元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

新潟から「地震と雪が少ない」わが町へ

2019年09月29日 | ビジネス

私の住む新見市に新潟から企業が来てくれます。

なぜ岡山県北の新見に?

「地震が少なく、雪も少ないから」だそうです。

もちろん手厚い助成措置にも魅力が。

 

昨年冬、新幹線で往復15時間かけて、新潟県燕市を訪問。

誘致の企業の本社訪問です。

企業の経営陣との面談と工場見学が目的。

 

例年の倍の雪が、市内のあちこちに積み上げられた景色。

日常生活の大変さを実感した新潟訪問。

そして、新工場の要員確保の人数や採用方針を確認。

 

地震が多発し、大雪で物流が滞るエリアの経営の大変さをヒアリング。

でもこの会社が創業100年で、黒字経営を続けていることに驚きも。

金属製品製造ながら、ラインの女性が30%を占めることにも感心しました。

いわゆる「プレス女子」「溶接女子」が多数。先進的です。

 

製造業は、地震などでストップすることのないラインが利益を産みます。

又 雪などで納期が遅れないようにすることも顧客の信頼確保の要素。

関東で圧倒的なシェアを取り、西日本で確固たる地位を築きたいとの決意。

 

遠い岡山に進出してくれる企業のため、地元で要員を確保しなくてはなりません。

求職者情報を求めて、多くの人に会い、IJUターンの人を探します。

残念ながら、情報の多い人たちでも「地元には、仕事がないから」との口癖。

小さいころから、この言葉を聞かされて育った若者は市外に出ていきます。

 

市内には企業の誘致に懐疑的な人も、居ないわけではありません。

「競合が増える」「引き抜きが始まる」「賃金が上がる」などなど。

確かにその側面がないとは言えません。

 

しかし 今は、市内と域外との「生存競争」の真っただ中。

求人氷河期を乗り切るためには、労働条件の向上は必須です。

週休2日を実施している事業所の比率が、県内ワーストの市内。

 

「給料はそこそこだけど、休みは多いよ!」とSNSで発信してくれる若者たちを増やしたい。

経営者が人を雇う時代から、従業員が人集めをする時代。

「採用する」目線でなく、求職者に「選ばれる」時代感覚が必要です。

 

新見を選んでくれた企業の存在が、活性化の起点になることを期待しています。

 

ラグビーW杯の日本の戦いに「にわか」ファンの私も釘付け。

高揚感が続く、気持ちの良い朝です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする