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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

フェアトレードの材料でチョコレートを作る講座に参加しました。

2018-01-18 10:21:32 | 手作りのたべもの
   先週の日曜日、14日に、どんぐり工房で開催されたチョコレートづくり講座に参加しました。

   講師は、愛知県のフェアトレードショップの草分け的存在「風s」の代表土井ゆきこさんとそのお仲間。フェアトレードやカカオ豆の産地で働く子供たちの現状などのお話を交えての、講習会でした。

   カカオニブ、カカオマス、ココアパウダー・・こういったものはアンティマキの焼き菓子やパンの材料として使っていますが、ほんとのチョコレートをつくるのははじめて。

   この日どんぐりに集まったのは15名ほどの親子。ミルク入りとミルクなしのビターを作る班にまず分かれました。わたしはビターチョコ。使う材料は、カカオマス、カカオバター、砂糖だけ。

   カカオマスは、カカオの種を粉砕したカカオニブを溶かして、冷却したもの。チョコレートのもとです。作業は、このカカオマスとカカオニブを細かく刻むところからはじまります。

    刻んだものを湯煎。まだ砂糖はいれません。

    よく溶けたら砂糖を投入。混ぜ続けます。チョコレートの温度が45度になったら、今度は外側のボウルに水を入れて冷やします。27度まで。ここまで下がったらまた温度を上げます。29度まで。この工程をテンパリングというのだそうですが、本格的なチョコレートは何と72時間混ぜ続けるのだそうです。滑らかさがここで決まるのだとか。

    温度が29度になったら、講座では終了。型に流し込みます。

    途中何度か味見。使った砂糖がじゃりじゃりした有機粗糖だったため、なかなか溶けませんでしたが、それはそれで素朴なチョコの味がしました。

     30分以上冷蔵庫で冷やし固めたら出来上がり。2週間ほど寝かせるといいのだそうで、この日は一かけらだけたべてあとは冷蔵庫にしましました。

     同じ班の5歳のMちゃんがかいた感想。絵入りです。自分の顔の口の周りは茶色。チョコレートのおひげです。字は右から読みます。

     講座のあとは、媒染したてのフェアトレードの豆でいれたコーヒーをいただきました。こちらもおいしかった。

     土井さんご夫婦は、昨年春から稲武地区野入町の古民家を手に入れ、週の何日かを過ごしています。今年の春からは、カフェの営業も始める予定だそう。稲武にまた一つ、面白いお店がうまれそうです。
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カレールウを作りました。

2017-02-08 18:29:23 | 手作りのたべもの
  北海道で「日本一の給食」といわれる給食を作り続けた調理師さんがいると知ったのは、数年前。本屋でこの本を立ち読みして知りました。

   昨年だったか、知人が、北海道からこの調理師さん、佐々木十美さんをお呼びして、彼女がずっと給食で作ってきた評判のカレールウを作り、彼女のお話を聞く会を開きました。何回か開いたようですが、いつも行けずじまいで、残念に思っていたところ、この知人から、自宅でルウの作り方を教えるといってもらえたので、稲武の友人たちとおしかけました。

   ルウの材料はシンプル。ニンニク、しょうが、小麦粉、油(すでに何度か使った植物油)、カレースパイス。最初にやるのは、ニンニクと生姜をそれぞれ、細かく細かく刻むこと。生姜はペースト状になるまで、ニンニクは形がなくなるまで。これまでの人生でこんなに細かくみじん切りをしたことはありません。ひたすら細かく刻みました。一人っきりじゃ疲れてしまって、絶対やれない。

   フードプロセッサーを使わない理由は、繊維をつぶしてしまうと水が出やすくなり、栄養価が変わるからだそう。佐々木さんたちは、6人の調理師さんで500人分のカレールウを作っていたというから、脱帽です。

   刻みおわったニンニクと生姜を、鍋に入れた油に混ぜ、弱火でなじむまで炒めます。それからふるいにかけた小麦粉を入れていため、さらにそこにカレースパイスを投入。佐々木さんが勤務していた北海道の学校で使っているカレースパイスは、カレー粉とは別にスパイスが19種類も入っています。

   焦げ付かないよう、ひたすらかき混ぜ続けて、やっとできあがり。これで、40食分のカレーのルウになります。三人がかりでほぼ2時間。人と一緒だから楽しくできた仕事です。このルウ、これから3週間寝かせると味がぐんとよくなるそう。そのあとは、冷凍もできます。

