アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ヤマモモのペーストづくり

2021-06-23 15:05:30 | 手作りのたべもの

   先日、親戚の家にヤマモモをもらいに行ってきました。ヤマモモの大木があるのはずいぶん前から知っていましたが、その実が食べられて加工もできるとは知らなかった。

   今年は去年の「100分の1ほど」しかなっていないそうですが、木の下にはわんさと実が落ちていました。実の形と色のかわいいこと! 大きさは、ピンポン玉くらい。完熟すると、黒っぽくなります。

   黒っぽいのを食べてみました。

   酸っぱい! 酸っぱいからこそ、ジャムにしたらおいしいのでしょう。

  帰宅後、水で洗いしばらくつけておきました。

   つけておいただけで、こんなに色が出ました。

    ネットで調べたら、そのまま砂糖と一緒に煮る、という方法と、ゆでてから種を出し、それから砂糖を入れてジャムにする、という二つの方法が載っていました。あくもある、というのでゆでてからつぶすという方法で作業開始。

    10分ほどでやわらかくなったので、ざるに入れてつぶしながら、種を取り出しました。一つの果実に一個しか種はないので、わりに楽。

 

     こちらが種です。

     果汁とつぶした実を計り、その30%の粗糖を入れて火にかけました。

     相当水けが多いので、なかなかどろっとしてきません。

    1時間たっても、こんな状態です。水分は飛ぶのでペースト状にはなりますが、ペクチンが出てこない。

    結局諦めて、ペーストとして使うことにしました。味は甘酸っぱくて、香りもよくて、いい。色は美しい赤色。

   ほんとは、ジャムサンドスコーンに入れたかったのですが、どろどろすぎて果たせず。ペクチンの出にくい性質なのか、それともいったんゆでたのがよくなかったのか。

   ほんとはジャンサウンドスコーンに使いたかったのですが、急遽、ヤマモモ入りマフィンをつくって、昨日のマルシェに、持っていきました。酸っぱみをおさえたかったので、量をひかえましたが、もう少し入れてもよかった。召し上がった方には、好評でした。ペースト状のまま冷凍したので、来月のマルシェにも持っていくつもりです。

    ヤマモモとか、枇杷とか、イチジクとかザクロとか、ナツメやユスラウメ、金柑・・そういったほとんど手のかからない果物が、以前は家の庭先に植わっているのをよく見かけたものです

    でも、いまは、ほとんどなくなりました。庭がせまくなったことと、こういった果物の味が一般に好まれなくなったからなのでしょう。果物と言えば、甘くて大きい立派なものに、いつの間にかかわってきました。

    そのままでは口にあわなくても、ちょっと手をかければ十分おいしくなる在来の果物は、独特の地味なおいしさがあると思います。

    来年またこの季節に採取にいって試してみたい。旬の楽しみがひとつ増えました。


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