超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

HOLSTEIN@渋谷CLUB QUATTRO 10.4.11

2010-04-12 21:22:05 | ライブレポ


昨日はHOLSTEINの解散ライブでした。


the final show 「eschatology」。
そう題されたライブは、その名の通り完全にHOLSTEINの歴史を終わらせる為のライブで
全曲ではなかったんですが
半分くらいの曲で演奏する前に解説や語りが付けられていて、
心の底から終止符を打つ為にやっているんだな、ってのがありありと伝わってきました。
凄く潔い、どっちにとっても悔いの残らないライブだったと思うんですが
それと同時に、
「なんでこれで広まらなかったんだろ?」
「何でこれが認められなかったんだろ?」と、
どの曲でもいちいちそんな考えが頭の中を過ぎってしまう感じだったので
そういう意味では非常に悔しいです。リスナーとして。

しかし、それはそれとして、とても誠意が一杯のライブでした。
ライブというよりも誠意をずっと観ていた感じ。
って抽象的過ぎますよね。
でも、個人的には本当にそんな感じでした。
それでは、レポートにいきます。以下。



解散ライブ、という事もあってかチケットは当然ソールドアウト。
ぎゅうぎゅうに詰められたクアトロはなんか他の地方の言葉とかもチラホラ聞こえていて、
恐らく関東だけでなく様々な地方の人々がこの日のために足を運んだのだと思います。
「始まらなければいいのに・・・」という近くに居た観客の声が忘れられません。
 OPとして映画みたいな動画が横のスクリーンで流れ始めて、
今までのライブ映像等が映し出されます。
後でMCで言ってたのですが、この映像は自発的に作ってくれたそうで
それに対する感謝の言葉をステージ上で述べていました。
感謝、ってのもこの日のキーワードだったかもしれませんね。

一曲目に「Gently~」から始まり、
するとですね、
いきなり目の前にボーカルの栗林さんがダイブ!!(笑)。
栗林さんの頭が自分の頭とぶつかった感じでいきなりショッキングでした。
その後も頭から早速ダイバー続出、
モッシュの波も激しすぎてこの曲と次の「the urban air」は何が何だかよく分からん内に終了(笑)。
いやーでも、こういう経験始めてだったから正直楽しかった!
もちろん栗林さんの体はちゃんと支えました。
ダイバーの手伝いもちょっとしたり、何気に臨機応変だったかもしれない。多分。

その前方から少し引いたところで程ほどにモッシュされながら、心地よく観る事に。
で、久しぶりにやります!といって鳴らされたのは大好きな「siren's reverb」。
正直興奮したのだが
栗林さんが出来るだけ丁寧に伝えようとしたのか、
サビの部分をしっかりとキレイに歌い上げていたのを観て二重に感動。
これだけでちょっと感無量でした。

「funeral march!」と勢い良く曲紹介した後に「come back」と懐かしい曲、
その後結構長いMCが入ったと思うんだけど覚えてない(汗)。
そして「Motive」「Rene Descartes」とフロアを十二分に温めてから
去年の東名阪ワンマンで配ったという最後の新曲「eschatology」を披露。
その公演は行けなかったので初聴きだった訳ですが、
これがまた身震いがするくらい良い曲でした。
メロディも、アンサンブルも、いちいち心にくる感じ。
そしてその持続力が半端ないです。
比較的スローな曲だったんですが、言葉の使い方も美しくて初聴きだったのに他の曲と同じようなカタルシスが。
 と、同時につくづくもったいないよなあ・・・とも思ったり。

「パーティ・タイムだ!」と言い放っての「Distant Vistas」。
この曲も一時期超ヘビロテしてたなあ・・・。
この曲はやっぱりホルでも一番のダンスナンバーですよね。
ゆるやかなモッシュに加わりつつ、味わう。


「こんなバンド名にしてごめんね!友達とかに言いづらかったでしょ?」という池谷さんのMCで笑いを誘い
「これは俺たちにとって始まりの曲だったかもしれない」と栗林さんが紹介して演奏された
「lifetime」。
懐かしいメロディに聴き入りつつ、昔からこんな良い曲書いてきたんだなあ、としみじみ。
「BONDS」では曲の終わりにこの曲に対する想いを言ってた様な気がしたんですが
勢いありすぎて聞き取れず。
でも、確かに鬼気迫る勢いの演奏でした。
栗林さんが後ろを向いて大きく叫んだシーンが今ちょっと頭の中で蘇っています。

ここでMC、だったかな。
ファンの人がドラムスの長塚さんに喋ってー!とコールする場面があって
池谷さんが「じゃあ俺が聞いてきてやるよ」と言って、彼が聞いてきた言葉が
「みんな驚くよ?・・・「マジ本当にありがとう」だってさ!」という事らしく、場が盛り上がる。
それに上乗せするかのように
「最後なんで、この曲もやります」みたいな事を言った後に放たれた「One shape of love」で更に沸騰!
個人的にもこの曲凄い嬉しい気分になる曲なんで、本当に感動した。
観てる最中、少し泣きそうになってしまったり。
なんて良い曲なんだろう、って。
単純にそう思ったんです。
思えたんです。

