仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

自閉症ガールひまわりさんに見えている世界

2023年05月26日 | 日記
『自閉症ガールひまわりさんの日常: 彼女に見えている世界』(2016/5/24・成沢真介・坂井聡著)、~見えてる世界です。

マンガでエピソードがとやり取りが説かれ、ひまわりさんの見えてる(聞こえている)世界がしめされ、専門家の解説が説かれる。形式で綴られています。

最初の物語の専門職の意見です。
自閉症のある人は視覚的な情報理解は得意ですが、聴覚から入っか尉報を処理して理解することが苦手であることがわかっています。 ここでは、バスから降りて先生からかけられたことばの意味が理解できなかったということです。ここで「おはよう」の声掛けに「おはよう」と返しだのは、理解できないときによくみられる「エコラリア(オウム返し)」かもしれ圭せん。自閉症のある人は、言われたことばをそのまま返すことかおりますが、伝えられたことがわからない場合に返すことが多いようです。「きょうしつ」ということぼけ、繰り返し聞くことばで、視覚的にもイメージしやすいので理解できたのだと思われます。
  シートベルトの感覚は、締め付けられる感覚が好きなのだと思います。締め付けられる感覚が好きな自閉症のある人は多いようです。
  「教室」に行こうとしだのに花壇が気になったのは、シングルフォーカス(一一度に一つのことしかできないこと)によるものです。視覚的に入ってき九「花壇」といシ盾報が、「教室に行く」といケ盾報に上書きされてしまったためです。シングルフォーカスですから、泣い九後、「あっ教室」となったので、までのことがなかったかのように移動することができたということなのです。
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認知症の人が見ている世界

2023年05月25日 | 日記
『マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界』(健康実用・2021/4/15、川畑智・遠藤英俊著)。

良く法話で「界はたもつものという意味、私の世界は、私の認識によって保たれている世界。仏の世界は、仏様のお覚りの認識によって保たれている世界。人はそれぞれ見えている世界が違う」と話します。

上記の本は、認知症の人に見えている世界を記した本です。奈良へ行くとき購入して、法話で話題にしました。

著者の理学療法士である川畑 智氏の言葉です。


【家族やケアをする人が見ている世界】


娘が認知症のお母さんからデイサービスはいつかと尋ねられ、明後日だと答えます。
娘はそのあとも何度も同じことを尋ねられます。
とうとう娘は怒り出してしまいました。

次に、同じ話を【認知症の人が見ている世界】から見てみましょう。
認知症のお母さんは、最近、忘れっぽく、娘に怒られてばかりです。
そのため、デイサービスがいつなのか忘れないように娘に何度も聞きます。
お母さんは、娘さんがなぜ怒りだしたのか理解できません。

「ケアする人が見ている世界」から見ると難なく覚えられる自分自身と比べるため「なんで覚えていないの?」「何回言えばいいの?」となり、質問が繰り返されると、ついイライラし、迷惑に感じてしまう…ケアする側によく見られるパターンです。しかし、「認知症の人が見ている世界」は、ケアする側の思いとは、全く違います。生活の中で、忘れてしまうことが増え、忘れること自体に不安を感じ、家族や周囲に迷惑をかけないよう「しっかり覚えておこう!」と頑張ろうとするわけです。ケアする側としては、「本人の努力であること」を理解し、本人が理解しやすいように、言葉を変えて伝え直したり、代わりに覚えておくので大丈夫、安心してもらって良いということを伝えることが大切になります。

【家族やケアをする人が見ている世界】

家族が明日は外食しようと話しています。
認知症のお母さんに外食することを伝えますが、不安そうな顔をされます。

【認知症の人が見ている世界】
お母さんは、家族の会話が早すぎて、何を話しているのか理解できません。
「わ か っ た ?」と聞かれて「うん、わかった」と答えましたが、話についていけず疲れてしまいます。

「ケアする人が見ている世界」を見ると、こっちを向いていたので、話を聞きうなずいたので、わかっているだろうと思い、十分に伝わっていないと、ついイライラし、迷惑に感じてしまう…
しかし、「認知症の人が見ている世界」は、ケアする側の思いとは、全く違います。
単語の意味を理解しにくかったり、話のスピードを速く感じてしまい、「まるで映画の早送り」を見ているようだ。と訴える方もいらっしゃいます。相手に迷惑をかけないように分かったように話を合わせる。家族や周囲を思う人として「当然の思い」なのです。
私たちでも、話を聞き逃したり、「方言」や「外国語」のリスニングが上手くいかないとその場を分かったように振る舞うことがあります。
認知症の人は言葉の通じにくい環境で過ごしていると想像できれば、会話の中で「ゆ・つ・く・り 話すこと」
「2・3語ほどの言葉で伝えること」
「身振りや手振りを先に出して伝えること」
を意識し、認知症の人の安堵、安心に繋げることができるでしょう。