   お昼ご飯は、知人が前に仕込んだルウで、給食に出るカレーを再現。これが、凝っていて驚きでした。肉は赤ワインと塩コショウに漬けてから煮るのですが、あくが出てきたら、まず味見。悪い味だと思ったらあくを捨て、とりたてて嫌な味でなかったら、よく炒めた野菜と一緒に鶏がらスープに入れます。こういうのが、「丁寧な仕事」というのだなとおもいました。かつら剥きや面取りをすることじゃない。

   さらにまた、トマトピューレや4種類のスパイスもいれ、ほぼ煮えたら、ルウを投入。最後にウスターソースや醤油もいれてさらに複雑な味に変身。

   ほんとはもっといろいろ工程を経たのですが、はしょって紹介しています。そして、できました。

   お肉の種類、野菜の切り方は自由なのですが、スパイスや調味料は子供たちが食べている給食そのままです。

   一口、口に入れるとスパイスの味がわっとひろがり、おいしいというより複雑!とかんじました。でも二口め以降は、おいしい。子供の食べるカレーにしては結構辛い。でも、辛さが多分調和しているのか、あまり気になりません。濃厚すぎず甘すぎず、しみじみおいしくかんじました。同行した友人の子供たちも完食しました。

   このカレーは、佐々木さんのいた町の学校ではひと月一回は食べられるのだとか。コロッケやドライカレーその他たくさんの料理が、彼女たちの調理室から生まれたそうです。先日見た、マイケルムーアの映画「世界侵略の勧め」のなかの、フランスの学校給食なみにゆたか。

   日本のほとんどの学校は、効率化のためにセンター方式にかわりつつあり、自校方式で作る給食はどんどんなくなる傾向にあるようですが、小回りが利き、調理さんたちのこころざしが生かせる自校方式の給食がなくなりつつあるのは寂しいことです。

   でも、各学校で作るのが当たり前だった昔の給食がおいしかったかといえば、とんでもない。小中学校時代の給食は、わたしにはほぼ毎日が苦痛でした。物のない時代だったので、とりあえずおなかを満たすものであればよし、ということだったのでしょう。

   いまは、新鮮な素材であっても捨てられる時代。佐々木さんたちは、当日農家から届いた野菜を見て、その日のメニューを決めることもあるそう。家庭料理と同じです。調理師さんは大変ですが、うまく循環させれば、安くて質のいい素材が大量に手に入り、子供たちは美味しい給食にありつけるはず。システムがうまくいっていないせいで、昔ほどではなくても、たいしておいしくない給食を食べざるを得ないのは、もったいない話だとおもいます。
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梅干の顛末

2017-01-15 11:58:33 | 手作りのたべもの
    今年の正月は、穏やかな日が続き、ずっと家にいることがおおかったので、昨年梅雨時に仕込んだ梅を干しました。

    昨年参加したワークショップで、梅干農家の方から、「干すのはいつでもいい」とお聞きしたので、真夏に干しそびれた梅を寒干ししたのです。

    でも、初日と二日目くらいはまめに出し入れしていたのですが、夕方まで取り入れるのを忘れたり、お天気なのに外に出さなかったりしているうちに、次第に表面がしろくなり、うっすらカビのようなものが生えだしました。もともと、今年は白梅干にしたので、カビなのか塩が浮いているだけなのか、初めは判然としなかったのですが、徐々にカビだとあきらかに。黒い斑点まで出てきました。薪ストーブある部屋だと乾燥が早いので、外に出さなくてもいいか、と慢心したのもいけなかった。

    昨年漬けた梅は、新城の南高梅。塩はフェアトレードの海塩。捨てるのは避けたいのですが、カビは深く浸透するから、ちょっとでも表面に浮いて見えたら食べないほうがいいそう。どうしようかとうじうじしている間に、カビはさらに進行。

    ふと、ネットで検索したら何かいい知恵があるかも、とおもって「梅干 カビ」で、調べてみました。

    すると、ありました! まず、こう書いてありました。「捨てないで!」半分以上捨てるつもりでビニール袋に入れたのですが、あわててそれもとりだし、試みたことは次の方法です。

     梅干を35度以上の焼酎で洗う。
     古い梅酢に漬ける。    

     ネットで調べた方法では、梅酢を二重ガーゼで漉して煮沸してさましたものに漬ける、とありましたが、私の場合、相当カビが来ているようだったので、梅をつけるのは、別のシソ梅酢にしました。2005年のです。今回の白梅酢は、漉して煮沸して別瓶に保管しました。カビの臭いはしません。

    これで、しばらく放置です。干すのは来年のことにします。暑い夏でも乾燥した冬でも違いはないようですが、稲武の場合、夏は湿気が多く、冬は日照時間が少ないので、どちらがいいともいえません。様子を見て、のこととします。このままほったらかしとするかもしれません。

    ところで、きょうの雪は、こんな具合です。

    やっかいではありますが、稲武らしい冬の訪れを、ようやく感じることができました。
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無添加ソーセージの講習会に行ってきました。

2016-05-30 23:20:43 | 手作りのたべもの
    岡崎市の暮らしの学校で開催された、無添加ソーセージ作りの講座に参加しました。

    講師は、岡崎市内にある稲垣精肉店のご主人。今回は、2回目の講座です。前回、この講座の開催を知った時はすでに満席。今回は、申し込みがはじまってすぐに連絡したので、無事、参加できました。

    ソーセージ作り、まず最初は、豚もも肉の粗びきと豚の背脂をよく混ぜます。卵、小麦粉、スパイスや塩、砂糖などを加えたところに、水を少しずつ入れながら、練り混ぜます。

    この練り方がこつ。水と肉の脂を乳化させます。タマネギとパセリ、レモン果汁を加えてさらに練るのですが、練りすぎると分離しやすくなるので、ほどほどで終了。そして、注入する道具に詰めます。

    注入する道具の先端のノズルに、ぬるま湯で柔らかくしておいた羊腸をとりつけます。そして、羊腸の中に中身を注入します。

    この作業が、実にたいへん。そもそもノズルに羊腸をかぶせるところからうまくいきません。

    上の写真は、同行した友人がいれているところ。すでに何度も家で作っている彼女の手際は、さすがにいい。わたしは、このようにスムースには、いきませんでした。それでもなんとか四苦八苦しながら注入を終え、端を結んで何か所もねじり、ようやくソーセージらしい形になりました。

    ソーセージは80度くらいのお湯で、15分ゆでます。

    ゆでたあと、フライパンでから煎りします。このときも、弱火で。強火だと脂が分離しやすくなるのだそうです。こんなこと、知らなかった。お昼ご飯は、この焼きたてソーセージにロールパンと紅茶。これまで食べた生ソーセージのうちで、いちばんおいしかった。

     自分で作ったソーセージは自宅に持ち帰り、ポトフに。昨日石窯で焼いた黒パンと一緒に食べました。教室でのようにから煎りしなかったせいか、肉そのものの味が強くて、少々重く感じました。

     講師のお話では、いろいろ工夫を重ねて、今回のソーセージができあがったそう。無添加といっても、トレハロースと重曹はいれています。でも、一般の添加物がいっぱいのソーセージに比べたら、かなり安全で、しかもおいしい。注入は難しかったけれど、なれたらできそう。ただし高い注入器を買う気にはまだなれないので、とりあえず、台所の引き出しの中で眠っている生クリームの絞り袋(というのかな?)で代用してみようと思っています。
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石窯あそび

2016-04-29 00:54:49 | 手作りのたべもの
  昨日は一日ほぼ雨でしたが、豊田市街地の友人宅の石窯で、一日遊ばせてもらいました。

  友人宅の石窯は、お父様の手作り。今回で3回目の石窯遊びです。

  前夜仕込んだピザ生地は、強力粉と全粒粉、セモリナ粉を配合したもの。油は入れず、ホシノ酵母元種と塩のみ。思いのほか暖かかくて、かなりの過発酵になってしまいました。

   茶色いのは、鳥の照り焼きソース海苔と合います。赤いのは、トマト水煮缶をミキサーで粉砕し、塩コショウしただけの簡単トマトソースです。楽で、意外とおいしい。

   パンはバンズを仕込みました。自分で作るのは初めて。バター、牛乳の代わりに、米油、豆乳が入っています。卵。乳製品アレルギーの友人の子供のために、給食の代替食に使えないかなとおもっての試作です。

   こちらも過発酵気味でしたが、うまくふくらみました。石窯の力です。友人宅の石窯は、下から焚く方式なので、温度が下がったら、薪を数本入れて火をおこせば簡単に庫内があたたまります。稲武の大きな石窯は、窯の中で薪を燃やし、パンを焼くときはその燠を掻き出す必要があるので、いったん掻き出すと、当然庫内の温度は下がり、さらに温めたくなっても、かんたんにはできないのです。

