のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

『クリムト』?

2006-11-15 | 映画
映画「クリムト」公式サイト


マルコヴィッチ主演でクリムトの映画が作られるらしいと
聞き及んだのは随分以前のこと。
ハゲっぷりも似ているし適役だろう、関西でも公開されたら見に行こうか・・
ぐらいに思っておりました所
先日映画館にてチラシに遭遇いたしました。



ふうむ
残念ながら、ちよっ  と野暮ったいと申しますか、散漫なデザインのように思われるのですが・・・。
まあ、デザイナーさんに「これこれの写真を、全部、絶対に使うように」というお達しがあったのかもしれません。
それにしても、中世ゴシック体風のタイトルロゴはさっぱりクリムトらしくございませんし
せっかくクリムトなのに、もっと空間を生かしたデザインにできなかったものだろうか?
せめて背景色は黒にしてしかるべきではなかろうか?
などなど、受け取るだけの立場であるのをよいことに
色々つぶやきたくなってしまうのでございます。

さらにげんなりいたしますことには
チラシの裏面には「クリムトの作品が史上最高ウン億円でN.Yのギャラリーに売却!」などという
映画自体とは関係のないニュースが幅をきかせておりまして
作品の出来に甚だ不安を抱かしめるものになっております。

し か し。
し か し、でございますよ。
チラシ裏面に小さく並んだスチール写真に目を向けた時
のろの眼球はパグ犬もかくやとばかりに飛び出し かつ その一点に釘付けになったのでございます。



シーレ! シーレ! シーレ!

おお、この手、この目、この頭。
この姿はまぎれもなく、アート界におけるのろのヒーロー(の一人)エゴン・シーレではございませんか!!

し か も。
し か も、でございますよ。
シーレを演じているのは、かのクラウス・キンスキーの息子ニコライ・キンスキーだって話じゃございませんか!!

おお!のろよ、これを見ずして、何を見ると言うのか!!!

と いうわけでございまして
もはや作品の出来はどうでもいいモードに突入しつつも
公開を心待ちにしているのろでございます。
早く来ないかなあ、シーレ!じゃないや、『クリムト』!









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2 コメント

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くりむと (うまお)
2006-11-15 22:14:36
数年前に
ちらしの絵に呼ばれたような気がして
神戸の方の美術館の「クリムト」展へ
ふらりと訪れたことがあります

のろ様もお行きでしたでしょうか。

裸婦でエメラルドグリーンが印象的な
絵でありました・・
クリムト氏が着用されていた服
(というか布に穴あけたみたいなやつ)
ほか愛用品の展示もありました。

映画のちらしは
特に4つ角あたりのデザインが
少々がっくし的センスでありますね。

 ついしん
「おーきょ」は直に見たはおろか
触りまくりにございます
触らな仕事になりませんので(笑)
多く出回っている“偽”やも知れませんが。
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しーれ (のろ)
2006-11-15 23:59:48
おお、クリムト展、もちろん参りましたとも!(なかばシーレの『抱擁』目当てですが)

かの『ユディット』の放つ恍惚のオーラには圧倒されましたし
複製ながら『ベートーヴェン・フリーズ』もよろしうございましたねえ。
実物の『パラス・アテナ』には鳥肌が立ちましたし。
・・まあ会場が寒かったというのもありますが。
兵庫県立美術館はいつもけっ こう寒いんですよねぶつぶつ。
エメラルドグリーンが印象的な裸像、とは
『ヌーダ・ヴェリタス』↓でございましょうか?
https://www.osaka-event.com/endevent/data/klmt/klmtSakuhin.htm


映画のちらし、おっしゃる通り
四隅に無理矢理詰め込んだ感のある女性たちの写真が
甚だ 邪魔っけ でございます。
もしクリムトがこれを見たなら、やはり がっくし されたことでしょう。
でも見に行っちゃうもんネ

さりげなく ついしん なんどとおっしゃって
おーきょさん触りまくりですと~~
                  ~~  
                      ~~ ?! 
                           ・・・   

失礼。玄関先まで転がってました。
ああ
うう
いいですなあ。
おーきょさんを撫でーの伸ばしーの貼りーの・・・
今度美術館でおーきょさんを見かけた折りには
「もしものろが表○師さんだったら」
という妄想モードに火がつきそうな予感がいたします。

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