のろや

善男善女の皆様方、美術館へ行こうではありませんか。

ばたばた×3

2015-03-18 | 
4月から別の職場で働くことになりまして、気分的にちとばたばたしております。


それとは全然関係ないことですが、今月から、ワタクシが翻訳させていただいた『The Bone Folder』という作品がNPO法人 書物の歴史と保存修復に関する研究会のHPで順次公開されることになりました。

「製本家と愛書家の架空対話集」である本作、原作は1922年にドイツで出版されたものでございます。それを米国在住の製本・修復家であるPeter D. Verheyen氏が2010年に英訳し、Web上で公開されていたものにワタクシが偶然行き当たったことから、この度の日本語訳公開の運びと相成りました。全くの無名&見ず知らずのワタクシごときの申し出に快く応じて下さり、色々とご協力いただいているVerheyen氏には厚く御礼申上げる所でございます。

書物の保存・修復のための研究室 laboratory for preservation, conservation, restoration

お読みいただいた皆様、対話にしてはいやに文章が堅苦しいなとお思いんなったかもしれません。言い訳を言わせていただければ、もともとの原文が「書かれた時代の作文傾向を反映して、魅力的ではあるがいささか堅苦しい教科書調のトーンで書かれている」(Verheyen氏いわく)のです。しかしもちろんワタクシの悪文力のせいが大きいことは否定しようがないのであって、その点、原作者ならびに英訳者に対してまことに申し訳ない思いでおります。ちなみに原作者のErnst Collinについては、最終回にご紹介する予定になっております。英文でお読みになりたいかたはVerheyen氏のサイトでどうぞ。

で、翻訳は一応全部できているのですが、一緒に掲載する画像の準備がそれなりに大変だったりして、これまたちとばたばたしております。


それとはまた全然関係のない話なのですが、何故かこのタイミングで青空文庫の入力作業に携わることになりました。何でだ、何で今なんだのろ。だって思い立ってしまったんですもの。というわけで水滸伝ファンの皆様、じきに弓館芳夫の痛快名調子に小杉放庵の飄逸な挿絵のついた70回本『水滸伝』がWeb上で読めるようになりますによって、乞うご期待のこと。

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