アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「こもれび通信」第2号発刊しました。

2014-06-24 01:46:51 | 奥三河three trees+
    奥三河Three trees+おたより「こもれび通信」2号ができました。

    以下、内容をコピペします。アンティマキは、こねないパンのつくり方、こころざし工房は、石けん素地について、Miki-Co-Laboはブルーベリー畑の様子を書きました。
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奥三河Three trees+
 こもれび通信
 2014年夏 №2

焼き菓子と草木染め アンティマキ
天然素材の石けん 志工房
コンフィチュール Miki-Co-Labo

イラスト/松井香澄
2014年6月1日発行

アンティマキ 焼き菓子と草木染めの工房
<こねないパンのこと>
  昔から大のパン好きだったのに、自分でパンを作り始めたのはほんの10年ほど前。たいしてこねなくても、パンはちゃんと発酵するということを知ってからです。それまでは、力をつくして、生地をこねたりたたいたりしなくてはパンはできないと思い込んでいたので、めんどうで敬遠していたのです。

数年前、「こねなくても、パンができた!」(藤田千秋著)という本を手に入れました。それまで作っていた、ちょっとだけこねるパンよりももっと手がかからず、軽く混ぜるだけで、もっちりしたおいしいパンができました。

この本の作り方を参考にしてできたのが、アンティマキのこねないパン。現在、玄米ご飯パン、有機小麦のパン、小豆パン、人参パン、黒ビールパンなど数種類を商品にしていますが、基本の粉と水と塩と天然酵母(ホシノ)の割合は、ほぼ同じ。以下は、基本のパンの作り方です。

材料は、小麦粉500g(うち全粒粉を1~2割)、天然酵母元種20g、塩10g、水350~360g。まず、酵母を水に溶かし、塩を入れます。そこに、半分量の粉を入れてざっとまぜ、残り半分の粉を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせます。ニンジンや玄米ご飯など具を入れたいときは、このときいっしょに入れます。

ふたつきの容器に生地を入れて、一次発酵を始めます。今の時期なら、常温で8~9時間。2倍近くの大きさに膨らんだら、へらで天地返しをし、さらに1時間ほど発酵をつづけます。そして成型。水分の多い生地なので、小分けしてから粉をまぶして、形を整えます。このまま高温で焼けば、フォカッチャに。

2次発酵は、2時間ほどで完了。あとは焼成です。普通のパンのようにこねないので、はじめは勝手が違ってやりにくいかもしれませんが、夜片づけが終わったあと、10分くらいで仕込み、朝までほったらかしにしておけばいいので、慣れるととても気軽にパンが作れるようになります。

アンティマキでは、年に数回どんぐり工房そのほかで、このパンとスコーンの講習会を開いています。読んだだけでは作る気になれない方、ぜひ一度お越しください。

<夏の草木染め>
5月の終り頃から、稲武では、そこかしこに、シソの葉によく似た大きな葉を持つ、マルバアカソの群落が目に付くようになります。うす赤い穂が出る7月の初め頃が、アカソの染めどきです。

アカソは、煮出すと赤っぽい色が生まれる植物。時期により、年により、素材により、赤っぽい茶色になったり、ピンクに近い色になったりしますが、夏場に採取できる植物で、赤っぽい色を生み出す植物は、私が知る限りアカソだけ。このあたりならどこにでもある雑草ですが、染めには有用な植物です。

志(こころざし)工房天然素材の手作り石けん
<石けん素地とは?>
市販されている石鹸の成分表には、必ずと言っていいほど「石けん素地」という表示がされています。イベントなどで対面販売をしていると、「石けん素地は使っていますか?」という質問を時々受けることがあります。今回は、この「石けん素地」とはなにかについて、おはなしします。

材料表示には、「石けん素地」と「水」としか書いていない無添加の石けんなのに、商品によって全然使い心地が違う・・・などという経験をされたことはありませんか? 理由は簡単。石けん素地を作るときの原料油脂や製法によって、全く質の違うものができあがるからです。

石けん素地とは、脂肪酸ナトリウムのことで、人体に使う石けんの表示の際に用いられる言い方です。脂肪酸ナトリウムは、油脂とアルカリ剤を反応させる事によって得られるもの。粉状で、石けんチップとも呼ばれています。一般的な石けんに使用されている石けん素地は、東南アジア産が多く、その石けん素地の中には、キャリーオーバー成分としてあらかじめ防腐剤などが入っている場合もあるそうです。

石けんに使用される油脂で代表的ものは、動物性油脂(牛脂、ラード(豚油))、植物性油脂(オリーブ油、ヤシ(ココナッツ)油、パーム油)などです。

油脂に含まれる脂肪酸には、オレイン酸、リノール酸、バルミチン酸などの様々な種類がありますが、それぞれの脂肪酸の構成は、油によってことなります。ひとくくりに「油脂」といっても、肌にいいといわれている成分が多い油や、毛穴を塞いでしまうなど、よくないといわれる成分が多い油もあります。

石けんによって、顔を洗ったときにスッキリ洗えるもの、つっぱった感じがするもの、顔の表面に膜が張ったように感じるものなどありますが、この違いは、もともとの原料の油の種類や配合、そしてどんな製造方法をとっているかによって、生じるものと考えられます。したがって、石けん素地の品質は様々であるため、使い心地はとても大きく変わってくるのです。

石けん素地を、商品として販売しているところはいくつもあります。その石けん素地に水とハーブを練りこむと、とても簡単にオリジナル石けんが作れます。しかし志工房では、原材料の油脂や配合・製法にもこだわって石けん作りをしているため、市販の石けん素地は使用しておりません。

