アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

カリンの花

2011-05-19 20:46:26 | アンティマキの場所に生きる動植物
  私の家には、以前の持ち主が25年ほど前に植えたカリンの木が、1本だけあります。北向きの石垣の上の崖に植えられたせいで、日が差さず、おまけに2本の大きなモミジにはさまれ、ひょろ長いだけで一向に勢いのない木です。

  枯れてしまったかなと思っていたある年、木の下の枯れ草の上に黄色い実がみっつ、ちょこんと乗っかっていたことがありました。やっぱり生きてはいたようですが、それからは実が落ちることはなく、他の木々にまぎれて見分けがつかないまま、何年もたちました。

  ところが今年、家の前をふと見上げると、たかいところにピンクの花が咲いているのが見えました。目を下にたどっていくと、それはカリンの木でした!

  ずっと前に剪定してから新しい枝はまったく出てこなかったので、たった2本の枝しかありません。その2本に、ちゃんと花がついているのです。ズームアップしてみました。

  やさしいピンクです。でも、私のカメラではこの大きさが限界。花の形はわかりません。図鑑で調べたら、カリンはボケ属。花の形はボケそっくりのようです。もしかしたら、今年の秋は久しぶりにカリンの実を見つけることができるかもしれません。
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人参パン新発売しました!

2011-05-19 14:01:30 | アンティマキの焼き菓子とパン
  「こねずに作るパン」シリーズの第3弾を、本日新発売しました。どんぐり横丁にてただいま販売中です。

  3つめの「こねずに作るパン」(1つめ、2つめのこねずに作るパンは、コチラコチラでご覧ください)の主役はニンジン。おろすでもなくゆでてつぶすでもなく、フードプロセッサーでみじん切りにしたニンジンです。ニンジンの味がしっかり残ってはいるけれど、臭みは不思議とありません。ほんの少し加えた粗糖が、ニンジンの甘みをうまく引き出しているみたい。ニンジンが苦手の人に食べさせたら、「おいしい」といってもらえました! 

  ほかの二つのパン同様、外皮は少し固いけれど、中はしっとりもっちりしています。朝食にぴったりのパンだと思います。ぜひどうぞ。

  なお、アンティマキの焼き菓子とパンは、いつもすべての種類が販売されているわけではありません。どんぐり横丁やイベントでの納品予定については、こちら→にお問い合わせください。
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稲武産のアカネ

2011-05-19 02:19:44 | 草木染め
  ムラサキと並んで大事な染め草だったアカネ。だいぶ前のことですが、どんぐり工房で竹細工を指導しているIさんが自宅の畑で見つけて、発泡スチロールの箱に移植し、工房の庭の隅に置いておいてくれたことがあります。畑の整理がついたら持ってくるつもりでいましたが、先日見に行ったら箱が見当たりません。がっかりしていたら、Iさんが、箱のあった辺りにたくさん実生のアカネが生えていると教えてくれました。

  写真中央の、黄みがかった緑色の、とがった小さな葉がアカネ。つる状に伸びはじめています。4株ほど掘って持ち帰った翌日、Iさんが掘った大株のアカネももらったので、まとめて畑の隅に植えました。これだけまとめておけば、他の雑草にはまぎれないだろうと思います。

  アカネは根をくだいて煮出し、染め液を作ります。ただし日本産のアカネは、染料店で売っているインドアカネに比べたら、根の太さは10分の1ほど。だから相当たくさんの根っこを手に入れないと染められないのです。私は、以前、城が山の中腹辺りでアカネの群落を見つけ、掘り出して染めたことがあります。少しの布しか染められなかったけれど、冴えた美しいアカネ色が出た記憶があります。

  畑のアカネが群落を作り、太い根をはやしてくれるのはずいぶん先のことになりそうですが、ムラサキについでアカネもうちの畑で育っているのは、なんともうれしいことです。
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鞍ケ池公園の花畑

2011-05-19 01:45:55 | 小さな旅
豊田の市街地に出たついでに鞍が池公園に寄ってみました。目指すは英国式庭園。愛知万博で展示されていた庭を移したもので、こじんまりしたイングリッシュガーデンです。

  その庭を見下ろすように立っている大きな楠木を撮っていたら、公園のスタッフらしい男性に声をかけられました。

  「ここを上がると花畑があります。ぜひ見ていってください」

  指差すほうに上っていくと、まずポピーと矢車草が一面に咲いている場所に出くわしました。一面に隙間なく咲いているのではなく、そこここに雑草のように固まって咲いているところが自然ぽくていい。ポピーの色は場所によって、赤系だったり、黄色系だったり。

  この公園はもともと低い丘陵が続いていたところだったのか、上がったり下がったりしている地形をそのまま生かしているみたいです。

  花畑のほぼ中央から牧場に続く丘を撮影。白い部分はカスミソウのようです。カスミソウを取り囲むようにポピーが一面に揺れています。丘の稜線も木々の姿も絵本のようです。

  池の周りの垣根にはいろんなつるバラが咲き始めていました。

  平日だったせいか、訪れる人はわずか。のどかで美しい花畑の中で、気持ちのいいひと時を過ごせました。

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