リーマンショックを引き起こした、アメリカの大手投資銀行リーマンブラザーズをモデルにした映画。マージン・コール - Wikipedia
ある大手投資銀行で大量解雇が言い渡されるところから、映画は始まります。管理部門にいた人物も解雇宣告を受けます。彼は会社を出る時、部下にUSBチップを渡します。その晩、この部下がチップを解析。そこで、会社が重大な危機的状況にあることを知ります。
解雇された人物は、会社の状況についてずっと調査していたのです。その大事な仕事をした彼を突然解雇。彼のしていた仕事を把握しないまま、機械的に解雇したのです。こういうことにまずびっくり。
深夜にもかかわらず即刻開かれた役員会。彼らが最終的に決定したのは、無価値となった株?をいち早く売り切ることで会社を救うこと。それは顧客を裏切る行為になり、市場を混乱させるとわかっているのに、実施に踏み切ります。裏切りを避けて別の方法をとろうと模索する主人公。でも結局は会社に従わざるを得ません。
短時間で解析をやってのけた若手社員は、技術者から転身した人。驚いたことに理系の優秀な頭脳がこういう会社にたくさんいて、年齢に比して相当の高給を得ていること。年収の高さに惹かれて転職した人達ばかりのようです。
彼らの先輩にあたる30代の男性は、何千万だったか何億だったかの年収を得ています。でも、満ちたりていない。
リーマンショックは、サブプライムローンが破綻したことに端を発しています。このサブプライムローン、当時リーマンショックが起きる前から、危なっかしいしくみだなとぼんやり思っていました。投資のことなどほとんどわからないのですが、住宅ローンを証券にして運用するとは、なんだかすごい綱渡りに思えました。だから破綻した時、「やっぱり」と思った記憶があります。
ともあれ、映画はよくできています。大量解雇の日の夜から就業開始の時まで、リアルタイムで社員や役員たちの動きを追っています。大都会の高層ビルの中で起きた、世界を揺るがす大事件。わからない術語がたくさんでしたが、現在がとんでもなく複雑なことになっているらしい、ということだけは、なんとなくわかりました。
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