しかし、次でそれをも越える感動が。
NOBというバンドのために作ったという「the end of the universe」を披露、
しんみりしちゃうから本当は演りたくなかったらしいんですが、
これも折角なので、という事で練習してきたとか。
そのサービス精神が良い。
 この曲に込められた「お前に感謝の気持ちを伝える事は、宇宙の果てに行くぐらい難しい」
というメッセージをしっかり伝えるかのように、
ここ一番気合の入った、それでいて感動っていう雰囲気からも逃げずに、まっすぐに奏でられた演奏。
が、存分に、スケール感たっぷりに響いてました。
まるでホールで観てるみたいだった。
ジーンと来てたのは、言うまでもなく。


ただ、ここで一つのハイライトを向かえまして
でも本人たち的には照れ臭かったのかどうかは分かりませんが
間髪居れずに「Vapor Trails~」で一気に雰囲気を180℃変えてブチかまし!
でも、これもらしいと思います。
当然磐石。
 ここからクライマックス、音源よりも感情を込めてガッと歌われた「teleology」。
音源の印象を崩さずに、音源以上の熱量をきちんと込めてくる業は流石です。
始まる前に「この曲が最後になっちゃうのは悲しいな・・・」と少し寂しそうに話す池谷さん。
どうやらこの曲の制作には並々ならぬ苦労があったみたい。
そのMCの後だったので必然的に集中力を上げて聴いていました。
 本編最後は、まあ予想通りではあったんですが「farewell~」。
でも、それでも、この日のこの曲はいつもより特別に聴こえました。
歌も際立っていたかな。

アンコールでは
お客「ホルに会えて良かった!」
池谷「俺もお前に会えて良かった!」
という感慨深いやりとりの後に、「indignation」できっちりと盛り上げ(やれやれって沢山の人に言われたらしい)
「CHANGES」の気合入りまくりの熱唱に思わず聴き入り。
なんというか、本当終わりには相応しい曲だなあ・・・。
この曲もちょっとヤバかったですね。
詞がまたそういう感情を煽る煽る。

2回目のアンコール。
池谷さんが「あと2曲!」と言ったように泣いても笑ってもこれで最後。
あとでセットリストが書いてある紙配りますから~の下りでなんとなく「あ、これがラストだな」って思って。
「December」では、だからこそ少しでも前に行って、HOLSTEINの熱気を感じようと。
最後ですかね?
弾け切ったキラーチューンっていうのは。

「セットリストを決めるときに、「どの曲でHOLSTEINを終わらせる?」って話になって、
その時にみんなから挙がったのがこの曲でした」という栗林さんのMCの後に、「Letter」。
最後は思いっきり盛り上げて終わるんだとばかり思ってましたが、
意外と堂々と締める感じで個人的にちょっと意表を突かれてたり。
でも、それと同じくらい納得でもありました。
最後に爆発するパートもあるしね。
その瞬間の高揚感は、間違いなくこの日一番のハイライトだったと思う。
最後の曲の最後の部分で、HOLSTEINはハイライトを刻んだんです。
自分たちの全てを出し切ったんです。
観てる時も思ってたけど、一日経って考えると余計にそう思います。
 実に、いい、ライブでした。


最後にはEDとして再び横のスクリーンに映されるフラッシュバックの映像たち。
映画のように流れてくスタッフロール。
そしてそこにちゃっかり出演している五味兄弟from LOSTAGE(笑)。
スクリーンに映し出された最後のメッセージは、この言葉でした。


「FAREWELL TO OUR HOLSTEIN」


間違いなく、この日、HOLSTEINは、終わりました。




セットリスト
1.Gently,the rain sings for me
2.the urban air
3.siren's reverb
4.funeral march
5.come back
6.Motive
7.Rene Descartes
8.eschatology
9.Distant Vistas
10.lifetime
11.BONDS
12.One shape of love
13.the end of the universe
14.Vapor Trails&Powder Snow
15.teleology
16.farewell to our memories
encore
17.indignation
18.CHANGES
encore2
19.December
20.Letter(in the buried capsule)



最後に、ベストとこの日のDVDが出るそうです。ファンへの贈り物、ですかね。
この日でHOLSTEINは完膚なきまでに終わりましたが、
音源は残ります。
それを元に、また記事も制作していくつもりです。
ここまで読んでくれた方どうもありがとうございました。


そして、ありがとう、HOLSTEIN。


でも、今はちょっと悲しいや。




B型H系 第2回 感想

2010-04-12 01:35:20 | アニメ


取り敢えず毎週感想書く作品は「けいおん!!」と「Angel Beats!」の2作品に決定、
後はその時その時で単独だったり雑感だったりで書いていこうと思います。
 ただ、週に単独感想3本が今のところ理想ですかね。
去年の「宙のまにまに」「東京マグニチュード8.0」「青い花」の時みたいな。
なので今期は上記の二つ+1作品ランダム+(出来たら)雑感という形にしていきたいな、と。
もちろん、基本形という意味で。例外的な週も、あるかも。
てな訳でよろしくお願いします!