【家族やケアをする人が見ている世界】
息子は認知症のお母さんが財布を探しているのを見かけます。
息子が見つけて、解決しました

ところが翌日、また「財布がない」と言われ、いい加減にしてくれと怒ってしまいました。
すると息子は、お母さんから、財布を盗んだのではないかと疑れてしまいました。

【認知症の人が見ている世界】

お母さんは、最近、財布をよくなくすので、なくさないようにと食器棚にしまいました。
しかし、どこにしまったかを忘れ、探しても出てきません。
頼りにしている息子に助けを求めますが、なぜか、怒って助けてくれません。
こんなに怒るという事は、もしかして、息子が盗ったのかしら?疑ってしまいました。

私たちの会話が早送り(2倍速以上)で聞こえていると言われています。

認知症が進むと、言葉を理解したり発したりする脳の領域が衰え、話を理屏するのが苦手になります。これも、「失語」の症状の一つです。
 認知症の大は、人の言葉がビデオの早送りのようになり、言葉が連続してつなが゜で聞こえているといわれています。また、複数の情報を・時に理解することも難しくなっています。このような状況は、海外に行って周囲の人がみな外国語をしゃべっているという状態を思い浮かべると想像しやすいと思います。周囲の人と言葉が通じない……しかも、その相手が家族だとしたら、その不安はとても大きなものです。(以上)
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成功願望はエゴイズムを育てる

2023年05月24日 | 現代の病理
『祖国地球〈新装版〉: 人類はどこへ向うのか』(2022/12/26・E・モラン、アンヌ・ブリジッド・ケルン著),
1993年出版の再版です。2点だけ転載。


お金の匿名支配がさらに進む。刺激剤は、分解作用ももっている。競争心、成功願望はエゴイズムを育て、連帯心を滅ぼすのだ。

メディアが伝える想像の世界も、1968年を転機にして、この病的症状を取り上げるようにかっか。それ以前は、開業映画はすべてが、ハッピ-エンドで終り、大衆文学のヒーローは小説の最後でかならず成功と恋を勝ち得た。女性雑誌は幸福の処方箋を振りまいていた。1968年以降、輝かしい幸福の神話から幸福の疑問視へと転調が起こる。かならずハッピーエンドが来ることはもうなくなった。女性雑誌は読者に対して、別れ、孤独、病気、老いなどの問題を勇気をもって考えるようすすめている。
 さらに注日すべきは、「市民社会」がこうした状況に反応して、自らの手で自分を守るろうと努めていることだ。(以上)

「成功願望はエゴイズムを育てる」「以前は、開業映画はすべてが、ハッピ-エンドで終り」、この2点は、記憶に値します。
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石上総長が辞意を表明

2023年05月23日 | 浄土真宗とは?
中外日報 【ニュース速報】石上総長が辞意を表明 浄土真宗本願寺派

浄土真宗本願寺派の石上智康総長(86)は21日、総長の職を辞任する考えを総局や宗会関係者に伝えた。理由として、慶讃法要の円成を機縁として人心を一新し、宗門のさらなる活性化に道を開きたいということ、また体調不良により医師の診断に従って当面、安静療養と健康の回復に努めたいことを挙げた。(以上)

領解文の問題が、これで終わりとは思えません。
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5年ぶりの不自由

2023年05月22日 | 日記
土曜の喉の違和が、昨日は、朝から声がでない。でも午前中、ご法事を2年、何とか振り絞ってのお粗末な声。午後、青梅市で1時間のお話、マイクがあるので、ペットボトルの水を含み含み、役割を当たりました。寺に帰って、5時~ご法事、いつもは一緒に読むのですが、「私だけで読経を」とことわって、蚊が鳴くような声で、何とか『無量寿経』を15分読みました。
さて本日はどうなるか。クリニックへ行って11時からのご法事が一軒、お朝事で「讃仏偈」を読んで見ましたが、低音で蚊の鳴くような声ならば、何とかなるかと思っています。
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