北にミヤコイバラ、南にヤブイバラが分布すると言われますが
その線上ではどうなのかと、興味しんしんで観察しています。
今回はいつもの山より10kほど西に行ってみました。

野鳥の声がすぐ近くに聞こえるほのぐらい林を抜けて、
日当たりのよい道端では

テリハノイバラが迎えてくれます。

標高は300位ですが、海岸のものと良く似ていますね。
香りも同じ、強いノイバラ香・・あれ、
花びらの数が多いですね(*_*)
私がずっと観察しているのはテリハの時期に咲いて、
這いながら立ちあがって、木に登るバラなのですが、
ここにもいろいろ咲いています。

テングチョウ

花はヤブイバラ、枝はヤマイバラのように高い木の上から枝垂れて、、

茂みになるヤブイバラタイプもあります。

はい、ヤブイバラですね!といい切れる感じなのですが、

枝先があやしい、、

これも、葉の質感はヤブイバラですが、
形が・・

こんな赤いシュートがでるのはもしかしてミヤコイバラ?
とまあ、こういうのは今まで何度も見てきましたが、
このたびの新発見はこれ、

地面を這っていますが、葉に光沢がないです。
枚数も形もテリハとは違いますね。
大きな花です。そして、香りが・・ふわっとやさしい、甘い香りです。

つぼみの様子も初めてみるタイプ。
さて、あなたはいったい誰???
標準的なバラは何があるのかと研究者の方に聞かれて、
イメージ通りのヤブイバラを探しています。
高い木々の中に時々、細い葉の茂みがあります。

こんなに小さいのにいい香りがします。

こういうのがここのヤブイバラなのかなと思うけれど、、
けっこう大きめで、ゆったりしていて薄いです。

高い木に登ってからみついています。

ゆらゆらと登って枝垂れて、これもヤブイバラなのかなぁ、、、
登って枝垂れるバラのほとんどは、ヤブイバラの特徴のざらざらした葉で、
托葉はテリハのように幅広のものが目立ちました。
なかにはテリハノイバラのようにつるつるの葉で枚数の少ないものや、
赤い線のある株はミヤコイバラに近いのかなと思ったり、、
見れば見るほどなにかしら他のバラの要素を持っていますね。
○○です、決められらい変な子が一杯咲いていて
楽しくて、あっというまに時間が過ぎていました。