だいぶ前に見た南アフリカの映画。とても感動したのですが、タイトルを忘れていました。昨夜、BSで放映したので、思い出しました。
映画の舞台は、アパルトヘイト廃止後10年たった南アフリカ。スラム街で生まれ育ったらしい主人公の黒人青年は、仲間にも本名を明かさないツォツィ(チンピラを意味する現地語だそう)。「明かさない」と書いたが、知らないのかもしれない。ワルの仲間に親のことを聞かれても沈黙。すり、かっぱらい、殺人までやってのける仲間からも恐れられる非情な青年。土管を住処にしているらしい回想シーンがあり、極度の貧困の中で育ったことがわかります。
その彼が仲間割れして逃げた先は高級住宅街。そこで彼は高級車から降りた黒人女性に銃を向け、車を奪う。しばらくして彼は、車の後部座席に赤ん坊がいるのを発見します。
この赤ん坊の存在によって彼はしだいに人間らしい気持ちをもちはじめます。アパルトヘイトの廃止によってようやく市民権を得た黒人。しかし、そこでまたすさまじい格差が生じ、高等教育を受けて中流となった黒人夫婦と、最下層の主人公との間には大きな隔たりがあります。そこのところを丁寧に描いた、いい映画でした。
映画の舞台は、アパルトヘイト廃止後10年たった南アフリカ。スラム街で生まれ育ったらしい主人公の黒人青年は、仲間にも本名を明かさないツォツィ(チンピラを意味する現地語だそう)。「明かさない」と書いたが、知らないのかもしれない。ワルの仲間に親のことを聞かれても沈黙。すり、かっぱらい、殺人までやってのける仲間からも恐れられる非情な青年。土管を住処にしているらしい回想シーンがあり、極度の貧困の中で育ったことがわかります。
その彼が仲間割れして逃げた先は高級住宅街。そこで彼は高級車から降りた黒人女性に銃を向け、車を奪う。しばらくして彼は、車の後部座席に赤ん坊がいるのを発見します。
この赤ん坊の存在によって彼はしだいに人間らしい気持ちをもちはじめます。アパルトヘイトの廃止によってようやく市民権を得た黒人。しかし、そこでまたすさまじい格差が生じ、高等教育を受けて中流となった黒人夫婦と、最下層の主人公との間には大きな隔たりがあります。そこのところを丁寧に描いた、いい映画でした。