肉体美[映画]

●映画

早稲田松竹で、映画の二本立てを見てきた。

一本目「その男、ヴァン・ダム」

テレ東洋画劇場でおなじみ、アクション俳優のジャン=クロード・ヴァン・ダムが、本人役で主演。
驚異のヴァンダミングアクション炸裂！

…ではなく。
47歳。体力は落ちるし、いい役は来ない。
子供の親権争いに負けそうで、裁判費用で金も無い。
さらに故郷のベルギーに戻ったところ、銀行強盗に誤解されてしまう。
そんな落ち目のアクションスターの悲哀と生きざま。

これがカッコイイ！！
ヴァン・ダムの悲しみを湛えた無表情と鍛えられた体がすごくいい。
落ち目の彼を、今でも大スターと信じて憧れる人々もいい。
わりとスタイリッシュな渋い映像と音楽で、サスペンス物としてもなかなか。


二本目「シャインアライト」
2006年にLAであったローリング・ストーンズのライブをマーティン・スコセッシが撮ったライブドキュメンタリー。

こっちもよかった！
まー、ストーンズってあんなにかっこいいんだ。
全員シワだらけで猛禽みたいで悪魔みたいだけど、気品があって、きまりにきまってる。

ミック・ジャガーの腰はなんなの？
スッと片足を引くお辞儀は貴族だからなの？
やっぱりロッカーはステージで火のついたタバコを投げ捨てた方がいいんじゃない？

やっぱりロックは西洋の人が正しいとか思った。
日本のロックがジェロならあっちは北島三郎みたいな。
いいもの見たー。