仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

「君の名は。」

2023年01月30日 | 日記

2016年8月26日公開、アニメ映画「君の名は。」をアマゾンの無料配信で見ました。田舎暮らしの宮水三葉と東京の街で父と暮らす高校生の立花瀧。出会ったこともない2人がある日夢の中でお互いの身体が入れ替わっていることに気付く。戸惑いながらもお互いの生活を体験する2人、しかし、ある日を境にその入れ替わりは無くなってしまう。

 三葉の身を案じた瀧は、おぼろげな記憶を頼りに山奥にある糸守町にたどり着く。三葉はたしかにそこで暮らしていたが、3年前に巨大な隕石の直撃を受けたことで町はクレーターと化し、住民500人以上が犠牲になっていた。瀧は3年前の三葉とつながっていたのだ。

そして三葉の住んでいた社を訪ね、三葉が仕込んだ、口噛み酒を手に取り飲むと、目が覚めると三葉の心の中にいました。それは、この町に隕石が落ちる前でした。

今後隕石が落ち、町が無くなることを知る。三葉の中にいる瀧はすぐにこの町の住民たちを避難させるように手配し、町の町内放送を使って住民に呼びかけ、町民たちを避難させることに成功する。

2人が去った後現実の世界に戻ってくるが、全ての思い出を名前と共に忘れ思い出せない。

三葉は東京で暮らしていたが、2人は時々お互いが近くにいるのではないかと感じることはあり、お互いは出会いたいという気持ちが溢れていたある日、瀧が電車に乗っていると反対行きの電車に三葉が乗っていることを知る。会いたい2人は電車から降りてお互いのことを探し、住宅地の階段にすれ違う。

気付いた2人は振り返り、2人は同時に「君の名は。」と告げ、涙を流した感動の再会をする。

 

…面白かったです。涙が出ました。「君の名は」とは、名前を忘れる事は存在の記憶を失う事であり、そのアタリに深いものがありそうで、興味深かったです。

 

次の様にも考えられます。2人は、「住宅地の階段にすれ違う」。その出会いの背後に広がる無数の結びつきが、一つのストーリーとして展開された。これは今、私が念仏を称える背後に、法蔵菩薩の物語がある様に、一つの出来ごとの背後に広がる重々無碍の世界を、一つの物語としてビジュアル化したものとも受け取れます。(つづく)

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