*志工房の手づくり石けんは、個人で作っているものなので、法律上「雑貨石鹸」「キッチン石鹸」の販売となります。薬事法による薬用石鹸・化粧石鹸のいずれにも該当いたしません。そのことをよくご理解の上、ご自身の判断と責任のもとでのご使用をお願いしております。

Miki-Co-Labo 季節のコンフィチュール

白く可憐な花が終わり、実が少しずつ膨らみ始めたブルーベリー。7~8月には、いよいよ収穫です。まだ木が小さくてたくさん収穫することはできないけれど、丹精込めて育てたブルーベリーは大粒で香り高く、果汁たっぷりです。畑で摘んだブルーベリーを口の中いっぱいに頬張った時の幸福感を再現できるよう、素材を活かしたシンプルなコンフィチュールづくりを心がけています。ノーザンハイブッシュ系とラビットアイ系では、 食感が全く違うので、品種別にブルーベリーコンフィチュールをつくっています。ぜひ、食べ比べてみてください。
素材といえば、ルバーブやカシス、ブラックベリー、クランベリーも自家栽培。それぞれに味も香りも全く違い、個性的な魅力があります。 どのベリーも大粒品種なので食べ応え抜群。生で食べてみたい方は、畑に遊びに来てください。事前にメール頂ければ対応します。
広い畑に謎の白い物体を発見したら・・・それは、三木家のアイドル、ヤギのメイちゃんです。
大根の葉っぱや白菜の差し入れですくすく育ち、元気いっぱい。人懐っこくすり寄って来て、別れる時は淋しげにメ~メ~鳴く、とても可愛い女の子です。
爽やかな風が吹き抜ける深緑の畑、真っ黒に日焼けしたおじさんと青草を食むヤギ、色とりどりのベリーが、今年も山里に夏の到来を告げます。

<夏のコンフィチュール>
・甘夏 :蒲郡産、農薬不使用
・ルバーブ :自家栽培、農薬不使用
・ブルーベリー :自家栽培大粒品種、   農薬不使用
そのほか、カシス、ブラックベリーなども収穫しだい順次商品化します。

奥三河Three trees+は3人の女性のユニットです。

暮らしnote  ~葛~ 
  初夏から秋の終わる頃まで、野原や国道脇の土手は、たいてい葛に覆われます。日本に来た欧米人が、あちこちに繁茂する葛を見て、「牧草に最適だ」というので持ち帰ったことがあるそうです。でも、人々はその旺盛な生育振りに往生し、ついには「デビルプランツ」というあだ名をつけたほどだとか。イノシシの好物でもあるので、放っておくと崖崩れの原因になるため、根絶やしにしたほうがいいのですが、手ごわすぎて、なかなかそうはいきません。
  韓国の時代劇「ホジュン」で、貧乏をかこつ主人公の妻が、山で太い葛を苦労して掘ってきては市場で売るシーンがあります。薬材なのか、水に晒して葛粉を作るのか用途はわかりませんでしたが、日本でも、本当は今でも貴重な食材・薬剤のはずです。
 九州の秋月というところでは、ほとんど葛を見かけなくなったと、その土地の人が嘆いているのを聞いたことがあります。葛が極度に減った理由は、名物の葛餅を作るために、採りつくしてしまったのだとか。あのすさまじい繁殖力をもつ葛でも、絶えることはあるのだな、と思うと、厄介者の雑草が急にいとしくなりまし
た。    (maki)
商品のあるところ
■ 祇粘堂(きねんどう)
浜松市北区引佐町金指 ℡053-542-2737
■ どんぐりの里いなぶ
豊田市武節町 ℡0565-82-3666
■やまのぶ梅坪店
豊田市東梅坪町 ℡0565-36-1234
※ 店によっては置いていない商品もあるので、ご了承ください。


イベント出店・講習会予定 
2014年6月~7月

[6月]
1日……よさみガーデンマルシエ
   (アンティマキ/志工房/Miki-Co-Labo)
8日……三好ヶ丘ラヴィマルシェ
   (アンティマキ/志工房/Miki-Co-Labo)
12日……グリーンママンタキソウ朝市
   (アンティマキ/志工房/Miki-Co-Labo)
28日……ヘルシーメイト岡崎本店
   (アンティマキ)  
[7月]
10日……グリーンママンタキソウ朝市
   (アンティマキ/志工房/Miki-Co-Labo)
13日……三好ヶ丘ラヴィマルシェ
   (アンティマキ/志工房/Miki-Co-Labo)
27日……福蔵寺ご縁市
   (アンティマキ/志工房/Miki-Co-Labo)
[講習会の予定]
・6/22 , 7/20 , 8/25
どんぐり工房定例草木染め講習会
(問い合わせ: どんぐり工房 ℡0565-83-3838)

※イベント・講習会共に変更することがありますので、事前にブログ「アンティマキのいいかげん田舎暮らし」か、アンティマキのFBページでお確かめください。

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    今号のこもれび通信に書いたクズをもとめて、先日イノシシが私宅の敷地内にやってきて、ブルドーザーのように崖一面を壊しました。

    東海豪雨の折に壊れて修復した箇所なので、山砂が入っています。だから、重いイノシシが通ったら、簡単に草も潅木も抜けて、いつ地すべりがおきてもおかしくないような状態になります。かなりの広範囲がこうなってしまいました。大雨が降ったら、どどっと崖が崩れるかもしれないと心配です。

   イノシシの狙いは、クズの根っこ。こんなに太いのです。レンコンくらいあります。くず粉を作るのはたいへんだけど、葛根湯の葛根なら、できるのではなかろうか、とおもうのですが、どうかしら。、

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