4月になってからすぐに風邪を引きまして
今もグズりながら文章書いてるんですが
そんな中で昨日は清浦夏実のライブを観てきたわけです。
で、これが非常にアットホームで良いライブだった。
というか本当初初しいね~(笑)。
でも雰囲気はやっぱりどこか少女のそれとは違った感じでした。
体調悪いのに結構熱中して観られたのは彼女の歌の力のお陰だったはず。
充実した2時間でした。
もうすぐ1周年を迎えるガーデン(個人的にかなり好きなハコ)。
初めて地下の駐車場で待たされましたが、こうやって周りを眺めてみると
何らかの怪しい集団のように見えて正直ちょっと可笑しかったです。
こういう場所で待機してたのは初めてだったような・・・。
集客に関してちょっと心配してたんですが、パンパンに詰まっていてなんか安心しました。
次はもっと大きなところで観れるかな?
関係者席も多目でしたがね! まあそれはそれとして。
周りがみんな背が高い人ばかりだったので若干見えづらかったんですが
なんとか隙間を探して時々つま先立ちで見てました。
初めて生で観た清浦夏実は・・・なんというか、あんまり女性っぽくなかったですね(笑)。
って書くと失礼なように思えるけれど、そういう意味じゃなくて
結構サバサバしてる感じで、どっちかというと男性、それも少年っぽい人だなって個人的には思いましたね。
微妙にウケ狙いでおもしろダンスするところとか。
なんか色々な意味で普通とは違うなって感じる喋りとステージングでした。
アルバムのオープニングと同じく「十九色」からスタート、正しく荘厳な幕開け。
歌が始まる部分でちょうど本人登場、
とってもシリアスな雰囲気を漂わせながら
それに続く形で「旅の途中」。
ここで初めて本格的に生の歌声を聴いたんですが、実際の声は音源よりも更に力強い。
そして歌う時のアクションもいかにも力が籠もってる感じで、
2回目のサビの時にはかなり歌にのめり込んでいる様子がありありと伝わってきました。
多分迫力という意味ではこの曲が一番だったんじゃないかと思います。
パンパンになっている会場の様子に喜びを見せるMCをした後に(でも、これも自然体な喜び方だった)
フルートを弾きながら「虹色ポケット」。
有無を言わさず楽しい雰囲気で盛り上がる。
照れていたのか最後のサビ前の「よっ」って部分は若干押さえて歌ってました。
スピード感のある「夏の記憶」から、古風な印象もある「約束のうた」へ。
これは後者に気合が入るのはよく分かるんですが
爽やかなポップスといった感じの前者もかなり力を込めて歌っていて、
なんかこの時点でもう、この人は歌に対する姿勢が真摯なんだなー、って事がちゃんと伝わってきました。
そう感じさせる歌声を披露した2曲。
実はSEとしても流れていた石川セリの「Midnight Love Call」。
これがまたハコの雰囲気と合っていて相当ムーディに染め上げたな~と思いつつ
そのままの流れで「パレット」へ。
音源にも負けない美声での熱唱に驚きつつ、聴き入る。
個人的に特に好きな「悲しいほど青く」と大人っぽい曲が続き、
この曲に関しては音源よりもややバンド感を高めて再現されていました。
「窪田さん、ごめんなさいっ!」と清浦夏実は作曲者に謝っていたけど、これはこれで聴き応えがあって
個人的には凄く良かった。
ちゃんと歌も引き立っていたし。
「私いつの間に~」のフレーズはやっぱり絶品です。
ここでアルバムの話をしつつ、菅野よう子の話にもなって
「あの人レコーディング中ずっと何かを食べてた 笑」と逸話を披露した後
そんな彼女作曲のCMソング「お弁当を食べながら」をフルで披露。
・・・って、これ聴けるのって相当レアなんじゃ。
よくセトリに組み込んできたなあと感心しつつ、やっぱりすごい良い歌だな~、と素直に思う。
特に歌詞はいつ聴いても素敵ですよね。
続いて「アノネデモネ」と菅野よう子の曲は続き
原曲よりもバンドっぽさを重視したアレンジでこの曲は披露、
基本的に年齢よりも上っぽい曲が彼女には多いんでこういう曲が来るとちょっと安心しますね。
ちなみにこの曲始まる前に長いメンバー紹介、
前述のおもしろダンスや皆でジャンプしたりする場面もあって
ここで結構体がほぐれた印象があります。
比較的おとなしい曲が続いていましたからね。
ここからクライマックスへ、「風さがし」では音源とは違って
途中で「ラ~ラ~ラ~」という合唱パートが入って思ったより盛り上がった印象、
「銀色の悲しみ」では腕でアクションをしつつ、スタイリッシュに決めていて
ほどよい躍動感がありました。
「すっごい歌ってて楽しい~!」
「皆さん本当にどうもありがとうございました」のようなMCをした後に
「七色」で堂々の本編クライマックス。
正にジャーン!と格好良く決まった形でライブはひとまず終わりました。
が、当然「僕らの合言葉」を歌わないはずない!ってことでアンコールも敢行。
「ネバーランド」をじっくりと歌い上げた後に
ライブでは最も盛り上がるだろうと踏んでいた「僕らの合い言葉」。
これも音源のふわっとした感じというよりかは
もっとこう、力を込めて精一杯伝わるように、っていう印象の歌い方だったと思います。
これで締めだ、とも思ってたので帰る準備をしようと思ったら
ダブルアンコールもなんと敢行、
「もう全部やったよ? 笑」と言いつつも本遍で歌った曲をもう一度歌う事に。
ROUND TABLEの北川さんのリクエストで「アノネデモネ」に決定、
これが本遍で歌ったのよりも素晴らしく聴こえて、
成長をリアルタイムで観ているようでなんだか嬉しかったです。
どんどんヒートアップしていく歌声にのめり込んでいってしまいました。
これで本当にライブは無事終了、
全16曲、2時間のライブでした。
彼女の現時点の持ち曲は16曲、という事で一曲を除いてほぼ全ての曲が聴けた訳ですが
こうして改めて聴くとやっぱり良い曲揃いだなあ、なんて思ってたんですが
それ以上に彼女の歌に込めた想いだとか
それを伝えるための力とか気合の入りようだとか、
そういうものをありありと感じるライブでした。
その中には当然初初しさみたいな部分も往々にしてあるわけですけれど
だからと言って、いわゆる空回りとか、力みすぎとかそういう要素はあまりなかったんじゃないかと。
彼女は歌手デビューが決まってから作詞作曲をやり始めたみたいなんですが
正直その事実に本当?って言いたくなるくらい歌ありき、って感じの人でしたね。
元々それは音源からも感じ取っていた事なんですが、
こうやって生で聴いたら更にそういう感触を掴めまして、
個人的には中々の満足感を得られるライブだったと思いました。
いつかツアーとかも回りたい、とか言ってたのでここからの飛躍にも期待したいところ。
音楽の良さを十二分に満喫できた2時間でした。
今回が初のワンマンでしたが、次の機会があったらまた行きたいです。
セットリスト
1.十九色
2.旅の途中
3.虹色ポケット
4.夏の記憶
5.約束のうた
6.Midnight Love Call
7.パレット
8.悲しいほど青く
9.お弁当を食べながら
10.アノネデモネ
11.風さがし
12.銀色の悲しみ
13.七色
encore
14.ネバーランド
15.僕らの合言葉
encore2
16.アノネデモネ
ちなみに唯一披露しなかった曲は4枚目のシングルに収録されていた「すぐそこにみえるもの」でした。
いつかこの曲も生で聴けるといいな。