アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ガキ大将養成講座さくら村で生藍いろいろ活用講座を開きました。

2022-08-03 23:21:02 | 草木染め

   2週間前のことですが、旭地区のガキ大将養成講座の拠点さくら村で、生の藍の葉を使っていろいろ活用する講座を開きました。

   藍の畑はさくら村のすぐ近く。養成講座のスタッフの一人が借りている畑で青々と茂っています。

   当日朝、40名以上の親子が畑に集合。頃合いに育った藍を根元から刈りました。

   大変な量です。私は、さくら村で講座の準備に入っていたため、子供たちが刈り入れする様子は見られませんでしたが、写真で見ると、みんな率先して作業にいそしんでいます。

    下の写真の右手前から二人目が元気な藍を育ててくださった野中佳美さん。

   さくら村での草木染め講習は今年で三回目。森の中の染めの仕事は心地いい。下の写真の左端が、ガキ大将養成講座を主宰する安藤征夫さんです。

   最初は絹の布の藍染め。藍の生葉は、絹でないと基本的には染まりにくいので、今回はスカーフかハンカチを各自選んでいただきました。

   模様付けを終えたら、葉だけを枝からむしり取ります。この作業が結構大変。

   布の10倍の藍の葉と布の6~7%の塩を袋にいれてもみもみ開始。

   青緑色の汁が出てきたら、布を入れます。そしてさらにもみもみを続行。

   満遍なく汁が布に行きわたったら、完成です。

   木々にかけたロープに吊るした染め布。この光景が好きです。

  生葉染めは何度も行っていますが、今回は、特に色がいい。さわやかなブルーがたくさん生まれました。藍の生育がとてもよかったこと、一番元気な時に刈り入れできたこと、そして刈った葉を新鮮な状態に保ちながら作業を進めることができたこと。この3点がうまくいったため、これまでで一番といっていいほど冴えた青い色が出たのではないかと思います。

   昼食をはさんで午後からは、まず石鹸づくり。生葉染め同様、枝から葉をむしり取り、葉を集めます。

  水を少し入れてまたもみもみ。

   みんなでもみもみ。

   手も染まります。爪が最も濃く染まるのはなぜだろう。

   この汁を濾して葉のエキスをつくり、石鹸素地に混ぜます。そしてこねこね。

   きれいな水色のような黄緑色のような色の石鹸ができました。

   このあと、作業は化粧水づくりに入りました。野中さんが乾燥しておいてくださった葉でハーブティーを作り、冷めたらグリセリンを混ぜて瓶に入れるだけ。グリセリンの必要量を間違えて計算したので足りなくなったため、ハーブティーだけをお持ち帰りいただいた方も。ハーブティーを顔につけるだけでも立派な化粧水になります。

  以上でこの日の講座は終了。藍の生葉染めスカーフ、藍の石鹸、藍化粧水がお土産。作業がたくさんありましたが、楽しんでいただけたようです。こちらの講座は、いつも子供たちが元気で生き生きしていて仕事にも遊びにも熱心で、見ていて楽しい。この日もたくさん働いてくれました。おかあさんたちもニコニコ。染めだけでない講座は初めてのことでちょっと心配でしたが、杞憂でした。

  藍は、この後、真夏の日を受けてまた生長するはず。大きくなった藍で、また何か講座ができそうです。楽しみ。なお、写真はすべて、ガキ大将養成講座に当日参加してくださった方たちがお撮りになったものを、つかわせていただきました。ありがとうございます。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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