   こちらは、ケーキ。朝、その辺にあるものを適当に集めて持っていき、分量もほぼ目分量で作ったいい加減ケーキです。

   入っているのは、全粒粉、ライ麦粉、甘夏ピール、黒糖、塩、ベイキングパウダー、米油、豆乳。かなり粉の味の強い、主食のようなケーキができました。味は悪くないのですが、ちょっとぼそぼそしています。

   いろいろ反省点はありますが、今回もほぼ満足。石窯の良さを再確認して帰路につきました。
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今年の醤油絞り

2016-02-09 14:30:27 | 手作りのたべもの
    昨年4月に仕込んだ私たちの醤油。先日、絞り師の井上時満さん(コチラ)に、はじめて私宅に来ていただいて、醤油絞りをしていただきました。

    稲武のメンバーだけで醤油の樽を管理するようになって今回2回目。前回は樽半分の仕込みでしたが、今回は1樽約80リットルをほぼ10か月、面倒を見てきました。   

    南信州にお住いの井上さんが醤油絞りの道具を携えて、私宅に。荷物をすべて裏庭に運んだあと、わたしたちのもろみをみていただきました。2回目ですが、この瞬間はドキドキ。   

    「おお、いいね」といわれてほっ。でも、かびはいくつか浮いています。

     カビとカビでないものとの区別がつかず、一喜一憂していたのですが、梅雨時にわっと広がったカビは、そのあとたるを外に置くよいうになってからかなり消滅。なんとかこの日までもちこたえました。

     去年のもろみよりだいぶ濃厚な感じにしあがっています。水分が、夏の暑さで飛んだみたい。いいことのようです。もろみに、竈にかけたおお釜の湯をいれ、溶かします。

    その液を醤油袋に流し入れます。

     何袋も流し入れ、流し入れるたびに丁寧に袋を醤油船の底に寝かせます。

     そして、出ました! 反対側から醤油が垂れてきます。はじめちょびちょび、だんだんジャージャー。

    なめました。塩が立っていない! Mちゃん。おいしくてやめられないようです。

     垂れはじめとそのあとでは、だんだん味が変わります。ほぼ15分おきくらいに採取してなめくらべてみました。塩気の立ち方、かおり、こくなどが異なって感じられるのがおもしろい。

    テーブル左の背の高い瓶には、信州麻績村で作られた醤油が、その左の低いほうの瓶には、西尾で醸造された麹おお目の醤油が入っています。みんな一緒になめくらべしてみました。

    稲武の醤油メンバー~名付けて稲武醤友クラブ~以外にも、この日は友人たちを呼び、生醤油を味わってもらいました。

     お昼ご飯は醤油にあう、主食とおかずを用意。まず、ご飯はぬかくどで炊き、おにぎりに。醤油をつけて海苔で巻きました。おにぎりの向こう側にあるお皿の上は、友人作のローストディア。捕獲も自分たちです。臭みが全くなくて、おいしかった。ほかには、搗きたての玄米餅に大杉豆腐、ゴボウチップスなどなど。

   こんにゃくはメンバーの一人の手作り。草木灰を使っています。いつも彼女のこんにゃくはおいしいのですが、この日はことのほか、上出来でした。

   絞り終わった後の袋の中からは、こんなに搾りかすが出ます。たべると、味噌としょうゆの中間のような味がします。漬物や振りかけにして使えるそうで、ただいま、ストーブの下で干しているところです。 
   下の写真は、絞り袋。いい色しています。醤油染めといったところ。よく洗って脱水機にかけます。

    さて、これで、今年の醤油絞りがおわりました。生きている麹だからこそ、毎年の天候、設置場所、天地返しの時期や回数、そのほかもろもろの事情によって微妙に味の違いが生まれるようです。

    絞り師さんの、醸造や麹にまつわる話は興味のつきないものでしたが、ともすれば、ほかの仕事で中断されてしまいました。それが、今回は惜しかった。来年はもっと彼の傍らに陣取って、ちゃんと話を聞きたいなとおもっています。


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今年の味噌作り

2016-01-20 11:32:06 | 手作りのたべもの
  昨日、稲武で今年はじめての積雪。そして今日は本格的な積雪となりました。窓から見た景色はこちらです。

