アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

べーべ工房のチーズ

2018-07-05 11:38:20 | たべもの
  先週末に岡崎のヘルシーメイトに出店した折、試食販売していたべーべ工房のチーズ2種。お店のスタッフのフェイスブックで知って気になっていたチーズです。

  この工房で作っているチーズは、モッツァレッラとリコッタの2種。あわや売り切れというところで手に入れました。

  その夜さっそく二つとも開封。モッツァレッラはトマトといっしょにオリーブオイルで、リコッタは、鰹節とたまたまその日ヘルシーメイトでもらっただし醤油をかけていただきました。こちらの食べ方は、お店のスタッフに教えていただいたもの。冷ややっこ風の食べ方が、けっこうあいました。バルサミコ酢もかけてみました。どちらもくせがなくて、しばらくしてから濃厚さを感じます。じんわりおいしさが口中に広がります。

   私はチーズ好きなのですが、生のモッツァレッラはおいしいと思いませんでした。でも、しばらく前、作手の牧場でモッツァレッラをつくるワークショップに参加して、はじめてほんとはおいしいものだと納得しました。考えたら当たり前のことなのですが、牛乳がおいしいとチーズもおいしいのだなと実感したのです。

   さてこのべーべ工房は、群馬県渋川市にある嶌村牧場内にあります。牧場主の嶌村さんは、学生時代に研修で訪れたスイスで出会ったチーズに感動し、家業の酪農を継いだ後、チーズの製造もてがけるようになったそうです。

    こちらの牧場では、牛に食べさせる飼料用のトウモロコシは自家栽培。そして、母牛の乳はまず子牛に与えて、彼らを元気に育てることにしています。その乳の残りでできたのがこちらのヨーグルトとチーズなのだそう。

    最近の酪農家の通常の方法だと、少しでも多くの牛乳をとって販売に回したいので、子牛に母牛の乳はやらず代用乳で育てているそう。それどころか、アメリカなどでは、たぶん種々の方法を使って母牛を常時妊娠させ、生まれた子牛は次々殺処分にしているとか。嶌村牧場のような、昔ながらの飼育方法をとっているところは、今は数少なくなっているようです。

    こうしてできたヨーグルトとチーズは、当然ですが、生産量や生産日は安定しません。それで、ヘルシーメイトに入荷されるのは毎月末のみ。それも、変更になる場合もあるとか。

   子牛が生まれて初めて出る乳。お店に行けばいつでも牛乳は手に入るので、うっかりしていましたが、この乳は本来子牛のためのものなのですね。忘れていました。自然の流れに任せた酪農を続けている牧場の、おいしいチーズ2種。おすすめします。今度タイミングよく店頭で見かけたら、ヨーグルトも必ず買います。   

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