アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

小鳥の挑戦

2011-05-02 11:56:55 | アンティマキの場所に生きる動植物
  春になってからのことだと思うのですが、北側の窓ガラスに何度もぶつかってくる小鳥が現れました。四十ガラかなにかスズメの類の小鳥みたいで、体は黒と白の2色。ガラスにぶつかってへばりついたかと思うと、ずるずる下に下りていき、飛び立つ。そしてまた上から飛んできてはガラスにぶつかり、下へ。数回繰り返してはそのうちどこかへ去ります。そしてまたやってくるのです。

  私が知っている限り、2羽が組になっているようです。1羽が窓近くの電線に止まり、別の1羽が窓にぶつかっています。常に同じ1羽が窓にぶつかり、別の1羽は彼の(彼女の?)行動を見守っているように見えます。何度も、ぶつかっているところを写真に撮ろうと試みましたが、ほんの一瞬の出来事なので捕らえられませんでした。上の写真は下の1羽が窓ガラスに飛びついたあと、電線に止まって見守っていた上の1羽のそばで休んでいる(?)ところ。

  ときは春。巣作りの季節なので、もしかしたら私の家の中で巣を作りたいのかもしれません。考えてみれば、人間の住む家は天敵がいないから、彼らにとっては究極の安全な場所。うちにはネコも犬もいないから、なおのこと幸いだと見込んだのかもしれません。

  4年前に家をリフォームした直後、やはり北側の別の部屋の窓ガラスに猛然とぶつかってくる小鳥がいました。そのときの小鳥は、茶色か赤っぽい色が体の一部に入っていて、今回の小鳥とは違う種類でした。その折の鳥は1匹だけで、ひたすらぶつかってはずるずるを繰り返していました。その跡が汚れになって、目立つほどでした。

  当時、その部屋の窓辺には赤いガラスのランプが置いてあったので、もしかしたらそのランプを大きな赤い果物か何かと勘違いして、飛びつこうと頑張っているのかもしれないと思い、ためしにそのランプを南側の窓辺に移動しました。すると案の定、翌日だったかその後だったかに、彼(彼女?)は南側にやってきて、同じ行動を繰り返しました。このランプです。

  そのあと、なにか彼らにとって大きな異変でもあったのか、いつのまにかばったり来なくなりました。

  それから3年は経っています。今度の鳥の来訪の目的は今のところ想像の域を出ませんが、私の家に入りたがる鳥がいる、と思うのはなんだか楽しいことです。

  ただ、気になるのは、あの小さな体で固いものにやたらぶつかったら、どこかに打ち身や擦り傷を作るのではないかということです。もしかしたら、そういうリスクは承知のうえで、頑張りたい仕事なのかもしれません。今もまた、私のいる部屋の隣の部屋で、こつんこつんと窓にぶつかる音がしています。そっと見に行ったら、きょうはなぜか1羽で来ていました。

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