:37 | Weblog
 朝一番でM君と五色温泉へ。ニセコの中でも雪が最も多い所なので完全に道路両側は2~3メートルの壁。着いたら関係者は雪かきで不在。黙って入る。露天風呂に行くドアが凍っていて開かない。お湯をぶっかけどうにか開く。
 露天風呂を囲むようにしてセッピが張り出す。自然・雪の激しさでその風景は美しく、しかも、怖い。時々、氷柱や雪の固まりが落ちる。でも、久しぶりの五色、実にいい。
 午後2時よりニセコ商工会主催の「外国人を視野に新しいリゾートを考える」講演会があった。倶知安町でアウトドア会社を運営し、ニセコで初めてラフティングを流行らせた豪州人のロスさん、観光カリスマでもある。実にいい話だった。気取らず、ニセコ全体をどうしたらより良くなるか、実に考えている方だ。彼の内容は以下の通りだ。
 現在は豪州人が大勢押しかけ活性化しているが悪いことではない。人が集まることにより、ニュービジネスが発生し、ビジネスチャンスが広がる。しかし、比羅夫に11階建てのマンションが建ったら景観はどうなるのか。羊蹄山の見える場所にマンションが建ち、その前にさらに高いマンションが建ち、羊蹄山は見えなくなる。これらは現在は建ってはいないが既に売買されている。少し前に白馬を訪れたが最大で3階建ての建物が木々の間にちらほら建っているだけで、自然を生かした景観は実に素晴らしい。それに比べ、高い建物が無計画に、無秩序に建つひらふは雪のある時にはどうにか様になるが、それ以外の時の景観は想像するだけで似合わない。
 この様な状況なので町の、行政の介入によりタウンプラニング、ルール作りが必要になってくる。現在は建坪率70%、容積率400%、この範囲であれば何でも出来てしまう。民間同士ではコントロールが出来ない。また、どのようなリゾートにしたいのか、ポリシー、テーマがなく町作りのルール、ポリシーが必要だ。日本のリゾートなので日本色を出し、リトルオーストラリアを作ってはならない。
 上手く纏められないが大凡上記の通りだ。終了した後、ロスさんに「いい話をありがとう」とお礼を言ったほどだ。確かに、豪州人により無秩序に開発され高層マンションが建てられる。今後ひらふ地区をどうするか、町が考える前に、動き出す前に、あっという間に土地が売れ、建物が無計画に建つ、こんな感じかな。しかし、行政側にグッドアドバイスがあったにも係わらず、行政側に聞く人はいない。1月24日、早朝。酒を減らさなきゃ。
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