超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

神聖かまってちゃん@下北沢屋根裏 10.4.16

2010-04-18 22:55:59 | ライブレポ


週末の3日間はずっとライブを観にいってました。
流石に3連チャンともなると体力的にキツいですねえ。
今日も帰ってきてからすぐに寝てしまいました。

が、その分非常に濃い3日間でもありました。一つ一つレポートしていこうと思います。
まずは金曜日のかまってちゃんからですね。
「友だちを殺してまで。」のリリースを記念した2DAYSライブの2日目、
彼らにとって初めてのワンマンライブです。
と、同時に私にとってもかまってちゃん初体験でした。生ではね。
かなりドキドキしながら、
流血とかありえるんじゃないか、
とかそういう事も考慮しつつ行ったんですけど
意外や意外、特にハプニング等は起こらずに
一曲一曲しっかりとこなしていった印象で
今まで噂やレポートで見聞きしていたアナーキーな印象とはどこか違ったものでした。
たまたまこの日がそういう方向性だったのかは分かりませんが
少なくとも愉快犯的にライブを演ってる訳ではない、ってのはよく伝わりました。
それ故に演奏の荒けずりさも目立っていたのですが
このバンドに関しては衝動ありきだと思うので
それを感じられる限り面白いライブと受け取れるんじゃないでしょうか。
 演奏力が上達して楽曲の世界観を更に表現できるようになったかまってちゃんも観てみたい気はしますが。
それはそれとして、色々と興味深い夜でした。



まずは・・・必然的に触れなくてはいけないのが
下北沢屋根裏、って場所のことですね。
あまりにも、その、キャパ小さすぎです(笑)。
今勢いあるのに、こんなキャパでやるんだ!?って最初思って
そしたらライブの最中にAX決まったって報告を受けて
「やっぱりなあ」って思ったんですが
それと同時に初めてワンマンやるなら馴染みのハコ、って最初から決めていたのかな、とも思ったり。
にしてもここは相当狭いですよ。
今まで行ったハコの中で一番狭い。
100人ちょっとで一杯になってしまう感じ。
そこにその倍以上の人数を入れていたみたいで
そうなると当然、後ろの人が入れない訳で
もう始まる前から完全なスシ詰め状態ですよ。
本当、おしくらまんじゅうやってるんじゃないか、ってくらいの。
災害時にエレベーターに閉じ込められたみたいな状態。
人と人との間隔がない。
尻にはずっと誰かの足が必用に当たってくるけど、それも致し方なし、といった状態。
 ドラムのみさこさんがずっと「大丈夫ですかー!?」と声掛けをしてたのと
スタッフが常に前に詰めてください、とか、後ろに下がって下さい、とか逐一指示しているライブで
多分後にも先にもこんなライブないんじゃないかな・・・と思いつつギリギリの状態で必死に観てました。
こういう状況でも普通にモッシュが起こるもんだから
そりゃもうどしゃめしゃに揉まれてる状態ですよ。
でも、この「カオス感」は確かにかまってちゃんっぽいな!と思いつつ、
ってか自身にそう言い聞かせてライブを観てました。


「夢のENDはいつも目覚まし」(「クレヨンしんちゃん」OP」)がSEという
自分の世代的にドンピシャな選曲に感動しつつ
客席後方からかまってちゃん登場。
 下北沢屋根裏って楽屋?みたいなものがないんですよ。ステージに。
だから客席から上がらないといけない訳です。
当然、捌ける事が出来ないのでアンコールも不可になってくる。
ついでいうと、持ち物は手作業で袋詰めされるというアナログ感。
ここはライブハウス中のライブハウスですね(笑)。

そんな中、このやりとりがツボでした。
みさこ「ここはアットホームな感じでいいですよね」
ちばぎん「こんだけ人がギュウギュウ詰めになってるのにアットホームも何もないだろ」



セットリスト
1.ゆーれいみマン
2.天使じゃ地上じゃちっそく死
3.笛吹き花ちゃん
4.自分らしく
5.学校に行きたくない
6.通学LOW
7.死にたい季節
8.美ちなる方へ
9.ロックンロールは鳴り止まないっ
10.いかれたNeet
11.肉魔法
12.ちりとり
13.ぺんてる
14.夕方のピアノ
15.23才の夏休み
16.あるてぃめっとレイザー!


演ったのはこんな曲たち。
どっからどう聴いてもインディーロックド真ん中で
話題になってる割にはメジャー感皆無で
それが面白い部分でもあったんですが
結構どの曲も艶があるというか、アンビエントな雰囲気が漂ってる曲とかもあって
それってやっぱりキーボードとか打ち込みの存在が大きいよな
ってことをずっと思いながら観てました。
ジャンル的には実はパンクとかに近いと思うんですが
以前の焼き直しに思えないのはやっぱり電子音の存在が大きいと思います。
観てる最中、これもっと大きいハコで観たら更にトリップ感あって気持ち良さそう~とか思ってたので
AX公演決定は非常に楽しみです。
「天使じゃ地上じゃ~」とか「美ちなる方へ」とかこのキャパでもある程度気持ち良かったしね。
なんか陶酔を誘うロックンロールとしてもイケるんじゃないか、とか思ったり。

「通学LOW」はこれで演ったの3回目だったとか(昔からあるのに)。
「自分らしく」とあと何かの曲でやり直ししてたとか
「死にたい季節」の後半のドラム凄かったとか
「肉魔法」がストレートに格好良くて驚きとか
「ぺんてる」はやっぱり名曲だとか
「夕方のピアノ」はやっぱり迷曲だとか(良い意味で)
「あるてぃめっとレイザー!」でこのライブハウスに認めてもらった、とか
なんか一曲一曲が面白いライブでしたね。
挙げてくとキリがないです。

ただね、MCがはっきりいって非常に長い(笑)。
2時間半中半分くらいMCだったんですけど
これが超グダグダなものばかりで、正直早く曲に行けー!って思った部分もあったんですけど
悔しいことにそのMCがどれもいちいち面白いのがね。流石というか。
ただし、あまりにも膨大な量のMCだったんで覚えてるもの殆どないです(笑)。
なんかすいません。
ただの子が何度も「今日はありがとうございます」とか
「皆さんのお陰です」とか
「ワンマンなんで皆僕らのこと知ってると思うんで今日はいつも演らない曲もやります」とか
「時間はたっぷりあるんだからどんな曲演ってもいいですよね」
等、やけに感謝モードに入ってるのが個人的に面白かったです。
あとはやっぱりmonoさんですか?
「あごー!!」とか「ぶさいくー!!」とか何度もコールされてて
それに対して「うっせえ!!」ってキれるのがお約束とはいえ面白かった(笑)。
そしてみさこさんはめっちゃ明るくて元気な人でした。声がよく通る。
ちばぎんは一番常識人でツッコミ担当って感じでしょうか。
常に漫才かなんかを観てる感じでした。MCは。
それも全然決まってない感じの。
だからこそいいんでしょうね。



という訳で、神聖かまってちゃんの初ワンマンのライブレポでした。
いつもとは違った書き方をしてみましたよ。
総評も本遍に含んであります。
いつも同じじゃあれなんでね。
結構時間掛かりましたが、ちゃんと書けて良かった。
ある意味壮絶で、ある意味丁寧なライブでした。
貴重な体験をした。
お疲れさま。


ちなみに個人的ハイライトは一曲目の「ゆーれいみマン」。これが一番迫力あったと思う。
個人的にもとても好きな曲。