   さて、2年ぶりに味噌を仕込みました。いつも1年では使いきれなくて、3年に一度の仕込みになることも多いのですが、昨年秋ころから、即席みそ汁の素を常備するようになったため、急速に味噌の消費が激しくなりました。

   即席みそ汁の素は、昆布粉末、鰹の削り節、ゴマ、味噌、乾燥わかめを適宜すり鉢ですり、混ぜ合わせたもの。たくさん作って容器に入れ、毎朝、熱湯を注いで飲んでいます。梅干の種入り醤油番茶とともに。

    さて、今年は、知人の実家で栽培された無農薬・無化学肥料の大豆が手に入ったので、3キロ仕込みました。いつもは、圧力がまで少しずつ煮てはつぶしていたのですが、今年は薪ストーブの上にいちどきに鍋を並べて煮続けました。小さい鍋のほうは丸一日で煮あがりましたが、大きい鍋の中の大豆が柔らかくなったのは二日目か3日目。ゆであがった大豆はほっくりしていてとてもおいしい。大豆もいいけれど、無理やり火を通してはいないので、煮方もよかったと思います。
     
    味噌を作り始めたころは、大豆対麹が1:1という比率が当たり前と思っていましたが、あるときから麹が多いほうが美味しいと知り、少しずつ増やしてきました。今年は1:1.5にするつもりで、昨年末のうちに麹を調達。大豆の半分の重さの塩と混ぜておきました。

    ところが先日、岡崎市額田に住む友人宅で、彼女が昨年仕込んだ味噌をなめさせてもらってびっくり! 甘くておいしいのです。子どものころから味噌くさいのがあまり好きではなくて、赤みその味噌汁はいまでもどちらかというと苦手な私。でも、体にいいから食べなくちゃと、半ば義務のようにおもって味噌に接してきた私にも、「これなら食べたくなる」とおもわれる味噌でした。

    聞くとその味噌は、麹を豆の2倍入れているのだとか。甘いはずです。塩の量は同じ。このあたりで「額田味噌」というのは特産品になっていて、ちょっとしたブランドだそうですが、この額田味噌の大豆と麹の比率が、まさに1:2なのだそうです。

    麹と塩を混ぜて塩きりしかしていなかったときに聞いた話なので、急きょ、麹を買い足しにいき、やっと今年の味噌の仕込みに入りました。

     仕込んだ分量は次の通りです。
     大豆 3キロ
     米麹+麦麹(米麹が7、麦麹が3くらいになったとおもいます)6.1キロ
     塩 1.8キロくらい(もとは1・5キロのつもりでしたが、麹を足したのと、降り      塩のための塩をとっておくのを忘れたので、300g余分にしてみました)
     煮汁 1800cc

   麹は6キロでいいのですが、中途半端に余ったので、混ぜてしまいました。

    昨夜完了。あとは、友人の家の庭でアオキの葉をもらってきて、おもしをして終了です。来年の口開けが楽しみです! 
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ゴーヤでお菓子~黒砂糖煮

2015-09-09 15:35:52 | 手作りのたべもの
   先日、フェイスブック友達の投稿で、ゴーヤの黒砂糖煮の写真と記事を読みました。ある食事会で供されたメニューの一つだったそうですが、甘さと苦さがほどよくておいしい、というようなことが書かれていました。佃煮ではなくてお菓子のようで、見た目は虎屋の羊羹風。そのうえに何粒かの種が載っています。この種も食べられるのだそう。非常に興味をそそられました。

   昨日、グリーンママンの朝市で、この食事会のご飯を作った旭地区のSさんに出会いました。彼女に、ゴーヤの黒砂糖菓子の話をすると、「簡単だよ。ただただ煮るだけ。ワタも種も全部食べられるのがいいところ。黒砂糖も、今の残暑の季節にふさわしい食べ物だし、ぜひ作ってみて」といわれました。

   彼女からもらった立派なゴーヤで、今日早速作ってみました。

   ゴーヤは両端を切ります。そして輪切り。種も綿もとりません。鍋に入れて、黒砂糖をかけます。わたしは、大きめの2本のゴーヤに対して、300gの黒砂糖を入れました。入れすぎだったかもしれませんが、焦げつかせたくなかったので、多目にしました。たぶん、もっと少なくてもいいと思います。

   火にかけて弱火で煮続けます。初めは少しかき回したほうがいいとおもいますが、しばらくすると水気が出てきます。さらに弱火で煮続けると、しだいに身が縮こまってきます。汁気がかなりなくなったところで、火を止めます。