で、今週はその1作品枠として「B型H系」に決定。
理由は、あまりにもツッコミどころが多すぎるから(笑)。
それと・・・やっぱりなんか懐かしいんですよ。雰囲気とか作画の感じとかが。
なんでしょうね、一昔前に戻っている感じ?
一昔前に戻りたい人は見ると良いと思います。
 あ、下ネタOKであればね?(笑)。


ちなみに記事タイトルは、はっきりいいってそのまま載せたら最長どころの話じゃなくなるので
簡素な形にしました。

■第3話 そうだ!プールに行こう 私の水着、見たいよねっ!

まず、なんて自意識過剰なタイトルなんだろう(笑)。
でもあまりにも自信満々すぎるところはかえって潔いかも。
意外と鼻に付かないんだよな。
逆に竹下のがスマートに付き合ってて余裕あるじゃねえか!と。

そんな竹下の彼氏なんですが、あの・・・声が凄く佐藤くんです・・・(笑)。
先週はモブで小泉豊使ってたと思うんだけど
こうやってメインで使われるとまんま佐藤だなー。
ニートからイケメン博学野郎になってて笑った。 ま、これはニッチなネタですが。

この3話はですね、オーソドックスに小須田をプールに誘う話なんですけど
話自体はオーソドックスでもなんでもないですね(笑)。
下の事しか考えられないヒロインってどうなんだろ。
しかも女子トイレのマークが何気に酷い事になってる・・・!
いきなりBLネタ出てきたりとかなりカオティックな作りになってますね。
個人的にBL描写好きだからドキッとした(笑)。
後半でゴム話連発するし。
色々と大丈夫なの?
そして山田さん、いくらなんでもゴム買いすぎでしょ!(笑)。
しかしあれだけ思いつきで買えるってことはやっぱり家が金持ってるのかな。
 一方、小須田は小須田でお姉さんのオープンっぷりが素晴らしくもあるけれど。
でも実際自分の姉だったら嫌だろうな・・・とは思った。

と、はちゃめちゃ過ぎた印象が強い回でしたが
一応小須田が勇気を出して自分から山田さんを抱きしめるシーンもあって
その部分に関しちゃ素直に良い話、でしたね。
山田さんって何気に乙女なんだなあ。
言ってもバージンだしね。


■第4話 ライバル出現 誰よ?あのFカップ!?

Fの宝庫ですね(笑)。
友達もライバルもFかい。
あれだけあると胸のポケット意味なくないか?とか観てて思った。

それはさておき、この話は初めてラブコメとして機能していたと思います。
原作が4コマなんでどうしてもギャグ>恋愛になってしまうきらいがあるんですけど
この話はきちんとラブコメしてましたね。
他の話と比べて。
と、いっても正統派のラブコメじゃないからこの位のバランスで良いとは思いますが。

山田さんのライバルとして登場した宮野さんは、
ぶっちゃけこの子選んでやれよ!って小須田に言いたくなるくらい良い子でした。
っていうか、何故あれだけされて気づかないんだろう。
小須田がチェリーなのは、本人にも原因があるのではないだろうか。
そして姉の鈍感さも、また凄いです。
あの姉は本当に女性なのか?(笑)

他にも竹下の彼氏の山田さんに対する印象だとか
結局初めての回ではなくなってた事とか
たこやきの屋台の描写がノスタルジック過ぎるとか
あの妹も良い味出してるなー、とか
色々思ったんですけど、やっぱり最後のあれは痛かったですね。
ヒール演じようと思ったのに、結局良い人になってしまったという。
お約束といえばお約束だけど、素直に笑ってしまいました。
んで、これからどーすんの?と。
意外に続きが気になってきたな・・・。うーむ。

気になるといえば、竹下と彼氏の関係性も気になってしまう。
山田さんの気持ちは正直分かるかもしれない。
ちょっとだけ。



観てて思ったんですが、実はテンポもかなり良いですよね、このアニメ。
今のテンションを持続させる事が出来たら、結構いいとこまで行くんじゃないだろうか。
個人的には佐藤くん・・・ではなく竹下の彼氏の登場にも期待したい。
小泉豊の声聞けるから(笑)。
今回はこんなところで、〆。


あと「薄桜鬼」の2話も見ました。相変わらず千鶴ちゃん頑張りすぎ!で好印象。
千鶴頑張れ千鶴。