アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

都会の消費者をおもてなし

2013-05-12 16:09:02 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   昨日11日(土)、稲武のどんぐり工房で、大野瀬町の筒井重之さんが主宰する生産者グループ、いなぶクリーン農園と、彼らが長年野菜やきのこを卸している自然食品の会社、らでぃっしゅぼーやが、消費者を招いて、山里の春の味覚を満喫してもらうイベントが開かれました。私は、こめこなクラブの有志としてお手伝いにいってきました。

  この日、都会からいらしたお客様は5家族、17人。朝9時半にどんぐり工房に集合し、筒井さんを案内人にして、まずはコゴミとミョウガタケ採りに。その間、らでぃっしゅぼーやの若いスタッフとわたし達は、お昼ご飯作りに専念しました。

   作ったのは、まず、五平餅。このあたりの山里で人を招く、となれば必ずといっていいほど登場します。この日は、前夜、筒井さんたちがすでに60本以上の五平餅を握ってきてくれました。あと、3升、あらたにご飯をたいて、お土産分を作ります。お米は筒井さんのはざかけ米。

   クリーン農園の女性陣は、なれた手つきでてきぱき仕事を進めています。この五平餅、私は未だに、手伝いしかしたことがありません。ぜひ一から作ってみたいのですが、なかなか機会がありません。でも、この日お手伝いして、今度こそぜひとも作ってみたくなりました。串にご飯をさしてからぐっと押す感覚、なかなかいいものです。

   山菜取りから帰ってきたお客さんたちにも、実演していただきました。

   いろりの前で五平餅を焼いているのは、筒井重之さん。この日は、4種のたれの五平餅があったのですが、たれはすべて彼がしこんできたものです。いろりで使った炭も、彼の手製。
    
    五平餅のほかにもたくさんご馳走を作りました。材料は、ほとんどがクリーン農園の方たちが持ち寄った山里の豊かな春の恵みばかりです。

    テーブル中央の飯切りには、タケノコ、蕨などがたっぷり入った炊き込みご飯。汁は山菜とあげ、豆腐の味噌汁。出始めたばかりのミヨウガタケを散らしました。タケノコ、コゴミ、ミョウガタケ、シイタケ、トウダイノメなどのてんぷらに、春菊と折菜の胡麻和え、サトイモの煮っ転がしにダイコンとあげの煮物。ワラビの酢の物もありました。

    そしてたくさんの種類の漬物。いなかのご馳走が所狭しと並べられました。いろりでは、五平餅のほかにアマゴも焼きました。香ばしくておいしかった。    

    「わたしの作ったものを食べて下さるお客さんとは、顔の見える関係でいたい」とは、常に筒井さんが言っている言葉です。苦労して工夫して作ったものだからこそ、どんな方の手に渡り、どんな感想をお持ちになったか知りたいと思うのは当たり前です。わたしも、いつもそう思っています。いいことも悪いことも聞きたい。どんな言葉であれ、手ごたえがあってこそ、やりがいもうまれるというものです。

    この日のイベントは、生産者と卸会社がお客様をもてなす企画でしたが、それでも、スタッフや消費者と多少なりとも交流のできた生産者の一人は、「らでぃっしゅぼーやが近くに感じられた」との感想をもらしていました。彼らは30年ほど前からこの会社の生産者として関わってきたのですが、今回一堂に会して、消費者や橋渡しをする会社の存在を身近に感じたというわけです。

    参加した消費者の方々のご感想をお聞きする機会はもてませんでしたが、彼らもきっと、同様の気持ちをお持ちになったことと思います。もし、これからもこういった場がもたれるのなら、より、生産者と消費者の交流ができるような形になると、もっと楽しい時間が過ごせるな、とおもったことでした。

    

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