アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

漫画「人生はあはれなり・・紫式部日記」

2024-03-08 23:38:42 | 映画とドラマと本と絵画

  大河ドラマ「光る君へ」が始まったので、だいぶ前に読んだ学習漫画を紹介。

  「新編 人生はあはれなり・・紫式部日記」表紙には、「社交的じゃない・・ 人から嫌われたくない・・ 今すぐ出家したい・・ 『源氏物語』の著者が綴る 絶望だらけの平安ライフをコミカライズ!!!!!」とあり、著者は連名で、小迎裕美子と紫式部(!)。監修は赤間栄都子。

  「源氏物語」の作者が紫式部(本名は不詳)の作品だと後世に知られるのは、「紫式部日記」があるから。この日記は、中宮彰子の女房として彰子の出産を記録した部分が主なのですが、私的な部分のほうがネガティブで有名に。

  ずぬけて賢かった紫式部は、大河ドラマの中でも何度も父親から「お前が男だったら・・」と言われるシーンがありますが、その賢さが出仕してからは仇になり、「日本紀の局」と陰口をたたかれる羽目に。

「バカのフリをしていれば嫌われない!! この世界での正解はコレか!! すっとぼける!! きき流す!! 鈍感力!! わたしは女優!! おっとりしたバカと格付けされたのは解せないけれど・・」

「歌を詠んだりせず 知識や能力は隠していかねば!!」

「物語をひけらかしたらアウトだわ」

「バカこそ 私の本性と 努力しなければ」

  全然同期ではなくて、数年前に宮中から退出している清少納言のことをコテンパンにやっつけたり、和泉式部のことも歌は見事だけれど知識や風格はない、と批判したり、なかなか辛辣。

  日記はさほど長くはなく、現代語訳付きで、細かいことはすっ飛ばして読むつもりならたいした苦労はいらないと思いますが、無理したくない人にはお勧めの学習漫画です。こういう学習漫画は、中高校生にぜひともガンガン読んでほしい。

  

  

 


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