アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

星農園の野菜の宅配

2013-05-09 15:35:16 | たべもの
   今年の冬から、新城市にある有機農法家・星農園の野菜の宅配便を利用しています(コチラ→)。
   わたしのところは所帯が小さいので、月2回、隔週で届けてもらっています。ダンボールの中には、時時に採れた野菜と、切干ダイコン、干し芋、トマトピューレ、乾麺などの加工品も。最初のころは、ニンジンや大根が主だったのですが、春になった頃から葉物が豊富になってきました。箱の中を見るたびに、稲武よりひと足季節の早い東三河の畑の様子が目に浮ぶようです。

   今月はじめころに届いた便には、初のエンドウマメが入っていました。届いたその日にゆでました。

   甘味があっておいしい! グリーンアスパラみたいな味がします。香りもアスパラみたい。青い野菜があまり好きでない家人もあっというまに食べました。こんなにおいしいエンドウマメははじめてたべたかもしれません。

    今回の便に入っていた野菜。チンゲンツァイ、小松菜、キャベツ、カブ、小さな葉付きニンジン、小さな葉タマネギ、ダイコン、切り干し大根、それにこのエンドウマメ。

    毎月箱の中には、星農園からのお便りが入っています。畑の様子や星さん達の活動が分かります。

    最近増えている野菜の宅配便は、お店で買ったり、生協などで注文したりするのとは違って、農家でそのとき採れた野菜や前の季節に作りおきした加工品を送ってもらうシステムです。あくまで中身はおまかせ。毎回、どんな野菜が入っているか、楽しみです。青菜はなるべく届いた日か翌日には煮炊きしておこうと思うのですが、料理しそびれて、枯らしてしまうことも。もったいなくて、作り手にももうしわけなくおもいます。作った人が手をかけていることがわかるだけに。

    さて、野菜の宅配を利用し始めて思ったことがあります。

    当然のことですが、旬の野菜は一時期にどっと採れます。お店で買うときは、消費者が選んで買うので、献立が先に頭にあることが多いのですが、宅配便ではそうはいきません。だから、そのときどきの旬の野菜を送ってもらうということは、その農家の事情に従って生活する、ということになります。つまり、ダイコンが豊作の年は、ダイコン中心の宅配便になるわけで、そういうときは、こちらもダイコン料理をいろいろ工夫して食べる必要に迫られます。

    農家の方は、いろいろ気を配って、ダイコンばかりにならないよう、多種類の野菜を作り、バラエティに富むよう工夫して下さっています。それはありがたいことなのですが、無農薬・有機肥料で作り続けるという困難な仕事をしてくださっているお百姓さんが、無理して作りなれない野菜を作るのではなく、作りやすい野菜を作ってほしい、とわたしはおもっています。考えるべきは、こちら、つまり消費者の側なのだと。

   わたし達消費者が、送られてきた野菜をみながら献立の工夫をすることが大事であって、農家の方は好きなように野菜を作ってほしい。つまり、農家に寄り添う形で、あるいは農家に教えてもらう形で、食生活をいとなむよう、消費者のほうが頭を切り替える必要があるのではないでしょうか。それが、農家をささやかながら応援していることになり、さらに、農家と同じように自然の営みに応じて暮らすことにもつながると思うのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 失敗しないゆで卵のつくり方 | トップ | 都会の消費者をおもてなし »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

たべもの」カテゴリの最新記事