   できあがりです。甘くて苦い。でもどちらも強くありません。調和しています。抹茶にあいそうです。種はカリカリ。身も、干したもののように固めです。子供にも喜ばれそうな味。水を一切使っていないので、しばらく保存できそうです。おもしろい食べ物を知りました。今度は、ゴーヤピールを作ってみたい。
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今年の醤油、経過報告

2015-07-18 22:58:33 | 手作りのたべもの
   自分たちの手で醤油を作り始めて2年目の今年、やっと醤油樽の引っ越しを済ませました。

   私たちが手掛けている醤油は、冬から早春にかけて仕込み、梅雨が明けるまで冷暗所に置き、その後は、日が当たり、気温が高くなる場所に置いて発酵を加速させ、冬の絞りの時まで放置するという方法です。

   その間、最初を除いて、ほぼひと月に一回ずつ、別の容器に移し替え、天地返しをします。今年の仕込みは去年より早め。4月には、月一回の天地返しとなり、順調にいっていたのですが、7月の初旬、長雨が一週間ほど続いたあとに醤油の樽をふとのぞいたら、一面真っ白! その2週間ほど前に天地返しした時に、少しだけカビが出ていたので、ちょっとだけのぞいて、あとは沈めました。だからその後、気にはなっていたのですが、忙しさにかまけて、樽のある小屋に行くこともしませんでした。それで、このありさまとなりました!

   とにかくすぐに何とかしなきゃ、と、ひしゃくで白い部分をすくい、庭の隅に捨てました。捨てたのは、大きなひしゃくのほぼ3分の1ほど。たくさんです。あとで、もっと冷静に様子を見て、他のメンバーに相談し、善後策を講じたほうがよかったかなと思ったのですが、その時はとにかく、捨てるしかないと思いこんだのです。

    その後数日また雨が降り続いたため、時々除くだけにして放置。ただし、閉めきっていた小屋の戸は、ちょっとでも雨が止んでいたら、開けることにしました。

    そして、先週末、久々に晴れ間が見えたので、樽を外に移しました。その前に、クッキングペーパーで表面のカビを取り除き、いちおうきれいな醤油に。   

    昨年作った醤油倉庫。周りを草でおおわれていましたが、メンバーが刈ってくれました。この引っ越しの後も、月一回の天地返しは続けます。放っておけばいいとはいえ、いったん大量のカビが入った今年の醤油、これからの状態が気がかりです。
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今年の醤油仕込み、始まりました。

2015-04-05 00:04:30 | 手作りのたべもの
   3月27日、2年めの醤油作りを開始しました。

   昨年は通常の半分の量を仕込みましたが、今年はひとたる分に挑戦。一升瓶にして、およそ30本分位できる勘定になります。4人で携わっているので、ひとりおよそ8本の醤油ができることに。これだけあれば、ほぼ一家族の1年分を賄えるのではないかと思います。

   当日は、私宅に塩と水、そのほかの道具類を持って集合。醤油麹の到着を待ちました。醤油麹は安曇野から。予定より少し遅れてとどきました。冷蔵できたはずなのに、なぜか麹はあたたかい。道中、発酵が進んだようです。急いで、塩と混ぜ、さまします。

    ついで桶に入れ、水を注ぎます。水はメンバーの一人の家の井戸水を使いました。昨年と同じです。

    仕事はこれだけ。三日後、天地返し、その5日後また天地返しをします。

     こちらが4月4日、きょうの写真です。9日たっています。最初の麹の温度が高かったので心配しましたが、問題は起きていないようです。よかった。

    仕込みの日に、醤油のなめくらべをしました。左から、一昨年の私たちの醤油、昨年仕込んで今年1月に絞った醤油、右2本は、市販されているわりと値段の高い醤油です。

    私が一番おいしいと思ったのは、御用蔵。味がまとまっていてまろやかです。2番目は、昨年仕込だ醤油、左から2番目です。一昨年の醤油に比べて、塩気が立っていなくて、なじんでいます。けっこうおいしい。

    メンバーの、もうじき小学校に上がる子供に、「どの醤油がおいしいとおもう?」ときいたら、すかさず、この醤油の入った皿を指さしました。このところ、彼女の家ではこの醤油を使い始めているので、慣れているのかも知れません。どちらにしても、ちゃんとした舌を持っているな、と感心したことでした。

    
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